JPS6240794B2 - - Google Patents
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- JPS6240794B2 JPS6240794B2 JP58048302A JP4830283A JPS6240794B2 JP S6240794 B2 JPS6240794 B2 JP S6240794B2 JP 58048302 A JP58048302 A JP 58048302A JP 4830283 A JP4830283 A JP 4830283A JP S6240794 B2 JPS6240794 B2 JP S6240794B2
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- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 230000009471 action Effects 0.000 description 4
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- 230000008859 change Effects 0.000 description 2
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-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C11/00—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
- G11C11/21—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
- G11C11/44—Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using super-conductive elements, e.g. cryotron
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Shift Register Type Memory (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ジヨセフソン効果素子ないし四接合
閉ループ型ジヨセフソンゲートを用いたジヨセフ
ソンシフトレジスタ回路に関する。
閉ループ型ジヨセフソンゲートを用いたジヨセフ
ソンシフトレジスタ回路に関する。
ジヨセフソン論理回路は、通常ラツチモードで
動作させるため、論理演算を一回行う毎に各ジヨ
セフソン接合を零電圧状態にリセツトしなければ
ならない。このような特性から、一般には交流電
源方式が用いられ、電源の極性が変化する間の時
間は直流駆動ラツチ(DCラツチ)にデータを保
持する方式がとられている。また、論理演算回路
に必要なシフトレジスタにもDCラツチが用いら
れている。しかしながら、この方式では、DCラ
ツチ回路を用いるために、論理回路が電流注入型
であると、これら両回路を直結できない欠点があ
る。このような欠点を克服するために、電流注入
型論理ゲートに適した回路駆動方式として多相脈
流電源方式が提案されている。
動作させるため、論理演算を一回行う毎に各ジヨ
セフソン接合を零電圧状態にリセツトしなければ
ならない。このような特性から、一般には交流電
源方式が用いられ、電源の極性が変化する間の時
間は直流駆動ラツチ(DCラツチ)にデータを保
持する方式がとられている。また、論理演算回路
に必要なシフトレジスタにもDCラツチが用いら
れている。しかしながら、この方式では、DCラ
ツチ回路を用いるために、論理回路が電流注入型
であると、これら両回路を直結できない欠点があ
る。このような欠点を克服するために、電流注入
型論理ゲートに適した回路駆動方式として多相脈
流電源方式が提案されている。
本発明は、単極性あるいは両極性の多相脈流電
源方式に適した、論理演算回路に不可欠なシフト
レジスタ回路の提供をその目的としたものであ
る。
源方式に適した、論理演算回路に不可欠なシフト
レジスタ回路の提供をその目的としたものであ
る。
以下第1図以降に即し、本発明の実施例につき
説明する。
説明する。
第1図は、本発明によるシフトレジスタをmビ
ツトで一般化した概略を示しているが、基本的な
1ビツト分のシフトレジスタ単位回路ni(i=
1,2,…,m)は、第一相(φ+)の単極性乃
至両極性電源E1にて駆動される第一相回路要素
n1 iと、第二相(φ2)の単極性乃至両極性電源
E2にて駆動される第二相回路要素n2 iと、から各
構成される。
ツトで一般化した概略を示しているが、基本的な
1ビツト分のシフトレジスタ単位回路ni(i=
1,2,…,m)は、第一相(φ+)の単極性乃
至両極性電源E1にて駆動される第一相回路要素
n1 iと、第二相(φ2)の単極性乃至両極性電源
E2にて駆動される第二相回路要素n2 iと、から各
構成される。
第一、第二各回路要素n1 i,n2 iは、後述の所か
らも顕らかとなるように、駆動電源E1,E2の位
相が異なつているだけであつて、静的な構成は同
一で良いものである。
らも顕らかとなるように、駆動電源E1,E2の位
相が異なつているだけであつて、静的な構成は同
一で良いものである。
そこで、1ビツト用単位回路ni中の各回路要
素nj i(j=1,2)を代表してn1 1を採り上げ、
第2図にその回路構成を示して説明する。
素nj i(j=1,2)を代表してn1 1を採り上げ、
第2図にその回路構成を示して説明する。
本回路要素n1 1は、また、二つのゲートG1,G2
を有している。各ゲートG1,G2の基本構成は、
昨今では準学術用語的に用いられる4JLゲートと
呼ばれる電流注入型閉ループジヨセフソンスイツ
チングゲートのそれを援用したものである。この
4JLゲートは、本出願人が特開昭56−32830号と
して開示したものを基本とし、その後、各種、改
良、応用の施されているものであつて、その構
成、動作は当業者に公知となつている。
を有している。各ゲートG1,G2の基本構成は、
昨今では準学術用語的に用いられる4JLゲートと
呼ばれる電流注入型閉ループジヨセフソンスイツ
チングゲートのそれを援用したものである。この
4JLゲートは、本出願人が特開昭56−32830号と
して開示したものを基本とし、その後、各種、改
良、応用の施されているものであつて、その構
成、動作は当業者に公知となつている。
そこで、構成も簡単且つ特徴的なものに留めて
説明すると、各ゲートG1,G2に用いた基本スイ
ツチングゲートG0は、四つのジヨセフソン接合
J11,J21,J31,J41;J12,J22,J32,J42で閉ループ
を形成し、接合J11,J21;J12,J22の間からは制御
端子PC1;PC2を、接合J11,J31;J12,J32の間か
らはゲート端子PG1;PG2を、接合J21,J41;
J22,J42の間からはアース端子PE1;PE2を、
夫々引き出した三端子型のもので、一般にゲート
端子、アース端子の二点を界に左右ブランチ(枝
回路)として閉ループを分けて考えることが多
い。また、一般に、電流ゲインを採るため、及び
所定のシーケンス依存性の動作を確保するため
に、制御端子PC1;PC2のある方のブランチ(図
示の場合、左ブランチ)中の接合の臨界電流値は
他方のブランチ中の直列接合の各々のそれよりは
小さく、一般に1/2〜1/3程度に採られる。
説明すると、各ゲートG1,G2に用いた基本スイ
ツチングゲートG0は、四つのジヨセフソン接合
J11,J21,J31,J41;J12,J22,J32,J42で閉ループ
を形成し、接合J11,J21;J12,J22の間からは制御
端子PC1;PC2を、接合J11,J31;J12,J32の間か
らはゲート端子PG1;PG2を、接合J21,J41;
J22,J42の間からはアース端子PE1;PE2を、
夫々引き出した三端子型のもので、一般にゲート
端子、アース端子の二点を界に左右ブランチ(枝
回路)として閉ループを分けて考えることが多
い。また、一般に、電流ゲインを採るため、及び
所定のシーケンス依存性の動作を確保するため
に、制御端子PC1;PC2のある方のブランチ(図
示の場合、左ブランチ)中の接合の臨界電流値は
他方のブランチ中の直列接合の各々のそれよりは
小さく、一般に1/2〜1/3程度に採られる。
このような公知スイツチングゲートG0,G0
を、本発明では次のように結線し、必要に応じて
付属受動素子を加えて第一ゲート部G1、第二ゲ
ート部G2、及び両ゲート部の有機的結合から成
る第一相電源駆動回路要素n1 1を構成している。
を、本発明では次のように結線し、必要に応じて
付属受動素子を加えて第一ゲート部G1、第二ゲ
ート部G2、及び両ゲート部の有機的結合から成
る第一相電源駆動回路要素n1 1を構成している。
第一ゲート部G1に用いた4JLゲートG0のゲート
端子PG1は、負荷抵抗RL1を介して次段のラツチ
ング用第二ゲート部G2の4JLゲートG0の制御入力
端子PC2に接続している。
端子PG1は、負荷抵抗RL1を介して次段のラツチ
ング用第二ゲート部G2の4JLゲートG0の制御入力
端子PC2に接続している。
第一ゲート部G1の4JLゲートG0の制御端子PC1
は、以下の肯定ラツチ動作のタイミング入力端子
PTとなるが、抵抗RP1を介してE1端子からの入
力電流を分流的に受けている。またゲート端子P
G1は本回路要素n1 1乃至1ビツト用単位回路n1の
入力信号端子Sとして用いられる。
は、以下の肯定ラツチ動作のタイミング入力端子
PTとなるが、抵抗RP1を介してE1端子からの入
力電流を分流的に受けている。またゲート端子P
G1は本回路要素n1 1乃至1ビツト用単位回路n1の
入力信号端子Sとして用いられる。
一方、第二ゲート部G2に用いた4JLゲートG0に
あつては、出力負荷抵抗RL2は本回路n1 1の出力
電流を得る抵抗としてそのまま働き、ゲート端子
PG2には電源入力端子E1から分流抵抗RP2を通じ
て電源電流が供給される。
あつては、出力負荷抵抗RL2は本回路n1 1の出力
電流を得る抵抗としてそのまま働き、ゲート端子
PG2には電源入力端子E1から分流抵抗RP2を通じ
て電源電流が供給される。
また、両基本ゲートG0,G0の各制御入力端子
PC1,PC2と接地間には入力抵抗RS1,RS2が付
され、前段の第一ゲート部G1においてはタイミ
ング入力端子PTと基本ゲートG0の制御端子PC1
間には入力スイツチング接合Jio1も配されてい
る。
PC1,PC2と接地間には入力抵抗RS1,RS2が付
され、前段の第一ゲート部G1においてはタイミ
ング入力端子PTと基本ゲートG0の制御端子PC1
間には入力スイツチング接合Jio1も配されてい
る。
本回路n1 1の動作を第3図示のタイミングチヤ
ートと共に説明すると、信号入力端子Sに電流と
しての入力信号Isが加わつているか否かの判別
は、電源信号電流IE1の立ち上がり時点(t=
1,2,3,4で図示)で行なわれ、時刻t=
1′で示すように、電源信号電流IE1が立ち上がつ
た後に入力信号電流Isに変化があつてもこれは
サンプルされず、従つて本回路n1 1は電源信号電
流(前段のゲートG1においてのタイミング電
流)の立ち上がり時点でサンプルした入力信号の
ラツチ機能を持ち、予め述べておくと、このラツ
チングは入力信号電流Isの論理値と同じ出力信
号電流IOUT1を出力する肯定的なものとなる。
ートと共に説明すると、信号入力端子Sに電流と
しての入力信号Isが加わつているか否かの判別
は、電源信号電流IE1の立ち上がり時点(t=
1,2,3,4で図示)で行なわれ、時刻t=
1′で示すように、電源信号電流IE1が立ち上がつ
た後に入力信号電流Isに変化があつてもこれは
サンプルされず、従つて本回路n1 1は電源信号電
流(前段のゲートG1においてのタイミング電
流)の立ち上がり時点でサンプルした入力信号の
ラツチ機能を持ち、予め述べておくと、このラツ
チングは入力信号電流Isの論理値と同じ出力信
号電流IOUT1を出力する肯定的なものとなる。
上記動作は基本ゲートG0の動作が公知である
ことから当業者であれば疑問の余地のないもので
あるが、やや詳しく補助的、定性的な説明を付し
ておく。尚、便宜的に、各信号電流は、それ等が
流れている時の論理“1”に対応させる。
ことから当業者であれば疑問の余地のないもので
あるが、やや詳しく補助的、定性的な説明を付し
ておく。尚、便宜的に、各信号電流は、それ等が
流れている時の論理“1”に対応させる。
第3図中、脈流電源信号IE1の所定周期での各
立ち上がり時刻をt=1,2,3,4で表すと、
時刻t=1で示すように、電源信号IE1が立ち上
がつた時に信号電流Isが論理“0”であると、
出力信号電流IOUTも論理“0”である。
立ち上がり時刻をt=1,2,3,4で表すと、
時刻t=1で示すように、電源信号IE1が立ち上
がつた時に信号電流Isが論理“0”であると、
出力信号電流IOUTも論理“0”である。
即ち、電源信号電流IE1は、抵抗RP1,RP2の
抵抗値比逆数に応じた分流比で、第一ゲート部
G1のタイミング入力PTを介して制御端子PC1へ
流入する分流IT1と、第二ゲート部G2のゲート端
子PG2から閉ループ中に流入する分流IG1とに分
かれ流れるが、第一ゲート部G1において、タイ
ミング電流乃至制御電流IT1がタイミング入力端
子PTから閉ループ乃至基本ゲート部G0の制御端
子PC1、接合J21を介して接地に流れると、両端
子PT,PC1間に直列に挿入され、臨界電流値が
接合J21のそれよりも小さく選ばれている入力接
合Jio1が電圧状態乃至高インピーダンス状態にス
イツチし、この電流IT1は、この時点で分流比が
抵抗RP1と入力抵抗RS1の和対抵抗RP2となるこ
とによりやや減つた状態で専ら入力抵抗RS1を流
れるに過ぎず、閉ループ中には流入することがな
い。
抵抗値比逆数に応じた分流比で、第一ゲート部
G1のタイミング入力PTを介して制御端子PC1へ
流入する分流IT1と、第二ゲート部G2のゲート端
子PG2から閉ループ中に流入する分流IG1とに分
かれ流れるが、第一ゲート部G1において、タイ
ミング電流乃至制御電流IT1がタイミング入力端
子PTから閉ループ乃至基本ゲート部G0の制御端
子PC1、接合J21を介して接地に流れると、両端
子PT,PC1間に直列に挿入され、臨界電流値が
接合J21のそれよりも小さく選ばれている入力接
合Jio1が電圧状態乃至高インピーダンス状態にス
イツチし、この電流IT1は、この時点で分流比が
抵抗RP1と入力抵抗RS1の和対抵抗RP2となるこ
とによりやや減つた状態で専ら入力抵抗RS1を流
れるに過ぎず、閉ループ中には流入することがな
い。
同時に、この時点では、この第一ゲート部G1
の出力抵抗RL1には当然、電流が流れないから、
第二ゲート部G2の基本ゲートG0乃至閉ループは
電源分流信号IG1のみの流入を受けるだけであ
り、第一ゲート入力接合Jioのスイツチによりこ
の電流IG1が増すとは言つても、この電流IG1の
みでは基本ゲートG0を電圧状態に遷移させるこ
とのないように閉ループ中の各接合J12〜J42の臨
界電流値が設定されているため、出力負荷抵抗R
L2中の出力電流IOUT1は論理“0”、即ち流れな
い。
の出力抵抗RL1には当然、電流が流れないから、
第二ゲート部G2の基本ゲートG0乃至閉ループは
電源分流信号IG1のみの流入を受けるだけであ
り、第一ゲート入力接合Jioのスイツチによりこ
の電流IG1が増すとは言つても、この電流IG1の
みでは基本ゲートG0を電圧状態に遷移させるこ
とのないように閉ループ中の各接合J12〜J42の臨
界電流値が設定されているため、出力負荷抵抗R
L2中の出力電流IOUT1は論理“0”、即ち流れな
い。
そして、この状態は、一旦、電源信号が立ち下
がつて次に時刻t=2で立ち上がるまで続き、時
刻t=1と時刻t=2との間の例えば時刻t=
1′において、入力信号電流Isが“1”に立ち上
がつても、これがサンプルされることはない。第
一ゲート部G1において、既述のように既に入力
接合がスイツチしているため、入力信号電流Is
のみでは第一ゲート部基本ゲートが電圧状態にス
イツチすることのないように各接合J11〜J41の臨
界電流値が選ばれるからである。勿論、設計上
は、最大入力信号電流値Isの値を先ず把握し、
この電流値のみでは基本ゲートG0がスイツチし
ないように各接合の臨界電流値を定める作業とな
るが、このような作業は現在の技術で元因り可能
である。
がつて次に時刻t=2で立ち上がるまで続き、時
刻t=1と時刻t=2との間の例えば時刻t=
1′において、入力信号電流Isが“1”に立ち上
がつても、これがサンプルされることはない。第
一ゲート部G1において、既述のように既に入力
接合がスイツチしているため、入力信号電流Is
のみでは第一ゲート部基本ゲートが電圧状態にス
イツチすることのないように各接合J11〜J41の臨
界電流値が選ばれるからである。勿論、設計上
は、最大入力信号電流値Isの値を先ず把握し、
この電流値のみでは基本ゲートG0がスイツチし
ないように各接合の臨界電流値を定める作業とな
るが、このような作業は現在の技術で元因り可能
である。
時刻t=1′以降に示すように、入力信号電流流
Isが“1”となつている状態において、時刻t
=2で示すように、電源信号IE1が“0”から
“1”に立ち上がると、当該入力信号論理値はサ
ンプルされ、本回路要素n1 1の出力負荷抵抗RL2
に同じ論理値“1”の出力信号IOUT1が得られ
る。
Isが“1”となつている状態において、時刻t
=2で示すように、電源信号IE1が“0”から
“1”に立ち上がると、当該入力信号論理値はサ
ンプルされ、本回路要素n1 1の出力負荷抵抗RL2
に同じ論理値“1”の出力信号IOUT1が得られ
る。
入力信号Isが信号入力端子Sから流入してい
ると、当初(即ち時刻t=1′とt=2との間)、
この信号電流Isは、第一ゲート出力抵抗RL1に
比し十分に低インピーダンスである第一ゲート部
基本ゲートG0中を専ら流れる。
ると、当初(即ち時刻t=1′とt=2との間)、
この信号電流Isは、第一ゲート出力抵抗RL1に
比し十分に低インピーダンスである第一ゲート部
基本ゲートG0中を専ら流れる。
この状態で時刻t=2で示すように電源信号電
流IE1が立ち上がると、分流IT1がタイミング入
力PTから既にゲート電流として信号電流Isの流
入している閉ループG0に制御端子PC1を介し流入
してくるが、先の時刻t=1における場合と異な
り、入力接合Jio1に関して信号電流Isの分流分
はタイミング電流IT1と逆方向となるため、恰か
も相殺し合うかのように作用し、この入力接合J
io1はスイツチすることがない。
流IE1が立ち上がると、分流IT1がタイミング入
力PTから既にゲート電流として信号電流Isの流
入している閉ループG0に制御端子PC1を介し流入
してくるが、先の時刻t=1における場合と異な
り、入力接合Jio1に関して信号電流Isの分流分
はタイミング電流IT1と逆方向となるため、恰か
も相殺し合うかのように作用し、この入力接合J
io1はスイツチすることがない。
一方、左ブランチ中にあつて制御端子PC1と接
地端子PE1間に配された接合J21に関しては、こ
の両電流、即ち信号電流Isの左ブランチ分流分
とタイミング電流IT1とは重畳的に作用するた
め、この接合J21は電圧状態にスイツチする。す
ると、信号入力電流Isは殆ど総てが右ブランチ
中を流れ、同時に左ブランチ中の上側の接合J11
を介して流れてくるタイミング信号電流ITの殆
どがこれに重畳されるため、右ブランチ中の両直
列接合J31,J41が共に電圧状態にスイツチする。
即ち、これ等接合の臨界電流値は、上記両電流の
重畳でこれ等接合がスイツチするように設定して
おく。
地端子PE1間に配された接合J21に関しては、こ
の両電流、即ち信号電流Isの左ブランチ分流分
とタイミング電流IT1とは重畳的に作用するた
め、この接合J21は電圧状態にスイツチする。す
ると、信号入力電流Isは殆ど総てが右ブランチ
中を流れ、同時に左ブランチ中の上側の接合J11
を介して流れてくるタイミング信号電流ITの殆
どがこれに重畳されるため、右ブランチ中の両直
列接合J31,J41が共に電圧状態にスイツチする。
即ち、これ等接合の臨界電流値は、上記両電流の
重畳でこれ等接合がスイツチするように設定して
おく。
このようにして右ブランチ中の両接合J31,J41
がスイツチすると、信号電流は接合J11,Jio1を
介して入力抵抗RS1に大きく流れ込む。これによ
り、少く共、接合J11が電圧状態にスイツチする
と、第一ゲート部はゲートとして高インピーダン
ス状態になり、入力信号電流Isは、今度はその
殆どが出力抵抗RL1を介して第二ゲート部G2の基
本ゲートG0中に流入する。このようになると、
第一ゲート部において入力信号電流Isとタイミ
ング電流IT1とは独立の系となり、このことから
すれば、この時点においての入力接合Jioは回路
から外れているのと等価であるから、零電圧状態
にあろうが電圧状態に遷移していようが構わな
い。
がスイツチすると、信号電流は接合J11,Jio1を
介して入力抵抗RS1に大きく流れ込む。これによ
り、少く共、接合J11が電圧状態にスイツチする
と、第一ゲート部はゲートとして高インピーダン
ス状態になり、入力信号電流Isは、今度はその
殆どが出力抵抗RL1を介して第二ゲート部G2の基
本ゲートG0中に流入する。このようになると、
第一ゲート部において入力信号電流Isとタイミ
ング電流IT1とは独立の系となり、このことから
すれば、この時点においての入力接合Jioは回路
から外れているのと等価であるから、零電圧状態
にあろうが電圧状態に遷移していようが構わな
い。
第一ゲート部出力電流が第二ゲート部に与えら
れると、先の説明で電源信号電流分流分、乃至タ
イミング信号電流IT1の作用を第二ゲート部への
出力信号の作用として、信号電流Isの作用を第
二ゲート部基本ゲートG0への電源信号電流分流
分、乃至ゲート電流IG1の作用として、夫々読み
代えれば、同様のメカニズムにより、第3図中、
出力電流IOUT1で示すように、時刻t=2におい
てこの電流IOUT1は論理“1”となることが分か
る。勿論、各段のスイツチング時間を無視しての
説明であるが、周知のように、この種ジヨセフソ
ンスイツチングゲートのスイツチング時間ま極め
て短い。
れると、先の説明で電源信号電流分流分、乃至タ
イミング信号電流IT1の作用を第二ゲート部への
出力信号の作用として、信号電流Isの作用を第
二ゲート部基本ゲートG0への電源信号電流分流
分、乃至ゲート電流IG1の作用として、夫々読み
代えれば、同様のメカニズムにより、第3図中、
出力電流IOUT1で示すように、時刻t=2におい
てこの電流IOUT1は論理“1”となることが分か
る。勿論、各段のスイツチング時間を無視しての
説明であるが、周知のように、この種ジヨセフソ
ンスイツチングゲートのスイツチング時間ま極め
て短い。
上記した第2図示回路要素n1 1と同じものをn2 1
として用いて第1図におけるn1、即ちシフトレジ
スタ基本要素としての1ビツトシフトレジスタ回
路n1を構成したものが第4図示の回路である。
として用いて第1図におけるn1、即ちシフトレジ
スタ基本要素としての1ビツトシフトレジスタ回
路n1を構成したものが第4図示の回路である。
このシフトレジスタ回路の動作を位相φ1,φ
2が180゜異なる単極性の電源E1,E2を用いた場
合に就き、第5図のタイミングチヤートも参照し
て説明する。ここでは、前段にもシフトレジスタ
があるものとして、入力信号Is(Is1)は電源
信号IE1に同期しているものとする。先ず始め
に、入力信号Is乃至Is1は、ラツチ回路niにより
サンプリングされる。サンプリングのタイミング
は、電源IE1の立上り時点である(t=1,t=
3,t=5,t=7,t=9)。既述のメカニズ
ムにより、サンプリングした入力信号論理に応じ
た出力信号IOUT1は、第一相電源信号IE1の持続
する間に出力が保持され、従つてn1 1の出力IOUT
1は電源信号IE1に同期することになる。一段目
の第一相駆動ラツチ回路n1 1の出力は、負荷抵抗
RL2を介して二段目の第二相駆動ラツチ回路n2 1
に流入する。電源電流IE1,IE2間で両者の電源
パルス波形がある時間だけオーバーラツプすよう
にすれば、前段出力IOUT1の論理は第二相電源電
流これを入力信号電流Is2としてIs1と同様に考
えれば分かるように、第二相電源IE2の立上り時
点でラツチされ、第二相電源電流IE2に同期した
出力IOUT2が得られる。この出力IOUT2は1ビツ
ト基本シフトレジスタn1の出力端子O1に表れる
出力IOUT(o1)である。
2が180゜異なる単極性の電源E1,E2を用いた場
合に就き、第5図のタイミングチヤートも参照し
て説明する。ここでは、前段にもシフトレジスタ
があるものとして、入力信号Is(Is1)は電源
信号IE1に同期しているものとする。先ず始め
に、入力信号Is乃至Is1は、ラツチ回路niにより
サンプリングされる。サンプリングのタイミング
は、電源IE1の立上り時点である(t=1,t=
3,t=5,t=7,t=9)。既述のメカニズ
ムにより、サンプリングした入力信号論理に応じ
た出力信号IOUT1は、第一相電源信号IE1の持続
する間に出力が保持され、従つてn1 1の出力IOUT
1は電源信号IE1に同期することになる。一段目
の第一相駆動ラツチ回路n1 1の出力は、負荷抵抗
RL2を介して二段目の第二相駆動ラツチ回路n2 1
に流入する。電源電流IE1,IE2間で両者の電源
パルス波形がある時間だけオーバーラツプすよう
にすれば、前段出力IOUT1の論理は第二相電源電
流これを入力信号電流Is2としてIs1と同様に考
えれば分かるように、第二相電源IE2の立上り時
点でラツチされ、第二相電源電流IE2に同期した
出力IOUT2が得られる。この出力IOUT2は1ビツ
ト基本シフトレジスタn1の出力端子O1に表れる
出力IOUT(o1)である。
本回路では、入力信号が“0”→“1”の順序
の場合、時刻t=4〜5に示すように、第二相ク
ロツクIE2信号が立上つた後でIOUT1が“1”に
なる現象がおこつても、上述のように回路n1 1,
n2 1はラツチ回路としての機能をもつため、後段
のラツチ回路n2 1の出力IOUT2は変化することが
ない。
の場合、時刻t=4〜5に示すように、第二相ク
ロツクIE2信号が立上つた後でIOUT1が“1”に
なる現象がおこつても、上述のように回路n1 1,
n2 1はラツチ回路としての機能をもつため、後段
のラツチ回路n2 1の出力IOUT2は変化することが
ない。
第5図示のタイミングチヤートからも顕かなよ
うに、Is,IOUT2乃至IOUT(o1)は共に第二相ク
ロツクIE2に同期した信号であるが、出力信号I
OUT(o1)は入力信号Isよりも一周期だけ遅れてい
て、けだし、本回路には所期の1ビツトシフトレ
ジスタ機能があることを示している。
うに、Is,IOUT2乃至IOUT(o1)は共に第二相ク
ロツクIE2に同期した信号であるが、出力信号I
OUT(o1)は入力信号Isよりも一周期だけ遅れてい
て、けだし、本回路には所期の1ビツトシフトレ
ジスタ機能があることを示している。
第1図示のようなmビツトシフトレジスタの概
念は、第4図示の1ビツトシフトレジスタn1をm
段、カスケードに接続することにより第6図示の
ように具現できる。図示の場合は直列読み出しし
か示していないが、例えば各段の出力O1,O2,
…,Omと接地間に後段の電流駆動に支障のない
高抵抗を付してその両端から電圧変換による論理
値を並列に読み出すこともできるし、諸条件を適
当にすれば分流的に電流レベルのままでの並列読
み出しも可能である。尚、前段ラツチの入力ジヨ
セフソン接合Jioはこれを用いなく共、動作する
条件は設定できる。
念は、第4図示の1ビツトシフトレジスタn1をm
段、カスケードに接続することにより第6図示の
ように具現できる。図示の場合は直列読み出しし
か示していないが、例えば各段の出力O1,O2,
…,Omと接地間に後段の電流駆動に支障のない
高抵抗を付してその両端から電圧変換による論理
値を並列に読み出すこともできるし、諸条件を適
当にすれば分流的に電流レベルのままでの並列読
み出しも可能である。尚、前段ラツチの入力ジヨ
セフソン接合Jioはこれを用いなく共、動作する
条件は設定できる。
以上のよに、本発明によれば、入力信号を電源
信号に同期してシフトさせるシフトレジスタ回路
として、確実である信頼性のある動作を得ながら
も構成至便なシフトレジスタ回路が提供でき、殊
に多相脈流電源方式をとるコンピユータ回路系の
重要な構成子として、ジヨセフソンコンピユータ
の実現にも大きく寄与し得るものである。
信号に同期してシフトさせるシフトレジスタ回路
として、確実である信頼性のある動作を得ながら
も構成至便なシフトレジスタ回路が提供でき、殊
に多相脈流電源方式をとるコンピユータ回路系の
重要な構成子として、ジヨセフソンコンピユータ
の実現にも大きく寄与し得るものである。
第1図はシフトレジスタ回路の概念構成の説明
図、第2図はシフトレジスタ回路に用いるラツチ
回路の構成図、第3図はラツチ回路の動作のタイ
ミングチヤート的な説明図、第4図は本発明基本
的実施例としての1ビツトシフトレジスタ回路の
構成図、第5図は第4図示1ビツトシフトレジス
タのタイムチヤート的な動作説明図、第6図は第
二実施例としてのmビツトシフトレジスタの構成
図、である。 図中、ni(i=1,2,…,m)は1ビツト
シフトレジスタ、E1,E2は第一、第二相電源信
号、Isは入力信号、IOUT(ni)は出力信号、
Jはジヨセフソン接合、である。
図、第2図はシフトレジスタ回路に用いるラツチ
回路の構成図、第3図はラツチ回路の動作のタイ
ミングチヤート的な説明図、第4図は本発明基本
的実施例としての1ビツトシフトレジスタ回路の
構成図、第5図は第4図示1ビツトシフトレジス
タのタイムチヤート的な動作説明図、第6図は第
二実施例としてのmビツトシフトレジスタの構成
図、である。 図中、ni(i=1,2,…,m)は1ビツト
シフトレジスタ、E1,E2は第一、第二相電源信
号、Isは入力信号、IOUT(ni)は出力信号、
Jはジヨセフソン接合、である。
Claims (1)
- 1 ジヨセフソン接合素子を含み、ゲート端子、
アース端子、制御端子の三端子を有する電流注入
型閉ループジヨセフソンスイツチングゲートを二
つ用いて第一、第二ゲートとなし、第一ゲートの
上記制御端子をタイミング入力端子、上記ゲート
端子を信号入力端子とすると共に、該第一ゲート
のゲート端子を上記第二ゲートの制御端子に接続
し、該第二ゲートのゲート端子を電源入力端子と
する一方で、上記第一ゲートタイミング入力端子
を該電源入力端子に接続し、もつて上記第二ゲー
トのゲート端子とアース側端子間に介在する負荷
抵抗に出力電流を選択的に取り出す肯定ラツチ回
路を二段に接続し、各段の上記電源入力端子に
は、互いに位相の異なる電源信号を供給すること
を特徴とするジヨセフソンシフトレジスタ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58048302A JPS59175096A (ja) | 1983-03-23 | 1983-03-23 | ジヨセフソンシフトレジスタ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58048302A JPS59175096A (ja) | 1983-03-23 | 1983-03-23 | ジヨセフソンシフトレジスタ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59175096A JPS59175096A (ja) | 1984-10-03 |
JPS6240794B2 true JPS6240794B2 (ja) | 1987-08-31 |
Family
ID=12799633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58048302A Granted JPS59175096A (ja) | 1983-03-23 | 1983-03-23 | ジヨセフソンシフトレジスタ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59175096A (ja) |
-
1983
- 1983-03-23 JP JP58048302A patent/JPS59175096A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59175096A (ja) | 1984-10-03 |
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