JPS621634B2 - - Google Patents
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- JPS621634B2 JPS621634B2 JP55100051A JP10005180A JPS621634B2 JP S621634 B2 JPS621634 B2 JP S621634B2 JP 55100051 A JP55100051 A JP 55100051A JP 10005180 A JP10005180 A JP 10005180A JP S621634 B2 JPS621634 B2 JP S621634B2
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Landscapes
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
Description
本発明は、特定の高吸収性樹脂の粗粒・微粒混
在粒子を用いた播種用培土に関するものである。 水を多量に吸収し膨潤する性能を有する、いわ
ゆる高吸水性樹脂として、テンプン−アクリロニ
トリルグラフト重合体ケン化物、デンプン−アク
リル酸グラフト物の中和架橋物、架橋ポリアクリ
ル酸塩、架橋ポリエチレンオキサイド、酢酸ビニ
ル−メタクリル酸メチル共重合体ケン化物など数
多くのものが知られており、これらの用途とし
て、衛生用吸収材(衛生綿、使い捨ておむつ)、
農林、園芸、緑化用の土壌保水剤、脱水材、汚
泥・液状廃棄物の凝固剤、重金属吸着材、壁材・
天井材等の結露防止剤等が提案されている。 これらの用途に使用される高吸水性樹脂粒子と
しては、樹脂の単位重量当りの吸水量を高める目
的で一般に50〜100メツシユよりも細かい粒度の
ものが市販されているが、このような微粒を土壌
に混合する目的に用いると、かえつて植物の発
芽、生育を阻害することがある。その原因は、微
粒が自重の100倍以上もの水を吸水して膨潤する
と土壌中の空間を密閉し、通気性を極端に低下さ
せるためではないかと考えられる。 本出願人は、先に特願昭51−1930号(特開昭52
−88168号公報)として、マレイン酸系単量体−
酢酸ビニル共重合体をケン化した後乾燥して得ら
れる変性ポリニルアルコールを用いて土壌に保水
性を付与する方法の発明につき出願を行い、その
中で特に7〜20メツシユの粗粒を土壌に1〜10重
量%配合することが望ましい旨述べたが、これを
播種用培土の目的に応用すると、発芽率の点で必
ずしも満足のいく結果が得られないことがあつ
た。 本発明はこのような従来の問題点を解決すべく
なされたものである。 すなわち、本発明は、「マレイン酸モノメチル
含量0.2〜50モル%、酢酸ビニル成分のケン化度
70モル%以上のマレイン酸モノメチル−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物の乾燥物または熱処理物より
なる純水の吸収率が自重の50倍以上である高吸収
性樹脂粒子(X)を砂または土壌(Y)に配合し
てなる播種用培土であつて、前記高吸収性樹脂粒
子(X)として、8〜24メツシユの粒子が70〜90
重量%、24メツシユパスの粒子が30〜10重量%で
ある粗粒・微粒混在粒子を用いること、および、
砂または土壌(Y)に対する高吸収性樹脂粒子
(X)の配合割合を0.05重量%以上1重量%未満
に設定することを特徴とする播種用培土。」をそ
の要旨とするものである。 本発明の播種用培土を耗地、未耗地、砂地、斜
面などの地面に撒くかプランターなどに入れ、そ
の上から播種するか、あるいは本発明の播種用培
土に予め種子を混合してから地面に撒いたりプラ
ンターなどに入れれば、良好な発芽率で種子が発
芽するという好ましい結果が得られる。 本発明における高吸収性樹脂粒子(X)として
は、マレイン酸モノメチル含量0.2〜50モル%、
酢酸ビニル成分のケン化度70モル%以上のマレイ
ン酸モノメチル−酢酸ビニル共重合体ケン化物の
乾燥物または熱処理物よりなる純水の吸収率が自
重の50倍以上である高吸収性樹脂粒子が用いられ
る。 高吸収性樹脂粒子としては多種のものが知られ
ているが、本発明の播種用培土も目的には上記特
定の組成のマレイン酸モノメチル−酢酸ビニル共
重合体ケン化物が最適である。 上記共重合体をケン化して得られるケン化物粒
子自体はそれほど水を吸収しないが、このケン化
物粒子を乾燥または熱処理すれば純水を自重の50
倍以上吸収するようにすることができる。乾燥と
熱処理とは厳密には区別できず、また厳密に区別
する意義もないが、一応揮発分が揮発し去るまで
を乾燥、それ以降を熱処理と称することができ
る。ただし揮発分を完全に除去するには高温、長
時間を要するので、上述のように実際には乾燥と
熱処理を区別することは難しい。乾燥の目安とし
ては70〜170℃程度、熱処理の目安としては100〜
200℃程度の温度条件が採用される。熱処理物
は、水を多量に吸収する能力を有するのみなら
ず、無機塩類水溶液、水溶性有機物水溶液の吸収
にもすぐれ、さらに粗粒の多い粒子として比較的
容易に取得できるので、単なる乾燥物よりも好ま
しいものということができる。ただし過度に乾燥
または熱処理を行うと水分の吸収性が低下するの
で、純水の吸収率が自重の50倍以上となるように
乾燥または熱処理条件を選ぶべきである。 そして本発明においては、前記高吸収性樹脂粒
子(X)として、8〜24メツシユの粒子が70〜90
重量%、24メツシユパスの粒子が30〜10重量%で
ある粗粒・微粒混在粒子を用いることを必須の要
件とする。 このように粗粒を多量成分とし微粒を少量成分
とする粒度分布を持つものを用いることにより、
播種用培土として最適の結果が得られる。微粒が
多い場合は、おそらくは通気性が損なわれるため
種子の発芽率が劣り、一方、粗粒が極端に多くな
つても、かえつて種子の発芽率が低下する傾向が
見られる。 また本発明においては、上記特定の粒度分布を
持つ高吸収性樹脂粒子(X)の砂または土壌
(Y)に対する配合割合を0.05重量%以上1重量
%未満に設定することを必須の要件とする。常識
的には高吸収性樹脂粒子の配合量が多いほど良い
と思われるが、本発明の播種用培土の目的には、
高吸収性樹脂粒子(X)の配合割合が1重量%で
はすでに発芽率の低下の傾向が見られ、2〜3重
量%にもなると発芽率の低下が顕著となる。なお
高吸収性樹脂粒子(X)の配合割合を余りに少な
くすると種子の発芽促進効果が奏されないので、
少なくとも0.05重量%、好ましくは0.2重量%以
上配合することが必要である。 砂または土壌(Y)には、上記特定の粒度分布
を持つ高吸収性樹脂粒子(X)だけでなく、肥
料、殺菌剤、石灰、農薬、珪藻土、粘土などを配
合することもできる。 本発明の播種用培土は、耗地、未耗地、砂地、
斜面などの地面に撒き、もし必要ならその地面を
構成する土と混合する。直接プランターなどに入
れることもできる。 本発明の播種用培土を地面に撒いたりプランタ
ーなどに入れてから播種を行うが、本発明の播種
用培土に予め種子を混合してから地面に撒いたり
プランターなどに入れることもできる。 次に実施例によつて本発明を具体的に説明す
る。以下「%」とあるのは発芽率を除き重量%を
表わすものとする。 高吸収性樹脂粒子の製造 マレイン酸モノメチル含量5モル%のマレイン
酸モノメチル−酢酸ビニル共重合体を常法により
ケン化して酢酸ビニル成分のケン化度95モル%の
ケン化物粒子を得、110℃で熱風乾燥した。得ら
れた乾燥粒子を熱風循環式乾燥機中にて140℃で
90分間熱処理した。 試料粒子の調製 上記で得た熱処理粒子を8メツシユ、24メツシ
ユおよび60メツシユの標準篩を用いて篩分けし
た。 8メツシユ篩下〜24メツシユ篩上げ画分と24メ
ツシユ篩下〜60メツシユ篩上げ画分とを80%:20
%の割合で混合して試料粒子Aとした。 24メツシユ篩下〜60メツシユ篩上げ画分と60メ
ツシユ篩下画分とを20%:80%の割合で混合して
試料粒子Bとした。 8メツシユ篩下〜24メツシユ篩上げ画分を試料
粒子Cとした。 上記の試料粒子A、B、Cの純水の吸収量は、
いずれも自重の約260倍であつた。 発芽試験 砂土に上記の試料粒子A、B、Cをそれぞれ
0.5%添加し、均一に混合した後プランターに移
し入れ、芝の種を播いてから充分に潅水した。 また、砂土に上記の試料粒子Aをそれぞれ1.1
%、2.5%添加した場合についても同様の試験を
行つた。さらに、試料粒子を添加しなかつた場合
についても同様の試験を行つた。 上記について、最初の発芽が見られるまでの日
数を観察し、また播種数と発芽数との比較から発
芽率を求めた。 結果は次の表の通りであつた。
在粒子を用いた播種用培土に関するものである。 水を多量に吸収し膨潤する性能を有する、いわ
ゆる高吸水性樹脂として、テンプン−アクリロニ
トリルグラフト重合体ケン化物、デンプン−アク
リル酸グラフト物の中和架橋物、架橋ポリアクリ
ル酸塩、架橋ポリエチレンオキサイド、酢酸ビニ
ル−メタクリル酸メチル共重合体ケン化物など数
多くのものが知られており、これらの用途とし
て、衛生用吸収材(衛生綿、使い捨ておむつ)、
農林、園芸、緑化用の土壌保水剤、脱水材、汚
泥・液状廃棄物の凝固剤、重金属吸着材、壁材・
天井材等の結露防止剤等が提案されている。 これらの用途に使用される高吸水性樹脂粒子と
しては、樹脂の単位重量当りの吸水量を高める目
的で一般に50〜100メツシユよりも細かい粒度の
ものが市販されているが、このような微粒を土壌
に混合する目的に用いると、かえつて植物の発
芽、生育を阻害することがある。その原因は、微
粒が自重の100倍以上もの水を吸水して膨潤する
と土壌中の空間を密閉し、通気性を極端に低下さ
せるためではないかと考えられる。 本出願人は、先に特願昭51−1930号(特開昭52
−88168号公報)として、マレイン酸系単量体−
酢酸ビニル共重合体をケン化した後乾燥して得ら
れる変性ポリニルアルコールを用いて土壌に保水
性を付与する方法の発明につき出願を行い、その
中で特に7〜20メツシユの粗粒を土壌に1〜10重
量%配合することが望ましい旨述べたが、これを
播種用培土の目的に応用すると、発芽率の点で必
ずしも満足のいく結果が得られないことがあつ
た。 本発明はこのような従来の問題点を解決すべく
なされたものである。 すなわち、本発明は、「マレイン酸モノメチル
含量0.2〜50モル%、酢酸ビニル成分のケン化度
70モル%以上のマレイン酸モノメチル−酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物の乾燥物または熱処理物より
なる純水の吸収率が自重の50倍以上である高吸収
性樹脂粒子(X)を砂または土壌(Y)に配合し
てなる播種用培土であつて、前記高吸収性樹脂粒
子(X)として、8〜24メツシユの粒子が70〜90
重量%、24メツシユパスの粒子が30〜10重量%で
ある粗粒・微粒混在粒子を用いること、および、
砂または土壌(Y)に対する高吸収性樹脂粒子
(X)の配合割合を0.05重量%以上1重量%未満
に設定することを特徴とする播種用培土。」をそ
の要旨とするものである。 本発明の播種用培土を耗地、未耗地、砂地、斜
面などの地面に撒くかプランターなどに入れ、そ
の上から播種するか、あるいは本発明の播種用培
土に予め種子を混合してから地面に撒いたりプラ
ンターなどに入れれば、良好な発芽率で種子が発
芽するという好ましい結果が得られる。 本発明における高吸収性樹脂粒子(X)として
は、マレイン酸モノメチル含量0.2〜50モル%、
酢酸ビニル成分のケン化度70モル%以上のマレイ
ン酸モノメチル−酢酸ビニル共重合体ケン化物の
乾燥物または熱処理物よりなる純水の吸収率が自
重の50倍以上である高吸収性樹脂粒子が用いられ
る。 高吸収性樹脂粒子としては多種のものが知られ
ているが、本発明の播種用培土も目的には上記特
定の組成のマレイン酸モノメチル−酢酸ビニル共
重合体ケン化物が最適である。 上記共重合体をケン化して得られるケン化物粒
子自体はそれほど水を吸収しないが、このケン化
物粒子を乾燥または熱処理すれば純水を自重の50
倍以上吸収するようにすることができる。乾燥と
熱処理とは厳密には区別できず、また厳密に区別
する意義もないが、一応揮発分が揮発し去るまで
を乾燥、それ以降を熱処理と称することができ
る。ただし揮発分を完全に除去するには高温、長
時間を要するので、上述のように実際には乾燥と
熱処理を区別することは難しい。乾燥の目安とし
ては70〜170℃程度、熱処理の目安としては100〜
200℃程度の温度条件が採用される。熱処理物
は、水を多量に吸収する能力を有するのみなら
ず、無機塩類水溶液、水溶性有機物水溶液の吸収
にもすぐれ、さらに粗粒の多い粒子として比較的
容易に取得できるので、単なる乾燥物よりも好ま
しいものということができる。ただし過度に乾燥
または熱処理を行うと水分の吸収性が低下するの
で、純水の吸収率が自重の50倍以上となるように
乾燥または熱処理条件を選ぶべきである。 そして本発明においては、前記高吸収性樹脂粒
子(X)として、8〜24メツシユの粒子が70〜90
重量%、24メツシユパスの粒子が30〜10重量%で
ある粗粒・微粒混在粒子を用いることを必須の要
件とする。 このように粗粒を多量成分とし微粒を少量成分
とする粒度分布を持つものを用いることにより、
播種用培土として最適の結果が得られる。微粒が
多い場合は、おそらくは通気性が損なわれるため
種子の発芽率が劣り、一方、粗粒が極端に多くな
つても、かえつて種子の発芽率が低下する傾向が
見られる。 また本発明においては、上記特定の粒度分布を
持つ高吸収性樹脂粒子(X)の砂または土壌
(Y)に対する配合割合を0.05重量%以上1重量
%未満に設定することを必須の要件とする。常識
的には高吸収性樹脂粒子の配合量が多いほど良い
と思われるが、本発明の播種用培土の目的には、
高吸収性樹脂粒子(X)の配合割合が1重量%で
はすでに発芽率の低下の傾向が見られ、2〜3重
量%にもなると発芽率の低下が顕著となる。なお
高吸収性樹脂粒子(X)の配合割合を余りに少な
くすると種子の発芽促進効果が奏されないので、
少なくとも0.05重量%、好ましくは0.2重量%以
上配合することが必要である。 砂または土壌(Y)には、上記特定の粒度分布
を持つ高吸収性樹脂粒子(X)だけでなく、肥
料、殺菌剤、石灰、農薬、珪藻土、粘土などを配
合することもできる。 本発明の播種用培土は、耗地、未耗地、砂地、
斜面などの地面に撒き、もし必要ならその地面を
構成する土と混合する。直接プランターなどに入
れることもできる。 本発明の播種用培土を地面に撒いたりプランタ
ーなどに入れてから播種を行うが、本発明の播種
用培土に予め種子を混合してから地面に撒いたり
プランターなどに入れることもできる。 次に実施例によつて本発明を具体的に説明す
る。以下「%」とあるのは発芽率を除き重量%を
表わすものとする。 高吸収性樹脂粒子の製造 マレイン酸モノメチル含量5モル%のマレイン
酸モノメチル−酢酸ビニル共重合体を常法により
ケン化して酢酸ビニル成分のケン化度95モル%の
ケン化物粒子を得、110℃で熱風乾燥した。得ら
れた乾燥粒子を熱風循環式乾燥機中にて140℃で
90分間熱処理した。 試料粒子の調製 上記で得た熱処理粒子を8メツシユ、24メツシ
ユおよび60メツシユの標準篩を用いて篩分けし
た。 8メツシユ篩下〜24メツシユ篩上げ画分と24メ
ツシユ篩下〜60メツシユ篩上げ画分とを80%:20
%の割合で混合して試料粒子Aとした。 24メツシユ篩下〜60メツシユ篩上げ画分と60メ
ツシユ篩下画分とを20%:80%の割合で混合して
試料粒子Bとした。 8メツシユ篩下〜24メツシユ篩上げ画分を試料
粒子Cとした。 上記の試料粒子A、B、Cの純水の吸収量は、
いずれも自重の約260倍であつた。 発芽試験 砂土に上記の試料粒子A、B、Cをそれぞれ
0.5%添加し、均一に混合した後プランターに移
し入れ、芝の種を播いてから充分に潅水した。 また、砂土に上記の試料粒子Aをそれぞれ1.1
%、2.5%添加した場合についても同様の試験を
行つた。さらに、試料粒子を添加しなかつた場合
についても同様の試験を行つた。 上記について、最初の発芽が見られるまでの日
数を観察し、また播種数と発芽数との比較から発
芽率を求めた。 結果は次の表の通りであつた。
【表】
また、試料粒子Aを土壌に0.5%添加して均一
に混合し、これにさらにニンジンの種子を約0.5
%添加したものを畑地に散布し、その上に土をか
けて潅水した。その結果均等な発芽分布が認めら
れ、かつ発芽率も80%と良好であつた。 これに対し、試料粒子Aに代えて試料粒子Bを
0.5%添加した場合は、発芽率は数%にとどまつ
た。 なお、試料粒子Aを添加しなかつた場合は、発
芽率は約10%にすぎなかつた。
に混合し、これにさらにニンジンの種子を約0.5
%添加したものを畑地に散布し、その上に土をか
けて潅水した。その結果均等な発芽分布が認めら
れ、かつ発芽率も80%と良好であつた。 これに対し、試料粒子Aに代えて試料粒子Bを
0.5%添加した場合は、発芽率は数%にとどまつ
た。 なお、試料粒子Aを添加しなかつた場合は、発
芽率は約10%にすぎなかつた。
Claims (1)
- 1 マレイン酸モノメチル含量0.2〜50モル%、
酢酸ビニル成分のケン化度70モル%以上のマレイ
ン酸モノメチル−酢酸ビニル共重合体ケン化物の
乾燥物または熱処理物よりなる純水の吸収率が自
重の50倍以上である高吸収性樹脂粒子(X)を砂
または土壌(Y)に配合してなる播種用培土であ
つて、前記高吸収性樹脂粒子(X)として、8〜
24メツシユの粒子が70〜90重量%、24メツシユパ
スの粒子が30〜10重量%である粗粒・微粒混在粒
子を用いること、および、砂または土壌(Y)に
対する高吸収性樹脂粒子(X)の配合割合を0.05
重量%以上1重量%未満に設定することを特徴と
する播種用培土。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10005180A JPS5725383A (en) | 1980-07-21 | 1980-07-21 | Plant growth promotor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10005180A JPS5725383A (en) | 1980-07-21 | 1980-07-21 | Plant growth promotor |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5725383A JPS5725383A (en) | 1982-02-10 |
JPS621634B2 true JPS621634B2 (ja) | 1987-01-14 |
Family
ID=14263690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10005180A Granted JPS5725383A (en) | 1980-07-21 | 1980-07-21 | Plant growth promotor |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5725383A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6454555U (ja) * | 1987-10-01 | 1989-04-04 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58187485A (ja) * | 1982-04-28 | 1983-11-01 | Kajima Corp | 土砂改良法 |
JPS59102888A (ja) * | 1982-11-30 | 1984-06-14 | 三洋化成工業株式会社 | 肥料の施用方法 |
JP2518653B2 (ja) * | 1987-07-29 | 1996-07-24 | 日本カ−ボン株式会社 | 内燃機関用ガスケット |
CA2549200C (en) * | 2003-12-15 | 2012-04-24 | Absorbent Technologies, Inc. | Methods of making and using a superabsorbent polymer product including a bioactive, growth-promoting additive |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5288168A (en) * | 1976-01-08 | 1977-07-23 | Nippon Synthetic Chem Ind | Process for giving water retentivity to soil |
JPS5338553A (en) * | 1976-08-24 | 1978-04-08 | Union Carbide Corp | Soil conditioner for denaturalising soil parent |
JPS5622378A (en) * | 1979-07-31 | 1981-03-02 | Isaflex Ag | Soil improvement and activating agent for carrying out said method |
JPS56139580A (en) * | 1980-03-31 | 1981-10-31 | Kuraray Co Ltd | Modified polyvinyl alcohol soil conditioner |
-
1980
- 1980-07-21 JP JP10005180A patent/JPS5725383A/ja active Granted
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5288168A (en) * | 1976-01-08 | 1977-07-23 | Nippon Synthetic Chem Ind | Process for giving water retentivity to soil |
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JPS6454555U (ja) * | 1987-10-01 | 1989-04-04 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5725383A (en) | 1982-02-10 |
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