JPS6240469B2 - - Google Patents
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- JPS6240469B2 JPS6240469B2 JP55025260A JP2526080A JPS6240469B2 JP S6240469 B2 JPS6240469 B2 JP S6240469B2 JP 55025260 A JP55025260 A JP 55025260A JP 2526080 A JP2526080 A JP 2526080A JP S6240469 B2 JPS6240469 B2 JP S6240469B2
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Description
本発明はアルカリ減量同時着色法に関する。更
に詳しくは、アルカリ減量加工と染料着色を同時
に行う主としてポリエステル系合成繊維のアルカ
リ減量同時着色法に関するものである。 元来、主として水酸化ナトリウムを用いて繊表
面を減量させる方法は広く一般化されている。殊
に近年、ポリエステル系繊維からなるジヨーゼツ
トクロスやスエードクロス並びに編物等の各種品
を、風合い的、外観的に著しく高級化するために
不可欠のものとなつてきている。しかし、該技術
の最も大きな欠点は高濃度の苛性アルカリを用い
るためこれと併用する使用染料はいずれも分解し
変色又は消色を生じる。あらかじめ染色しての
ち、減量加工を行つても染色物の変色はさけられ
ない。したがつて、現状では着色する前の白生地
や糸状で減量加工を行つてその後充分に洗浄中和
してのち着色を行うという方法をとるのが一般的
である。 本発明者らはこれらの現状に鑑み、これが改善
のため鋭意研究した結果、高濃度の水酸化ナトリ
ウムを添加しても染料変色が少なく極めて濃厚か
つ、鮮明な着色物を得ることのできる減量着色同
時加工法を考案した。即ち、本発明の目的は、従
来の減量効果による特徴を減ずることなく減量と
同時に染料着色を行い得る方法を提供するにあ
る。 減量同時着色することにより、減量部と着色部
に柄のずれは全く生じないため、非常に複雑で高
級な捺染品をも作ることができる。 本発明は上記の目的を達成するために次の如き
構成をとるものである。 染料と苛性アルカリを共存させてなる組成物を
印捺乃至塗布したのち、湿潤状態で大部分の苛性
アルカリを反応させ、しかるのち、加熱発色させ
ることを特徴とするポリエステル系繊維布帛の減
量同時着色法。 以下、本発明について詳述する。 本発明は染料と苛性アルカリを含む印捺組成物
を用いて印捺乃至塗布し、染料発色を行う前に湿
潤状態で減量処理するものである。一般に繊維減
量に必要な高濃度苛性アルカリを添加して印捺乾
燥し発色すると分散染料は殆んど分解変色又は洗
色し商品として有効な着色色相を得ることは困難
である。特に加熱処理を付与した場合は染料分解
が極端に増大する。即ち、染料と水酸化ナトリウ
ムを接触させるだけで変色および消色或いは濃度
低下を来たすものが多く更にその後の加熱発色処
理によつて実用に供し得るものは殆んどなくな
る。 しかしながら本発明者らは加水分解反応を湿潤
状態で進行させ大部分の苛性アルカリを消費した
のち加熱発色させることによつて染料分解が防げ
ることを見出した。この際印捺糊中に還元剤を共
存させるとさらに染料の変退色を防ぐことができ
る。とくに加水分解反応は低温、長時間、たとえ
ば50℃以下5時間以上で進行させれば染料分解を
防ぐ上で好ましい。 なお、該粘性物中へ他の薬剤、例えばキヤリヤ
ー、浸透剤、作業性改善剤等を適宜混入すること
は特にさしつかえない。水酸化ナトリウムの添加
によつて、染料によつては、一時的に添加接触面
が変色を来たす場合には予め還元剤を加え撹拌す
ることにより粘性剤の色素を保護し変色物を消色
させて色相を復元させるものである。したがつ
て、特に耐アルカリ性の低い染料については還元
剤、たとえばスーパーライトSZを2〜3%以上
添加すれば変色は少なくなり透明かつ、濃厚な正
規の発色性を得ることができる。更に加えてスー
パーライトSZの添加は粘性ペーストの流動特性
の維持にも有利に作用する。即ち、粘性剤として
例えばローカストビーン系ガムに属するメイプロ
ガムNP(三晶(株)社製)を用いた場合、水酸
化ナトリウムを添加すると著しく粘度低下を生じ
条件によつては凝集固化していずれも実用に供し
えない状態となる。しかし、スーパーライトSZ
を混入したものはこのような著しい変化はみられ
ず実用のスクリーン印捺やロール印捺に充分供し
得る粘性を維持できるようになる。ローカストビ
ーンガム系に限らず他の糊材や樹脂剤の中で本発
明の方法に耐え得る糊性剤を用いることはもちろ
んさしつかえない。又、苛性アルカリとこれに他
のアルカリ剤や中性塩類を併用することも発色性
等に有効に作用するものがみられる。使用染料は
一般にポリエステル系繊維の場合、ポリエステル
用分散染料を用いるが改質繊維や他の素材が混入
されている場合にはそれに適した染料を適用する
ことは当然である。一般に抜染用さし色染料とし
て通常使用しているものを応用するのが好ましい
結果を与える。ただこの中でもごく一部の染料に
ついては耐アルカリ性の面から発色不十分のもの
があるのであらかじめ選定しておくことは必要で
ある。染料と苛性アルカリの混合組成物又は染料
と還元性剤および苛性アルカリを共存させた粘性
組成物は常法にしたがつて印捺乃至塗布する。そ
の後、印捺乃至塗布部の水分が乾燥しない状態で
加水分解処理し大部分の苛性アルカリを反応させ
る。加水分解処理は当該繊維の染着に要する温度
よりもかなり低温域の条件が望ましい。即ち、水
分を含有した状態で低温域で苛性アルカリの反応
を進行させて染料の分解変色を防止するものであ
る。たとえば次のような条件が好ましい。 (1) 50℃以下の温度好ましくは加熱を必要としな
い室温で5時間以上放置する方法。 (2) 反応促進のため50〜120℃の温度で5分間以
上5時間以下の加熱処理を行う方法。 上記いずれの場合においても該処理中は乾燥を
防ぐためにフイルムや紙、シート等でおおいをす
る必要がある。即ち(1)の室温放置の場合は特に密
閉状態のシールをする必要はなく単なるフイルム
等でのおおいのみで目的は充分に達せられる。ま
た、(2)の加温処理の場合は温度が高い条件ほど印
捺部の乾燥度が多くなるため水分の発散を防ぐた
めに粘着テープ類でおおいの合わせ目をとめてお
く等の配濾が必要となる。それ以上の加温温度を
適用した場合には染料の分解が著しくなり結果は
よくない。したがつて好ましい加温温度は80℃以
下が好結果を与える。いつたん乾燥したものは50
℃以下の温度で水分の補給のための給湿処理を行
う。方法としては詳述のフイルムカバーをした内
部へ水を入れた容器を入れておくか、水槽の上部
へ乾燥布帛を吊り下げておく等によつて給湿の目
的は達せられる。特に印捺乃至塗布部は苛性アル
カリを含有しているため吸湿効果はきわめて効率
的に行なわれるのである。もちろん上述以外の給
湿方法、例えば50℃以下の室内へ蒸気を送入した
状態で放置処理することや噴霧室、スプレー等で
適度に給湿することも有効である。ただし、過剰
の給湿は染料の変色を招くので注意する必要があ
る。したがつて、印捺乃至塗布後乾燥しない方法
については水分の補給は特に必要としない。 以上の放置処理や加温処理は台板上、懸垂状域
いはアンダークロス等と交互に積み重ね又は巻状
等であつてもよい。この状態において大部分の苛
性アルカリを反応させるのである。その後常法に
したがつて乾燥し高温加熱処理を行う。 高温加熱処理は染料の発色と更に減量の促進を
より有効に達成するために行う。したがつて減量
促進のための高温加熱処理と染料発色のための高
温加熱処理は同時に行うことも可能であるし又、
両者を区分して行うことも有効である。即ち、高
温加熱処理の方法としては乾熱処理、過熱蒸気処
理(HTスチーマ)、飽和蒸気処理(HPスチー
マ)等があるが減量効率をよくするためには乾熱
方式が良好であり発色効果をよくするためには蒸
熱処理方式が有効であることから乾熱処理後HT
スチーマ又はHPスチーマ処理を行なえばより良
好な結果を得ることができる。該処理条件は通常
行なわれている発色条件に準じて、例えばポリエ
ステル繊維の場合HTスチーマは160〜190℃の温
度で5〜10分間、HPスチーマでは120〜135℃で
15〜30分間行えばよい。又、乾熱処理は130〜200
℃で1〜15分間行なうのが好結果を与える。加熱
発色処理を終つたのち常法にしたがつて還元洗浄
を行い仕上加工を行う。 次に実施例によつて本発明の方法を具体的に説
明する。もちろん本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。 実施例 1 東レ株式会社製人工スエード“エクセーヌ”を
用い表面に次の組成物を格子柄にスクリーンプリ
ントした。
に詳しくは、アルカリ減量加工と染料着色を同時
に行う主としてポリエステル系合成繊維のアルカ
リ減量同時着色法に関するものである。 元来、主として水酸化ナトリウムを用いて繊表
面を減量させる方法は広く一般化されている。殊
に近年、ポリエステル系繊維からなるジヨーゼツ
トクロスやスエードクロス並びに編物等の各種品
を、風合い的、外観的に著しく高級化するために
不可欠のものとなつてきている。しかし、該技術
の最も大きな欠点は高濃度の苛性アルカリを用い
るためこれと併用する使用染料はいずれも分解し
変色又は消色を生じる。あらかじめ染色しての
ち、減量加工を行つても染色物の変色はさけられ
ない。したがつて、現状では着色する前の白生地
や糸状で減量加工を行つてその後充分に洗浄中和
してのち着色を行うという方法をとるのが一般的
である。 本発明者らはこれらの現状に鑑み、これが改善
のため鋭意研究した結果、高濃度の水酸化ナトリ
ウムを添加しても染料変色が少なく極めて濃厚か
つ、鮮明な着色物を得ることのできる減量着色同
時加工法を考案した。即ち、本発明の目的は、従
来の減量効果による特徴を減ずることなく減量と
同時に染料着色を行い得る方法を提供するにあ
る。 減量同時着色することにより、減量部と着色部
に柄のずれは全く生じないため、非常に複雑で高
級な捺染品をも作ることができる。 本発明は上記の目的を達成するために次の如き
構成をとるものである。 染料と苛性アルカリを共存させてなる組成物を
印捺乃至塗布したのち、湿潤状態で大部分の苛性
アルカリを反応させ、しかるのち、加熱発色させ
ることを特徴とするポリエステル系繊維布帛の減
量同時着色法。 以下、本発明について詳述する。 本発明は染料と苛性アルカリを含む印捺組成物
を用いて印捺乃至塗布し、染料発色を行う前に湿
潤状態で減量処理するものである。一般に繊維減
量に必要な高濃度苛性アルカリを添加して印捺乾
燥し発色すると分散染料は殆んど分解変色又は洗
色し商品として有効な着色色相を得ることは困難
である。特に加熱処理を付与した場合は染料分解
が極端に増大する。即ち、染料と水酸化ナトリウ
ムを接触させるだけで変色および消色或いは濃度
低下を来たすものが多く更にその後の加熱発色処
理によつて実用に供し得るものは殆んどなくな
る。 しかしながら本発明者らは加水分解反応を湿潤
状態で進行させ大部分の苛性アルカリを消費した
のち加熱発色させることによつて染料分解が防げ
ることを見出した。この際印捺糊中に還元剤を共
存させるとさらに染料の変退色を防ぐことができ
る。とくに加水分解反応は低温、長時間、たとえ
ば50℃以下5時間以上で進行させれば染料分解を
防ぐ上で好ましい。 なお、該粘性物中へ他の薬剤、例えばキヤリヤ
ー、浸透剤、作業性改善剤等を適宜混入すること
は特にさしつかえない。水酸化ナトリウムの添加
によつて、染料によつては、一時的に添加接触面
が変色を来たす場合には予め還元剤を加え撹拌す
ることにより粘性剤の色素を保護し変色物を消色
させて色相を復元させるものである。したがつ
て、特に耐アルカリ性の低い染料については還元
剤、たとえばスーパーライトSZを2〜3%以上
添加すれば変色は少なくなり透明かつ、濃厚な正
規の発色性を得ることができる。更に加えてスー
パーライトSZの添加は粘性ペーストの流動特性
の維持にも有利に作用する。即ち、粘性剤として
例えばローカストビーン系ガムに属するメイプロ
ガムNP(三晶(株)社製)を用いた場合、水酸
化ナトリウムを添加すると著しく粘度低下を生じ
条件によつては凝集固化していずれも実用に供し
えない状態となる。しかし、スーパーライトSZ
を混入したものはこのような著しい変化はみられ
ず実用のスクリーン印捺やロール印捺に充分供し
得る粘性を維持できるようになる。ローカストビ
ーンガム系に限らず他の糊材や樹脂剤の中で本発
明の方法に耐え得る糊性剤を用いることはもちろ
んさしつかえない。又、苛性アルカリとこれに他
のアルカリ剤や中性塩類を併用することも発色性
等に有効に作用するものがみられる。使用染料は
一般にポリエステル系繊維の場合、ポリエステル
用分散染料を用いるが改質繊維や他の素材が混入
されている場合にはそれに適した染料を適用する
ことは当然である。一般に抜染用さし色染料とし
て通常使用しているものを応用するのが好ましい
結果を与える。ただこの中でもごく一部の染料に
ついては耐アルカリ性の面から発色不十分のもの
があるのであらかじめ選定しておくことは必要で
ある。染料と苛性アルカリの混合組成物又は染料
と還元性剤および苛性アルカリを共存させた粘性
組成物は常法にしたがつて印捺乃至塗布する。そ
の後、印捺乃至塗布部の水分が乾燥しない状態で
加水分解処理し大部分の苛性アルカリを反応させ
る。加水分解処理は当該繊維の染着に要する温度
よりもかなり低温域の条件が望ましい。即ち、水
分を含有した状態で低温域で苛性アルカリの反応
を進行させて染料の分解変色を防止するものであ
る。たとえば次のような条件が好ましい。 (1) 50℃以下の温度好ましくは加熱を必要としな
い室温で5時間以上放置する方法。 (2) 反応促進のため50〜120℃の温度で5分間以
上5時間以下の加熱処理を行う方法。 上記いずれの場合においても該処理中は乾燥を
防ぐためにフイルムや紙、シート等でおおいをす
る必要がある。即ち(1)の室温放置の場合は特に密
閉状態のシールをする必要はなく単なるフイルム
等でのおおいのみで目的は充分に達せられる。ま
た、(2)の加温処理の場合は温度が高い条件ほど印
捺部の乾燥度が多くなるため水分の発散を防ぐた
めに粘着テープ類でおおいの合わせ目をとめてお
く等の配濾が必要となる。それ以上の加温温度を
適用した場合には染料の分解が著しくなり結果は
よくない。したがつて好ましい加温温度は80℃以
下が好結果を与える。いつたん乾燥したものは50
℃以下の温度で水分の補給のための給湿処理を行
う。方法としては詳述のフイルムカバーをした内
部へ水を入れた容器を入れておくか、水槽の上部
へ乾燥布帛を吊り下げておく等によつて給湿の目
的は達せられる。特に印捺乃至塗布部は苛性アル
カリを含有しているため吸湿効果はきわめて効率
的に行なわれるのである。もちろん上述以外の給
湿方法、例えば50℃以下の室内へ蒸気を送入した
状態で放置処理することや噴霧室、スプレー等で
適度に給湿することも有効である。ただし、過剰
の給湿は染料の変色を招くので注意する必要があ
る。したがつて、印捺乃至塗布後乾燥しない方法
については水分の補給は特に必要としない。 以上の放置処理や加温処理は台板上、懸垂状域
いはアンダークロス等と交互に積み重ね又は巻状
等であつてもよい。この状態において大部分の苛
性アルカリを反応させるのである。その後常法に
したがつて乾燥し高温加熱処理を行う。 高温加熱処理は染料の発色と更に減量の促進を
より有効に達成するために行う。したがつて減量
促進のための高温加熱処理と染料発色のための高
温加熱処理は同時に行うことも可能であるし又、
両者を区分して行うことも有効である。即ち、高
温加熱処理の方法としては乾熱処理、過熱蒸気処
理(HTスチーマ)、飽和蒸気処理(HPスチー
マ)等があるが減量効率をよくするためには乾熱
方式が良好であり発色効果をよくするためには蒸
熱処理方式が有効であることから乾熱処理後HT
スチーマ又はHPスチーマ処理を行なえばより良
好な結果を得ることができる。該処理条件は通常
行なわれている発色条件に準じて、例えばポリエ
ステル繊維の場合HTスチーマは160〜190℃の温
度で5〜10分間、HPスチーマでは120〜135℃で
15〜30分間行えばよい。又、乾熱処理は130〜200
℃で1〜15分間行なうのが好結果を与える。加熱
発色処理を終つたのち常法にしたがつて還元洗浄
を行い仕上加工を行う。 次に実施例によつて本発明の方法を具体的に説
明する。もちろん本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。 実施例 1 東レ株式会社製人工スエード“エクセーヌ”を
用い表面に次の組成物を格子柄にスクリーンプリ
ントした。
【表】
組成物は先ず染料、ガム、還元剤並びに助剤類
を混入し最後に水酸化ナトリウム次いでアロンを
添加して調整した。印捺後は乾燥せずに懸垂状態
で吊り下げフイルムカバーをして1夜放置した。
室温は12℃であつた。1夜後の印捺部は未だ湿潤
状態が保たれていた。のち、120℃の乾燥機で5
分間乾燥し、続いて170℃で8分間のベーキング
処理を行つた。その後更に130℃で20分間の蒸熱
処理をして常法の還元洗浄を経て仕上げた。仕上
品は赤色の格子となり、該赤色部は凹状に減量さ
れていて新規な製品を得た。 実施例 2 粘性剤としてアロンA20Lを70%用いこの中へ
染料および水酸化ナトリウムを添加した。水酸化
ナトリウムは47゜Be′のものを20%混入した。グ
レー色に地染めした“エクセーヌ”布帛に印捺し
15時間放置(フイルムカバー)し、のち常法にし
たがつて乾燥し、続いて170℃のベーキングマシ
ンで8分間の加熱処理し、次に還元洗浄し仕上げ
た。製品は印捺部が非常に減量され赤色に染着さ
れていた。比較として印捺後110℃で4分間乾燥
し170℃のベーキングマシンで8分間加熱処理し
たものは減量はしているが発色されていなかつ
た。本実施例は還元性を使用していないが本発明
のコールドバツチ方式が発色性にいかに有効に作
用しているかを明確に示していた。 実施例 3 ポリエステル繊維100%使いの片面起毛丸編地
(フロント:東レ株式会社製“テトロン”50デニ
ール−48フイラメント、バツク:東レ株式会社製
“テトロン”30デニール−12フイラメント)を常
法にしたがつてピンク色に地染めした。印捺剤は
実施例1に準じた。ただし水酸ナトリウムは10%
とした。印捺後乾燥せずにフイルムでカバーし50
℃の乾燥機内で1時間放置した。のちフイルムか
らとり出し乾燥した。その後130℃のHPスチーマ
で30分間発色処理した。のち常法にしたがつて還
元洗浄し仕上げた。仕上品は非常に鮮明な赤色の
発色を呈し凹部を形成していた。フイルムカバー
をせずに同時に処理して仕上げた比較品は黄かつ
色に着色しており染料の発色は得られなかつた。 実施例 4 実施例3に用いたポリエステル編地染色布をプ
リントした。印捺組成物はメイプロガムNP(三
晶株式会社製)40%、テリールキヤリヤーDPL、
5%PEG−400、3%として水酸化ナトリウム及
び染料は実施例1と同量にした。スーパーライト
SZは30%用いた。使用染料は該述の赤とともに
更にCI.No.デスパースイエロー51およびデスパー
スブルー113を4%用いた。印捺後いつたん80℃
で5分間乾燥し、のちフイルムカバーをして該フ
イルムカバー内へ水を入れたバケツを入れて1夜
間放置した。その後80℃で乾燥しHTスチーマで
170℃×10分間処理して還元洗浄し仕上げた。仕
上品は良好な発色を示し凹凸捺染品として好評を
博した。
を混入し最後に水酸化ナトリウム次いでアロンを
添加して調整した。印捺後は乾燥せずに懸垂状態
で吊り下げフイルムカバーをして1夜放置した。
室温は12℃であつた。1夜後の印捺部は未だ湿潤
状態が保たれていた。のち、120℃の乾燥機で5
分間乾燥し、続いて170℃で8分間のベーキング
処理を行つた。その後更に130℃で20分間の蒸熱
処理をして常法の還元洗浄を経て仕上げた。仕上
品は赤色の格子となり、該赤色部は凹状に減量さ
れていて新規な製品を得た。 実施例 2 粘性剤としてアロンA20Lを70%用いこの中へ
染料および水酸化ナトリウムを添加した。水酸化
ナトリウムは47゜Be′のものを20%混入した。グ
レー色に地染めした“エクセーヌ”布帛に印捺し
15時間放置(フイルムカバー)し、のち常法にし
たがつて乾燥し、続いて170℃のベーキングマシ
ンで8分間の加熱処理し、次に還元洗浄し仕上げ
た。製品は印捺部が非常に減量され赤色に染着さ
れていた。比較として印捺後110℃で4分間乾燥
し170℃のベーキングマシンで8分間加熱処理し
たものは減量はしているが発色されていなかつ
た。本実施例は還元性を使用していないが本発明
のコールドバツチ方式が発色性にいかに有効に作
用しているかを明確に示していた。 実施例 3 ポリエステル繊維100%使いの片面起毛丸編地
(フロント:東レ株式会社製“テトロン”50デニ
ール−48フイラメント、バツク:東レ株式会社製
“テトロン”30デニール−12フイラメント)を常
法にしたがつてピンク色に地染めした。印捺剤は
実施例1に準じた。ただし水酸ナトリウムは10%
とした。印捺後乾燥せずにフイルムでカバーし50
℃の乾燥機内で1時間放置した。のちフイルムか
らとり出し乾燥した。その後130℃のHPスチーマ
で30分間発色処理した。のち常法にしたがつて還
元洗浄し仕上げた。仕上品は非常に鮮明な赤色の
発色を呈し凹部を形成していた。フイルムカバー
をせずに同時に処理して仕上げた比較品は黄かつ
色に着色しており染料の発色は得られなかつた。 実施例 4 実施例3に用いたポリエステル編地染色布をプ
リントした。印捺組成物はメイプロガムNP(三
晶株式会社製)40%、テリールキヤリヤーDPL、
5%PEG−400、3%として水酸化ナトリウム及
び染料は実施例1と同量にした。スーパーライト
SZは30%用いた。使用染料は該述の赤とともに
更にCI.No.デスパースイエロー51およびデスパー
スブルー113を4%用いた。印捺後いつたん80℃
で5分間乾燥し、のちフイルムカバーをして該フ
イルムカバー内へ水を入れたバケツを入れて1夜
間放置した。その後80℃で乾燥しHTスチーマで
170℃×10分間処理して還元洗浄し仕上げた。仕
上品は良好な発色を示し凹凸捺染品として好評を
博した。
Claims (1)
- 1 染料と苛性アルカリを共存させてなる組成物
を印捺乃至塗布したのち、湿潤状態で大部分の苛
性アルカリを反応させ、しかるのち、加熱発色さ
せることを特徴とするポリエステル系繊維布帛の
減量同時着色法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2526080A JPS56123487A (en) | 1980-03-03 | 1980-03-03 | Simultaneous weight reducing and coloring method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2526080A JPS56123487A (en) | 1980-03-03 | 1980-03-03 | Simultaneous weight reducing and coloring method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56123487A JPS56123487A (en) | 1981-09-28 |
JPS6240469B2 true JPS6240469B2 (ja) | 1987-08-28 |
Family
ID=12161045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2526080A Granted JPS56123487A (en) | 1980-03-03 | 1980-03-03 | Simultaneous weight reducing and coloring method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS56123487A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007224461A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Dainippon Ink & Chem Inc | 捺染剤及びその製造方法、ならびに該捺染剤で加工した合成繊維起毛布 |
CN103590271B (zh) * | 2013-10-16 | 2016-03-09 | 河南工程学院 | 涤纶碱减量和染色一浴一步低温加工方法 |
-
1980
- 1980-03-03 JP JP2526080A patent/JPS56123487A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56123487A (en) | 1981-09-28 |
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