JPS623515Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シヤツターケースの表面板をシヤツ
ターケース本体に取付ける際に使用する表面板取
付用治具に係るものである。

一般にシヤツターケースを組立てる場合、シヤ
ツターケース本体内に、シヤツターカーテンが巻
装された巻取軸を懸架収納した後に、シヤツター
ケースの表面板及び天板を取付けなければなら
ず、特に、シヤツターケース本体の表面板を取付
ける場合、落下しないように表面板を所定の取付
位置に保持しながら取付作業を行なう必要があ
る。しかしながら、従来、表面板を保持するため
の適当な治具が知られていなかつたため、表面板
を取付けるには作業員が表面板を取付位置に直接
押え付けながらドリル等で取付孔の穿設作業した
り、ビス締め作業等をしたりしなければならず、
このため位置ズレを起こしやすく作業精度が悪く
なるので、二人で作業しなければならない欠点が
あつた。

本考案は、上記の如き実情に鑑み、創案された
ものであつて、その目的とするところは、シヤツ
ターケース本体に表面板を取付ける際に、位置ズ
レを起こすことなく所定の取付位置に表面板を保
持できるシヤツターケースの表面板取付用治具を
提供しようとするものである。

本考案の構成を図面に示された一実施例につい
て説明すれば、１はシヤツターケースであつて、
該シヤツターケース１は巻取軸に巻装されたシヤ
ツターカーテン（図示せず）を収納すべく、左右
両側板２ａ，２ａと該両側板２ａ，２ａ間の上端
後面部、上端前面部及び下端部にそれぞれ水平方
向に横架されたフレーム２ｂ，２ｃ，２ｄより形
成されるシヤツターケース本体２と、該シヤツタ
ーケース本体２の上端前面部から下端部に亘つて
シヤツターケース本体２の前面部を覆う本実施例
では側面視において円弧状の表面板３及びシヤツ
ターケース本体２の上面部を覆う天板４とから構
成されている。そして、上記両側板２ａ，２ａ及
びフレーム２ｂ，２ｃ，２ｄに表面板３及び天板
４の周縁部が取付固定されるようになつている。

５は上記表面板３を保持するための取付用治具
であつて、該取付用治具５を構成するゴム等の伸
縮自在な弾性材からなる帯状部４ａの両端部は、
調節具５ｂ，５ｂに係脱自在に折返し折曲されて
いて、折返し片の突出長さを調節することによつ
て長さ調節自在になつている。一方、両調節具５
ｂ，５ｂには、係止具５ｃ，５ｃが固定されてお
り、該係止具５ｃには前記シヤツターケース本体
２のフレーム２ｃ，２ｄに係止できるように、本
実施例での係止具５ｃは帯状方向に略直角に折曲
され、さらにその先端部は内側に略直角に折曲さ
れた形状となつているが、この形状に限定される
ことはなく、要はシヤツターケース本体２側に係
止できる形状であればよい。

次に叙上の如く構成した本考案の作用について
説明する。建物等の所定位置にあらかじめ取付け
てあるシヤツターケース本体２に表面板３を取付
固定する場合、まず、シヤツターケース本体２の
取付位置に表面板３を取付用治具５で仮固定す
る。それには、あらかじめ表面板３の上下長さよ
り短めに調節された取付用治具５の一方の係止具
５ｃを表面板３がシヤツターケース本体２の取付
位置に位置せしめた状態で上端前面部に横架され
ているフレーム２ｃに係止する。しかる後、他方
の係止具５ｃを下端部に横架されているフレーム
２ｄに係止すれば、帯状部５ａは表面板３の外面
に沿つて張設されて表面板３をシヤツターケース
本体２の取付位置に押圧弾持して仮固定すること
になる。その結果、帯状部５ａは表面板３を強く
表面板取付位置に押え付けるので、表面板３は取
付用治具５により取付位置に位置ズレを起すこと
なく確実に保持されることとなり、この状態でド
リルを用いた孔あけ、あるいはビス締め等の必要
な取付作業を行なうことができ、従来、表面板３
を保持する作業員と取付作業をする作業員と複数
の作業員を必要とする場合の多かつた表面板３の
取付作業を一人の作業員のみによつても、容易に
行なうことができる。そして、表面板３を取付け
た後、天板４をシヤツターケース本体２の上面に
取付固定する。

なお、取付用治具５の帯状部５ａの長さを自在
に調節できるので、シヤツターケース１の大きさ
に合せて取付用治具５の長さを調節し、表面板３
を常に押圧状態にシヤツターケース本体２に仮固
定することができる。また、取付用治具５の使用
個数はシヤツターケース１の大きさや重量によつ
て異なるが、表面板３の左右のバランスを考慮し
て通常２個使用される。

ところで、上記実施例ではシヤツターケース１
の前面と下面を一体的に覆うべく側面視において
円弧状の表面板３を使用したがこれに限定される
ものではなく、例えば第５図に示す如く、表面板
をシヤツターケース１の前面を覆う前面板３ａ
と、下面を覆う下面板３ｂとに構成してもよく、
要はシヤツターケース１の両側板２ａ，２ａ間に
覆設される表面板が本考案の治具を用いて仮固定
されるものであればよい。

これを要するに、本考案はシヤツターケース本
体の両側板間に覆設される表面板外面に沿つて張
設する長さ調節自在なゴム状弾性材からなる帯状
部と、該帯状部の両端に装備され且つ上記シヤツ
ターケース本体側の表面板固定部位に係止可能な
係止具とから構成したから、表面板は係止具を表
面板固定部位に係止するだけでシヤツターケース
本体の取付位置にズレを起こすことなく押圧状に
保持できるため、作業員は表面板の保持作業に全
くとらわれることなく穿孔作業やビス締め等の取
付作業に専念でき、作業能率の向上及び作業時間
の短縮を可能にすることができる。しかも、帯状
部の長さを自在に調節できるようにしたことによ
り、シヤツターケースの大きさにかかわりなく取
付用治具を使用できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るシヤツターケースの表面板
取付用治具の一実施例を示すものであつて、第１
図はシヤツターケースの全体斜視図、第２図はシ
ヤツターケース本体の全体斜視図、第３図は取付
用治具の全体斜視図、第４図は取付用治具の使用
時における縦断図、第５図は前面板と下面板を有
するシヤツターケースの縦断図である。 図中、１はシヤツターケース、２はシヤツター
ケース本体、２ａは側板、２ｂ，２ｃ，２ｄはフ
レーム、３は表面板、３ａは前面板、３ｂは下面
板、４は天板、５は取付用治具、５ａは帯状部、
５ｂは調節具、５ｃは係止具である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヤツターケース本体の両側板間に覆設される
   表面板外面に沿つて張設する長さ調節自在なゴム
   状弾性材からなる帯状部と、該帯状部の両端に装
   備され且つ上記シヤツターケース本体側の表面板
   固定部位に係止可能な係止具とから構成したこと
   を特徴とするシヤツターケースの表面板取付用治
   具。