JPS623713B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS623713B2 JPS623713B2 JP2366677A JP2366677A JPS623713B2 JP S623713 B2 JPS623713 B2 JP S623713B2 JP 2366677 A JP2366677 A JP 2366677A JP 2366677 A JP2366677 A JP 2366677A JP S623713 B2 JPS623713 B2 JP S623713B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- core material
- steel ingot
- cast
- distance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 45
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 45
- 239000011162 core material Substances 0.000 claims description 18
- 238000002791 soaking Methods 0.000 claims description 9
- 238000005266 casting Methods 0.000 claims description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 3
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 12
- 238000000034 method Methods 0.000 description 11
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 8
- 238000007711 solidification Methods 0.000 description 4
- 230000008023 solidification Effects 0.000 description 4
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 230000001066 destructive effect Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 2
- 238000005253 cladding Methods 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 230000002195 synergetic effect Effects 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
この発明は鋳ぐるみクラツド鋼における均熱鋼
塊の製造方法に関するものであり、鋳込みの方法
並びに鋼塊の均熱炉装入法を改善することによ
り、内部欠陥の少ない均熱鋼塊を得ることを目的
として開発した技術である。 一般に、鋳ぐるみクラツド鋼板においては、鋼
塊頭部近傍に当る個所に内部欠陥が多発する傾向
があり、これがために破壊・非破壊検査の強化や
欠陥部切捨てなどによつて、能率低下及び歩留低
下をきたす欠点があつた。 そこで、かかる内部欠陥発生の原因などを調査
した結果、鋳ぐるんだ芯材天端の偶角部から溶鋼
充填層の部分にのびる割れ、並びに頭部付近に収
縮気孔を発見した。所謂、従来見られた内部欠陥
は、主として前記した割れや収縮気孔に原因し
て、これらが均熱炉へ装入された際に空気により
その内表面が酸化され、芯材との未圧着を招いて
製品にもち来されるという新らたな知見を得た。 これに対し、本発明者等は芯材天端と鋼塊天端
との距離を大きくしたものを試験したが、これだ
けの改善では可成り大きくしないと効果があらわ
れない一方、歩留が大きく低下するという欠点が
見られた。さらに、前述の鋼塊頭部における天端
間の距離を大きくする点について押湯保温法も試
みたが、鋳ぐるみクラツドの場合通常鋼塊とは異
なり、内部芯材からの冷却が非常に大きく芯材比
率が5%以下の場合にしか効果が顕われず、その
普遍的な適用は困難であつた。 この発明は上述したような実情のもとに上記し
た天端間を最も適当な距離に維持し、且つこれを
さらに効果あらしめるために以下に説明する均熱
方法を施こし、それらの相乗的効果によつて、内
部欠陥の少ない均熱鋼塊を得る方法である。以下
にその内容を詳述する。 鋳ぐるみクラツド鋼塊は鋳型内部に芯材(冷鋼
片)をセツトし、その芯材のまわりに溶鋼を鋳込
んで製造する方法がとられている。この場合、鋳
ぐるむべき注入した溶鋼は、凝固収縮が起るため
最終凝固部分に収縮孔や内部割れを生ずる。これ
は、凝固状態が一般の鋼塊の場合と異なり、第1
図に示すように鋳ぐるんだ芯材1の天端偶角部か
ら溶鋼を注入して得られる充填層2にのびる割れ
3が発生すると共に、芯材1天端上部(鋼塊頭
部)に多数の収縮気孔4を発生する。しかも、こ
の割れ3および収縮気孔4はいずれも鋼塊表皮に
までブリツヂを形成しながら連通し、外気との接
触が可能となつており、ために均熱に際しては長
時間高温雰囲気中におかれることから内部の芯材
1表面まで酸化する場合がある。 第2図は芯材1天端と鋼塊頭部天端との間の距
離(頭部不健全領域(t)のことである)hと、
頭部切捨率(=hの部分の重量/鋼塊重量×100)およ
び頭 部粒状気孔発生頻度指数との関係を示すものであ
るが、この図から前記hは70〜150mmの範囲で最
も健全な鋼塊が得られることがわかる(鋼塊重量
7〜35トン)。すなわち、前記hが150mmより大き
くなると、第1図の示すところからも窺えるが、
鋳ぐるみ溶鋼が多くなつて割れや粒状気孔が少な
くなるが、この部分(h)はクラツド鋼板製品と
はならず切捨てられる部分であり、経済的にも採
算の合う2%を考慮すると溶鋼の無駄を無くす意
味で上限150mmとした。一方、hが70mmより少な
いと割れや粒状気孔が多くなり、鋼塊内部の芯材
表面が酸化されて未圧着部分を発生させる因とな
ること及び酸化物が内部欠陥として残り大幅な歩
留低下となるからである。またこのことは次に示
す第1表の実験結果によつても明白である。 この第1表は前記距離hと鋼塊製品歩留との関
係を試験結果にもとづいて示したものである。 なお、この第2図において、頭部粒状気孔発生
頻度指数(x)は次式によつて求めたものであ
る。(第1図参照) X=Σb×Σc/h×ω×10 ここで、h:各天端間距離(mm) ω:鋼塊の厚み(mm) Σb:分塊圧延後の内部割れ(3)の長さ
合計(mm) Σc:分塊圧延後の気孔長さ(4)の長さ
合計(mm) また、第1表中の歩留りYの算出は次の方法に
従つた。 Y=W−(T+B+S)/W×100 ここで、W:鋼塊重量(Kg) T:トツプ切捨総量(Kg) B:ボトム切捨総量(Kg) S:表面手入れロス(Kg)
塊の製造方法に関するものであり、鋳込みの方法
並びに鋼塊の均熱炉装入法を改善することによ
り、内部欠陥の少ない均熱鋼塊を得ることを目的
として開発した技術である。 一般に、鋳ぐるみクラツド鋼板においては、鋼
塊頭部近傍に当る個所に内部欠陥が多発する傾向
があり、これがために破壊・非破壊検査の強化や
欠陥部切捨てなどによつて、能率低下及び歩留低
下をきたす欠点があつた。 そこで、かかる内部欠陥発生の原因などを調査
した結果、鋳ぐるんだ芯材天端の偶角部から溶鋼
充填層の部分にのびる割れ、並びに頭部付近に収
縮気孔を発見した。所謂、従来見られた内部欠陥
は、主として前記した割れや収縮気孔に原因し
て、これらが均熱炉へ装入された際に空気により
その内表面が酸化され、芯材との未圧着を招いて
製品にもち来されるという新らたな知見を得た。 これに対し、本発明者等は芯材天端と鋼塊天端
との距離を大きくしたものを試験したが、これだ
けの改善では可成り大きくしないと効果があらわ
れない一方、歩留が大きく低下するという欠点が
見られた。さらに、前述の鋼塊頭部における天端
間の距離を大きくする点について押湯保温法も試
みたが、鋳ぐるみクラツドの場合通常鋼塊とは異
なり、内部芯材からの冷却が非常に大きく芯材比
率が5%以下の場合にしか効果が顕われず、その
普遍的な適用は困難であつた。 この発明は上述したような実情のもとに上記し
た天端間を最も適当な距離に維持し、且つこれを
さらに効果あらしめるために以下に説明する均熱
方法を施こし、それらの相乗的効果によつて、内
部欠陥の少ない均熱鋼塊を得る方法である。以下
にその内容を詳述する。 鋳ぐるみクラツド鋼塊は鋳型内部に芯材(冷鋼
片)をセツトし、その芯材のまわりに溶鋼を鋳込
んで製造する方法がとられている。この場合、鋳
ぐるむべき注入した溶鋼は、凝固収縮が起るため
最終凝固部分に収縮孔や内部割れを生ずる。これ
は、凝固状態が一般の鋼塊の場合と異なり、第1
図に示すように鋳ぐるんだ芯材1の天端偶角部か
ら溶鋼を注入して得られる充填層2にのびる割れ
3が発生すると共に、芯材1天端上部(鋼塊頭
部)に多数の収縮気孔4を発生する。しかも、こ
の割れ3および収縮気孔4はいずれも鋼塊表皮に
までブリツヂを形成しながら連通し、外気との接
触が可能となつており、ために均熱に際しては長
時間高温雰囲気中におかれることから内部の芯材
1表面まで酸化する場合がある。 第2図は芯材1天端と鋼塊頭部天端との間の距
離(頭部不健全領域(t)のことである)hと、
頭部切捨率(=hの部分の重量/鋼塊重量×100)およ
び頭 部粒状気孔発生頻度指数との関係を示すものであ
るが、この図から前記hは70〜150mmの範囲で最
も健全な鋼塊が得られることがわかる(鋼塊重量
7〜35トン)。すなわち、前記hが150mmより大き
くなると、第1図の示すところからも窺えるが、
鋳ぐるみ溶鋼が多くなつて割れや粒状気孔が少な
くなるが、この部分(h)はクラツド鋼板製品と
はならず切捨てられる部分であり、経済的にも採
算の合う2%を考慮すると溶鋼の無駄を無くす意
味で上限150mmとした。一方、hが70mmより少な
いと割れや粒状気孔が多くなり、鋼塊内部の芯材
表面が酸化されて未圧着部分を発生させる因とな
ること及び酸化物が内部欠陥として残り大幅な歩
留低下となるからである。またこのことは次に示
す第1表の実験結果によつても明白である。 この第1表は前記距離hと鋼塊製品歩留との関
係を試験結果にもとづいて示したものである。 なお、この第2図において、頭部粒状気孔発生
頻度指数(x)は次式によつて求めたものであ
る。(第1図参照) X=Σb×Σc/h×ω×10 ここで、h:各天端間距離(mm) ω:鋼塊の厚み(mm) Σb:分塊圧延後の内部割れ(3)の長さ
合計(mm) Σc:分塊圧延後の気孔長さ(4)の長さ
合計(mm) また、第1表中の歩留りYの算出は次の方法に
従つた。 Y=W−(T+B+S)/W×100 ここで、W:鋼塊重量(Kg) T:トツプ切捨総量(Kg) B:ボトム切捨総量(Kg) S:表面手入れロス(Kg)
【表】
【表】
要するに、上記した天端間距離hの調整によつ
て、ある程度鋼塊の歩留は向上することがわかる
が、同時にかかる鋼塊を従来常法の正立装入とは
別に、倒立させて均熱炉に装入した場合、前記製
品歩留はさらに向上することが確められた。所
謂、上述のように鋳込んだ鋼塊を、凝固収縮によ
る気孔や割れを生じている頭部が、炉床側に位置
する向きにして均熱炉に倒立装入すれば、鋼塊頭
部に生じている凝固収縮による気孔や割れが均熱
炉炉床によりふさがれ、内部芯材表面への酸化が
防止されるためで圧延時の未圧着及び酸化物によ
つて生じる内部欠陥が少なくなり歩留りがよくな
るのである。 以上説明したように本発明法をまとめてみる
と、芯材1ならびに鋼塊の天端間距離hを70〜
150mmの範囲にすること、及び均熱炉への装入法
として倒立装入を行なうという両手段を併せて実
施することにより、従来の欠点が克服できるので
ある。結局、この発明の実施により製品内部欠陥
が大巾に減少し歩留が向上するとともに、検査の
実施回数の減少などによつて能率的な工程が組め
る利点がある。
て、ある程度鋼塊の歩留は向上することがわかる
が、同時にかかる鋼塊を従来常法の正立装入とは
別に、倒立させて均熱炉に装入した場合、前記製
品歩留はさらに向上することが確められた。所
謂、上述のように鋳込んだ鋼塊を、凝固収縮によ
る気孔や割れを生じている頭部が、炉床側に位置
する向きにして均熱炉に倒立装入すれば、鋼塊頭
部に生じている凝固収縮による気孔や割れが均熱
炉炉床によりふさがれ、内部芯材表面への酸化が
防止されるためで圧延時の未圧着及び酸化物によ
つて生じる内部欠陥が少なくなり歩留りがよくな
るのである。 以上説明したように本発明法をまとめてみる
と、芯材1ならびに鋼塊の天端間距離hを70〜
150mmの範囲にすること、及び均熱炉への装入法
として倒立装入を行なうという両手段を併せて実
施することにより、従来の欠点が克服できるので
ある。結局、この発明の実施により製品内部欠陥
が大巾に減少し歩留が向上するとともに、検査の
実施回数の減少などによつて能率的な工程が組め
る利点がある。
第1図のaは、鋳ぐるみクラツド鋼塊の断面
図、bは前記鋼塊を分塊圧延したときの形状につ
いて示す説明図、第2図は天端間距離と頭部切捨
率・頭部粒状気孔発出指数との関係を示す図であ
る。 1…芯材、2…溶鋼充填層、3…割れ、4…気
孔。
図、bは前記鋼塊を分塊圧延したときの形状につ
いて示す説明図、第2図は天端間距離と頭部切捨
率・頭部粒状気孔発出指数との関係を示す図であ
る。 1…芯材、2…溶鋼充填層、3…割れ、4…気
孔。
Claims (1)
- 1 鋳型内に保持した芯材のまわりに溶鋼を注入
してその芯材を鋳ぐるんでなる鋳ぐるみクラツド
鋼塊において、該鋼塊の天端と鋳ぐるんだ芯材の
天端との間の距離が70〜150mmとなるように鋳込
み、かつその鋼塊を均熱炉へ装入するに際しては
該鋼塊の頭部が炉床側となるように倒立装入して
均熱することを特徴とする鋳ぐるみクラツド鋼に
おける均熱鋼塊の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2366677A JPS53108828A (en) | 1977-03-04 | 1977-03-04 | Preparation of soaking steel ingot in internal chill clad steel |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2366677A JPS53108828A (en) | 1977-03-04 | 1977-03-04 | Preparation of soaking steel ingot in internal chill clad steel |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53108828A JPS53108828A (en) | 1978-09-22 |
JPS623713B2 true JPS623713B2 (ja) | 1987-01-26 |
Family
ID=12116808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2366677A Granted JPS53108828A (en) | 1977-03-04 | 1977-03-04 | Preparation of soaking steel ingot in internal chill clad steel |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS53108828A (ja) |
-
1977
- 1977-03-04 JP JP2366677A patent/JPS53108828A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53108828A (en) | 1978-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS623713B2 (ja) | ||
US1978996A (en) | Method of and means for producing ingots | |
JPS632534A (ja) | 鋼の下注ぎ造塊方法 | |
JPS5847255B2 (ja) | 鋼塊造塊法 | |
JP3390606B2 (ja) | 鋼の連続鋳造方法 | |
CA1074976A (en) | Method of producing steel ingots from unkilled steel | |
JPS629746A (ja) | 鋳塊製造方法 | |
JPS6135336Y2 (ja) | ||
JPS609551A (ja) | 複合材の溶製方法 | |
JPS6167543A (ja) | 鋼の鋳造方法 | |
JPS6056469A (ja) | 縦短鋼塊の製造方法 | |
JPS6054826B2 (ja) | 頭部電気加熱造塊方法 | |
JPS5886906A (ja) | 薄板の連続鋳造装置 | |
US2509618A (en) | Bottom-casting ingots in molds | |
JPS60177933A (ja) | 無偏析鋼塊の製造方法 | |
US1367545A (en) | Manufacture of sound ingots and billets of special steel | |
JPS564301A (en) | Adjusting method for sectional shape of continuously cast billet | |
CN115592079A (zh) | 一种降低连铸开浇铸坯的切头长度的方法 | |
JPH0342981B2 (ja) | ||
SU854557A1 (ru) | Способ разливки спокойной стали сверху | |
US2758347A (en) | Method for producing solid castings | |
RU1782186C (ru) | Способ получени стальных слитков | |
JPH07116781A (ja) | 大断面鋳片の頭部保温方法 | |
JPS5828684Y2 (ja) | 複合鋼塊製造用定盤 | |
JPS61276745A (ja) | 鋼の造塊方法 |