JPS6239283B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6239283B2
JPS6239283B2 JP13443381A JP13443381A JPS6239283B2 JP S6239283 B2 JPS6239283 B2 JP S6239283B2 JP 13443381 A JP13443381 A JP 13443381A JP 13443381 A JP13443381 A JP 13443381A JP S6239283 B2 JPS6239283 B2 JP S6239283B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shape memory
sme
alloy
temperature
memory alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13443381A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5834215A (ja
Inventor
Toshiichi Nagaura
Masanobu Tanigawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP13443381A priority Critical patent/JPS5834215A/ja
Publication of JPS5834215A publication Critical patent/JPS5834215A/ja
Publication of JPS6239283B2 publication Critical patent/JPS6239283B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は形状記憶合金を用いて構成した締付け
部材に関する。
形状記憶合金は相変態により次のような特異な
性質を示す。
1 第1図に示すように変態温度(マルテンサイ
ト相から母相への逆変態終了温度)以上で見か
けの降状点aを越えて変形(塑性変形)させて
も応力を除荷すれば歪が解消し元の形状に戻
る。……超弾性効果 2 第2図に示すように変態温度以下で塑性変形
させると永久歪Rが残るが変態温度以上に加熱
すれば歪が解消し元の形状に戻る。……形状記
憶効果 そして従来、形状記憶合金の形状回復とそれに
伴う逆変態応力を利用した締付け部材が提案され
ている。第3図は形状記憶合金(以下SME合金
という)を利用したステンレスパイプの継手の従
来例の説明図である。SME合金材からなる継手
1の内径を、パイプ2の外径より4%程度小さく
成形しておく。これをM点以下に冷却するとマ
ルテンサイト相は非常に軟らかいので容易に拡げ
ることができる。同図aは継手1を拡げた状態で
あり、この状態でパイプ2を挿入する。その後使
用温度に加熱すると、SME合金は逆変態を行な
う為に継手1の内径は元に戻る。同図bは継手1
が元の形状に戻ることによつてパイプ2を締付け
ている状態を示す。継手1には強い逆変態応力が
働きパイプ2内を通過するガス,油等の漏れを防
ぐ。
第4図はSME合金を利用して2枚の板体の締
付けピンとした従来例の説明図である。SME合
金よりなる締付けピン3を同図aの形状に形状記
憶処理し、これをM点以下に冷却するとマルテ
ンサイト相は非常に軟らかいので容易に曲げるこ
とができる。同図bのように曲げを伸ばし直線状
にした締付けピン3を同図cのように2枚の板体
4の挿入口5へ挿入する。この後締付けピン3の
温度を使用温度まで加熱すれば逆変態によつて締
付けピン3は元の形状に戻る。よつて同図dのよ
うになり板体4は接合される。
以上のSME合金を利用した締付け部材は銀ろ
う付けなどのように高温加熱が不要であり、熱変
化による劣化や損傷がなく、低温にすれば再び取
りはずしが可能である。又直接アクセスできない
場所(原子力関連機器等)での利用が可能等の特
徴を有し、特殊技術部門での応用が開発されてい
る。
本発明は以上説明したSME合金利用の締付け
部材の改良に関するものであり、特に取りはずし
の点での技術的改善を施し、取扱いを簡易化した
締付け部材を提供することを目的とするものであ
る。
以下、本発明に係わる締付け部材の実施例を図
面を用い詳細に説明する。
第1の実施例 第3図に示す従来例を参照すれば一度継手1に
てパイプ2の締付けを行なつた場合、再び継手1
を取りはずすにはM点以下に冷却し継手1をマ
ルテンサイト状態にして継手1を拡げてからはず
さねばならない。本発明の第1の実施例は継手1
を取り付けた状態より更に加熱することによつて
取りはずしを可能とするものである。
第5図は本発明に係わる第1の実施例を説明す
る為の説明図である。継手1は2枚のSME合金
筒1a,1bよりなる。該2枚のSME合金筒1
a,1bはそれぞれ異なる変態温度と厚みを有す
るSME合金よりなり互いに接合される。SME合
金筒1aの変態温度をT1,厚みをm1、SME合金
筒1bの変態温度をT2,厚みをm2とすれば、T1
<T2,m1<m2である。
又、内側のSME合金筒1aはその内径がパイ
プ2の外径より小さく形状記憶処理され、外側の
SME合金筒1bはその内径がパイプ2の外径よ
り充分大きい径となるように形状記憶処理され
る。
同図aは外部温度TがT<T1<T2の時の形態
を示す。2枚のSME合金筒は共にマルテンサイ
ト状態であるから非常に軟らかく継手1は拡げる
ことができる。同図bでは外部温度TがT1<T
<T2の時の形態を示す。SME合金筒1aは母相
となり元の形に戻る。この時SME合金筒1bは
まだマルテンサイト相の柔かい状態であるので
SME合金筒1aの収縮力によつて継手1はパイ
プ2を締付ける。同図cは外部温度TがT1<T2
<Tの時の形態を示す。SME合金筒1a,1b
は共に母相となり元の形状に戻ろうとする。しか
し、前述の如く内側のSME合金筒1aはその内
径がパイプ2の外径より小さく形状記憶処理され
外側のSME合金筒1bはその内径がパイプ2の
外径より充分大きな径となるように形状記憶処理
されているので、SME合金筒1a,1bの復帰
力は互いに逆向きに働く。前述の様にSME合金
筒1aの厚みm1はSME合金筒1bの厚みm2より
小さいので復帰力はSME合金筒1bの方が大き
い。従つてSME合金筒1bの復帰の方向つまり
拡がる方向に継手1は変形する。よつてパイプ2
は抜き取り可能となる。
以上の継手は次の点で有効である。即ち第3図
に示した従来の継手では取りはずす時冷却し継手
1をマルテンサイト相になして拡げねばならな
い。しかし一端締め付けた状態の継手を拡げる作
業は比較的手間のかかるものである。本発明の第
1の実施例の方式のものでは継手1自体が拡がる
ので特別な作業を必要としない。
第2の実施例 第4図に示す従来例を参照すれば締付けピン3
によつて板体を接合後再び締付けピン3を取りは
ずすにはM点以下に冷却し締付けピン3をマル
テンサイト状態にして締付けピン3の足を直線状
に曲げを伸ばしてからはずさねばならない。本発
明の第2の実施例は締付けピン3を更に加熱する
ことによつて簡単に取りはずし可能としたもので
ある。
第6図は本発明に係わる第2の実施例を説明す
る為の説明図である。締付けピン3の2本の足部
はそれぞれ2枚のSME合金板3a,3bよりな
る。該2枚のSME合金板3a,3bはそれぞれ
異なる変態温度と厚みを有するSME合金よりな
り互いに接合される。SME合金板3aの変態温
度をT1,厚みをn1、SME合金板3bの変態温度
をT2、厚みをn2とすれば、T1<T2、n1<n2であ
る。SME合金板3aは曲げ状態に形状記憶処理
されるSME合金板3bは直線状態に形状記憶処
理される。
外部温度TがT<T1<T2の時は2枚のSME合
金板3a,3bは共にマルテンサイト相であるか
ら非常に軟らかいので、第6図aの如く直線状に
することができる。この様にした締付けピン3を
同図bのように2枚の板体4の挿入口5へ挿入す
る。同図cは外部温度がT1<T<T2の時の形態
を示す。SME合金板3aは母相となり元の形に
戻り、SME合金板3bはまだマルテンサイト相
の柔かい状態であるのでSME合金板3aの復帰
力によつて締付けピン3は2枚の板体4を締付け
る。同図dは外部温度TがT1<T2<Tの時の形
態を示す。SME合金板3a,3bは共に母相と
なり元の形状に戻ろうとする。しかし前述の如く
SME合金板3aは曲線状に形状記憶処理され、
SME合金板3bは直線状に形状記憶処理されて
いるのでSME合金板3a,3bの復帰力は互い
に逆向きに働く。前述の様にSME合金板3aの
厚みn1はSME合金板3bの厚みn2より小さいの
で復帰力はSME合金板3bの方が大きい。従つ
てSME合金板3bの復帰の方向つまり直線状に
なるように締付けピン3は変形する。よつて締付
けピン3は簡単に抜き取り可能となる。以上の締
付けピンは次の点で有効である。即ち、ピンの足
部が装置内部に隠れ曲げによる取りはずし操作が
困難な場合であつてもピンの頭部を加熱し熱の伝
導で足部を直線状とすれば装置を分解せずとも容
易にピンをはずすことができる。
以上の実施例は変態温度と断面積の異なる2種
のSME合金材を貼り合わせて構成したが、断面
積が同一であつても変態温度とdσ/dT(σ:
応力T:温度)の異なる2種のSME合金材を貼
り合わせて構成すれば前述したものと同じ作動を
行なう継手あるいは締付けピンを得ることができ
る。ここでdσ/dTは変態応力の外部温度に対
する傾きを示す。第7図は互いに異なるdσ/
dTを有する2種のSME合金材a,bの変態応力
と外部温度との関係を示すグラフ図である。外部
温度TがT<T1<T2の時SME合金材a,bは共
にマルテンサイト状態である。外部温度TがT1
<T<T2の時SME合金材aは母相、SME合金材
bはマルテンサイト相の状態でありSME合金材
aの逆変態による動きの通りに全体は変形する。
外部温度TがT1<T2<Tの時SME合金材a,b
は共に母相の状態となる。外部温度TがT3<T
となつた時SME合金材aの変態応力よりSME合
金材bの変態応力の方が遥かに大きいのでSME
合金材bの逆変態による動きの通りに全体は変形
する。以上の様な変形動作は第1の実施例、第2
の実施例と同様であり、従つて構造的には合金材
を取り換えるだけで第1,第2実施例と同一作用
を行なう。ここでdσ/dTの調節を行なうには
合金の成分化,熱処理条件を変えればよい。
以上の実施例においてSME合金としてはTi
(50%)−Ni(50%)、Cu−Zn−A合金等を用い
ればよい。
以上本発明によれば、締付け部材を第1の形状
記憶合金の変態温度T1以上、第2の形状記憶合
金の変態温度T2以下の温度に加熱すると第1の
形状記憶合金の形状回復により2部材を締結で
き、更に上記温度T2以上に加熱すると第2の形
状記憶合金の回復力により締結を解除できる。
従つて、特に締結を解除する場合、従来のもの
では一且冷却してから締結を解除するように機械
的な加工(変形)しなければならないが、本発明
によればT2以上の温度に加熱するだけで強制的
に締結が解除され、手間が全くかからない。
【図面の簡単な説明】
第1図は超弾性効果を示す特性グラフ図、第2
図は形状記憶効果を示す特性グラフ図、第3図は
従来のステンレスパイプの継手の説明図、第4図
は従来の締付けピンの説明図、第5図は本発明に
係わる一実施例のステンレスパイプの継手の説明
図、第6図は本発明に係わる一実施例の締付けピ
ンの説明図、第7図はdσ/dTの異なる2種の
SME合金材の変態応力と温度の関係を示す説明
図である。 図中、1:継手、2:ステンレスパイプ、3:
締付けピン、4:板体、5:挿入口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2部材の接合部分を締結するものにおいて、 変態温度T1の第1の形状記憶合金と、この変
    態温度T1より高い変態温度T2の第2の形状記憶
    合金とを接合して形成し、 上記第1の形状記憶合金を上記2部材の締結す
    る方向に形状記憶処理すると共に、上記第2の形
    状記憶合金を上記2部材の締結を解除する方向に
    形状記憶処理し、 上記T2以上の温度状態において、第2の形状
    記憶合金の発生する形状回復力が第1の形状記憶
    合金の発生する形状回復力より大となるように設
    定して成る締付け部材。 2 上記回復力に差をつける手段は、第2の形状
    記憶合金を第1の形状記憶合金より厚肉に形成す
    ることである特許請求の範囲第1項記載の締付け
    部材。 3 上記回復力に差をつける手段は、第2の形状
    記憶合金の変態応力の温度に対する傾きを、第1
    の形状記憶合金の当該傾きより大とすることであ
    る特許請求の範囲第1項記載の締付け部材。
JP13443381A 1981-08-26 1981-08-26 締付け部材 Granted JPS5834215A (ja)

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JP13443381A JPS5834215A (ja) 1981-08-26 1981-08-26 締付け部材

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JP13443381A JPS5834215A (ja) 1981-08-26 1981-08-26 締付け部材

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Publication Number Publication Date
JPS5834215A JPS5834215A (ja) 1983-02-28
JPS6239283B2 true JPS6239283B2 (ja) 1987-08-21

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ID=15128257

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Families Citing this family (7)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5834215A (ja) 1983-02-28

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