JPS6238844Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用ウインドワイパ制御装置に関
するものであり、その目的はウインドワイパの連
続運転及び間欠運転の切換え、間欠運転時のワイ
ピング動作間の休止時間の調節、ウインドへのウ
オツシヤ液の噴射等、ウインドワイパに関する各
種の機能を集約でき、しかもコンパクトに構成で
きる自動車用ウインドワイパ制御装置を提供する
にある。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。１はウインドワイパ制御装置の本体で、プラ
スチツク製の基体２に金属製の円筒状支杆３をイ
ンサート成形により突設し、且つ支杆３の途中に
プラスチツク製のケース４を嵌着して構成したも
のであり、基体２には自動車のインストルメント
パネル等に取付けるための脚５が一体成形されて
いる。６は第一の回動操作子に相当する円筒状の
ノブで、このノブ６は一端部側をケース４内に挿
入されて、該ケース４中心部に形成した枢軸部４
ａに支持され、ケース４から突出する支杆３の先
方部の周りを回動し得るようになつている。７は
支杆３に前記ケース４の枢軸部４ａ先端に突合わ
せるようにして嵌着したワイパスイツチ８の基板
で、ワイパスイツチ８はこの基板７に固着した複
数個の固定接点９（一個のみ図示）と、前記ノブ
６に取付けた可動コンタクト１０とから構成され
ノブ６を回動操作すると、その回動位置に応じて
固定接点９のうち所定のもの同志が可動コンタク
ト１０により接続されるようになつている。前記
ノブ６はその回動位置をOFF位置の他に三位置
に変換可能であり、その三位置に夫々回動すると
ワイパスイツチ８がウインドワイパを異なる態様
で動作させるように作動する。即ち、ノブ６を第
一の位置たるINT位置にセツトすると、ウインド
ワイパが間欠的に運転され、第二の位置たるL₀
位置にセツトすると、ウインドワイパが低速で連
続運転され、第三の位置たるH₁位置にセツトす
ると、ウインドワイパが高速度で連続運転され
る。斯るノブ６の各回動位置への保持は、ケース
４に形成した凹凸部４ｂとノブ６に設けられ圧縮
ばね１１により凹凸部４ｂに弾接されたボール１
２とから成る周知の節度機構１３によつて行われ
る。尚、ノブ６には指当て部６ａが突設されてい
る。１４は前記支杆３の先端部に嵌着された電気
的絶縁材製のブツシユ、１５はこのブツシユ１４
内に金属ブツシユ１６を介して嵌着されたピン状
の固定接片、１７はブツシユ１４に形成した鍔部
１４ａに取付けられアース接片１７ａを有する座
金である。一方、１８はノブ６の先端部に嵌合さ
れた押圧操作可能な押釦であり、この押釦１８は
座金１６との間に介装した圧縮ばね１９により常
時矢印Ａ方向に付勢されている。上記圧縮ばね１
９の押釦１８側の巻端は前記固定接片１５と対向
するように折曲げられて可動接片２０に形成され
ており、前記アース接片１７ａと電気的接続状態
にあるこの可動接片２０は固定接片１５と共にウ
オツシヤスイツチ２１を構成している。そして、
押釦１８を押圧して可動接片２０を固定接片１５
に接触させると（ウオツシヤスイツチ２１の
ON）、ウオツシヤポンプ等のウオツシヤ液噴射装
置が作動して、ウオツシヤ液をウインドに噴射す
る。２２は中空の回動軸２２ａを備えたロータリ
ー式の可変抵抗器で、これは中空軸２２ａを支杆
３の外側に回動可能に嵌合するようにして前記基
体２内に取付けられている。この可変抵抗器２２
はウインドワイパを間欠運転にセツトしたとき、
そのワイピング動作間の休止時間を調節するため
のもので、回動軸２２ａを操作すると、抵抗値が
変化し、これによりワイピング動作間の休止時間
を制御するコンデンサへの充電時間を変化させて
当該休止時間を調節するように構成されている。
２３は基体２から突出する可変抵抗器２２の回動
軸２２ａ先端部に嵌着された第二の回動操作子に
相当する回動盤で、これは基体２とケース４との
間に位置し、回動軸２２ａと一体に支杆３の周り
を回動し得るようになつている。従つて回動盤２
３の回動量を調節することによつて、ウインドワ
イパの間欠運転時におけるワイピング動作間の休
止時間を調節することができる。尚、回動盤２３
には指当て部２３ａが突設されている。また、前
記支杆３へのケース４及び基体７の取付け構造
は、ケース４の枢軸部４ａ及び基板７の内周部に
突条４ｃ，７ａを突設して、これを支杆３に形成
したすり割り３ａに嵌込んで回止めをなすと共
に、支杆３にストツプリング２４を嵌着して抜止
めをなす構成である。更に前記押釦１８の抜止め
は、弾性爪１８ａをノブ６の内周面に形成した係
合溝６ｂに係合することによりなされている。

本考案は以上の説明から明らかなように、第一
の回動操作子を回動操作することにより、ウイン
ドワイパの間欠及び連続の各運転状態の選択を行
うことができると共に、間欠運転時にあつて第二
の回動操作子を回動することによりワンピング動
作間の休止時間を自在に調節でき、更には押釦を
押し且つ第一の回動操作子を操作することによ
り、ウインドにウオツシヤ液を噴射させてワイピ
ングすることができる等、ウインドワイパに関す
る各種の機能を集約できる。しかも、基体、ケー
ス、第一及び第二の回動操作子、押釦等が層状に
積重ねられた如き形態であるから、コンパクトに
構成できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断
面図、第２図は正面図、第３図は側面図である。 図中、１は本体、２は基体、３は支杆、４はケ
ース、６はノブ（第一の回動操作子）、８はワイ
パスイツチ、１８は押釦、２１はウオツシヤスイ
ツチ、２２は可変抵抗器、２２ａは回動軸、２３
は回動盤（第二の回動操作子）である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基体に支杆を突設し且つ該支杆の途中にケース
   を取付けて構成した本体と、前記ケースに設けら
   れウインドワイパを連続運転と間欠運転とに切換
   えるワイパスイツチと、前記支杆の先端部に設け
   られウインドへのウオツシヤ液噴射装置を作動さ
   せるウオツシヤスイツチと、回動軸を前記支杆に
   回動可能に嵌合するようにして前記基体に設けら
   れ前記ウインドワイパの間欠運転時におけるワイ
   ピング動作間の休止時間を調節するロータリー式
   の可変抵抗器と、前記ケースから突出する前記支
   杆の先方部の周りに回動可能に設けられ前記ワイ
   パスイツチを操作する第一の回動操作子と、この
   第一の回動操作子の先端部に押圧操作可能に設け
   られ前記ウオツシヤスイツチを操作する押釦と、
   前記基体とケースとの間に位置して前記支杆の周
   りに回動可能に設けられ前記可変抵抗器の回動軸
   を操作する第二の回動操作子とを具備して成る自
   動車用ウインドワイパ制御装置。