JPS6241007Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複写機、フアクシミリ等の画像形成機
の紙受けトレーに関する。

記録又は読取り手段を備えた装置としては複写
機、フアクシミリなどがあるが、ここではフアク
シミリを例に挙げ説明を行なう。尚、本願考案が
フアクシミリに限定されるものではないことは勿
論である。又、以下読取りに限定して説明を行な
うが、記録についても同義である。

第１図乃至第３図は従来の排紙トレーの説明図
である。一般に、読取り手段によつて読取られた
原稿は、排紙トレー１上に排出されるが、従来の
排紙トレー１は第１図に示されるように平板状或
は第２図に示される様に剛性を増すため数本のリ
ブを排紙方向に形成配置した構成が殆どであつ
た。一方フアクシミリにおいてはその操作に際し
て不慣れな人が使い易いように、操作説明書等が
装置に近接して、しかも見易い位置に収納されて
いることが必要であるが、最近の様に装置の小型
化が進むにつれ、前記２つの条件を満足すること
が困難になつてきた。

本考案は係る実状に鑑みなされたものであり、
画像形成機に備えられたシート状部材を載置する
紙受けトレーの該載置面に凹状の収納部を設けた
ことを特徴とする紙受けトレーをその要旨とす
る。

以下本考案の一実施例を図面を用いて説明す
る。第４図乃至第７図は本考案の実施例図であ
り、第４図はフアクシミリの排紙トレー部の斜視
図、第５図は操作説明書が収納された状態を示す
斜視図、第６図は本考案による排紙トレーの排紙
方向からみた断面図、第７図は原稿及び記録紙の
排出と操作説明書の収納関係を示す装置断面図で
ある。

第４図及び第６図においてＵ字型の凹状部深さ
Ｔは、操作説明書厚さｔに指が入る余裕、例えば
1.5cm程、を考慮した寸法としてあり、排出原
稿、記録紙を取り出すのに容易な構造となつてい
る。

前記実施例は、排紙トレーに限つて説明を行つ
たが他に例えば原稿給紙側の載置台にＵ字型箱状
部を設けても機能として同じである。

以上、説明した様に本考案によれば紙受けトレ
ーに略Ｕ字型の凹状部を設け操作説明書等が収納
可能としたことによりトレーの剛性、強度が増
す。また前記構造とすることにより、原稿、記録
紙が取り出し易く、かつ操作説明書等の収納物が
常に見易く、抜き差しし易い位置に保持され、操
作性の向上に寄与する。このことにより従来用い
ていた操作説明書用の収納カバーが不要となり、
部品点数の削減をはかることができる。

更に排紙トレーに本考案を用いれば中央にＵ字
型凹状部を設けたことにより排出紙とトレーとの
接触面積が減少し、静電気による紙の吸着現象の
防止という効果がある。

尚、第２図に示したようなリブを有する紙受け
トレーに最適な構成としては、トレー表面を透明
部材とし排紙トレーの裏面に箱形収納部を設けれ
ばよい。

第７図に示す様に前記構造としたことによつて
原稿及び記録紙の排出に障害となるようなことは
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の実施例を示す要部
斜視図、第３図は従来の操作説明書収納例を示す
斜視図、第４図は本考案の一実施例を示す斜視
図、第５図は本考案の一実施例における操作説明
書の収納状態を示す斜視図、第６図は第４図に示
した排紙トレーの断面図、第７図は本考案に係る
排紙トレーと装置全体の関係を示す装置概略断面
図である。 １，１′……従来の排紙トレー台、１″……本考
案におけるトレー台、２……原稿、３……操作説
明書、４……操作説明書収納カバー、５……記録
紙、６……記録紙ロール、７……記録ヘツド、８
……読取レンズ、９……撮像素子。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 画像形成機に備えられたシート状部材を載置す
   る紙受けトレーにおいて、 操作説明書等の収納物が外部から見えるように
   収納できる凹状の収納部を載置面に形成したこと
   を特徴とする紙受けトレー。