JPS6237413Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁気記録再生装置等におけるモータプ
ーリの取付け機構に関する。

従来、磁気記録再生装置においてリール台駆動
モータ等のモータ軸にネジ止め固定されるモータ
プーリは、アルミニウム、黄銅等の金属材料を切
削加工したものが多く使用されていた。

しかし、この金属材料を用いたモータプーリは
材料コスト及び加工コストが高いという欠点を有
していたため、比較的安価なプラスチツク等の樹
脂成型品を用いる方法が考えられる。

しかし、この樹脂成型品を用いた場合、モータ
プーリをモータ軸に取付ける際樹脂材料自身にネ
ジ穴を切つてネジ止め固定しようとすると十分な
固定強度が得られない。

また、樹脂材料に金属ボスを成型しネジ止め固
定して取付ければ十分な固定強度は得られるが、
成型用金型が複雑となりコストアツプを招くこと
になる。

本考案は上述の点に鑑みなされたもので、樹脂
を用いたモータプーリをモータ軸に取付ける際、
比較的安価にかつ十分な固定強度を確保できるモ
ータプーリの取付け機構を提供するものである。

以下、図面に従つて本考案の一実施例を説明す
る。第１図はモータプーリの斜視図、第２図はモ
ータプーリの取付けの説明図であり、図中、１は
駆動モータ、２は駆動モータのモータ軸、３はプ
ラスチツク樹脂よりなるモータプーリで、前記モ
ータ軸２の外径より若干大きい円径の長孔３ａ、
プーリ部３ｂ、該プーリ部の下面に突出した位置
決め用の突起３ｃ、前記プーリ部の同軸上に下方
に突出したハブ部３ｄ及び該ハブ部の一部に切欠
き３ｅが一体に成型されている。４は前記ハブ部
３ｄの外径より若干広い内径を有する環状の金属
リングで、前記突起３ｃが係合される凹所４ａ及
び前記突起と前記凹所が係合したとき前記切欠き
に一致する位置にネジ穴４ｂが設けられている。
５は前記ネジ穴に螺合する取付ネジである。

次にモータプーリのモータ軸への取付けを第１
図に従い説明する。まず、モータ軸２にモータプ
ーリ３の長孔３ａを挿入する。次に、モータプー
リ３のハブ部３ｄに金属リング４を挿入しモータ
プーリ３に対して適当に回転させてモータプーリ
３の突起３ｃと金属リング４の凹所４ａとを係合
させ、モータプーリ３の切欠き３ｅと金属リング
４のネジ穴４ｂとの位置を一致せしめる。この状
態において、取付けネジ５をネジ穴４ｂに螺合せ
しめて締付けることによつて第３図に図示する如
く、取付けネジ５がモータ軸２に当接して金属リ
ング４がモータ軸２に強固に固定され、同時にモ
ータプーリ３のハブ部３ｄが、金属リング４に抱
き込まれるようにしてモータ軸２に強固に固定さ
れる。

尚、上述の実施例ではモータプーリの筒状フラ
ンジ部に切欠きを設けたが、この切欠きの代わり
に透孔を設けても良いことは明らかである。

上述の如く本考案に依れば、樹脂材料を用いた
モータプーリを補助の金属リングを介して、モー
タ軸にネジ止め固定するため、十分な固定強度を
確保しつつ取付けることができる。また、モータ
プーリにネジ止め用金属ボス等を成型する必要が
なく簡単な金型で成型することができるため、作
業工程の削減、コストダウンを実現でき実用的で
ある。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の一実施例に関し、第１
図は本考案に用いたモータプーリの斜視図、第２
図はモータプーリの取付けの説明図、第３図は取
付け完了後の部分断面図である。 主な図番の説明、２……モータ軸、３……モー
タプーリ、４……金属リング、５……取付けネ
ジ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 モータ軸２に嵌合する筒状フランジ部３ｄとプ
   ーリ部３ｂとを同軸的に形成して成るプーリ３
   と、 前記筒状フランジ部３ｄの外周に嵌合すると共
   に前記プーリ部３ｂに係合する金属リング４と、 該金属リング４の径方向に螺合し前記フランジ
   部３ｄに形成した切欠３ｅを介して先端を前記モ
   ータ軸２の外周に圧接せしめる取付螺子５とを、 それぞれ配して成るモータプーリの取付機構。