JPH04264191A - 土質改良剤 - Google Patents

土質改良剤

Info

Publication number
JPH04264191A
JPH04264191A JP4400591A JP4400591A JPH04264191A JP H04264191 A JPH04264191 A JP H04264191A JP 4400591 A JP4400591 A JP 4400591A JP 4400591 A JP4400591 A JP 4400591A JP H04264191 A JPH04264191 A JP H04264191A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
soil
absorbing resin
soil conditioner
humic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4400591A
Other languages
English (en)
Inventor
Miyuki Yamada
みゆき 山田
Minoru Okada
稔 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP4400591A priority Critical patent/JPH04264191A/ja
Publication of JPH04264191A publication Critical patent/JPH04264191A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸水性樹脂、腐植酸塩及
び結合剤からなる新規な土質改良剤に関するもので、本
発明によれば、植物種子の発芽率の向上、初期生育促進
、更には適度の通気性、優れた保水性・保肥性を土壌に
付与することが可能で、水分更には併用された肥料成分
の徐放性(緩慢な流出)にも優れ、且つ、それらの効果
を長期に渡り維持させ得るため、貧しい灌水条件下、例
えば乾燥地、砂漠等、或いは灌水や施肥を繰り返すこと
が困難な地域でも植物延命・生育促進効果に優れた効果
を発揮できるもので、農業、林業及び緑化工事を行う土
木建設業で幅広く利用されるものである。
【0002】
【従来技術】近年、農業の分野で、現在紙おむつに広く
使用されている吸水性樹脂を使用することによって土壌
の保水性、保肥性を高め、更には通気性をも向上させる
事によって土壌性能を改良させる方法および薬剤が種々
報告されている(特開昭50−29340)。
【0003】吸水性樹脂による土質改良方法は、吸水性
樹脂の適度な保水能力と周囲の乾燥状況に伴った放水性
による土壌中の水分を管理できる、更には肥料成分を吸
着する能力によって、従来は灌水、降雨などにより流出
してしまった肥料を有効利用し、かつ肥料による環境汚
染の問題を解決しうる方法、更には、昨今にわかにクロ
ーズアップされ始めた地球環境問題の大きなテーマの一
つである砂漠緑化の解決方法として注目されている。
【0004】即ち、吸水性樹脂は水分と接触すると自重
の数十倍〜数千倍の水を速やかに吸収し、吸収した水分
は圧力等によって容易には離水しないが、周囲が乾燥し
てくると水分を放出するといった特性、水分中に溶け込
んだ肥料成分をも吸着できるという特性を有し、該特性
を利用して土壌の保水性、保肥性を改良しようとするの
がこれ迄の試みである。
【0005】更に、吸水性樹脂それ自体には作物を成長
させるうえに必要な肥料、農薬等が含まれていないこと
から、あらかじめこれら肥料、農薬或いは他の土質改良
剤等と混合ないし複合させて使用する方法や、土壌に添
加する際に、混合或いは層状に添加(以下層添加という
)する方法も提案されている(特開昭59−10288
8)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、従来の方
法においては、吸水性樹脂に灌水条件の悪い土壌区域で
の保水条件の改良、作物が生育でき得る土壌への改善、
肥料の流亡を防ぐ役目を追わせている。
【0007】しかしながら、吸水性樹脂は前記した水分
の吸収、放出に伴って体積変化を繰り返すのであり、そ
の復元能力は高いものであるが、体積変化が度重なると
、次第に吸水性能を低下させ、最終的には膨潤能力を失
ってしまうため、吸水性樹脂を土壌に施用し、週に一回
乃至は二回の灌水を続けた際には、数週間から数カ月で
、その吸水性樹脂は能力を失い、新しいものと交換ある
いは補充しなければならないという問題点を有している
【0008】又、市販されている吸水性樹脂は、通常粒
径5mm以下の粉末体であり、比重は0.6〜0.9g
/cm3 と低いために機械的に土壌と混合する際、均
一にすることが困難であるとともに、施用いぢが浅いと
灌水時に地表に浮きだしてしまうという問題点を有して
いる。
【0009】更に、吸水性樹脂自体は肥料になり得るも
のではないので、土壌に添加してそこで作物や樹木を育
てる場合には、肥料を加えねばならないが、管理の行き
届かない地域での農業・林業では肥料等をたびたび添加
するのは困難であり、自然に作物・樹木の生育を遅らせ
たり、あらかじめ不足を見越して肥料等を多めに添加す
ると、植物に肥料焼けを起こさせ枯らしてしまうという
問題点を有している。
【0010】即ち、従来の吸水性樹脂からなる土壌改良
剤は、保水性能・保肥性能等には優れているが、以下の
様な問題点を有しているものである。■  長期に渡り
使用する場合の耐久性に乏しい。■  手間を掛けられ
ない様な条件下での使用に対して効果が一時的である。 ■  入手容易なものは粉末体であり土壌との均一混合
が難しい。■  比重が軽いために出来るだけ深い位置
に施用せねばならない。
【0011】以上の様に、従来の吸水性樹脂は、良い灌
水、肥料条件下で吸水性樹脂系の土質改良剤を使用した
際には植物の生育性や収量の向上も期待できるが、灌水
条件や肥料条件の悪い部分での使用においては、単に植
物を枯死させない程度の土壌に改良し得るに留まってい
るものであり、耐久性、作業性等に問題があり、真に吸
水性樹脂の使用に迫られている乾燥地等での使用には不
安が残されているものである。
【0012】本発明者等は、上記問題点を解消し、植物
種子の発芽率の向上、初期生育促進、更には適度の通気
性・保水性・保肥性を土壌に付与することが可能で、貧
しい灌水条件下での植物延命・生育促進効果に優れた土
質改良剤を求めるべく種々検討を行ったのである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等の上記課題に
関する種々の検討の結果、土壌に吸水性樹脂、腐植酸塩
及び結合剤からなる土質改良剤が、貧しい灌水・肥料条
件の土壌においても、長期的効果の持続が要求される管
理の難しい地域においても、著しく植物発芽率・生育性
を向上させる事が可能であり、その効果は持続性に優れ
、且つ肥料成分等の徐放性にも優れ、作業性が良く、均
一混合が容易なものであることを見出して本発明を完成
したのである。
【0014】即ち、本発明は吸水性樹脂、腐植酸塩及び
結合剤からなることを特徴とする土質改良剤に関するも
のである。
【0015】〇吸水性樹脂本発明において用いられる吸
水性樹脂は、三次元網目構造を有することによって、水
不溶性化された高分子化合物で、少なくとも自重の数十
倍の水を吸収する能力を有するものならば本発明に支障
なく使用でき、従来より、衛生用品の吸収剤、農業・林
業・園芸用の保水剤、土木・建築分野での吸水・止水剤
、食品・物流分野での保冷・鮮度保持剤等に使用されて
いる公知の吸水性樹脂が本発明においても用いられる。
【0016】吸水性樹脂の具体例としては、ポリビニル
アルコール、ポリエチレンオキシド、ポリ(メタ)アク
リル酸塩、ポリスルホン酸塩、ポリ(メタ)アクリルア
ミド、カルボキシメチルセルロース、ビニルアルコール
/アクリル酸塩共重合体、アクリル酸塩/アクリルアミ
ド共重合体などを主成分とする合成高分子化合物、寒天
、コンニャクマンナン、アルギン酸、カラギナン等の天
然高分子に上記合成高分子化合物がグラフト重合されて
いるもの等を挙げることができる。
【0017】これらの高分子化合物のうち、吸水性能、
耐圧性能などの点から、本発明にとり好ましいものは、
ポリアクリル酸塩架橋体、アクリルアミド/アクリル酸
塩共重合体架橋体である。
【0018】本発明においては、吸水性樹脂として、前
記高分子化合物の一種を単独で或いは二種以上のものを
併用して用いることができる。
【0019】本発明において用いられる吸水性樹脂は、
従来公知の方法で製造することができる。すなわち、合
成高分子の重合過程において多官能性基含有架橋剤を反
応せしめて、重合体と同時に架橋構造を付与させ水膨潤
性にする方法、非架橋性高分子化合物を得た後に反応性
架橋剤を加えて処理することによって架橋構造を付与さ
せ水膨潤性にする方法等がある。
【0020】本発明において用いられる吸水性樹脂とし
ては、乾燥した粉末状態で、粒径が30〜5000μm
の範囲である粉末状のものが製造の面から好ましく、よ
り好ましいものは、700〜500μmの範囲のもので
ある。
【0021】吸水性樹脂の粒径が30μmより小さいと
、薬剤中での吸水性樹脂の表面積が非常に大きいため吸
水速度に優れる半面、水分放出速度も速くなり、本発明
の目的である徐放性の効果に悪影響を及ぼす恐れがあり
、粒径が5000μmよりも大きくなると逆に吸水性樹
脂の表面積が相対的に小さいために吸水速度が遅くなり
、灌水した時に水分や肥料分を十分に捕捉できない恐れ
があるうえ、土質改良剤の構造上吸水部分が不均一にな
るため好ましいものではない。
【0022】〇腐植酸塩 本発明において用いられる腐植酸塩の具体例としては、
腐植酸カリウム等のアルカリ金属塩、腐植酸マグネシウ
ム等のアルカリ土類金属塩並びに腐植酸アンモニウム等
を挙げることができ、植物生育上肥料成分となり得るカ
リウム又は窒素を有する腐植酸カリウム及び腐植酸アン
モニウムが本発明にとり好ましい化合物である。
【0023】本発明において腐植酸塩は、上記の具体的
化合物を単独で或いは2種以上併用して用いられる。
【0024】腐植酸塩は、土壌の物理的特性の改良やり
ん酸等の肥料効果を増進させる働きをするほか、結合剤
を固定・安定化させて薬剤の形状を長期間持続させる働
きをし、更に吸水性樹脂との併用効果として発芽促進・
成長促進等に優れた作用を示すものである。
【0025】〇結合剤 本発明にける結合剤としては、吸水性樹脂と腐植酸塩を
複合化でき、かつ灌水時に複合体中に存在する吸水性樹
脂が水分を吸収し膨潤できるよう水浸透性を有するもの
であれば、格別に限定されるものではなく、具体的なも
のとしては、ベントナイト、珪藻土、カオリナイト、モ
ンモリロナイト、パーミキュライト等の粘土鉱物、セメ
ント類、塩基性煉瓦等の耐火物、珪酸ナトリウム等の水
ガラスやポリアクリル酸ソーダ、接着剤等の粘着性合成
化合物、熱可塑性樹脂、澱粉、ゼラチン、コンニャクマ
ンナン、寒天等のゲル化性天然物が挙げられる。
【0026】本発明において結合剤は、上記の具体的化
合物を単独で或いは2種以上併用して用いられる。
【0027】結合剤は、吸水性樹脂を乾燥した土壌に直
接接触させないことによって、乾燥/水分放出/収縮の
挙動を緩慢化させて吸水性樹脂の劣化を防ぎ、内部に捕
らえられた水分、腐植酸塩その他の肥料分の流出速度を
遅らせ、更に吸水性樹脂を土壌に添加する際の作業性の
悪さを改善するものである。
【0028】本発明において、結合剤としては、上記性
能に優れることと複合化の容易性から、ベントナイト等
の粘土鉱物が好ましい。
【0029】〇併用割合 本発明における吸水性樹脂、腐植酸塩及び結合剤の併用
割合は以下のとおりである。
【0030】まず、吸水性樹脂と腐植酸塩の割合として
は、乾燥した重量で、100:1〜1000が好ましく
、より好ましくは100:5〜100である。吸水性樹
脂に対する腐植酸塩の割合が1%未満では腐植酸塩の植
物に対する生育促進・発芽促進等に対する効果が不足す
る様になり、10倍以上併用された場合には、土質改良
剤が水分と接触して腐植酸塩の一部が溶解した際に発生
するカリウムイオンやアンモニウムイオン等の陽イオン
が、高分子電解質からなる吸水性樹脂の膨潤性を妨害す
る恐れが生ずる。
【0031】吸水性樹脂及び腐植酸塩と結合剤の割合と
しては、吸水性樹脂と腐植酸塩の総和に対する結合剤の
割合が、乾燥時の重量で、100:10〜10000が
好ましく、より好ましくは100:400〜2000の
範囲である。吸水性樹脂と腐植酸塩が結合剤の10倍を
越えると、結合剤による水分や肥料の流出の抑制が期待
できず、1%未満では保水剤としての効果が発揮されな
いようになる恐れがある。
【0032】〇土質改良剤の調製方法 吸水性樹脂と腐植酸塩を結合剤で複合化して土質改良剤
とする方法としては、結合剤の特性を生かし、吸水性樹
脂と腐植酸塩とを固定化できる方法であれば、特に限定
されるものではなく、以下の様な方法が挙げられる。例
えば、乾燥した条件下に吸水性樹脂、腐植酸塩及びベン
トナイト等の結合剤を混合しておき、適当量の水を加え
て粘土状にした後押し出し成型機を用いて成型し乾燥す
る方法、或いは、所定の成型容器に吸水性樹脂、腐植酸
塩を入れておき、そこに水ガラス等の結合剤を流し込ん
だ後乾燥する方法など種々の方法が考えられる。
【0033】本発明の土質改良剤には、必要に応じて肥
料、農薬及び他の土質改良剤を添加することができる。 添加剤としては、主成分である吸水性樹脂、腐植酸塩、
結合剤の効果を阻害しないものであれば、特に制限され
るものはない。添加物は、吸水性樹脂と腐植酸塩と同様
に、結合剤による効果、徐放性を有するようになること
が期待される。
【0034】本発明の土質改良剤として、形状及び大き
さに格別な限定はないが、製造の容易性、土壌への混合
性、土壌の物理的・化学的特性の改良の面から、1〜2
0mmの範囲内の大きさのものであるのが好ましい。
【0035】〇施用方法 本発明の土質改良剤の土壌への適用量は、その地域の気
象条件、植物の種類、土壌条件等や土質改良剤中の結合
剤の種類、吸水性樹脂の量によって異なるが、好ましく
は、乾燥時の重量で、土壌に対して0.5〜20wt%
、より好ましくは1〜10wt%の範囲である。土質改
良剤の土壌への適用量が、0.5wt%未満であると土
壌水分の保水効果が十分に期待できず、20wt%を越
えると土壌中の水分量が多くなりすぎて、植物の根腐れ
等の悪影響が出たり、吸水性樹脂の膨潤によって土質改
良剤の形態が崩壊し、薬剤の耐久性を損なう恐れがある
【0036】本発明の土質改良剤の土壌への適用方法と
しては、土質改良剤を、均一に、なるべく土壌の深くま
で混合させることが好ましいため、機械的に行うことが
望まれるが、例えば、土壌中に土質改良剤混合層をベッ
ド状に設ける方法でも効果は十分に発揮される。また、
植物の根部に集中的に添加することも効果的である。
【0037】土質改良剤を土壌へ適用する際、必要に応
じて、殺虫剤・除草剤等の農薬、肥料、パーク堆肥・ベ
ントナイト・リグニンスルホン酸・石灰等の土壌改良剤
を併用することも可能である。
【0038】本発明の土質改良剤は、主に乾燥地等の灌
水量の乏しい地域や山野での植林等の手間をかけること
が難しい地域に適用されるものであるが、国内外の田畑
、ゴルフ場、家庭菜園等にも十分用いることができ、又
、苗木や成木の移植・運搬の際にも適用できる。
【0039】本発明の土質改良剤は、従来の吸水性樹脂
を用いた土質改良剤と異なり、水分、肥料分等の緩効性
を特長としているため、灌水量の多少にかかわらず、土
壌に適用することができる。
【0040】
【作用】本発明が奏する優れた効果、植物の発芽・生育
促進に示される優れた効果が、如何なる理由によるもの
かは定かではないが、以下の様な作用に基づくものと思
われる。
【0041】■吸水性樹脂を使用しているため、土壌中
の含水率を上げるとともに、土壌表面からの水分蒸発を
抑制して土壌の含水時間を延ばす。
【0042】■土壌中に存在する土質改良剤に向かって
伸長した植物の根は、土質改良剤に接触すると、これを
毛根によって抱き抱え或いは貫通して、土質改良剤内に
吸収されている水分、腐植酸塩、肥料等を直接摂取する
【0043】■吸水性樹脂に吸収された腐植酸塩が徐々
に土壌中に放出(徐放性)される。
【0044】■吸水性樹脂は植物根に接触したまま膨潤
/収縮を繰り返すが、植物根自身から水分を吸収してし
まう事や、土壌中の水分を吸収する際に、植物根と競合
しない。
【0045】
【実施例】以下に本発明を更に具体的に説明するために
本発明者等が行った実施例について示す。
【0046】実施例1 アクリル酸カリウム70 mol%、アクリル酸30 
mol%の水溶液に架橋剤としてエチレングリコールジ
アクリレートを0.1wt%を加え、重合開始剤の存在
下に共重合を実施した後、これを140℃で乾燥し粉砕
して、平均粒径200μmの吸水性樹脂(a)を得た。 該吸水性樹脂(a)は1gあたりおよそ500ccの蒸
留水を吸収し得る能力を有した。およそ50倍に膨潤し
た該吸水性樹脂(a)1000重量部に、微粉末状腐植
酸アンモニウム塩10重量部、ベントナイト220重量
部を加え機械で混練した。全体が粘土状になったところ
で押し出し成形機により直径3〜4mm、長さ15〜2
0mm程度の円柱状に整え、60℃でおよそ2時間乾燥
した。以上の手順で製造した土質改良剤(A)は、直径
2〜3mm、長さ10〜15mm程度の円柱状で、1g
あたりおよそ60ccの蒸留水を吸収し得る能力を有し
た。
【0047】実施例2 アクリルアミド65 mol%、アクリル酸ナトリウム
35 mol%の水溶液に架橋剤としてN,N’−メチ
レンビスアクリルアミドを0.2wt%を加え、重合開
始剤の存在下に共重合を実施した後、これを140℃で
乾燥し粉砕して、平均粒径250μmの吸水性樹脂(b
)を得た。該吸水性樹脂(b)は1gあたりおよそ50
0ccの蒸留水を吸収し得る能力を有した。該吸水性樹
脂(b)20重量部に腐植酸カリウム5重量部、マグネ
シアセメント100重量部及び化成肥料(N:P:K=
1:1:1)5重量部を加えて良く混合し、更に水20
0重量部を加えて混練した後80℃で加熱乾燥しながら
圧縮成型機で半径2〜3mmの球状に成型した。以上の
手順で製造した土質改良剤(B)は1gあたりおよそ6
0ccの蒸留水を吸収し得る能力を有した。
【0048】実施例3 アクリルアミド65 mol%、アクリル酸カリウム3
5 mol%の水溶液に架橋剤としてN,N’−メチレ
ンビスアクリルアミドを0.2wt%を加え、重合開始
剤の存在下に共重合を実施した後、これを140℃で乾
燥し粉砕して、平均粒径100μmの吸水性樹脂(c)
を得た。該吸水性樹脂(c)は1gあたりおよそ450
ccの蒸留水を吸収し得る能力を有した。一辺5mmの
立方体の容器に、該吸水性樹脂(c)10重量部、腐植
酸アンモニウム10重量部、珪酸カリウム(SiO2:
K2O=28.8:21.8)30重量部からなる混合
体を流し込み、60℃で乾燥した後一辺3〜4mmの立
方体状の土質改良剤(C)を得た。該土質改良剤(C)
は1gあたりおよそ70ccの蒸留水を吸収し得る能力
を有した。
【0049】比較例1 実施例1で得られた吸水性樹脂(a)20重量部がおよ
そ50倍に膨潤した1000重量部に、ベントナイト2
20重量部を加え機械で混練した。全体が粘土状になっ
たところで押し出し成形機により直径3〜4mm、長さ
15〜20mm程度の円柱状に整え、60℃でおよそ2
時間乾燥した。以上の手順で製造した比較剤(1)は、
直径2〜3mm、長さ10〜15mmの円柱状で、1g
あたりおよそ70ccの蒸留水を吸収し得る能力を有し
た。
【0050】比較例2 腐植酸カリウム10重量部及び化成肥料(N:P:K=
1:1:1)10重量部を180重量部の蒸留水に溶解
させた水溶液に、実施例2で得られた吸水性樹脂(b)
100重量部を加えて膨潤させ、完全に吸収させた後、
80℃で加熱乾燥して1gあたりおよそ250ccの蒸
留水を吸収する能力を有する比較剤(2)を得た。
【0051】評価試験1 実施例1、2、3で得られた吸水性樹脂(a)、(b)
、(c)及び土質改良剤(A)、(B)、(C)、また
、比較例1、2で得られた比較剤(1)、(2)につい
て土壌に混合した際の土壌水分量の変化の調査を行った
。乾燥した砂質土壌に上記薬剤を表1に示した重量分(
薬剤中の吸水性樹脂量を統一)をあらかじめ混合したも
の2500gを、1/2000アールポットに加え、重
力水がポットの下から抜け出るまで十分に水を与え、一
昼夜放置した後のポット重量を初期値とした。その後は
全く灌水せず、5日に一度、100日間ポット重量の減
少を測定した。各ポットの試験結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】いずれの薬剤においても対照区よりも良い
保水性を示した。吸水性樹脂(a)、(b)、(c)区
、比較剤(2)区は、初期含水量は高いがその後の保水
量において本発明の土質改良剤(A)、(B)、(C)
の方が勝っていた。
【0054】評価試験2 実施例1、2、3で得られた吸水性樹脂(a)、(b)
、(c)及び土質改良剤(A)、(B)、(C)、また
、比較例1、2で得られた比較剤(1)、(2)につい
て土壌に混合した際の繰り返し吸水能力の変化の調査を
行った。評価試験1と同様の割合、方法で調製した1/
2000アールポットにおいて2週間に一度飽和吸水量
を測定した。飽和吸水量はポットの低部から重力によっ
て水が抜けるまで十分に水を与え、一昼夜放置した後測
定した重量から初期の乾燥状態でのポット重量を減算し
た値である。試験は一年間行った。各ポットの試験結果
を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】本発明の土質改良剤(A)、(B)、(C
)は、他の試験区と比較して極めて良好な吸水能力保持
効果を示した。比較剤(1)は比較剤(2)や、吸水性
樹脂(a)、(b)、(c)よりは優れているが、本発
明の土質改良剤には劣り、これは腐植酸塩による結合剤
の固定化・安定化作用がなかったためである。
【0057】評価試験3 実施例1、2、3で得られた吸水性樹脂(a)、(b)
、(c)、土質改良剤(A)、(B)、(C)及び比較
例1、2で得られた比較剤(1)、(2)について土壌
に混合し、低灌水条件下で木本類の生育試験を行った。 評価試験1と同様の割合、方法で調製した1/2000
アールポットにおよそ20cmに生育したクスノキの苗
木を各ポット5本ずつ移植し1カ月間十分灌水した後成
長の良い苗2本を残した。その後1週間に一度5mm灌
水し、1カ月に1回、1年間樹高を調べた。各試験区に
おいて3ポットずつ繰り返しを行い、データは計6本の
平均値とした。枯れた木に関してはデータから削除した
。また、3カ月に1回の割合で各ポットに液肥を与えた
。各試験区の試験結果を表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】本発明の土質改良剤(A)、(B)、(C
)は、他の試験区と比較して極めて良好な植物生育促進
効果を示した。比較剤(2)は、試験開始後3カ月間は
本発明の土質改良剤よりも良い結果を示したが、その後
は同等かされ以下の結果となった。これは比較剤(2)
の吸水性樹脂が、結合剤によって保護されていないため
に膨潤/収縮の繰り返しによって劣化し、3カ月以上経
過した時には既に吸水能力がかなり減退しているためと
推定される。
【0060】
【発明の効果】本発明の土質改良剤によれば、以下に述
べる様な優れた効果が奏せられるため、本発明の土質改
良剤は、乾燥地、山野等の灌水量の乏しい地域の土質の
改良が可能で、田畑のような短期的利用はもちろん、植
林のような長期的利用にも十分使用される。
【0061】■  水分の捕捉・維持に優れ、乾燥地の
様な灌水条件の貧しい地域でも植物が生育できる土質に
改良又は灌水の節約が図れる様にし、さらに水分ととも
に肥料を保持できるため肥料の流亡を防ぎ、肥料の節約
及び環境汚染の防止ができる。■  植物の発芽を促進
し、発芽率を向上させる。■  植物を移植した際にお
ける活着率を向上させ、移植直後の初期生育を著しく促
進する。■  植物の地上部・地下部の生育を促進し、
作物の増収が図れる。■  灌水のない条件下でも長期
に渡って植物の枯死を防ぐ延命効果を有する。■  経
時劣化が少なく性能が長期に渡って維持される。■  
吸水した水分や肥料、農薬等を緩やかに土壌に供給する
ため、灌水、施肥等の回数を格段に節約できる。■  
複合化されているため施用が容易であり、機械での施用
も容易である。 ■  吸水性樹脂が土壌の表面に浮き出てくることがな
い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】    吸水性樹脂、腐植酸塩及び結合剤
    からなることを特徴とする土質改良剤。
JP4400591A 1991-02-18 1991-02-18 土質改良剤 Pending JPH04264191A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4400591A JPH04264191A (ja) 1991-02-18 1991-02-18 土質改良剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4400591A JPH04264191A (ja) 1991-02-18 1991-02-18 土質改良剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04264191A true JPH04264191A (ja) 1992-09-18

Family

ID=12679592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4400591A Pending JPH04264191A (ja) 1991-02-18 1991-02-18 土質改良剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04264191A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040003760A (ko) * 2002-07-04 2004-01-13 주식회사 삼경화학 휴믹산첨가 혼합유박입상비료의 제조방법
CN105766119A (zh) * 2014-12-26 2016-07-20 李银亭 一种盐碱地的改良方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040003760A (ko) * 2002-07-04 2004-01-13 주식회사 삼경화학 휴믹산첨가 혼합유박입상비료의 제조방법
CN105766119A (zh) * 2014-12-26 2016-07-20 李银亭 一种盐碱地的改良方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4540427A (en) Method for improving water retention qualities of soil and an agent for performing this method
JPS60155288A (ja) 土壌母体を変性させるための改良剤
CN105028011B (zh) 高原地区树木种植坑及树木种植方法
US4906276A (en) Plant transplant and plant preservation medium
US20030205072A1 (en) Soil improving and fertilising composition
JP2000336356A (ja) 団粒構造ゼオライトおよびそれを用いた育苗培土
US4985061A (en) Plant transplant and plant preservation medium
US4985062A (en) Method of improving crop yield
JP2974215B2 (ja) 土壌改良剤および土壌改良方法
JPS5934822A (ja) 植物生育用保水剤
JPH04264191A (ja) 土質改良剤
JPS6295138A (ja) 保水材
JP2003289720A (ja) 機械定植用培土
JPH11235127A (ja) 育苗培土の調製方法及び育苗培土並びに育苗培土調製用セット
EP3715438A1 (en) Soil conditioning composition and soil conditioning method
JP3998822B2 (ja) 植物支持体
JPH04258225A (ja) 土質改良剤及び土質改良方法
JPH04169127A (ja) 植物栽培用培地
JP2004236530A (ja) 培養土
Erazo Superabsorbent Hydrogels and Their Benefits in Forestry Applications¹
Chaudhary et al. Practical applications of hydrogel for irrigation in water scarce area
JPH0757A (ja) 人工粒状マルチング材
JPH01285119A (ja) 土壌保水剤および保水方法
JP2005058036A (ja) 人工種子及びその製造方法
JPS6295137A (ja) 保水材