JPS6025999B2 - フロントパネル式洗濯機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電気洗濯機、特に操作パネル部を外枠前面に
備えたフロントパネル式洗濯機に関するものである。

従釆から国内で生産されている洗濯機は、操作パネル部
をトップカバーの後部に取付けるバックパネル方式であ
り、トップカバーに、操作部のスイッチ類の他、給水バ
ルブ、安全スイッチ等が取付けられてし、た。

しかし、北アメリカ等においては、従来から操作部を洗
濯機本体の前面上部に配置したフロントパネル方式が主
流として採用されてし、た。この理由は、乾燥機と洗濯
機とを縦に配置して設置面積を縞少して使用することが
一般的となっているからである。そして、従来のこのフ
ロント式パネル式洗濯機は、外枠に対するトップカバー
の取付構造が複雑であるなどの欠点であった。本発明に
目的は、トップカバーの外枠に対する取付構造を簡単容
易にし、部品点数を減じ、作業性を向上し、組立工数を
低減することができるむうにしたフロトパネル式洗濯機
を提供することにある。

本発明は、タイマー、スイッチ等を取付けた操作パネル
部を角形の外枠の前面に装着し、外枠の四隅上部にコー
ナプレートをそれぞれ溶接固着し、鉄板からなるトップ
カバーを外枠の後部側はねじを介してコーナプレートに
固定し、前部側はコーナプレートにトップ力バー止具を
介して固定たものである。

以下本発明のフロントパネル式全自動洗濯機の一実施例
を第１図ないし第９図により説明する。

外枠１の上面には四隅に三角形のコーナブレート２が溶
接固定されている。コーナプレート２は、第８図、第９
図に示す如く直角々都側隈部に有する立ち上り面に関口
部３２を設けた折曲部３１を有し、他の辺部に立ち上り
壁２Ａを形成し、平板部には第１図に示す如くそれぞれ
外槽４を吊り下げた吊榛３を取付けている。外槽４内に
は同心位置に洗濯兼脱水を行なうバスケット５を回動自
在に取付け、バスケット５の底部中央にはパルセ−夕７
が回動自在に取付けられている。また、外枠１の前面上
部には第１図に示すように操作パネル部８が取付けられ
ている。

操作パネル部８は、パネルベース（図示せず）とパネル
ベースの表面を覆うように取付けられ各スイッチ額の目
盛りを印刷した飾り板１５とパネルベース及び飾り板１
５の両サイドに様部の美観を鏡保するため、ならびに操
作パネル部８全体を外枠１に固定するための支点となる
サイドピース１６とから形成されている。パネルベース
には、洗濯工程を制御するタイマ−９、水位切替スイッ
チ１０、脱水切替スイッチ１１等のスイッチ額の他、表
示ランプ１２、ブザー１３を取付けている。この操作パ
ネル部８の外枠１への固定方法としては、外枠１の操作
パネル部８取付部分に、パネルベースに取付けられたス
イッチ類全体の外形寸法より大きい開□部を設け、操作
パネル部８を外枠１の外側より取付け、外側１の内側か
ら外枠１とパネルベース、サイドピース１６とをねじ（
図示せず）にて締付け固着している。この操作パネル部
８のスイッチ類からそれぞれの電気部品へはリード鞍を
外枠１の上端内周部を利用して配線している。これらの
電気部品等の主なるものの配置を第１図ないし第４図に
より説明する。まず、洗濯時パルセータ７を駆動させ、
脱水時バスケット５を回転駆動させるモータ６及び洗濯
ならびに脱水の切替えを行なうクラッチ（図示せず）と
からなる駆動部と、排水時作動させる排水パイプ（図示
せず）とを外槽４の下部に外槽４の補強を目的として固
定したセンタケース（図示せず）に敬付ムナている。次
に操作パネル部８の比較的大形電気部品のタイマー９と
水位切替スイッチ１０と結水時作動する給水バルブ１７
は、第２図の如く横断面が円形の外槽４を内蔵する四角
形の外枠１の横断面のスペースを有効に利用するため、
四隅のコーナ部に配置されている。即ち、操作パネル部
８のタイマー９は前面右側のコーナ部に配置され、また
、水位切替スイッチ１０は前面左側コーナ部に配設され
るようにパネルベースに取付けられ、給水バルブ１７は
後面右側（または左側としてもよい）コーナ部に配置さ
れている。この場合、外枠１上面の四隅に溶接固定され
たコーナプレート２を支持点として外槽４を懸吊する吊
綾３の位置は、第３図の如く、タイマー９、水位切替ス
イッチ１０、給水バルブ１７との接触等を避けるため、
反時計方向に約８度外槽円周方向へずらすように支持点
位置を設定している。

このように、モータ６を除く大形電気部品を四隅のコー
ナ部に配置するとともに吊榛３支持位置を円周方向にず
らせたことにより外枠１内のスペースを有効に利用でき
るので外枠１を最小限に小さくすることができる。次に
、脱水時に外槽４の異常振動がある場合にこれを検知し
て運転を中断させる機能と、脱水時にふた１８を安全角
度以上開いた場合に同様に運転を中断させる機能とを兼
ね備えたふたスイッチ１９と、給水バルブ１７の取付機
造を第４図により説明する。

給水バルブ１７とふたスイッチ１９の二個の部品を取付
けるために形成したバルブサポート２０の下端に形成さ
れている毅部２１を、外枠１に設けた切欠部２２に外枠
１の内側から搬入して下部を固定し、コーナプレート２
の下面とバルブサポート２０の上面とを接触させ、ねじ
４２によってバルブサポート２０をコーナプレート２に
固定している。このバルブサポート２０の上部平面部分
を中央寄りに延出させてふたスイッチ１９の取付場所を
形成し、その位置にふたスイッチ１９をねじ４２により
バルブサポート２０上に固定している。また、給水バル
ブ１７はコーナプレート２下部に位置するようにねじ４
２によりバルブサポート２０り固定されている。このよ
うに、ふたスイッチ１９と給水バルブ１７のこ部品を一
個の部品のバルブサポート２０によって取付けるように
したので、組立性を向上し作業工数を低減することがで
きる。給水バルブ１７に対する洗濯用水の給水は、水道
の蛇口より外部ホースを用い給水バルブ１７まで導く。

また、給水バルブ１７からバスケット５へ向けての給水
は、第１図、第５図に示す如く、給水バルブ１７から外
枠１の中央上部にバスケット５の中心に向かって取付け
た給水口支持臭２３の先端ねじ４３にて固定された給水
口２４まで、給水ホース２５により接続されて行なわれ
る。外枠１の上端面には第１図、第６図に示す如く鉄板
製のトップカバー２６が取付けられている。このトップ
カバー２６の中央部には四角形の凹部を形成する毅部２
７が設けられ、段部２７の後側部両壁に円形の穴２８（
第７図参照）が設けられており、ふた１８はこの穴２８
を回動支点として開閉自在に取付けられている。また、
段部２７の中央部分には、ほぼ円形状の洗濯物投入兼取
出口２９が設けられ、ふた１８はこの洗濯物投入兼取出
口２９を覆うように形成されている。そして、トップカ
バー２６の外周部下端には内側へ折曲部３０（フランジ
）を第８図の如く形成し、即ち、ふた１８のみを取付け
構成されている。従来のバックパネル方式のトップカバ
ーにはふたスイッチ、給水バルブ等が取取付けられてし
、たが、この洗濯機には上記のようにトップカバー２６
に電気部品を取付けない構成としている。従って、トッ
プカバー２６へ電気部品を取付けのための部品の溶接が
不要であるため、組立作業性がよく検査も容易で、作業
工数も低減できる。このトップカバー２６の外枠１への
取付け順序を第８図、第９図により説明する。

外枠１上面に固定された四個のコーナプレート２のうち
、操作パネル部８側の前部のコーナプレート２には、第
９図に示すプラスチック材で形成されたトップ力バー止
具３３を介在させ、四個のコーナプレート２をそれぞれ
覆うように取付ける。そして、トップ力バー止具３３に
は、外枠１の壁面とほぼ一致する位置の側面部分のそれ
ぞれに水平方向のスリット３５が設けられ、このスリッ
ト３５にトップカバー２６の折曲部３０が挿入され、コ
ーナプレート２側に突出形成された突起３４がコーナプ
レート２の折曲部３１の閉口部３２に毅入して前側のコ
ーナプレート２に固定されるようになっている。また、
後側は、コーナプレート２のねじ穴４４とトップカバー
２６のねじ穴４５とをねじ４６を介して外側から固定さ
れる。尚、ねじ穴４５部分は内側へ突出形成（図示せず
）されており折曲部３０がコーナプレート２の外側に当
らないようになっている。そして、トップカバー２６を
後部側で二個所のねじ４６により固定した時に前側で横
方向に対しがたつきを生じるが、トップカバー２６の折
曲部３川まスリット３５に舷入園定されており、突起３
４は両藤に斜面４８を有し台形状に形成されてあってこ
の斜面４８が開口部３２の横部分４９へ両側で接するの
で、がたつきは防止されてトップカバー２６を強固に固
定することができる。このようにトップカバー２６を固
定するので、従来、前部、後部それぞれ二個所でねじ止
めしていた場合に比し、部品点数が減り、作業性も向上
する。また、側面（横側）にねじ頭部が露出しないので
外観的にもよくなり側面にねじ部によるさびの発生の心
配がない。更に、トップカバ−止具３３の成形の場合に
部品が小さいので大形品の型との共取りが可能であるた
め別に型を製作することを省略できる。次に、トップカ
バー２６を外枠１に取付けた時のふた１８の開閉に伴う
ふたスイッチ１９の取付調整について、第４図、第６図
、第７図により説明する。

前述のように脱水運転中にふた１８を安全角以上開いた
場合は、ふたスイッチ１９が開いて運転を中断させる必
要がある。そのため、ふた１８の開閉に伴い第４図、第
７図に示すふたスイッチ１９のレバー３６を作動させる
ふたヒンジ３７をふた１８に取付けている。ふたヒンジ
３７はプラスチック製で一端に円形断面のレバー３８を
突出しており、レバー３８の根本部３９はトップカバー
２６の穴２８に遊隊しふた１８の開閉の支点を兼ねてい
る。このため、ふた１８を矢印の如く開閉することによ
りレバー３８がレバー３６を作動させてふたスイッチ１
９へ開閉する。そして、ふたヒンジ３７はふた１８の側
壁に、根本部３９の反対側の他端部の長穴４０部分をね
じにより固定されている。

この長穴４川ま、レバー３８の根本部（ふた１８支点）
３９を中心に円周方向にあげられている。ふた１８のふ
たヒンジ３７の取付部分は幅Ａの凹部４１を設けてあり
、幅Ｂのふたヒンジ３７を収容出釆るように形成され、
Ａ＞Ｂの関係にあり、ふたヒンジ３７の長欠４０でレバ
ー３８の取付角度の調整が可能となっている。従釆のも
のにおいてはふたスイッチ１９の調整はパネル部分を分
解しないと不可能であったが、このようにトップカバー
２６に取付け後もふた１８をあげるだけで調整が可能と
なり、作業性を著しく向上できる。尚、トップ力バー止
具の構造は上記以外の構造によっても作用効果は同様で
ある。上記のようにこの洗濯機は、鉄板製のトップカバ
ーに、従来のバックパネル式の如くふたスイッチや給水
バルブなどの電気部品を取付けない構成としたのでこれ
らの部品を取付けるための部品の熔接が不要となる。

そして、外枠への固定もコーナプレートを介して行ない
、ねじ固定も後部側のみとなるので側面（横側）にねじ
頭の露出することがなくそのためさびの発生することも
なくなり、前側はトップ力バー止具を介してコーナプレ
ートに取付けるので、組立作業性がよく、トップカバー
自体の部品のチェックも容易で作業工数を低減できる。
以上記述した如く本発明のフロントパネル式洗濯機は、
トップカバーの外枠に対する取付構造を簡単、容易にし
部品点数を減じ作業工数を低減できるなど種々の効果を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のフロントパネル式洗濯機の−実施例を
示すトップカバーを外枠に組立方向へ近接時の斜視図、
第２図は第１図のコーナプレート以上を除去した時の平
面図、第３図は第１図のトップカバーを除いた時の平面
図、第４図は第１図のＤ部の吊棒を除いた詳細図、第５
図は第１図の給水支持臭取付部断面図、第６図は第１図
のトップカバー斜視図、第７図は第６図のＣ部詳細図、
第８図は第１図の外枠にトップカバー取付時の結合説明
用斜視図、第９図は第１図のコーナプレ−トにトップ力
バー止具組立時の斜視図である。 １・・・・・・外枠、２…・・・コ−ナプレート、８・
・・・・・操作パネル部、３・・…・タイヤ一、１０・
・・・・・水位切替スイッチ、１１・・・・・・脱水切
替スイッチ、２６・・・・・・トップカバー、３０，３
１……折曲部、３２……関口部、３３・・・・・・トッ
プ力バー止具、３４・・・・・・突起、３５……スリッ
ト、４６……ねじ。 布Ｚ図 ＊３図 鰭′図 匁ク図 匁４図 努６図 努７図 豹ａ図 系？図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ タイマー、スイツチ等を取付けた操作パネル部を角
   形の外枠の前面に装着したフロントパネル式洗濯機にお
   いて、上記外枠の四隅上部にコーナプレートをそれぞれ
   溶接固着し、鉄板からなるトツプカバーを外枠の後部側
   はねじを介して上記コーナプレートに固着し、前部側は
   コーナプレートにトツプカバー止具を介して固定し、上
   記トツプカバー止具は、外枠の壁面とほぼ同位置に設け
   た側面に有する水平方向のスリツトに上記トツプカバー
   の下部周辺内側へ突出形成した折曲部を嵌入係合し、コ
   ーナプレートの直角々部側に形成した折曲部の開口部に
   トツプカバー止具に有する突起を嵌入固定してなること
   を特徴とするフロントパネル式洗濯機。