JPS6237566Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は足踏みペダルを備えたミシン専用テ
ーブルに取着され、足踏みペダルの踏込みにより
フツトコントローラーを動作できるように構成し
たミシンのフツトコントローラー踏込操作装置に
関する。

ミシン、特に家庭用ミシンでは持ち運びが容易
となるように工業用ミシンのようにモーターなど
の駆動動装置が本体外のテーブルに配置されてい
るものとは異なつてその駆動装置が本体に内蔵さ
れており、使用時には通常テーブルに置かれた状
態で使用され、そのスピードは本体とコードで接
続されているフツトコントローラーを足元に置い
て踏込み操作することによつて制御されるように
なつている。ミシンのフツトコントローラーは比
較的小さいため操作時には足元をよく見てコント
ローラーの位置を確認しないと確実に捕えること
が困難であり、しかもコントローラーは通常足元
付近に単に置かれているだけであるためコードに
引掛つたり、コントローラーに当つたりすると容
易に動き操作する際には望ましい位置並びに向き
に戻す必要があるばかりか操作中においても踏込
み具合によつては足元より離れ、外れるおそれが
あり、きわめて不安定であつた。

また膝レバーの操作で振巾を変られるようにし
たミシンではコントローラーと膝レバーとの双方
を適確に操作することが困難で、操作中コントロ
ーラーがますます動き易くなり、不安定となりが
ちであつた。

実開昭57−58367号に示されるように、足元に
足踏み部を設け、該足踏み部の踏込み操作により
制御補助体を回動させ、踏板押圧部でコントロー
ラーを操作するようにしたものもあるが、足踏み
部を特別に設けなければならないうえ足踏み部は
きわめて小さく、膝レバーを有するミシンでは足
踏み部を踏込んだ状態で膝レバーを操作するのは
容易でなく、また踏込みに当つては足踏み部の位
置をよく確認して定位置で行う必要があり、爪先
で捕捉すると、足踏み部より滑り落ちるおそれが
ある。しかも足元に台板やコントローラーがあ
り、邪魔となるばかりでなく誤つてコントローラ
ーを踏込むおそれもある。

本考案は上記の問題を解消するため既存の工業
用ミシンのテーブル或いは足踏みミシン用のテー
ブルが足踏みペダルを備えていることに着目し、
これを利用し、かつコントローラーを足踏みペダ
ルより離して足元より障害物をなくし、以つてコ
ントローラーの操作を容易かつ確実に行えるよう
にしたものである。

すなわち本考案は、足踏みペダルを備えたミシ
ン専用テーブルにおいて、足踏みペダルより離れ
たテーブルの適所にコントローラーを支持手段に
よつて取付けるとともに足踏みペダルの踏込み操
作に連動して枢動するレバーを設け、該レバーの
枢動によりコントローラーを動作させるようにし
たことを特徴とするものである。

ここで支持手段は種々のミシンのコントローラ
ーを取付けることができるようにし、しかもその
取付けはミシンをテーブルにより取外して持ち運
びできるよう取外し可能とするのが望ましい。

図は本考案の一実施例を示すもので、テーブル
１にはその下面に断面コ字形の受台２がネジ３に
て止着され、その内部には二又レバー５の二又部
が嵌挿され、端部において軸６により回動可能に
軸着されており、二又レバーの他側部は足踏みペ
ダル７とチエーン８によつて連結され、チエーン
８を取付けるため二又レバー他側部には掛止孔９
が好ましくは複数個形成され、チエーンの取付位
置を変えることによつて二又レバー５の回動量が
変えられるようになつている。二又レバー５の二
又部にはまたローラー１０が架設してあり、受台
床面に置かれたコントローラー１２を足踏みペダ
ル７の踏込みによる二又レバー５の下向きの枢動
によりローラーで押下げるようにしている。受台
床面に置かれるコントローラー１２はネジ等によ
り止着或いは接着して固定させてもよいが、好ま
しくは取外し可能にされる。取外しできるように
するためコントローラーを単に受台床面に置くだ
けではコントローラーの着脱は容易であるが、操
作中動き易い。そこで図示するものでは、コード
１３が受台２の床部に穿設の小孔１４に通され、
かつコードの反対側が受台床面より突設のストツ
パー１５に止められることによつてコントローラ
ーが動きにくいようにしてある。コントローラー
をより動きにくいようにするため上記ストツパー
をコード側にも設けてもよい。

上記実施例ではまた足踏みペダルと二又レバー
をチエーンによつて連結し、足踏みペダルの踏込
み操作により二又レバーを枢動させるよにしてい
るが、チエーンの代りに他の索条を使用しても或
いはロツド等の連杆またはリンク機構によつて連
結してもよい。

なお、第１図において付号１６で示すものは振
巾調整用の膝レバーである。

第５図に示す実施例はコントローラー２０を脚
台２１にフツク等の係止手段により或いは止着若
くは接着して取付け、テーブル２２に下向きに取
付けられるブラケツト２３に中間部を軸着し、図
示しない足踏みペダルの踏込操作に連動して枢動
するベルクランク状レバー２４の他側部に軸支さ
れるローラー２５でコントローラー２０を動作さ
せるようにしたものである。

本考案のフツトコントローラー踏込操作装置は
以上のように、足踏みペダルを備えたミシン専用
テーブルに取着され、足踏みペダルを利用し、そ
の踏込み操作によつてコントローラーを動作させ
るようにしたもので、既存の足踏みペダルを備え
たテーブルに僅かな構造上の変更を加えるだけで
よく、そのうえ足踏みペダルは比較的広く、しか
もペダルは常に定位置に位置し、他に障害物がな
いので足元に格別注意を払わなくても足踏みペダ
ル上に足を確実に置くことができるとともに足が
足踏みペダル上に置いてあればどの位置であつて
も確実にペダル操作が行え、コントローラーを確
実に動作させることができまた膝レバーを有する
ミシンでも膝レバーを操作しながら足踏みペダル
の踏込み操作を行うことが容易にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るテーブル全体の正面図、
第２図は要部の拡大断面図、第３図は第２図のＡ
−Ａ線断面図、第４図は同要部の側面図、第５図
は別の実施例の要部側面図である。 １……テーブル、２……受台、５……二又レバ
ー、６……軸、７……足踏みペダル、８……チエ
ーン、１０……ローラー、１２，２０……コント
ローラー、２１……脚台、２４……ベルクランク
状レバー、２５……ローラー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 足踏みペダル７を備えた専用テーブル１に取着
   されるミシンのフツトコントローラー踏込操作装
   置であつて、足踏みペダルとチエーンその他の索
   条、ロツド等の連杆或いはリンク機構によつて連
   結され、ペダルの踏込み操作に連動して枢動する
   レバー５，２４と、足踏みペダル７より離れたテ
   ーブル１の適所に支持手段によつて取着されるフ
   ツトコントローラー１２，２０と、上記レバーに
   設けられ、フツトコントローラーに係合する係合
   部１０，２５を有し、足踏みペダルの踏込みによ
   りレバーを枢動させ、上記係合部でフツトコント
   ローラーを動作させるようにしたフツトコントロ
   ーラー踏込操作装置。