JPS6237586Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は操作パネル部を外枠前面に備えたフロ
ントパネル式脱水兼用洗濯機の特に、鉄板ホーロ
ー仕上げから成るトツプカバーのホーロー割れ防
止及び、水滴飛散時の各スイツチ類の保護に関す
るものである。

従来例の構成とその問題点 従来から国内で生産されている洗濯機は、操作
パネル部を外枠上部のトツプカバーの後部に取付
ける、いわゆるパツクパネル式であり、トツプカ
バーにタイムスイツチ、給水弁、圧力スイツチ等
のスイツチ類が取付けられていた。一方、北米等
では従来から操作部を洗濯機外枠の前面上部に配
置したフロントパネル方式が主流として採用され
ていた。

これは、北米等では台所において、洗濯機、乾
燥機、食器洗浄機、さらにはオーブン等の調理器
具をすつきりと配置させる、いわゆるシステムキ
ツチンの考え方が、洗濯機のデザインにも影響を
及ぼしていると思われる。

以上のことから国内においても、システムキツ
チンの考え方をとり入れ、フロントパネル式の洗
濯機が台頭することが充分に予側できる。

しかしながら、脱水兼用洗濯機において、フロ
ントパネル式を採用するに際しては、従来トツプ
カバーに取付けていたスイツチ類を外枠に取付け
る必要がある。又、外枠内に外槽を防振吊下げ支
持している関係から、邪魔になることなく配設す
る必要があるし、運転時、特に脱水時の微細な水
滴飛散からスイツチ類を保護する必要がある。

さらには、フロントパネル式では外観上トツプ
カバーは鉄板ホーロー仕上げをする場合が多く、
トツプカバーを外枠に取付ける際、ホーロー割れ
を防止する必要がある。

以上要するに、従来においては、スイツチ類の
防水、トツプカバーの取付けに多くの問題を有し
ていた。

考案の目的 本考案はスイツチ類の防水及びトツプカバーの
取付けをフロントパネル式に適合した状態で行
い、安価にして提供することを目的とする。

考案の構成 そして、上記目的を達成するために本考案は、
底部中央にパルセータを配した脱水兼洗濯槽を内
包する外槽を外枠角隅に固着したコーナープレー
トより吊下支持し、前記外槽底部下面に前記パル
セータ及び脱水兼洗濯槽の駆動部を設け、前記外
枠の前面には操作パネル部を配設し、外枠角隅で
各コーナープレートの略下部にタイムスイツチ、
給水弁、圧力スイツチ等の各スイツチ類を配設
し、外枠上部に蓋を収設するホーロー仕上げのト
ツプカバーを固着し、前記コーナープレート上面
に、合成樹脂製の略Ｌ字状で上面に段部を、下面
にピンを形成した押え板を配設し、この押え板の
段部に、前記トツプカバー下部に内方へ向けて設
けた折曲部を載置し、前記押え板とコーナープレ
ートの間に、合成樹脂製のシートカバーの一端を
挾持し、前記押え板のピンをシートカバー及びコ
ーナープレートを介して、外枠に設けた穴に嵌合
し、前記シートカバーの他端を前記各スイツチ類
より内方に垂下することにより、運転時特に脱水
時の微細な水滴飛散からスイツチ類を保護すると
共に、トツプカバーの下部のホーロー割れを防止
するものである。

実施例の説明 以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説
明する。図において、外枠１の上面には、左前角
及び右後角に同一のコーナープレート２を溶接固
定し、右前角及び左後角に同一のコーナープレー
ト３を溶接固定している。前記コーナープレート
２，３にはそれぞれ外槽４を防振吊下げ支持する
ための吊棒５を取付けている。

外槽４内には、同心位置に脱水兼洗濯槽６を回
動自在に取付け、脱水兼洗濯槽６の内底部中央に
は、パルセータ７が取付けられている。外槽４の
外底部には基板８を取付け、基板８には、駆動モ
ータ９、ソレノイド（図示せず）と、パルセータ
７及び脱水兼洗濯槽６の駆動部１０が設けられ、
その外縁部を防振装置１１を介して前記吊棒５に
取付けている。又、外槽６の底部にはホース１２
が取付けられ、外枠１の下方部に固定した排水用
のポンプ１３と連結されている。１４はポンプ１
３の吐出口であり、外枠１後部に突出している。

又、外枠１の前面上部は、操作パネル部Ａとな
つており、この操作パネル部Ａには、各種スイツ
チ類の目盛り等を印刷した飾り板１５が装着さ
れ、各種スイツチ類の外枠１への固定部（図示せ
ず）を覆つている。各種スイツチ類は直接外枠１
へ取付けられたり、スイツチベース（図示せず）
を介して、外枠１へ取付けられている。

さらに、操作パネル部Ａには、運転工程を制御
するタイマー１６、水位検知用圧力スイツチ１
７、洗濯、すすぎの温度切換スイツチ１８等が取
付けられてている。１９は外槽４の空気室２０と
水位検知用圧力スイツチを連通させるエアーホー
スである。

又、外枠１の上部には、蓋２１を収設する鉄板
ホーロー仕上げから成るトツブカバー２２が合成
樹脂等の座金（図示せず）を介してビス２３によ
り、前記コーナープレート２，３を介して固着さ
れている。トツプカバー２２の裏面には、注水具
２４が取付けられ、注水ホース２５を介して、外
枠１後部に取付けられた給水弁２６と連通してい
る。

２７は給水弁２６の給水側接続口であり、外枠
１後部に突出している。

尚、各種スイツチ類については、外枠１と水平
方向の断面が円形を有する外槽４との空間を有効
に利用する為、又、操作性の面から、比較的大型
電気部品のタイマー１６は、操作パネル部Ａ右端
に配置され、又、左端から奥行スペースの大きさ
の順に水位検知用圧力スイツチ１７、温度切換ス
イツチ１８等が配置されている。又、給水弁２８
は外枠１後部右端に配置されている。つまり、各
種スイツチ類ともコーナープレート２，３の略下
部に配置されている。

コーナープレート２，３の上面には、略Ｌ字状
で、上面に段部２８、下面にピン２９を形成した
合成樹脂製の押え板３０が配設され、前記段部２
８には、トツプカバー２２の下部に内方へ向けて
形成した折曲部３１が載置され、ピン２９は、コ
ーナープレート２，３に形成した小穴３２に嵌着
され固定されている。３３は合成樹脂製のシート
を打抜くことにより形成したシートカバーであ
り、一端は押え板３０とコーナープレートの間に
挾持され、他端は各種スイツチ類より内方に垂下
され、各種スイツチ類を覆つている。尚、押え板
３０は各コーナーに取付けられ、シートカバー３
３については本実施例では各スイツチ類が配置さ
れている前部左右コーナーと後部右コーナーに取
付けられている。

上記構成におけるフロントパネル式脱水兼用洗
濯機によれば、トツプカバー２２はその折曲部３
１が押え板３０に載置される為、ホーロー割れが
防止でき、シートカバー３３は、押え板３０とコ
ーナープレートで挾持されるため、ビス等が不要
で、更に、各スイツチ類を覆つている為、脱水時
の微細な水滴飛散から各スイツチ類を保護するこ
とができる。

考案の効果 以上のように本考案によれば、トツプカバー下
部の折曲部が、押え板に載置される為、ホーロー
割れを防止できると共に、その押え板とコーナー
プレートにシートカバーを挾持し、そのシートカ
バーが垂下して、各種スイツチ類を覆つており、
脱水時の微細な水滴飛散からスイツチ類を保護す
ることができ、又、トツプカバーを固着すれば、
押え板は確実に固定され、ビス等も不要であつ
て、簡単な構成で、多大の効果を発輝するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例におけるフロントパネ
ル式脱水兼用洗濯機の縦断面図、第２図はその外
観斜視図、第３図は第１図のトツプカバー及び押
え板を除去した状態での平面図、第４図はタイマ
ー部における押え板及びシーナカバーの取付構造
を示す要部平面図、第５図は同要部断面図であ
る。 １……外枠、２，３……コーナープレート、４
……外槽、６……脱水兼洗濯槽、７……パルセー
タ、Ａ……操作パネル部、２１……蓋、２２……
トツプカバー、２８……段部、２９……ピン、３
０……押え板、３１……折曲部、３２……小穴、
３３……シートカバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底部中央にパルセータを配した脱水兼洗濯槽を
   内包する外槽を外枠角隅に固着したコーナープレ
   ートより吊下支持し、前記外槽底部下面に前記パ
   ルセータ及び脱水兼洗濯槽の駆動部を設け、前記
   外枠の前面には操作パネル部を配設し、外枠角隅
   で各コーナープレートの略下部にタイムスイツ
   チ、給水弁、圧力スイツチ等の各スイツチ類を配
   設し、外枠上部に蓋を収設するホーロー仕上げの
   トツプカバーを固着し、前記コーナープレート上
   面に、合成樹脂製の略Ｌ字状で上面に段部を、下
   面にピンをそれぞれ形成した押え板を配設し、こ
   の押え板の段部に、前記トツプカバー下部に内方
   へ向けて設けた折曲部を載置し、前記押え板とコ
   ーナープレートの間に、合成樹脂製のシートカバ
   ーの一端を挾持し、前記押え板のピンをシートカ
   バー及びコーナープレートを介して、外枠に設け
   た穴に嵌着し、前記シートカバーの他端を前記各
   スイツチ類より内方に垂下したフロントパネル式
   脱水兼用洗濯機。