JPS6239543A - フツ素含有ジカルボン酸またはそのエステル - Google Patents

フツ素含有ジカルボン酸またはそのエステル

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JPS6239543A
JPS6239543A JP17757485A JP17757485A JPS6239543A JP S6239543 A JPS6239543 A JP S6239543A JP 17757485 A JP17757485 A JP 17757485A JP 17757485 A JP17757485 A JP 17757485A JP S6239543 A JPS6239543 A JP S6239543A
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JP
Japan
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dicarboxylic acid
ester
bis
fluorine
ethane
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Pending
Application number
JP17757485A
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English (en)
Inventor
Atsushi Okumura
淳 奥村
Shunei Inoue
井上 俊英
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は新規なフッ素含有ジカルボン酸またはそのエス
テルに関するものでおり、ざらに詳しくは、結晶性であ
り、難燃性、耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性にすぐれたポ
リエステル、ポリアミドなどの原料となる新規なフッ素
含有ジカルボン酸またはそのエステルに関するものであ
る。
〈従来の技術〉 ジカルボン酸またはそのエステルは一般にポリアミド、
ポリエステルなどの原料として有用でおり、1,2−ビ
ス(フェノキシ)エタン−4゜4′−ジカルボン酸(J
、Org、 Chem、 、 26.474. (19
61))、前記ジカルボン酸の芳香環に塩素および臭素
置換基を持つジカルボン酸として1,2−ビス(2−ク
ロルフェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボン酸およ
び1.2−ビス(2−ブロモフェノキシ)エタン−4,
4−−ジカルボン酸などが知られている(特公昭50−
11899号公報)。
一方、フッインケミカルの分野において、フッ素ケミカ
ルが注目されている。脂肪族ポリマにおいてポリテトラ
フルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンに代表される
フッ素ポリマはそのポリマの持つ特有の性質、例えば耐
熱性、耐薬品性、溌水、撥油性、非粘着性などのすぐれ
た特性を生かし、高機能性樹脂、フィルムとしてその用
途も最近ではかなり広範囲に及んでいる。
しかしながらこれらフッ素ポリマ、例えばポリテトラフ
ルオロエチレンは熱可塑性であるが溶融粘度が異常に高
く一般のプラスチックに適用される溶融加工法が適用で
きないという欠点を有している。
この為、粉末冶金で行なわれているようにポリテトラフ
ルオロエチレンの粉末を一度圧縮しこれを融点以上に加
熱してポリテトラフルオロエチレン粒子を融着する方法
が基本になっている。この為、シート、棒、パイプなど
の単純な成形品しか得ることができなかった。
一方、これに対し、ポリテトラフルオロエチレンの成形
性や機械的強度などの改良を目的としてポリビニリデン
フルオライドあるいはテトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロエチレン共重合体など、融点以上で溶融流動性
を示すフッ素ポリマが熱溶融タイプとして開発されてい
る。
これらの樹脂は、一般の汎用樹脂に使われているほとん
どの成形が容易であり、すぐれた耐熱性を有した成形品
を得ることができる(有機合成化学協会誌、 vol、
31.No、6.(1973))。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、前記1,2−ビス(フェノキシ)エタン
4,4′−ジカルボン酸から得られるポリエステル、ポ
リアミドはフッ素置換基がないため当然ながら難燃性、
耐薬品性、F$J摩耗性などの効果は見出せない。
また、前記1,2−ビス(2−クロルフェノキシ〉エタ
ン−4,4−−ジカルボン酸および1゜2−ビス(2−
ブロモフェノキシ)エタン−4゜4′−ジカルボン酸な
どから得られるポリエステル、ポリアミドは耐熱性、難
燃性の効果は有しているものの、耐薬品性、耐摩耗性に
おいては満足しえない。
熱溶融タイプとして開発されたフッ素ポリマにおいては
一般の溶融法で成形できるようになった半面、脂肪族ポ
リマである為に押出成形時において熱分解により生じた
フッ化水素がスクリュー等金属材質を著しく腐蝕するこ
とでおる。分解ガスによるこれら腐蝕の問題は工業的に
も大きな欠点となっており、脂肪族ポリマでおるが故の
結果である。
すなわちフッ素ポリマケミカルにおいてこの腐蝕の問題
は一つの大きな課題といえる。
よって本発明は金属腐蝕性の少ないフッ素ポリマの原料
となる七ツマを提供することを目的とする。
く問題点を解決するための手段〉 そこで本発明者らはこの腐蝕の問題を解決する手段とし
て、より耐熱性を有すると考えられる芳香族系のフッ素
含有モノマに着眼し、鋭意検討を行ない溶融成形可能で
あり、しかも押出成形時の金属腐蝕ガス発生の極めて少
ないポリエステル、ポリアミドなどの成形品原料として
下記@造式を有するフッ素含有ジカルボン酸またはその
エステルを見出した。
(但し式中のRはH,CH3、C2H5の少なくとも1
つを表わし、nは2または4から選ばれた整数を表わす
。) なお、本発明においてn=3または5の時には得られた
ポリマが非品性であり、本発明の目的を満足させること
ができない。
すなわち本発明は結晶性でおり、成形時の分解ガスの発
生が極めて少なく耐熱性、難燃性、耐薬品性、耐摩耗性
にずぐれたポリエステル、ポリアミドなどの原料となる
フッ素を含有した新規な七ツマに関するものである。
なお、このフッ素含有ジカルボン酸またはそのエステル
は、次のエーテル化反応によって合成することができる
(1)4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラフルオ
ロ安息@酸のエステルとα、ω−ハロゲン化ポリメチレ
ンとのエーテル化反応をアルカリの存在下で行なう。こ
の反応は100〜135℃でメタノール中、加圧下で行
なうのが最も好ましい。
(2)4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラフルオ
ロ安息香酸のアルカリ金属塩とα、ω−ハロゲン化ポリ
メチレンとのエーテル化反応を100〜135°C1水
中、加圧下で行なう。この反応によって得られたジカル
ボン酸のジアルカリ金属塩を塩酸などで中和することに
よって、目的のジカルボン酸を得ることができ、必要に
よってエステル化させることもできる。
(実施例〉 以下実施例を挙げて説明する。
なお、実施例中1部」と称したものは重量部を意味する
実施例1 4−ヒドロキシ−2,3,5,6−テトラフルオロ安息
香酸20.4部(0,097mol ) 、硫酸5部、
硫酸銅0.5部をメタノール50部中、120°Cで反
応させ、エステル化物でめる4−ヒドロキシ−2,’3
,5.6−テトラフルオロ安息香酸ジメチル19.8部
を得た。次いでこの生成物をキシレンで再結晶した。(
m、 p、121〜122°C)。
次にこのエステル化物を15部(0,070mol )
をオートクレーブ中メタノール100部、エチレンジブ
ロマイド6.3部、ナトリウムメチラート3.6部とと
もに120℃で反応させ下記(1)式で示される構造の
1.2−ビス(2,3,5,6−チトラフルオロフエノ
キシ)エタン4,4−−ジカルボン酸ジメチル9.6部
を得た。この化合物の融点は78℃であった。表1に元
素分析の結果を示す。
これらの結果により、計算値と分析値がよく一致してい
ることがわかる。
tJi    F           r    r
U第1表 XI)  Q(%)−100(%)−〇(%)−旧%)
−F(%)として算出した。
またI H−NMRにより構造を確認したところメチレ
ンとメチルのそれぞれのプロトンの吸収が4、7ppm
 、4. Qppmにみられその面積比が2:3である
ことから、(1)式の1,2−ビス(2,3゜5.6−
チトラフルオロフエノキシ)エタン4゜4′−ジカルボ
ン酸ジメチルであることを確認した。
実施例2 実施例1と同様にして得た4−ヒドロキシ−2゜3.5
.6−テトラフルオロ安息香酸ジメチル15部(0,0
70mol )をオートクレーブ中メタノール100部
、1.4−ジブロモブタン8部、ナトリウムメチラート
3.6部とともに120’Cで反応させ下記(2)式で
示される構造の1,4−ビス(2,3,5,6−チトラ
フルオロフエノキシ)ブタン−4,4−−ジカルボン酸
ジメチル12゜3部を得た。得られた化合物の融点は5
8℃であった。表2に元素分析の結果を示す。
これらの結果より、計算値と分析値とがよく一致してい
ることがわかる。
第2表 XI>  O(%)=100(%)−C(%)−11(
%)−F(%)トシUI出した。
また1 1−l−1−Nにより構造を確認したところメ
チルのプロトンの吸収が4.oopmに、メチレンのプ
ロトンの吸収が2.41)l)mと4.apl)mにみ
られその面積比が2:2:3であることから(2)式の
1,4−ビス(2,3,5,6−テトラフルオロ)ブタ
ン−4,4−−ジカルボン酸ジメチルであることを確認
した。
実施例3 実施例1で得た1、2−ビス(2,3,5,6−チトラ
フルオロフエノキシ)エタン4.4”−ジカルボン酸ジ
メチル5部(0,011mol >を水酸化カリウム1
 、239 (0,022mol > 、エタノール、
水の存在下で加水分解した後、塩酸で酸析することによ
り下記(3)式で示される構造の1,2−ビス(2,3
,5,6−チトラフルオロフエノキシ)エタン4,4′
−ジカルボン酸4.3部を得た。この化合物の元素分析
の結果を表3に示す。
これらの結果により、計算値と分析値がよく一致してい
ることがわかる。
第3表 XI)  0(%)=100(%)−C(%)−H(%
)−F(%)トシテ算出した。
また、IRスペクトルによりカルボニルの吸収を確認し
たところ1,2−ビス(2,3,5,6−チトラフルオ
ロフエノキシ)エタン−4,4−一ジカルボン酸ジメチ
ルでみられたCOO−に付随する吸収でおる1708α
−1の吸収がなくなり、あらたにCoolに付随する吸
収である1678cm−1に吸収がみられたことおよび
1248cm−”のエーテル結合の吸収強度を出発原料
である1、2−ビス(2,3,5,6−チトラフルオロ
フエノキシエタンー4,4′−ジカルボン酸ジメチルと
比較したところ、変化が見られなかったことより、本実
施例で加水分解されたのはエステル結合のみであり、得
られたものは(3)式の1,2−ビス(2,3゜5.6
−チトラフルオロフエノキシ)エタン−4゜4′−ジカ
ルボン酸であることを確認した。
実施例4 実施例2で得られた1、4−ビス(2,3,5゜6−チ
トラフルオロフエノキシ)ブタン−4,4−−ジカルボ
ン酸ジメチルを10部(0,020m0I )を実施例
3と同様の方法により加水分解することにより下記(4
)式で示される構造の1,4−ビス(2,3,5,6−
チトラフルオロフエノキシ)ブタン−4,4′−ジカル
ボン18.8部を得た。
この化合物の元素分析の結果を表4に示す。
これらの結果により、計算値と分析値がよく一致してい
ることがわかる。
XI)  頃%)=100(%)−C(%)−H(%)
−F(%)として算出した。
また、IRスペクトルによりカルボニルの吸収を確認し
たところ1,4−ビス(2,3,5,6−チトラフルオ
ロフエノキシ)ブタン−4,4−一ジカルボン酸ジメチ
ルでみられたー000−に付随する吸収である1705
cm−1の吸収がなくなり、あらたに−COONに付随
する吸収である1672cm−1に吸収がみられたこと
および1245cm−”のエーテル結合の吸収強度を出
発原料である1、4−ビス(2,3,5,6−チトラフ
ルオロフエノキシ〉ブタン−4,4′−ジカルボン酸ジ
メチルと比較したところ変化がみられなかったことより
、本実施例で加水分解されたのはエステル結合のみであ
り、得られたものは〈4)式の1.4−ビス(2゜3.
5.6−チトラフルオロフエノキシ)ブタン−4,4−
−ジカルボン酸であることを確認した。
〈発明の効果〉 本発明により結晶性で、成形時の分解ガスの発生が極め
て少なく、耐熱性、難燃性、耐薬品性、耐摩耗性にすぐ
れたポリエステル、ポリアミドなどの原料となる新規な
フッ素含有ジカルボン酸、およびそのエステルを得るこ
とが可能になった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記構造式を有するフッ素含有ジカルボン酸またはその
    エステル。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し式中のRはH、CH_3、C_2H_5の少なく
    とも1つを表わし、nは2または4から選ばれた整数を
    表わす。)
JP17757485A 1985-08-14 1985-08-14 フツ素含有ジカルボン酸またはそのエステル Pending JPS6239543A (ja)

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