JPS6239271B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液状媒体を計量および注出するため
の、第１のシリンダの計量室中でスライド可能な
計量ピストン、および、このピストンと同軸に整
列され、第１のシリンダの、弁室を形成する部分
中に旋回可能に配置されたスプール弁を有し、こ
のスプール弁が、洗浄および殺菌のため、第１の
シリンダの弁室に接続する拡大室中で解除可能で
ある装置に関する。

公知の液状媒体用注出装置（西ドイツ国特許公
開公報第2308689号）の場合、この装置は、計量
シリンダの、その外面が露出する拡大部中へ計量
ピストンが可動であるように形成されている。こ
の拡大部中で、計量ピストンが解除されかつ、洗
浄剤により洗浄されることができる。しかしなが
らこの公知の装置の場合、上部の計量シリンダに
引続く旋回すべり弁が解除されることができず、
従つてまた完全に洗浄されずかつとりわけ殺菌さ
れることができない。なかんずく製薬工業では、
このような注出装置が使用不可能である。従つ
て、計量ピストンも旋回すべり弁も完全に解除さ
れかつ洗浄剤および／または殺菌剤により洗浄さ
れることができる装置がつくり出される必要があ
る。

本発明は、前述の装置において、拡大室が、計
量室に対向する弁室に接続され、かつ第１のシリ
ンダが、部分的に第２のシリンダ中で作動位置お
よび洗浄−／殺菌位置間を軸方向にスライド可能
であり、従つて少なくともスプール弁が洗浄位置
で拡大室中に配置されることをことを特徴とする 本発明の前記特徴によれば、計量ピストンおよ
びスプール弁が同軸に配置されていることによ
り、第１のシリンダを簡単に移動させることによ
り計量ピストンもスプール弁も完全に解除するこ
とが可能であるという利点を有する。この装置に
よれば、充填物と接触する部材の極めて簡単かつ
確実な洗浄ないしは殺菌が得られる。さらに、公
知の装置と比べた他の利点は、本発明による装置
において付加的なポンプの維持が不必要であるこ
とである、それというのも第１のシリンダが、例
えば、機枠に固定されたシリンダ中で上下可動に
案内されているからである。さらに、貫通するシ
リンダ孔により、分解せる状態でも良好な洗浄効
果が得られる。さらに有利なのは、この往復動計
量ポンプが、晶出性の充填物にも付加的な液体な
しに使用可能であり、その結果混合不良の危険が
生じないということである。

従属請求項に記載された装置により、特許請求
の範囲第１項記載のポンプ装置を有利に発展およ
び改善することが可能である。

以下に、本発明による装置を図面実施例につき
詳説する。

図面に示すように、本発明による注出装置は大
体において、例えば機枠２に固定された第２のシ
リンダ１および、該シリンダ１中で、図示せざる
装置により上下可動に案内される第１のシリンダ
３より成る。この第１のシリンダ３中で計量ピス
トン４が案内され、これがピストンロツド５を経
て継手６を使用し、同じく図示せざる装置により
上下可動なロツド７と結合されている。注出工程
中に保護ガスが充填された室８を外気に対し密閉
するため、シリンダ１の底部９にパツキング１０
が備えられている。

計量ピストン４の上方には、第１のシリンダの
内部にスプール弁１１が配置されている。このス
プール弁１１が、延長部１３および継手１４を経
て駆動軸１２と結合されている。この駆動軸１２
が、図示せざる装置により作業周期で旋回され
る。充填物を供給および排出するため、第１のシ
リンダ３の入口管１５および出口管１６が設けら
れている。同様に、入口−および出口管１７およ
び１８が、保護ガスを供給ないしは排出するた
め、また洗浄剤ないしは殺菌剤を供給ないしは排
出するために備えられている。同じく保護ガスな
いしは洗浄剤および／または殺菌剤を供給ないし
は排出するため、シリンダ１に入口−ないしは出
口管１９および２０が設けられている。

第１図に示すように、スプール弁１１が、第１
のシリンダ３の円筒状の孔２１の１部分である弁
室中で案内されている。この円筒状の孔２１に拡
大室２２が接続し、この拡大室が、第２図に示す
ようにスプール弁１１を解除するのに役立つ。拡
大室２２の上方に、その寸法が円筒状の孔２１に
相応する円筒状の孔２３がある。この円筒状の孔
２３が、スプール弁１１の延長部１３に固定させ
たシーリングジスク２４を案内するのに役立つ。

この注出装置の作動方法は以下の通りである： 第１図により、注出装置が作動位置、すなわち
計量および注出すべき液体の吸入工程で示されて
いる。この場合入口管１５を経て液体が供給さ
れ、その場合計量ピストンが、計量すべき液体量
との関連において上方に移動せしめられる。破線
２５が示すように、この場合スプール弁１１が、
出口管１５を解放しかつ液体を室２１中へ入れる
ことができる位置にある。計量ピストン４の下降
運動が終了せる後、スプール弁が旋回し、その結
果次いで出口管１６に室２１が接続される。次い
で行なわれる計量ピストン４の上昇運動におい
て、液体が出口管１６を経て、図示せざる注入す
べき容器中へ入る。この計量−および注出工程
中、計量ピストン４の下方にある室８中にも、ま
たスプール弁１１の上方にある室２２中にも保護
ガス、例えば殺菌空気が存在する。

第２図により、本発明による注入装置の洗浄−
ないしは殺菌位置が示されている。この場合計量
シリンダ３が第２のシリンダ１の内部で下降運動
され、その結果計量ピストン４もまたスプール弁
１１も完全に解除されている。この場合上部孔２
３が、シーリングジスク２４により密閉されてい
る。次いで、入口管１８を経て洗浄剤ないしは殺
菌剤が供給され、これが管１７および、１点破線
で表わされた導管２６を経て入口管１９および従
つて室８に供給され、かつ出口管２０を経て再び
流出することができる。この洗浄−ないしは殺菌
工程の場合、充填物用の入口−ないしは出口管１
５および１６が閉鎖される。入口−および出口管
１５および１６に接続された導管を洗浄および殺
菌するため、入口管１５に洗浄剤ないしは殺菌剤
が供給されかつ出口管１６を経て排出されること
ができる。この工程の場合、入口−および出口管
１８および２０が閉鎖される。これら２つの洗浄
−および殺菌工程は、交互に実施されることがで
きる。

一方で計量ピストン４およびスプール弁１１が
同軸に配置されかつ他方で第１のシリンダ３が可
動に配置および形成されることにより、なかんず
く第２図から明白なように、充填物と接触する全
ての部材の極めて簡単、有効かつ確実な洗浄が得
られる。さらに、この配置および構造により、全
注出装置の極めて簡単な分解も可能である。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本発明による注出装置の１実施
例に関し、第１図がその作動位置における構造、
および第２図がその洗浄−ないしは殺菌位置にお
ける構造を示すそれぞれ縦断面図である。 １……第２のシリンダ、２……機枠、３……第
１のシリンダ、４……計量ピストン、５……ピス
トンロツド、６……継手、８……室、１０……パ
ツキング、１１……スプール弁、１２……駆動
軸、１３……スプール弁の延長部、１４……継
手、２１，２３……円筒状孔、２４……シーリン
グジスク、２６……導管。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 第１のシリンダ３の計量室２１中でスライド
   可能な計量ピストン４、および、このピストンと
   同軸に整列され、第１のシリンダ３の、弁室を形
   成する部分中に旋回可能に配置されたスプール弁
   １１を有し、このスプール弁１１が、洗浄および
   殺菌のため、第１のシリンダ３の弁室に接続する
   拡大室２２中で解除可能である装置において、拡
   大室２２が、計量室２１に対向する弁室に接続さ
   れ、かつ第１のシリンダ３が、部分的に第２のシ
   リンダ１中で作動位置および洗浄−／殺菌位置間
   を軸方向にスライド可能であり、従つて少なくと
   もスプール弁１１が洗浄位置で拡大室２２中に位
   置されることを特徴とする液状媒体を計量および
   注出する装置。 ２ スプール弁１１にシーリングジスク２４が結
   合され、これが第１のシリンダ３の円筒状延長部
   ２３と一緒になつてスプール弁に対する拡大室２
   ２を外部に対し密閉することを特徴とする、特許
   請求の範囲第１項記載の液状媒体を計量および注
   出する装置。