JPS6234363B2 - - Google Patents

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JPS6234363B2
JPS6234363B2 JP54082413A JP8241379A JPS6234363B2 JP S6234363 B2 JPS6234363 B2 JP S6234363B2 JP 54082413 A JP54082413 A JP 54082413A JP 8241379 A JP8241379 A JP 8241379A JP S6234363 B2 JPS6234363 B2 JP S6234363B2
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JP
Japan
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water
soil
seedlings
amount
absorbing
Prior art date
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Expired
Application number
JP54082413A
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English (en)
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JPS568619A (en
Inventor
Shuji Kitamura
Seigo Oochi
Tadateru Murata
Yoshiki Inubushi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Otsuka Chemical Co Ltd, Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Otsuka Chemical Co Ltd
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Publication of JPS568619A publication Critical patent/JPS568619A/ja
Publication of JPS6234363B2 publication Critical patent/JPS6234363B2/ja
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  • Cultivation Of Plants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は植物育生用培土に関するものである。
近年農業の近代化に伴い水稲作、園芸等の作業の
省力化が実施されている。 稲作においては田植機の普及によつて苗代の代
りに育苗箱使用による苗の生育が大規模に行なわ
れている。また、園芸においても集中的な苗の生
産、管理によつて能率の高い農業が営まれてい
る。 本発明の目的はかかる育苗においてすぐれた性
能を有する植物育生用培土を提供することにあ
る。昔から苗半作といわれるごとく育苗期間にお
ける植物の生育が収穫に大きな影響を及ぼすので
育苗に用いる土の選定はきわめて重要である。 従来から植物育生用培土として粒状培土(特公
昭51―21884号、特公昭48―37457号)を用いるこ
とが提案され機械田植用稲苗の育生に実用化され
ている。 農園芸作物の栽培において水は不可欠のもので
あり、その補給や維持の良否は栽培結果にきわめ
て大きな影響を及ぼすものである。 したがつて、育苗労力の大部分を占める潅水労
力の節約は農業の高能率化に役立ち、また保水能
力の向上は健苗育成、収量増加に大きく貢献する
ものである。従来より保水性を高めるためにデン
プン―アクリロニトリルグラフト共重合体のケン
化物やポリエチレンオキシドの架橋体などの吸水
性高分子物質を土壤に添加することが試みられて
いる。しかし、単に吸水性高分子物質を土壤に混
合したのみでは吸水した高分子物質が土壤中の気
相部分を閉塞することによつてその通気性が著し
くそこなわれ、植物の生育に悪影響を与える等の
問題があつた。また、都市地域における園芸用土
壤は極めて入手難となつており出来るだけ少ない
培土を用いて育苗するという要望が急である。か
かる背景のもとに、高い保水力と高い通気性をか
ねそなえ潅水労力が節約できるとともに植物の生
育が良好な植物育成用培土の発明に鋭意努力した
結果、土壤を主成分として0.01〜10重量%の吸水
性高分子物質、0.01〜1重量%の水溶性高分子物
質及び要すれば肥料成分、微量要素、有機性物
質、土壤改良資材、生長調整剤等より選ばれた補
助成分を含有し粒状であることを特徴とする植物
育生用培土が前記の目的を達成し、なおその上、
土壤の節減にもなることを見出し、本発明を完成
した。 本発明の培土を用いて育苗した苗の状態を観察
した結果によると同一の肥料成分を添加した山土
と比べてT/R比(地上部重/地下部重)が小さ
く、根張りのよいいわゆるずんぐり苗が得られ
る。このことはまさに驚くべきことであり、保水
性がよくかつ通気性がよいという二つの相反する
性質を兼ね備えていたためであると推察される。 本発明の主成分である土壤は一般に山土その他
の未耕土、火山灰等が用いられる。これらは単独
で用いてもよいが、要すれば適量のパーライト、
ゼオライト等の多孔性鉱物質や鉱さい等の耕土培
養資材、堆肥、腐熟した樹皮、ピートモス等の有
機性物質その他の補助材料を加えて用いてもよ
い。 本発明における吸水性高分子物質とは常温の水
に極めて難溶性であるか又は大部分が不溶性であ
り、かつ水と接して多量の水を吸収し膨潤する性
質を持つ高分子物質を言う。通常、本発明におい
ては純水の吸水能が自重の30倍以上好ましくは
100倍以上の吸水性高分子物質が用いられる。か
かる吸水性高分子物質としては例えば特公昭49―
43395号、特開昭52―65597号、特開昭53―50290
号、特公昭53―46199号、特公昭53―46200号、特
開昭53―46389号、特公昭53―13495号等の公報に
記載された方法によつて得られる高分子物質が挙
げられる。なかでも吸水状態において高い強度を
保持する酢酸ビニル―アクリル酸メチル共重合体
のケン化物のアルカリ塩を用いることが望まし
く、これらは特公昭53―13495号、特開昭52―
65597号、特開昭53―50290号等の方法によつて容
易に製造することができる。吸水性高分子物質の
使用割合は土壤に対して0.01〜10重量%の範囲で
あり、好ましくは0.1〜2重量%である。使用割
合が少ないときには充分な保水効果が期待できな
い。また、使用割合が多くなれば通気性をそこな
い、場合によつては吸水性高分子物質のみが遊離
する結果を招く。 本発明に用いる水溶性高分子物質とは、例えば
ポリビニルアルコール、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、でんぷん等であり、本
発明の培土を土壤の殺菌、乾燥後造粒法によつて
製造する場合造粒性を促進する作用を持つ。又、
土壤を篩分けし0.2〜5mmに整粒した後添加する
ことにより本培土に耐水性を付与し崩壊性を調整
する作用を持つものである。該水溶性高分子物質
の使用量は土壤に対して0.01〜1重量%であり、
この範囲において適宜その使用量、使用方法を変
えることにより粒の崩壊性を調整することが可能
である。 本発明による培土の製造方法としては加熱殺菌
後粉砕、篩分けした土壤と吸水性高分子物質及び
要すれば肥料成分、微量要素、有機性物質、土壤
改良資材、生長調節剤等より選ばれた補助成分を
含有し、ドラム型造粒機などで水溶性高分子物質
を添加しながら造粒し0.2〜5mmの大きさに篩分
け後、必要に応じて乾燥させる方法や土壤を加
熱、殺菌造粒したのち0.2〜5mmの大きさに篩分
け後水溶性高分子物質を添加し、要すればさらに
肥料成分等の補助成分を添加した半製品に吸水性
高分子物質を混合する方法、0.2〜5mmに篩分け
した土壤に吸水性高分子物質及び肥料成分その他
の補助成分を含有せしめたのち、水溶性高分子物
質を含浸又は塗布して崩壊性を調整する方法等が
ある。 本培土の粒度としては0.2〜5mmであることが
望ましい。実質的には0.2〜5mmの間の粒子が70
重量%を超えるようなものであればよい。5mm以
上では植物の根張りが悪くなり、0.2mm以下では
細粒すぎて排水性通気性ともに極度に低下し、植
物育生用培土としては不適当である。 本発明によつて得られた植物育生用培土を水稲
育苗に適用すれば、育生された苗の根が培地間を
縫つて均等に生育し、近隣の苗の根がほぼ均一に
からみあつて連続したマツトを形成しそのまま機
械田植用稲苗として使用することができる。又、
野菜類の生育には水を大量に必要とし特にレタス
等の葉菜類は蒸散作用が激しく水分が不足すれば
たちまち萎涸し、生育が遅延し、枯死することも
あるが、本発明によつてえられた植物育生用培土
を用いれば、通常の土壤のみに比べ潅水量を1/3
〜1/5に減少させても同収量が上げられるなどき
わめて良質な植物育生用培土であることが認めら
れた。 以下に実施例及び試験例をあげ本発明をより具
体的に説明するが、本発明はこれに限定されるも
のではない。 実施例 1 原料素材である土壤を100〜130℃の熱風で加熱
殺菌し、これを0.8mm以下に粉砕した。これに特
開昭53―50290の方法によつてえられた吸水倍率
500倍の吸水性高分子物質(酢酸ビニル―アクリ
ル酸メチル共重合体のケン化物のナトリウム塩)
を0.5%及び硫安、燐安、塩化加里を混合した無
機質肥料を肥料成分としてN0.04%、P2O50.06
%、K2O0.05%添加した後ドラム式流動造粒機で
ポリビニルアルコール0.1%水溶液10%添加しな
がら80〜90℃で造粒した。これを0.2〜5mmの大
きさに篩分けし、植物育生用培土No.1を得た。 実施例 2 実施例1において吸水性高分子物質を1%使用
することによつて植物育成用培土No.2を得た。 比較例 1 実施例1において吸水性高分子物質を使用しな
いことにより比較用培土No.3を得た。 比較例 2 実施例1において水溶性高分子物質を使用しな
いことにより比較用倍土No.4を得た。 試験例 1 農林水産省53農蚕第1360号法により最大容水量
(Hilgord法)、透水係数(定水頭法)を求めた結
果を第1表に示す。最大容水量は吸水性高分子物
質を含まないNo.3が55%に対し、No.1が102%、
No.2が153%と増大しており、透水係数はNo.4が
0.1×10-2cm/secに対しNo.1が3、No.2が2と高
く最大容水量で示される保水性に富んでおり、か
つ透水係数で示される通気性にも富んでいる。
【表】 試験例 2 水稲用の標準育苗箱(58cm×28cm×3cm)に所
定量の植物育生用培土を入れたつぷりかん水し吸
水性高分子物質に十分吸水させ、催芽籾200g
(品種日本晴)をは種し、籾がかくれる程度に覆
土したのち温度30〜32℃の出芽器内で2日間出芽
させ慣行法により20日間育苗を行なつた。潅水は
生育の前半毎日1回、後半毎日2回たつぷり行な
うのを標準とした。潅水量を手抜きした試験区で
は標準区の1/3量を施した。育苗の結果を第2表
に示す。床土量は通常用いる床土の約2/3〜1/2で
よく、かつ潅水量も1/3にしても根張りの良い苗
が得られる。
【表】 試験例 3 レタス(グレートレークス54号)を黒色ポリポ
ツトに3粒ずつ播種し(S.53年12月6日)、S54
年1月9日1本仕立てとし、1月30日生育量を測
定した。生育はガラス温室で1区16連制で、潅水
は毎日1回充分ほどこすのを標準とし3日に1回
及び5日に1回という潅水の省略を行なつた。得
られた結果を第3表に示す。 大幅な潅水量の減少に対しても本発明の培土を
用いれば生育に対してなんら影響を与えることな
く十分対応しうることがわかる。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 土壌を主成分として0.01〜10重量%の吸水性
    高分子物質及び0.01〜1重量%の水溶性高分子物
    質を含有し、粒状であることを特徴とする植物育
    成用培土。
JP8241379A 1979-06-28 1979-06-28 Culture soil for plant Granted JPS568619A (en)

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JPS568619A JPS568619A (en) 1981-01-29
JPS6234363B2 true JPS6234363B2 (ja) 1987-07-27

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