JPS597600Y2 - 合成樹脂製回転体の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は合戊樹脂製回転体の金属製回転軸取付装置に関
する。

従来、合或樹脂製回転体をモーターの金属製回転軸に取
付ける際、回転軸先端部外周に刻印したねじにナットを
締着することにより、ナットの端面で回転軸の軸部に軸
架した回転体を回転軸の係止面に圧迫して回転体を回転
軸に取付けていた。

このためナットが回転体より外方に突出し取付部全体の
軸方向長さが大きくなりスペース的に使用用途が制限さ
れるといった欠点があった。

又、ナット端面より突出した回転軸のねじがモーター，
回転体の運搬時あるいは取付中に他の部品とぶつかって
、そのねじ面が損傷し、回転体の交換等に支障をきたす
等の欠点があった。

本考案は上記従来の欠点を解消せんとするものである。

以下本考案の一実施例を自動車エンジン冷却用合或樹脂
製ファンについて図により説明する。

図に於て１は小径部２と大径部３とから或るウォーター
ポンプ駆動用金属製回転軸で小径部２端面から軸方向に
ねし穴４が設けられている。

又小径部２先端部には第２図示のようにその端面から軸
方向に数条の溝５により割り部６が形或されている。

７は外周に合或樹脂製ファン本体８を固着した金属製イ
ンサートで、その中心には一端１０が円錐台形孔１１に
て開口する軸孔９を設け、軸孔９は回転軸１の小径部２
に軸架し内側面１２を回転軸１の大径部３の肩１３に当
接せしめられる。

該インサート７の軸方向長さは回転軸１の小径部２の軸
方向長さよりやや小さいものとする。

１４は頭部１５外周に円錐面１６を有する皿ビスである
。

本考案は以上のように構或されているから合戒樹脂製フ
ァン８を回転軸１に取付ける際には、合或樹脂製ファン
８の内周に固着したインサート７の軸孔９を回転軸１の
小径部２に軸架し、その内側面１２を回転軸１の大径部
３の肩１３に当接せしめ、その外側より皿ビス１４を回
転軸１の小径部２内部に設けられたねし穴４にねじ込む
。

皿ビス１４のねじ込みにより、皿ビス１４の頭部１５の
円錐面１６が回転軸１の割り部６内に喰い込み割り部６
を半径方向に押し拡げ、割り部６の外周がインサート７
の円錐孔１１の内壁に当接し、インサート７を回転軸１
の大径部３の肩１３に圧迫してインサート７を回転軸１
に確実に固定するものである。

本考案によれば、合戊樹脂製ファンの回転軸取付装置の
軸方向長さが小さくなり使用用途が増加し、又、ねじ面
の損傷が防止されファンの交換が容易等の使用上優れた
効果を奏するものである。

尚、本実施例では自動車エンジン冷却用合或樹′脂製フ
ァンとウォーターポンプ駆動用回転軸との結合について
述べたが他に例えば扇風機及び推進機等の技術分野に応
用する事も可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の中央縦面図、第２図は第１
図の正面図である。 １・・・・・・回転軸、４・・・・・・ねじ穴、５・・
・・・・溝、６・・・・・・割り部、７・・・・・・イ
ンサート、８・・・・・・合或樹脂製ファン、９・・・
・・・軸孔、１１・・・・・・円錐台形孔、１４・・・
・・・皿ビス、１６・・・・・・円錐面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合戒樹脂製回転体の内周に、一端が円錐台形孔にて開口
   する軸孔を中心に設けた金属製インサートを固着し、該
   軸孔を金属製回転軸に軸架し、回転軸端面から軸方向に
   設けたねし孔に皿ビスを締着し、皿ビス頭部の円錐面で
   回転軸端部に設けた割り部を半径方向に押し拡げ割り部
   外周を前記インサートの円錐面に当接させインサートの
   他側面を回転軸の係止面に圧迫して回転軸を取付けたこ
   とを特徴とする合戊樹脂製回転体の取付装置。