JPS6236004Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温度センサを装着した電気レンジに関
するものである。

近年集合住宅においては安全性の面からオール
電化の形態が多く採用されるようになり、特に電
化厨房への移行が積極的である。その主体は電気
レンジで、シーズヒータを使つたコンロ部が採用
されている。このように電気を使つたメリツトの
一つとして機器の自動化が容易であることが挙げ
られる。しかしながら、従来の電気レンジのコン
ロ部はワツトコントローラのみが付いているに過
ぎず、電化した特徴をより積極的に進めることが
望まれていた。

本考案は天ぷらやフライを行うための油の温度
制御機能を持たせた電気レンジを提供するもので
ある。

以下、本考案の実施例について添付図面に基づ
いて詳述する。

電気レンジ本体１のトツプパネル面３にはシー
ズヒータ式のコンロ２を３口装備し、前面パネル
１２には火力調節用ツマミ４が取り付けられてい
る。このような電気レンジ本体１に天ぷらやフラ
イをする為の温度センサ５を設け、この温度セン
サ５は油中に直接浸漬する構造とするものであ
る。温度センサ５を電気レンジ本体１のトツプパ
ネル面３の適当な個所に設けたセンサ収納部１０
に取出し自在に収納しておき、使用時には第２図
に示すように、温度センサ５を引き出して油の入
つている鍋１３の開口縁を利用して架装し、検知
部７を油中に投入する。この温度センサ５の他の
装着位置としては電気レンジ本体１のトツプパネ
ル面３以外に、第３図に示す如く、前面パネル１
２の任意な個所にも取り付けておいてもよい。

さらに温度センサ５の構造を第４図と共に詳述
すると、抜差しする時、手で把む本体６と、本体
６の一部から温度検知素子を金属管内に封入した
検知部７と温度検知素子と回路を接続するコード
９で構成され、コード９の一端は素子に接続さ
れ、他の一端は電気レンジ本体１内にある回路に
接続されている。又、このコード９の外周は温度
センサ５を電気レンジ本体１のトツプパネル面３
から脱着する際、操作性を容易にする目的と、コ
ード９がコンロ２に触れて焼けるのを防護する目
的で、伸縮自在なスプリング状保護部材８で保護
されている。又、温度センサ５の本体６は使用す
る時、鍋１３の開口縁に架装されるように略逆Ｕ
字状の構造となつている。さらに前記スプリング
状保護部材８は伸縮作用により温度センサ５をセ
ンサ収納部１０内に収納する役目も有している。
以上のような温度センサ５を装着した電気レンジ
により精度の高い温度コントロールができ、美味
しい揚物が可能となる。

以上の説明から明らかなように本考案によれ
ば、鍋を載置して加熱する電気レンジ本体に設け
たセンサ収納部に、鍋内の調理物の温度を直接感
知する温度センサをコードを介して取出し自在に
収納し、かつこの温度センサは略逆Ｕ字状に形成
して鍋の開口縁に係止する構成としているため、
この温度センサにより精度の高い温度コントロー
ルをすることができて、天ぷら等の揚物も美味し
く仕上げることができ、また前記コードを伸縮自
在なスプリング状保護部材で保護しているため、
コードが鍋に触れて焦げるというようなこともな
くなり、しかも前記スプリング状保護部材は収縮
作用により温度センサをセンサ収納部内に収納す
るようにしているため、不使用時にはコードがも
つれることなく。温度センサを電気レンジ本体に
設けたセンサ収納部内に確実に収納することがで
き、その結果、不使用時に温度センサを紛失する
というおそれもなくなる等、簡単な構成にして
種々の実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気レンジの
斜視図、第２図は同要部の斜視図、第３図は本考
案の他の実施例を示す斜視図、第４図は同電気レ
ンジの油温センサの斜視図である。 １……電気レンジ本体、５……温度センサ、９
……コード、１３……鍋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鍋を載置して加熱する電気レンジ本体に設けた
   センサ収納部に、鍋内の調理物の温度を直接感知
   する温度センサをコードを介して取出し自在に収
   納し、かつこの温度センサは略逆Ｕ字状に形成し
   て鍋の開口縁に係止する構成とし、さらに前記コ
   ードを伸縮自在なスプリング状保護部材で保護す
   るとともに、前記温度センサをスプリング状保護
   部材の収縮作用によりセンサ収納部内に収納する
   ようにした電気レンジ。