JPS6235016Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6235016Y2 JPS6235016Y2 JP10325182U JP10325182U JPS6235016Y2 JP S6235016 Y2 JPS6235016 Y2 JP S6235016Y2 JP 10325182 U JP10325182 U JP 10325182U JP 10325182 U JP10325182 U JP 10325182U JP S6235016 Y2 JPS6235016 Y2 JP S6235016Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- quench
- tank
- steel strip
- skirt
- Prior art date
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- Expired
Links
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Landscapes
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は鋼帯の連続焼鈍炉の水冷装置の改良に
関するものである。
関するものである。
従来連続焼鈍ラインにおける鋼帯はその温度が
300℃以下ではクエンチ冷却しても材質劣化はな
く、空冷に対して冷却短縮が出来るため300℃以
下からのクエンチ冷却を行う。但し鋼帯温度170
℃以上では外気との接触は酸化被膜(テンパーカ
ラー)を生ずるので還元性・不活性雰囲気ガス中
での冷却が必要である。
300℃以下ではクエンチ冷却しても材質劣化はな
く、空冷に対して冷却短縮が出来るため300℃以
下からのクエンチ冷却を行う。但し鋼帯温度170
℃以上では外気との接触は酸化被膜(テンパーカ
ラー)を生ずるので還元性・不活性雰囲気ガス中
での冷却が必要である。
これを第1図について説明すると、この外気と
の遮断をクエンチ水面下までスカート10を延ば
すことによりいわゆる水シールの状態で行う。冷
却の方法は、クエンチ出側の温度を常温〜130℃
以下(通常は90℃以下)に冷却するためクエンチ
水温を一定温度以下にコントロールし、このクエ
ンチ水11を循環スプレー8に供給することによ
り冷却し、更にタンク内クエンチ水にて浸漬冷却
を行う。クエンチ水温コントロールは、新水(冷
水)を自動流調弁により水量制御することにより
行い、オーバーしたクエンチ水はカスケードタン
ク9を経て電清セクシヨンへ送られる。
の遮断をクエンチ水面下までスカート10を延ば
すことによりいわゆる水シールの状態で行う。冷
却の方法は、クエンチ出側の温度を常温〜130℃
以下(通常は90℃以下)に冷却するためクエンチ
水温を一定温度以下にコントロールし、このクエ
ンチ水11を循環スプレー8に供給することによ
り冷却し、更にタンク内クエンチ水にて浸漬冷却
を行う。クエンチ水温コントロールは、新水(冷
水)を自動流調弁により水量制御することにより
行い、オーバーしたクエンチ水はカスケードタン
ク9を経て電清セクシヨンへ送られる。
しかるにクエンチ補給水は一般原水を用うるた
めCa,Mgを多量含んでおり、又タンク内は常時
撹拌されているため外部CO2が水中混入しやす
く、Ca,Mgと反応しCaCO3,MgCO3の湯垢が生
じる。
めCa,Mgを多量含んでおり、又タンク内は常時
撹拌されているため外部CO2が水中混入しやす
く、Ca,Mgと反応しCaCO3,MgCO3の湯垢が生
じる。
更にこの湯垢を含んだ温水を300℃以下の鋼帯
にスプレーするため、湯垢が濃縮されタンク水面
に浮遊するようになる。この湯垢は微細酸化鉄粉
等異物を抱込みやすく褐色を呈するものが多い。
湯垢は補給水硬度を低減して軟水化すれば容易に
解決するが、設備費が膨大で適当でない。
にスプレーするため、湯垢が濃縮されタンク水面
に浮遊するようになる。この湯垢は微細酸化鉄粉
等異物を抱込みやすく褐色を呈するものが多い。
湯垢は補給水硬度を低減して軟水化すれば容易に
解決するが、設備費が膨大で適当でない。
湯垢の堆積する位置としてはスプレー部下部と
いう面とスカートにて他の水表面と隔離されてい
るということから、鋼帯の浸漬入口部が最も多い
と考えられる。クエンチタンク水表面に浮遊した
異物は鋼帯表裏面の凹凸部に巻き込まれ、一部は
凹凸部に吸着し、又一部は鋼帯とシンクロールと
の面圧により圧着され、成品としての鋼帯表面に
点錆状模様が連続して発生する。
いう面とスカートにて他の水表面と隔離されてい
るということから、鋼帯の浸漬入口部が最も多い
と考えられる。クエンチタンク水表面に浮遊した
異物は鋼帯表裏面の凹凸部に巻き込まれ、一部は
凹凸部に吸着し、又一部は鋼帯とシンクロールと
の面圧により圧着され、成品としての鋼帯表面に
点錆状模様が連続して発生する。
本考案は上述の問題を解決せんとするものであ
つて、その要旨は連続焼鈍炉の冷却帯出側に設け
た鋼帯の水冷装置において、前記冷却帯から水冷
装置の水面下に延長されたスカートに浮遊異物を
除去するオーバーフロー孔を設けたことにある。
つて、その要旨は連続焼鈍炉の冷却帯出側に設け
た鋼帯の水冷装置において、前記冷却帯から水冷
装置の水面下に延長されたスカートに浮遊異物を
除去するオーバーフロー孔を設けたことにある。
以下本考案を図面について説明する。
第2図は本考案の要部拡大図である。鋼帯6は
炉空冷設備からスカート10に導入され、シンク
ロール4、リンガーロール5を経て次工程に供給
される。本考案の水冷装置はクエンチタンク3に
水封構造で浸漬されたスカート10及びカスケー
ドタンク9を有する。
炉空冷設備からスカート10に導入され、シンク
ロール4、リンガーロール5を経て次工程に供給
される。本考案の水冷装置はクエンチタンク3に
水封構造で浸漬されたスカート10及びカスケー
ドタンク9を有する。
従来タンク水のオーバーフロー口16−1は1
ケ所設置していたが、既設の反対側に1ケ所16
−2と最も湯垢が発生しやすく滞留しやすく、更
に鋼帯に附着しやすいスカート内部にオーバーフ
ロー孔17を設け湯垢を連続的に除去する。
ケ所設置していたが、既設の反対側に1ケ所16
−2と最も湯垢が発生しやすく滞留しやすく、更
に鋼帯に附着しやすいスカート内部にオーバーフ
ロー孔17を設け湯垢を連続的に除去する。
特にスカート内部に設けるオーバーフロー孔1
7はタンク3の水位降下による外気のオーバーフ
ロー配管からの逆流によるスカート内侵入を防止
するため、他のオーバーフロー孔より数10ミリ低
下させ、常時冷却水のオーバーフローを行わせる
ようにした。又このオーバーフロー配管の末端は
カスケードタンク9内下限水位より更に下位に配
置し、外気のスカート内侵入を防ぐようにしてい
る。一方湯垢のシンクロール部4への巻き込みを
軽減する目的で、シンクロールの鋼帯巻付開始す
る位置に新水を供給するスプレーヘツダー14を
配置する。更にクエンチ出側にて湯垢を洗い流す
スプレーヘツダー15を配置する。
7はタンク3の水位降下による外気のオーバーフ
ロー配管からの逆流によるスカート内侵入を防止
するため、他のオーバーフロー孔より数10ミリ低
下させ、常時冷却水のオーバーフローを行わせる
ようにした。又このオーバーフロー配管の末端は
カスケードタンク9内下限水位より更に下位に配
置し、外気のスカート内侵入を防ぐようにしてい
る。一方湯垢のシンクロール部4への巻き込みを
軽減する目的で、シンクロールの鋼帯巻付開始す
る位置に新水を供給するスプレーヘツダー14を
配置する。更にクエンチ出側にて湯垢を洗い流す
スプレーヘツダー15を配置する。
本考案は以上のような構成をもつので、クエン
チタンク3内にスカートを浸漬して、かつオーバ
ーフロー孔を設けることによつて、タンク表面層
に生成される湯垢は完全に系外に排出された。か
くてこれまで成品に発生した点錆状の斑点模様の
問題を解消した工業的効果は極めて大きい。
チタンク3内にスカートを浸漬して、かつオーバ
ーフロー孔を設けることによつて、タンク表面層
に生成される湯垢は完全に系外に排出された。か
くてこれまで成品に発生した点錆状の斑点模様の
問題を解消した工業的効果は極めて大きい。
第1図は連続焼鈍炉の水冷装置の従来例の説明
図、第2図は本考案の要部拡大説明図である。 1……炉空冷設備、2……シンクロール、3…
…クエンチタンク、4……シンクロール、5……
リンガーロール、6……鋼帯、7……サブタン
ク、8……スプレー、9……カスケードタンク、
10……スカート、11……クエンチ水、12…
…入側オーバーフロー配管、13……スカート内
部オーバーフロー配管、14……新水供給ヘツダ
ー、15……鋼帯洗浄用供給ヘツダー、17……
オーバーフロー孔。
図、第2図は本考案の要部拡大説明図である。 1……炉空冷設備、2……シンクロール、3…
…クエンチタンク、4……シンクロール、5……
リンガーロール、6……鋼帯、7……サブタン
ク、8……スプレー、9……カスケードタンク、
10……スカート、11……クエンチ水、12…
…入側オーバーフロー配管、13……スカート内
部オーバーフロー配管、14……新水供給ヘツダ
ー、15……鋼帯洗浄用供給ヘツダー、17……
オーバーフロー孔。
Claims (1)
- 連続焼鈍炉の冷却帯出側に設けた鋼帯の水冷装
置において、前記冷却帯から水冷装置の水面下に
延長されたスカートに、浮遊異物を除去するオー
バーフロー孔を設けたことを特徴とする連続焼鈍
炉の水冷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10325182U JPS58143860U (ja) | 1982-07-09 | 1982-07-09 | 連続焼鈍炉の水冷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10325182U JPS58143860U (ja) | 1982-07-09 | 1982-07-09 | 連続焼鈍炉の水冷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58143860U JPS58143860U (ja) | 1983-09-28 |
JPS6235016Y2 true JPS6235016Y2 (ja) | 1987-09-05 |
Family
ID=30101101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10325182U Granted JPS58143860U (ja) | 1982-07-09 | 1982-07-09 | 連続焼鈍炉の水冷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58143860U (ja) |
-
1982
- 1982-07-09 JP JP10325182U patent/JPS58143860U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58143860U (ja) | 1983-09-28 |
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