JPS6235858Y2 - - Google Patents

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JPS6235858Y2
JPS6235858Y2 JP4840782U JP4840782U JPS6235858Y2 JP S6235858 Y2 JPS6235858 Y2 JP S6235858Y2 JP 4840782 U JP4840782 U JP 4840782U JP 4840782 U JP4840782 U JP 4840782U JP S6235858 Y2 JPS6235858 Y2 JP S6235858Y2
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JP
Japan
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parts
base material
engine
vibration
damping
Prior art date
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JP4840782U
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JPS58151324U (ja
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は交通機関や産業用動力源として用いら
れているエンジン部品の振動を防止するために、
熱変形温度が35℃〜160℃の不飽和ポリエステル
樹脂100重量部と鱗片状無機物、例えばマイカ、
グラフアイトフレーク、ガラスフレークなどを10
〜100重量部とを主成分とする制振塗料を被覆し
たエンジン部品に関するものである。従来エンジ
ンの騒音防止のためエンジン部品の構造材、例え
ば鋼材又は、アルミ材の厚みを厚くしたり形状構
造設計を変えたり、防音カバーを取り付けるなど
の工夫がなされてきた。しかしながら、これらの
方法は制振防音効果が顕著でない上に重量の増加
や原価のアツプなどの芳しくない結果をもたらせ
ている。一方、市販のアスフアルトやゴム或は樹
脂からなる制振材ではエンジン稼動時の高温雰囲
気によつて軟化してエンジン部品を構成する部材
の振動を押えきれず、従つてエンジン部品のよう
な使用温度領域が60℃以上になるような場合には
効果が乏しい上、塗膜の軟化によつて構造材から
剥落したり、熱劣化を起したりする欠点があつ
た。本考案は上記課題を解決せんとするものであ
る。
この考案を図面に基づいて詳述する。第1図は
自動車エンジン用オイルパンの断面図を示したも
ので、1は、鋼製の基材、2はオイルパン1を油
循環器のケーシング(図示せず)に取りつけるた
めのボルト孔である。3はオイルパン1の外面側
に、取り付け用ボルト孔を除いて所望厚みに塗布
された制振被膜層である。
第2図は、鋼製エンジン用オイルパン1にあら
かじめ塗布されたメラミン樹脂又は、アクリル樹
脂等からなる防錆塗膜層4を形成させた上に所望
厚みの制振被膜層3を設けた場合の構造を示した
ものである。これは既に生産された、或は使用中
のエンジン部品に対しても、熱変形温度が35〜
160℃の不飽和ポリエステル樹脂と鱗片状無機物
を主成分とする制振塗料の優れた密着性により可
能となる利点を活かした実施態様の構造を示すも
のである。
第3図は、鋼製エンジン用オイルパンの外面側
に所望厚みの制振被膜層3を形成させ、更にその
上に防錆塗膜層4を設けた他の実施態様を示す図
面である。これは、自動車部品のようにオイルパ
ン部品を外製によりあらかじめ制振被膜層を設け
たものを持ち込み、組立てを完了したオイルパン
の外面層にラインサイドで塗布形成させることも
できることを示すものである。
前記各実施態様においては、制振被膜層をオイ
ルパン外面側に取り付け孔2を除いた全面に設け
た場合について示したが、基材の肉厚が部分的に
異なつたり、リブ形状等が設けられていて余り振
動によるビビリ音の発生しない箇所を除いて必要
局所部分のみに制振被膜層を形成させてもよい。
又、その他の実施態様として、基材の外面側と
内面側に所望制振被膜厚みのほぼ1/2ずつをそれ
ぞれ形成させることもできる。これは、組みつけ
上、余り肉厚を厚くできないような場合には有効
な方法である。
次に、使用する制振塗料は熱変形温度が35℃〜
160℃の不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対
し、鱗片状無機物10〜100重量部の比率で混合し
た組成物を主成分とするが、不飽和ポリエステル
樹脂用硬化剤として公知の過酸化物例えばベンゾ
イルパーオキサイドや、硬化促進剤例えばナフテ
ン酸コバルトのような化合物の併用が必要であ
る。この他、必要に応じ他の樹脂成分や汎用の無
機充填剤、可塑剤等を混用してもよい。鱗片状無
機物としては、グラフアイトフレーク、ガラスフ
レーク、マイカ等を用いることができるが、グラ
フアイトフレークが最も好適で、スプレー施工す
る場合は粒度は150メツシユ(タイラーフルイ)
程度が適当である。スプレー施工の場合、余り粒
度が大きくなるとスプレーガンの目づまりの原因
となるからである。しかしながら、極端に粒度を
小さくすると防食性の低下をきたすことがあるの
で避けた方がよい。尚、鱗片状を呈しない無機物
例えばクレーを本願と同一条件で配合した塗料を
被膜層に用いた場合、制振効果が乏しく耐食性に
も劣ることが認められている。
制振被膜層形成方法は、量産性を考慮すればス
プレー塗布法が望ましいが、少量生産の場合或は
局部的な塗布が必要な場合は、ヘラ、ハケ塗りを
行つてもよい。このような場合には鱗片状無機物
の粒度はスプレーの場合のような考慮を払う必要
がない。
制振被膜の厚みは、基材の厚みとの関係で選択
すべきである。一般に基材の厚みが厚い場合、余
り大きなビビリ振動は起きないが、基材の厚みが
薄くなればなる程ビビリ振動は激しくなる傾向が
ある。従つて、基材厚みが薄い程制振被膜の厚み
を厚くすることが望ましい。本願考案者等の実験
では、基材の材質が鉄であつてもアルミニウムで
あつても、基材厚みbと制振被膜aとの比率、即
ちa/bを0.5〜4.0の範囲にすれば、良好な制振
効果が得られることを見出した。a/bが0.5以
下では良好な減音効果が得られない。一方、a/
bを4以上に厚く塗布しても、被膜厚みの増加に
よる減音効果の向上は極めて小さく、部品重量の
上昇とコスト上昇を招くだけで、被膜厚みを増す
メリツトが得られない。本願が対象とする基材の
材質は上記の鉄やアリミニウム以外にも、他の金
属或はセラミツク、合成樹脂、強化プラスチツク
等ビビリ音を発生し易い基材に対してはいずれの
場合にも制振効果が期待できる。
基材の取り付け孔部への制振被膜の形成はあつ
てもなくてもどちらでもよいが、通常の防錆塗膜
とは異なり比較的厚く塗布される関係で、取り付
け孔の径が著しく変動して組みつけを阻害するこ
とがあるので避けることが望ましい。
防錆塗膜は、本願考案の不飽和ポリエステル系
制振被膜が他材料との密着性に優れるので、メラ
ミン樹脂やアクリル系樹脂のような焼付け型塗料
以外に、公知の防錆塗料はすべて用いることがで
きる。又、基材により本願不飽和ポリエステル系
制振被膜の密着性を更に向上させたい場合には、
ビニール系やイソシアネート系のような公知のプ
ライマーによる前処理を行つてもよい。
本願考案者等が、第1図に示した構造で自動車
用エンジンのオイルパンを製作し、走行テストを
行い、制振被膜を設けない場合と対比した結果で
は、エンジン回転数2500r.p.m.における騒音レベ
ルが1000Hzで4dB、2000Hzで3.5dB、3000Hzで3dB
減音された。特にオイルパンの最高温度が110℃
に達したが、長期にわたつてなんら被膜の剥離や
亀裂の発生が認められない良好な耐久性を示し
た。又、オイルパン基材の鋼の錆も発生していな
かつた。
本願考案をエンジン用オイルパンについて説明
したが、その他のエンジン部品として、エンジン
カバー、エアクリーナー、導風板、シリンダーサ
イドカバー、シリンダーハンドカバー、ロツカー
カバー、オイルタンクフアンカバー等にも効果的
に使用することができる。
以上のように、本願考案の熱変形温度が35〜
160℃の不飽和ポリエステルと鱗片状無機物を主
成分とする制振被膜層を設けたエンジン部品は従
来にない高度の制振効果を発揮すると共に高温条
件下で優れた耐久性と耐食性を示すので、特に自
動車部品のように省エネルギーの見地から部品の
軽量化を図る上で、使用鋼材の厚み減少時の防音
対策として工業的に極めて有用な技術ということ
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車エンジン用オイルパンの本願考
案による制振被膜構造の一実施例を示す断面図、
第2図は防錆塗膜層と制振被膜層の複合時の他の
実施例を示す断面図、第3図は第2図の複合構造
において防錆塗膜と制振被膜の基材への塗布順序
が逆の場合の他の実施例を示す断面図である。 1基材、2取り付け孔、3制振被膜層、4防錆
塗膜層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン部品基材の内外面のうち少くとも一面
    側に、熱変形温度が35〜160℃の不飽和ポリエス
    テル樹脂100重量部に対し鱗片状無機物を10〜100
    重量部の比率で混合された組成物を主成分とする
    制振塗料を塗膜厚みaと基材厚みbの比a/bが
    0.5〜4.0の範囲で塗布したことを特徴とする制振
    性エンジン部品。
JP4840782U 1982-04-01 1982-04-01 制振性エンジン部品 Granted JPS58151324U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4840782U JPS58151324U (ja) 1982-04-01 1982-04-01 制振性エンジン部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4840782U JPS58151324U (ja) 1982-04-01 1982-04-01 制振性エンジン部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58151324U JPS58151324U (ja) 1983-10-11
JPS6235858Y2 true JPS6235858Y2 (ja) 1987-09-11

Family

ID=30059331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4840782U Granted JPS58151324U (ja) 1982-04-01 1982-04-01 制振性エンジン部品

Country Status (1)

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JP (1) JPS58151324U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH036836Y2 (ja) * 1985-04-06 1991-02-20

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58151324U (ja) 1983-10-11

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