JP2000032843A - 移植用結合性培土 - Google Patents

移植用結合性培土

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JP2000032843A JP10204547A JP20454798A JP2000032843A JP 2000032843 A JP2000032843 A JP 2000032843A JP 10204547 A JP10204547 A JP 10204547A JP 20454798 A JP20454798 A JP 20454798A JP 2000032843 A JP2000032843 A JP 2000032843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量の添加で培土を固化でき、苗根に対する
生長阻害作用がなく、施肥によって吸水性が低下しない
吸水性樹脂を用いた移植用結合性培土の提供。 【解決手段】 (1)Ν−ビニルカルボン酸アミドの単独重
合体架橋物または共重合体架橋物の粉末と、水に不溶性
の材料粉末とを含有する土壌からなる移植用結合性培
土、 (2)前記 (1)の培土に栽培植物の種子を播き育苗し
てなる栽培植物の苗と一体化した移植用結合性培土、
(3)前記 (1)の培土に播種、灌水して育苗した後、乾燥
する栽培植物の苗と一体化した移植用結合性培土の製造
方法、 (4)前記(1)の培土にて栽培植物を育苗し、乾
燥、固化させた後、栽培植物をその根周辺の培土と一体
化した状態で移植する移植方法、及び (5)前記 (1)の培
土に保持された苗。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農園芸分野の育苗
に用いられる移植用結合性培土に関する。更に詳しくい
えば、苗をその根周囲の培土と一体化した状態で容易に
移植できる結合性培土、その移植用結合性培土の製造方
法、その移植用結合性培土を用いる移植方法、およびそ
の移植用結合性培土に保持された苗に関するものであ
る。
【0002】
【関連技術の説明】従来より、農園芸作業において、ポ
ット、トレーなどの育苗用容器に培土を充填し、この培
土に播種し、苗を集中生育させた後、この生育苗を機械
を用いて移植する方法が広く行われている。一般に苗の
移植作業にあたっては、苗の活着率を向上させるため
に、苗の根の周囲の培土を崩壊させないことが好まし
く、特に、機械移植の場合は、作業性を向上させ、根の
損傷を防止するために、苗の根の回りの培土を結合させ
ることが望まれている。
【0003】培土の土壌粒子を結合させる方法として
は、培土にバインダーとなる樹脂などの物質を添加する
技術が開発されている。例えば、吸着性を有する吸水性
樹脂である、酢酸ビニル−アクリル酸メチル共重合体ケ
ン化物、ポリアクリル酸ナトリウム架橋物、ビニルアル
コール−アクリル酸塩共重合体などのイオン系吸水性樹
脂を培土に混合して、保水剤とバインダーの両方の機能
をもたせる方法が開発されている(特開昭58-31919号公
報参照)。
【0004】ところが、このようなイオン系吸水性樹脂
には、通常イオン性モノマーが30モル%を超える割合
で含まれ、イオン化度が高い。このようなイオン化度の
高い吸水性樹脂は、植物の根に対する生長阻害作用があ
ることが知られており、収穫量が低下したり、栽培期間
が長期化するという不都合があった。また、上記イオン
系吸水性樹脂は、脱イオン水を非常に良く吸水するもの
の、イオン性化合物を含有する水溶液の吸水性能が低
い。一般に使用される肥料はイオン性化合物を多く含ん
でいるので、施肥によって肥料由来のイオン性化合物が
イオン系吸水性樹脂の吸水性を低下させ、十分な保水機
能を発揮できないという問題があった。
【0005】ノニオン系のN−ビニルカルボン酸アミド
系吸水剤をバインダーとして使用する人工培土あるいは
土壌基盤結合剤とする技術も報告されている。例えば、
特開平8-256592号公報には、N−ビニルカルボン酸アミ
ド系吸水剤と土壌および/または砂と混合して人工培土
として用いることが開示されているが、育苗用の結合性
培土としての提案はされていない。また、特開平8-2988
59号公報には、N−ビニルカルボン酸アミドを主成分と
する水溶性高分子が傾斜地を緑化する際に吹き付けられ
る基盤材の土壌結合剤として用いられることが開示され
ているが、単なる結着剤としての使用であり、育苗用の
結合性培土としての提案はされていない。さらに、特開
平7-163648号公報には、N−ビニルカルボン酸アミド系
吸水剤と10〜1000μmの有機高分子を混合したもの
が、培土との混合時に吸水剤が団子状に固まるママコを
防止するのに有効である旨の開示がされているが、土壌
との混合等の具体的例示はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、少量の添加で培土を固化でき、植物に対する生長阻
害作用がなく、施肥によって吸水性が低下しない吸水性
樹脂を用いた移植用結合性培土、その製造方法、その結
合性培土を用いる移植方法、およびその移植用結合性培
土に保持された苗を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはN−ビニル
カルボン酸アミドの単独重合体架橋物または共重合体架
橋物の粉末と、水に不溶性の有機あるいは無機材料粉末
とを土壌に配合した培土により上記の課題が解決される
ことを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は下記の移植用結合性培土、その製造方法、移植
方法、および移植用結合性培土に保持された苗を提供す
るものである。
【0008】1)Ν−ビニルカルボン酸アミドの単独重
合体架橋物または共重合体架橋物の粉末と、水に不溶性
の材料粉末とを含有する土壌からなることを特徴とする
移植用結合性培土。 2)Ν−ビニルカルボン酸アミドがΝ−ビニルアセトア
ミドである前記1に記載の移植用結合性培土。 3)Ν−ビニルカルボン酸アミドの共重合体架橋物が、
Ν−ビニルカルボン酸アミドと、イオン性モノマーおよ
び/または非イオン性モノマーとの共重合体架橋物であ
る前記1または2に記載の移植用結合性培土。 4)イオン性モノマーの比率が非イオン性モノマーに対
して30モル%以下である前記3に記載の移植用結合性
培土。
【0009】5)Ν−ビニルカルボン酸アミドの単独重
合体架橋物または共重合体架橋物の架橋密度が10-5
0.01である前記1乃至4のいずれかに記載の移植用結合
性培土。 6)水に不溶性の材料粉末が有機系材料粉末、または無
機系材料粉末である前記1乃至5のいずれかに記載の移
植用結合性培土。 7)有機系材料粉末がセルロース、レーヨン、ポリエス
テル、ナイロン、ポリアクリロニトリル、ビニロン、親
水化処埋ポリオレフィンから選択される前記6に記載の
移植用結合性培土。 8)Ν−ビニルカルボン酸アミドの単独重合体架橋物ま
たは共重合体架橋物の粉末と水に不溶性の材料粉末との
混合物を土壌に混合して得られる前記1乃至7のいずれ
かに記載の移植用結合性培土。 9)前記1乃至8のいずれかに記載の培土に、栽培植物
の種子を播き育苗してなる栽培植物の苗と一体化した移
植用結合性培土。
【0010】10)Ν−ビニルカルボン酸アミドの単独
重合体架橋物または共重合体架橋物の粉末と水に不溶性
の材料粉末とを含有する土壌からなる培土に、播種、灌
水して育苗した後、乾燥することを特徴とする栽培植物
の苗と一体化した移植用結合性培土の製造方法。
【0011】11)前記1乃至9のいずれかに記載の移
植用結合性培土にて栽培植物を育苗し、結合性培土の含
水量を40重量%以下まで乾燥し固化させた後、栽培植
物をその根周辺の培土と一体化した状態で移植すること
を特徴とする移植方法。
【0012】12)前記1乃至8のいずれかに記載の移
植用結合性培土に保持された栽培植物の苗。 13)含水量が40重量%以下である前記12に記載の
移植用結合性培土に保持された栽培植物の苗。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、先に本出願人が開発し
た保水性バインダーであるN−ビニルカルボン酸アミド
の単独重合体架橋物または共重合体架橋物(単独重合体
架橋物または共重合体架橋物を、以下単に(共)重合体
架橋物と略記する。)のうち特定の架橋密度のものは高
い保水性を有するだけでなく、吸水状態において表面粘
着性を示し、この吸水状態を経て乾燥させると接着効果
を示すことに着目し、樹脂の粒子径を小さくすることで
接着効果を増大させ、さらに水不溶性の有機または無機
微粒子を混合することにより、培土との混合時に吸水性
樹脂が団子状に固まる、いわゆる「ママコ」の形成を防
止したものである。なお、本発明において、培土の結合
とは、培土が機械移植時の外力に耐えるに十分な強度に
固化された状態、すなわち、育苗容器の底面を軽く外側
から押圧して容器を変形させたときに、根の周囲の培土
が崩壊せずに容器の形を保ったまま容器から外れる状態
をいう。
【0014】本発明の結合性培土は、加水前の状態、お
よび加水して吸水した状態においては、培土中の土壌粒
子は結合されていないが、培土が吸水した状態から乾燥
するのに伴い、土壌粒子が接着されて、多孔質体として
ー体化され、機械による移植作業において育苗した植物
の根周辺の培土が根と遊離せずに一体化した状態で容易
に移植できるものである。
【0015】本発明において用いられる、保水性バイン
ダーは、特開平3-223304号公報、特開平4-230250号公報
および特開平4-346833号公報に記載されている、下記の
式(I)で表わされるN−ビニルカルボン酸アミドの
(共)重合体架橋物である。
【0016】
【化1】 式中、R1 及びR2 は、水素原子またはメチル基であ
り、R3 は水素原子、メチル基、またはエチル基であ
り、R2 とR3 とは一緒になって炭素数3〜5のアルキ
レン基を形成していてもよい。
【0017】具体的例としては、Ν−ビニルアセトアミ
ド、Ν−メチルーΝ−ビニルアセトアミド、N−ビニル
ホルムアミド、Ν−メチル−N−ビニルホルムアミド、
Ν−ビニルプロピオンアミド、Ν−メチルーΝ−ビニル
プロピオンアミド、N−ビニルピロリドンなどが挙げら
れる。これらの中でも、保水性及び接着性の高いΝ−ビ
ニルアセトアミドの単独重合体架橋物または共重合体架
橋物(以下、PNVAと略記する。)が好ましく、さら
に耐候性がよいことからN−ビニルアセトアミドの単独
重合体架橋物が好ましい。
【0018】N−ビニルカルボン酸アミドの共重合体架
橋物において、Ν−ビニルカルボン酸アミドと共重合し
得るイオン性モノマーとしては、例えば、(メタ)アク
リル酸、マレイン酸、イタコン酸、2−アクリルアミド
−2−メチル−プロパンスルホン酸、2−アクリルアミ
ドエタンスルホン酸、2−メタクリルアミドエタンスル
ホン酸、3−メタクリルアミドプロパンスルホン酸、ア
クリル酸メチルスルホン酸、メタクリル酸メチルスルホ
ン酸、アクリル酸−2−エチルスルホン酸、メタクリル
酸−2−エチルスルホン酸、アクリル酸−3−プロピル
スルホン酸、メタクリル酸−3−プロピルスルホン酸、
アクリル酸−2−メチル−3−プロピルスルホン酸、メ
タクリル酸−2−メチル−3−プロピルスルホン酸、ア
クリル酸−1,1′−ジメチル−2−エチルスルホン
酸、メタクリル酸−1,1′−ジメチル−2−エチルス
ルホン酸またはこれらの塩が挙げられる。
【0019】またN−ビニルカルボン酸アミドの共重合
体架橋物において用いられる非イオン性モノマーとして
は、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアク
リレート、アクリルアミド、メタアクリルアミド、アク
リロニトリル、メチルビニルケトン、エチルビニルケト
ン、ビニルアセテート、メチルビニルエーテル、エチル
ビニルエーテル、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー卜、2−
ヒドロキシプロピルメタクリレートなどが挙げられる。
【0020】イオン性モノマーの共重合体中の比率は、
非イオン性モノマーに対して、30モル%以下が好まし
く、20モル%以下がより好ましい。イオン性モノマー
の共重合の比率が、非イオン性モノマーに対して30モ
ル%以下ならば、植物の成長阻害を起こすことなく、保
水性が低下しない。また、イオン性モノマーの共重合の
比率が30%を超えると、耐候性が悪くなる。さらに土
壌のpH、金属イオンの影響を受けやすくなる。保水性
バインダーとしては、前記したモノマーの中から選ばれ
る一種または二種以上の混合物を使用できる。
【0021】PNVAは、Ν−ビニルアセトアミドと1
分子中に重合可能な不飽和基を少なくとも2個以上有す
る化合物である架橋剤とを、必要により共重合モノマー
とを酸素の存在しない条件下でラジカル重合開始剤を用
いて製造することができる。重合プロセスについては必
ずしも限定されないが、ポリアクリル酸ソーダ架橋物の
製造方法として、従来特開平3-223304号公報、特開平4-
230250号公報、および特開平4-346833号公報等に記載さ
れている水溶液重合、逆相懸濁重合等を採用することが
できる。
【0022】Ν−ビニルカルボン酸アミドの(共)重合
体架橋物の製造において使用される架橋剤としては、テ
トラアリルオキシエタン、ペン夕エリスリトールテトラ
アリルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエー
テル、ペンタエリスリトールジアリルエーテル、トリメ
チロールプロパントリアリルエーテル、トリメチロール
プロパンジアリルエーテル、エチレングリコールジアリ
ルエーテル、ジエチレングリコールジアリルエーテル、
トリエチレングリコールジアリルエーテル、ジアリルエ
ーテル、単糖類、二糖類、多糖類、セルロースなどの水
酸基を1分子内に2個以上有する化合物から誘導される
ポリアリルエーテル、トリメリット酸トリアリル、クエ
ン酸トリアリル、シュウ酸ジアリル、コハク酸ジアリ
ル、アジピン酸ジアリル、マレイン酸ジアリル、フマル
酸ジアリル等、1分子中にカルボキシル基を2個以上有
する化合物から誘導されるポリアリルエステル、ジアリ
ルアミン、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルシ
アヌレートなどの1分子内にアリル基を2個以上有する
化合物、シュウ酸ジビニル、マロン酸ジビニル、コハク
酸ジビニル、グルタル酸ジビニル、アジピン酸ジビニ
ル、マレイン酸ジビニル、フマル酸ジビニル、クエン酸
トリビニル、ピロメリッ卜酸テトラビニルなどの1分子
内にビニルエステル構造を2個以上有する化合物、N,
N′−ブチレンビス(Ν−ビニルアセトミド)、N,
N′−ジアセチル−N,N′−ジビニル−1,4−ビス
アミノメチルシクロヘキサンなどのビス(N−ビニルカ
ルボン酸アミド)化合物、N,Ν′−メチレンビスアク
リルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート等の、複数個のアク
リルアミド構造や(メタ)アクリル基を有する化合物、
ジビニルベンゼン、ジビニルエーテル、(メタ)アクリ
ル酸アリル等の、1分子中に不飽和基を2個以上有する
化合物など公知の架橋剤が使用可能である。これらの架
橋剤は一種または必要により二種以上用いることもでき
る。
【0023】架橋剤の使用量は、(共)重合成分を基準
として10-3〜1モル%、好ましくは10-2〜 0.1モル
%の範囲である。架橋剤の使用量が10-3モル%未満で
は架橋点が少なく、樹脂が水に溶解し保水性が発揮でき
ず、また1モル%を超えると樹脂の粘着性が低下し好ま
しくない。
【0024】Ν−ビニルカルボン酸アミドの(共)重合
体架橋物の製造において使用される重合開始剤は、従来
知られている過酸化物、有機あるいは無機過酸もしくは
それらの塩、アゾビス系化合物の単独あるいは還元剤と
の組み合わせによるレドックス系のものが用いられる。
これらの中で特に好ましいものはアゾビス(2−アミジ
ノプロパン)二塩酸塩、2,2′−アゾビス〔2−(2
−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩などの
アゾビス系開始剤である。
【0025】重合開始剤の使用量は、(共)重合成分を
基準として0.0005〜5モル%、特に好ましくは0.005 〜
0.5モル%である。重合開始温度は通常−10℃〜80
℃程度であり、反応時間は30分〜30時間程度であ
る。
【0026】本発明の育苗用培土に用いられるN−ビニ
ルカルボン酸アミドの(共)重合体架橋物の架橋密度に
ついては、PNVAの場合、10-5〜0.01が好ましい。
ここで架橋密度とは、架橋高分子中の架橋している構造
単位(架橋点)の数の全体の構造単位の数に対する割合
をいう。
【0027】架橋密度が10-5より低いと充分な保水性
能が発現せず、架橋密度が0.01より高いと土壌粒子を結
合させる接着力が弱くなり、さらに保水性能も発揮でき
なくなる。また、結合培土に含まれるΡNVAの架橋密
度が高いと、培土に加水してPNVAを膨潤させた時
に、培土がポットの内面にフィットしにくい。使用する
N−ビニルカルボン酸アミドの(共)重合体架橋物粉末
は平均粒径 1.0mm以下の細かいものものが好ましい。
【0028】本発明において、N−ビニルカルボン酸ア
ミドの(共)重合体架橋物粉末と共に土壌に混合される
有機高分子粉末あるいは無機材料粉末は、水に実質的に
不溶性であって、かつ粉末状または繊維状であれば特に
限定されるものではない。
【0029】有機高分子粉末としては、例えばセルロー
ス、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、ポリアクリロ
ニトリル、ビニロン、親水化処埋ポリオレフィン(親水
化処埋ポリエチレン、ポリプロピレン等)の高分子粉末
が使用できる。この中で特に好ましいものは、自重の
0.2〜10倍程度の水を吸収できる親水性高分子粉末で
あり、特にセルロース、ビニロン、親水化処埋ポリオレ
フィンが好ましい。親水性高分子粉末を添加することに
より培土への吸水性樹脂混合時に、吸水性樹脂同士の互
着が防止でき、混合性が改善される。
【0030】また、水に不溶性の無機粉末としては、パ
ーライト、ゼオライト、ケイソウ土、バーミキュライ
ト、セラミック、シリカあるいは細砂等が挙げられる。
これらの中で特に好ましいのはケイソウ土である。前記
有機高分子あるいは無機物は、平均粒径1.0 mm以下の
ものが好ましい。
【0031】本発明においては、Ν−ビニルカルボン酸
アミドの(共)重合体架橋物粉末と水に不溶性の材料粉
末との混合物を予め調製し、この混合物を土壌に均一に
配合することにより、「ママコ」の形成が効果的に防止
できる。水に不溶性の材料粉末とΝ−ビニルカルボン酸
アミドの(共)重合体架橋物との混合割合は、培土が機
械移植時の外力に耐えるに十分な強度に固化され得るよ
うに、水に不溶性の材料粉末の種類、培土の種類、育苗
の対象となる植物の種類に合わせて選択される。
【0032】また、本発明の結合性培士には、必要によ
り、バインダー(皮膜形成物質)、増量剤、防腐剤、殺
菌剤、殺虫剤、酸化防止剤、脱臭剤、除草剤、土壌殺虫
剤、肥料、活力剤、pH調整剤などを含有または混合す
ることもできる。本発明の結合性培土においては、ΡN
VAに加えて、土壌の硬度を調整することなどを目的に
水溶性のポリマーを併用しても良い。水溶性ポリマーと
しては、周知のものを使用することができる。
【0033】本発明において、土壌に混合するN−ビニ
ルカルボン酸アミドの(共)重合体架橋物の混合量は、
土壌や苗の種類、大きさにより適宜選択されるが、0.01
〜 5.0重量%程度が好ましく、 0.1〜3重量%程度がよ
り好ましい。混合割合が0.01重量%未満である場合は粘
着力が不足し、培土の土壌粒子が結合しにくくなる。ま
た、 5.0重量%を超える場合は吸水した架橋物の膨潤に
より土壌が盛り上がってしまい、植物の生育上好ましく
ない。従って、前記範囲のN−ビニルカルボン酸アミド
の(共)重合体架橋物を添加することにより、根に対す
る生育阻害作用がなく、かつ保水性を付与することがで
き、苗の生育を促進させることができる。
【0034】なお、本発明におけるΝ−ビニルカルボン
酸アミドの(共)重合体架橋物の脱イオン水に対する吸
水倍率は、10〜200が好ましく、20〜100倍が
より好ましい。ここで、(共)重合体架橋物の脱イオン
水に対する吸水倍率とは、(共)重合体架橋物の粉体を
少なくとも1時間以上、脱イオン水中に浸潰し、(共)
重合体架橋物に脱イオン水を飽和するまで含浸させたと
きの(共)重合体架橋物(自重)に対する吸水量の割合
として求めたものである。
【0035】本発明において用いられる土壌とは、植物
を栽培するための土壌、土壌混合物、調製培土として通
常用いられるものであれば特に限定されず、例えば、庭
土、畑土、黒土、赤玉土、腐葉土、堆肥、ピートモス、
砂、川砂、日向石、鹿沼土、桐生砂、富士砂、壌土、バ
ーミキュライト、パーライト、ゼオライト、珪藻土、シ
リカ等、およびこれらの混合物を含む。また土壌には、
水分、肥料、有機質、pΗ調節剤、保水性物質などが含
有されていてもよい。また、本発明において用いられる
土壌は、粉末状、顆粒状のいずれでもよいが、結合させ
た状態において、培土の通気性を確保して根腐れ等を防
止するためには、団粒構造を有する土壌を用いることが
好ましい。
【0036】次に本発明による苗の移植方法について説
明する。前記した構成の移植用結合性培土を、育苗用容
器に充填する。容器としては特に限定されず、ポット、
トレーなどの育苗用容器、プランター、鉢などを用いる
ことができる。ついでこの充填培土に、通常の栽培方法
に従い、播種、灌水して苗を生育させる。苗を生育させ
て移植が可能になった時点で灌水を停止する。そして、
培土が結合し固化するに充分な含水量となる状態まで乾
燥させ、機械移植時の外力に耐えるに十分な強度に結合
させる。すなわちポットの底面を軽く外側から押圧した
ときに、培土が苗の根部を保持しつつポットの形に成形
された状態で、崩壊せずにポットから外れることが必要
である。培土は乾燥度が高いほど固くなるが、移植でき
れば十分であり、乾燥し過ぎると生育に悪影響を及ぼす
ので、培土の水分含有量は40重量%以下、好ましくは
30重量%以下であることが好ましい。
【0037】培土が乾燥固化した時点で、圃場などへ苗
の移植を行う。移植後も苗の根部の周囲には、保水機能
を備えた培土が存在するので、苗の生育が良好となる。
本願の対象となる発明には、移植用結合性培土に保持さ
れた、移植時の作業性が改善され、苗の損傷が防止され
た培土と一体化された各種の苗も含まれる。苗の種類は
特に限定されず、野菜、花卉(かき)、苗木、稲などに
広く適用されるが、特にタマネギ、ネギなどの根の本数
が少なく根の回りの安定した結合性培土(根鉢)の形成
がこれまで困難であった直根系の植物の根鉢をも確実に
形成できる。
【0038】
【作用】本発明の移植用結合性培土においては、苗の栽
培のための灌水によってN−ビニルカルボン酸アミドの
(共)重合体架橋物が水分を吸収し、これを保持する。
その後、周囲の培土が乾燥するのに伴って、保水層に保
持された水分は徐々に放出され、周囲の培土に拡散され
る。従って、培土の過度の乾燥および過湿を防止できる
ため、培土の水分含有量を栽培に適した範囲に容易に制
御でき、灌水の管理が容易である。
【0039】
【実施例】以下に、N−ビニルカルボン酸アミド(共)
重合体架橋物の製造例、試験例、本発明の実施例および
比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、下記の例
により本発明は何等制限されるものではない。 製造例:N−ビニルカルボン酸アミド共重合体架橋物の
製造 30℃に保った浴中で、窒素の導入管と温度計、排気管
を備えた三つ口の1リットル容量セパラブルフラスコに
N−ビニルアセトアミド250g、N,N′−ジアセチ
ル−N,N′−ジビニル−1,4−ビスアミノメチルシ
クロヘキサン 0.5gを脱イオン水740gに溶解し、
1.0リットル/分で系内に窒素を約1時間導入して脱気
した。その後、脱気水10mlに溶解した2,2′−ア
ゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩600mgを
加え、12時間静置した。得られたゲルをミキサーで裁
断して50℃で12時間真空乾燥したのち、機械粉砕し
て粒径1mm以下の架橋物樹脂粉末を得た。この架橋物
樹脂粉末の脱イオン水の吸液倍率は自重の50倍であ
り、生理食塩水の吸液倍率は自重の50倍であった。
【0040】試験例:上記で製造したN−ビニルカルボ
ン酸アミド共重合体架橋物(乾燥状態)を透明ポリエチ
レン製の袋に入れて吸湿を防ぎ、25℃で紫外線を照射
し(照射線量350μW/cm2 )、所定時間毎にサン
プリングして脱イオン水の吸液倍率を測定したところ、
100日間の照射後も50倍の吸液倍率を維持してい
た。比較のため、市販のポリアクリル酸塩系吸水剤につ
いて、同様の条件で試験したところ、初期の120倍の
吸液倍率が20日後に30倍、35日後に10倍に低下
した。
【0041】実施例:水分含量9%のナイスマット(商
品名、三井東圧肥料(株)製;粒状)500gに、飽和吸
水倍率約50重量倍、粒径50μm以下であるPNVA
(昭和電工(株)製:Ν−ビニルカルボン酸アミドの単独
重合体架橋物,架橋密度:0.005 )と水に不溶性のセル
ロース粉末(KCフロック(商品名):日本製紙(株)
製,粒径150μm以下)を80:20(重量比)に混
合したもの 5.0g添加混合して、タマネギ育苗用培土を
調製し、育苗ポット160鉢に充填した。ついで、この
育苗ポットに灌水し、PNVAを膨潤させた後、ここに
タマネギ種子を播種し、常法により60日間育苗した。
苗が移植可能な大きさに生育した段階で、灌水を1週間
停止し、培土を自然乾燥させた。ついでポットの底面を
軽く外側から押圧すると、苗の根部を保持しつつポット
の形に成形された状態で、培土を崩壊せずにポットから
外すことができた。苗の根の生育は良好であった。つい
で、ポットから外した10株を選んで、1mの高さから
自然落下させたが、10株とも培土の崩壊は起こらなか
った。残りの苗は、培土の崩壊なしに圃場に機械移植す
ることができた。移植後も、苗は良好に生育し、灌水停
止による生育の影響はなかった。
【0042】比較例:吸水性樹脂として実施例1のPN
VAとセルロースの混合物の代わりに、アクリル酸塩系
吸水性樹脂(スミカゲルS−50(商品名):住友化学
工業(株)製)5.0gを用いたほかは実施例1と同様にし
て、タマネギ育苗用培土を調製し、育苗ポッ卜に充填
し、タマネギの育苗を行った。苗が移植可能な大きさに
生育した段階で、灌水を1週問停止し、培土を自然乾燥
させた。ついでポットの底面を軽く外側から押圧する
と、苗の根部を保持しつつポットの形に成形された状態
で、培土を崩壊せずにポットから外すことができた。実
施例の苗と比較すると、苗の根の長さ、培土への根張り
の量はともに少なかった。ついで、ポットから外した1
0株を選んで、1mの高さから自然落下させたところ、
4株で培土の崩壊が見られた。残りの苗は、移植後実施
例と同様な生育結果を示した。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移植用結
合性培土は、Ν−ビニルカルボン酸アミドの単独重合体
架橋物または共重合体架橋物の粉末と、水に不溶性の材
料粉末とを含有する土壌を容器に充填してなる培土に、
種子を播き育苗してなるものであって、吸水状態からの
乾燥により土壌を構成する粒子が育苗された根の周囲に
安定して結合されたものである。本発明の移植用結合性
培土は、保水性バインダーとしてN−ビニルカルボン酸
アミド(共)重合体架橋物を含むので、吸水状態におけ
る表面の粘着性が高く、乾燥させたときの結合度が高
い。アクリル酸の(共)重合体と比較して、耐光、耐候
性等に優れて安定であり、栽培中に保水性、粘着性が低
下することがなく、植物に対する成長阻害作用がない。
従って、本発明の結合性培土を用いて育苗すれば、培土
への根張りが良好であり、タマネギ、ネギなどの根の本
数が少なく根の回りの安定した結合性培土(根鉢)の形
成が困難であった直根系の植物についても活着率の高い
苗を得ることができ、栽培期間の短縮化、収穫量の増加
が実現される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B022 BA02 BA03 BA04 BA06 BA16 BA18 BA21 BA23 2B027 NC05 NC13 NC24 NC26 NC27 NC36 NC41 NC42 NC43 4H061 AA10 DD20 EE02 EE35 EE43 EE64 FF07 GG19 KK01 KK09 LL26

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ν−ビニルカルボン酸アミドの単独重合
    体架橋物または共重合体架橋物の粉末と、水に不溶性の
    材料粉末とを含有する土壌からなることを特徴とする移
    植用結合性培土。
  2. 【請求項2】 Ν−ビニルカルボン酸アミドがΝ−ビニ
    ルアセトアミドである請求項1に記載の移植用結合性培
    土。
  3. 【請求項3】 Ν−ビニルカルボン酸アミドの共重合体
    架橋物が、Ν−ビニルカルボン酸アミドと、イオン性モ
    ノマーおよび/または非イオン性モノマーとの共重合体
    架橋物である請求項1または2に記載の移植用結合性培
    土。
  4. 【請求項4】 イオン性モノマーの比率が非イオン性モ
    ノマーに対して30モル%以下である請求項3に記載の
    移植用結合性培土。
  5. 【請求項5】 Ν−ビニルカルボン酸アミドの単独重合
    体架橋物または共重合体架橋物の架橋密度が10-5〜0.
    01である請求項1乃至4のいずれかに記載の移植用結合
    性培土。
  6. 【請求項6】 水に不溶性の材料粉末が有機系材料粉
    末、または無機系材料粉末である請求項1乃至5のいず
    れかに記載の移植用結合性培土。
  7. 【請求項7】 有機系材料粉末がセルロース、レーヨ
    ン、ポリエステル、ナイロン、ポリアクリロニトリル、
    ビニロン、親水化処埋ポリオレフィンから選択される請
    求項6に記載の移植用結合性培土。
  8. 【請求項8】 Ν−ビニルカルボン酸アミドの単独重合
    体架橋物または共重合体架橋物の粉末と水に不溶性の材
    料粉末との混合物を土壌に混合して得られる請求項1乃
    至7のいずれかに記載の移植用結合性培土。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の培土
    に、栽培植物の種子を播き育苗してなる栽培植物の苗と
    一体化した移植用結合性培土。
  10. 【請求項10】 Ν−ビニルカルボン酸アミドの単独重
    合体架橋物または共重合体架橋物の粉末と水に不溶性の
    材料粉末とを含有する土壌からなる培土に、播種、灌水
    して育苗した後、乾燥することを特徴とする栽培植物の
    苗と一体化した移植用結合性培土の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至9のいずれかに記載の移
    植用結合性培土にて栽培植物を育苗し、培土が結合し固
    化するに充分な含水量となる状態まで乾燥した後、栽培
    植物をその根周辺の培土と一体化した状態で移植するこ
    とを特徴とする移植方法。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至8のいずれかに記載の移
    植用結合性培土に保持された栽培植物の苗。
  13. 【請求項13】 含水量が40重量%以下である請求項
    12に記載の移植用結合性培土に保持された苗。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006217816A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Katakura Chikkarin Co Ltd 機械定植用育苗培土

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JP2006217816A (ja) * 2005-02-08 2006-08-24 Katakura Chikkarin Co Ltd 機械定植用育苗培土
JP4699771B2 (ja) * 2005-02-08 2011-06-15 片倉チッカリン株式会社 機械定植用育苗培土

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