JPH0822185B2 - 水稲育苗法およびこれに使用する床土組成物 - Google Patents

水稲育苗法およびこれに使用する床土組成物

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JPH0822185B2
JPH0822185B2 JP62205233A JP20523387A JPH0822185B2 JP H0822185 B2 JPH0822185 B2 JP H0822185B2 JP 62205233 A JP62205233 A JP 62205233A JP 20523387 A JP20523387 A JP 20523387A JP H0822185 B2 JPH0822185 B2 JP H0822185B2
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water
absorbent resin
resin powder
soil
standard sieve
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忠生 下村
博也 小林
正也 豊辺
善彦 増田
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、田植機用稲苗の育苗法に関するものであ
る。更に詳しくは、かん水等の頻度を下げることによ
り、節水・省力化をはかることができる水稲育苗法およ
びこれに使用する床土組成物に関するものである。
(従来の技術) 稲苗の田植作業合理化のために田植機が用いられてい
るが、稲苗を田植機にかけるために、通常育苗箱による
水稲育苗法が用いられている。この育苗法は、育苗箱に
床土を充填し、播種・覆土・かん水等の作業を行った
後、出芽・生育・緑化・硬化を行うものであるが、この
期間を通し、かん水作業が必要である。このかん水作業
の頻度を下げる方法として、吸水性樹脂を床土に混合す
る方法が提案されている。
しかしながら、従来用いられていた吸水性樹脂は粒子
径が小さいため、床土に混合すると床土の通気性が悪く
なって、種子の発芽率が低くなったり、発芽しても苗の
根ぐされを起こし易くなるという問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記問題点を解決するものである。
したがって、本発明の目的は、かん水作業の頻度を下
げることができ、しかも、種子の発芽率が低下したり根
ぐされを起こしたりしない水稲育苗法およびこれに使用
する床土組成物に関することにある。
(問題点を解決するための手段および作用) 本発明は、第1に、床土を用いて水稲の苗を種子より
育成する方法において、32メッシュ標準篩を通過しない
大きさの吸水性樹脂粉末を床土に対して0.01〜5.0重量
%混合することを特徴とする水稲育苗法を提供するもの
である。
本発明は、第2に、水稲の苗を種子より育成する方法
に使用する床土組成物であって、床土とこの床土に混合
された吸水性樹脂粉末とを含み、前記吸水性樹脂粉末は
32メッシュ標準篩を通過しない大きさの吸水性樹脂粉末
を前記床土に対する割合で0.01〜5.0重量%含むもので
あることを特徴とする床土組成物を提供する。
本発明で床土に0.01〜5.0重量%混合して用いられる
吸水性樹脂粉末は、32メッシュ標準篩を通過しない大き
さであることが必要である。
32メッシュ標準篩を通過する大きさの吸水性樹脂粉末
を床土に混合すると、可及的に床土の通気性が悪くな
り、種子の発芽率が低下したり、稲苗の成長が悪くなっ
たりする。したがって、本発明において、32メッシュ標
準篩を通過しない大きさの吸水性樹脂粉末を32メッシュ
標準篩を通過する大きさの吸水性樹脂粉末と共に使用す
ることもできるが、32メッシュ標準篩を通過しない大き
さの吸水性樹脂粉末が、床土に混合する吸水性樹脂粉末
の全量に対して50重量%以上の割合であることが好まし
い。
本発明で用いられる吸水性樹脂としては特に制限な
く、例えばデンプン−アクリロニトリルグラフト重合体
の加水分解物、デンプン−アクリル酸グラフト重合体の
中和物、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体のケ
ン化物、架橋ポリビニルアルコール変性物、ポリアクリ
ル酸塩架橋体、架橋イソブチレン−無水マレイン酸共重
合体、スルホン酸基含有モノマーの架橋重合体等があげ
られる。これらの中でも、ゲル強度に優れているという
点でポリアクリル酸塩架橋体が特に好ましく、また耐塩
性に優れているという点でスルホン酸基含有モノマーの
架橋重合体が特に好ましい。
本発明で用いられる吸水性樹脂を製造するための重合
形態としては、種々の形態を採用できるが、懸濁重合、
注型重合、双腕型ニーダーの剪断力によりゲル状含水重
合体を細分化しながら重合する方法(特開昭57−34101
号)が挙げられる。これらの中でも、粒度の大きな吸水
性樹脂粉末が得られるという点で、注型重合、双腕型ニ
ーダーの剪断力によりゲル状含水重合体を細分化しなが
ら重合する方法が特に好ましい。
32メッシュ標準篩を通過しない大きさの吸水性樹脂粉
末は、床土に対して0.01〜5.0重量%混合することが必
要である。0.01重量%未満では、床土の保水性が向上せ
ず、かん水作業の省力化が不充分となる。また、5.0重
量%を越える量では、稲苗の成長等に悪影響を及ぼすこ
とがある。
吸水性樹脂粉末は覆土に混合することも可能である。
覆土に混合することにより、更に保水性が向上する。
(発明の効果) 本発明の水稲育苗法およびこれに使用する床土組成物
を採用すれば、かん水作業の頻度を下げることにより節
水・省力化をはかることができ、しかも、種子の発芽率
が低下したり根ぐされを起こしたりするという問題がな
くなる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発
明の範囲がこれらの実施例にのみ限定されるものではな
い。なお、例中の部はすべて重量部を表わす。
参考例1 アクリル酸ナトリウム74.95モル%、アクリル酸25モ
ル%およびトリメチロールプロパントリアクリレート0.
05モル%からなるアクリル酸塩系単量体の40%水溶液40
00部を、過硫酸アンモニウム0.5部および亜硫酸水素ナ
トリウム0.1部を用いて窒素雰囲気中50〜80℃で静置重
合し、ゲル状含水重合体を得た。このゲル状含水重合体
を180℃の熱風乾燥器で乾燥後、ハンマー型粉砕機で粉
砕し、32メッシュ標準篩で篩分けして、32メッシュ標準
篩未通過物(1)と32メッシュ標準篩通過物(1)に分
離した。
参考例2 アクリル酸ナトリウム74.8モル%、アクリル酸25モル
%およびN,N′−メチレンビスアクリルアミド0.2モル%
からなるアクリル酸塩系単量体の40%水溶液4000部を、
過硫酸アンモニウム0.5部および亜硫酸水素ナトリウム
0.1部を用いて窒素雰囲気中50〜80℃で静置重合し、ゲ
ル状含水重合体を得た。このゲル状含水重合体を180℃
の熱風乾燥器で乾燥後、ハンマー型粉砕機で粉砕し、32
メッシュ標準篩で篩分けして、32メッシュ標準篩未通過
物(2)と32メッシュ標準篩通過物(2)に分離した。
実施例1〜6および比較例1〜4 吸水性樹脂粉末として参考例1〜2で得られた32メッ
シュ標準篩未通過物(1)〜(2)および32メッシュ標
準篩通過物(1)〜(2)を第1表に示した量で市販の
培土(呉羽化学工業株式会社製、くみあい粒状培土K)
1800gに混合して、試験用の床土組成物を調製した。こ
の試験用床土組成物のそれぞれを横60cm、縦30cm、深さ
3cmのプラスチック製育苗箱に充填して、その表面を平
らにした。
このようにして得られた育苗床を用いて水稲の育苗試
験を行った。
育苗試験は、それぞれの育苗床に5lの水をかん水した
後、200gの催芽水稲種子を播種し、その上を試験用床土
組成物に用いたのと同一の培土600gにより覆土し、その
後かん水は2日に1回の割合で1ずつ行いながら、種
子の発芽率(播種から5日後)と播種から14日後の苗の
草丈の平均値を求めることにより行った。育苗試験の結
果を第1表に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 善彦 大阪府大阪市東区高麗橋5丁目1番地 日 本触媒化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−8619(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床土を用いて水稲の苗を種子より育成する
    方法において、32メッシュ標準篩を通過しない大きさの
    吸水性樹脂粉末を床土に対して0.01〜5.0重量%混合す
    ることを特徴とする水稲育苗法。
  2. 【請求項2】32メッシュ標準篩を通過しない大きさの吸
    水性樹脂粉末が、床土に混合する吸水性樹脂粉末の全量
    に対して50重量%以上の割合である特許請求の範囲第1
    項記載の水稲育苗法。
  3. 【請求項3】吸水性樹脂がポリアクリル酸塩架橋体であ
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の水稲育苗
    法。
  4. 【請求項4】水稲の苗を種子より育成する方法に使用す
    る床土組成物であって、床土とこの床土に混合された吸
    水性樹脂粉末とを含み、前記吸水性樹脂粉末は32メッシ
    ュ標準篩を通過しない大きさの吸水性樹脂粉末を前記床
    土に対する割合で0.01〜5.0重量%含むものであること
    を特徴とする床土組成物。
  5. 【請求項5】32メッシュ標準篩を通過しない大きさの吸
    水性樹脂粉末が、床土に混合する吸水性樹脂粉末の全量
    に対して50重量%以上の割合である特許請求の範囲第4
    項記載の床土組成物。
  6. 【請求項6】吸水性樹脂がポリアクリル酸塩架橋体であ
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の床土組成
    物。
JP62205233A 1987-08-20 1987-08-20 水稲育苗法およびこれに使用する床土組成物 Expired - Lifetime JPH0822185B2 (ja)

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US8765857B2 (en) 2003-12-05 2014-07-01 Nippon Shokubai Co., Ltd. Particulate water retaining material for cultivating plant having water absorbent resin as main component
CN104996247A (zh) * 2015-07-15 2015-10-28 广西宏华生物实业股份有限公司 一种全天候生态育苗系统
TW202121974A (zh) 2019-10-02 2021-06-16 日商可樂麗股份有限公司 水稻育苗用積層體、毯狀苗、水稻育苗箱、及水稻育苗箱之製造方法

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