JPS6234124Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガスこんろその他のガス燃焼器におけ
る安全装置に関する。

本願出願人は、先にこの種ガス燃焼器における
ガス制御装置として、例えば特願昭58−145758号
に見られるように、ガスバーナに連るガス通路内
に、第１操作部材の該操作によれば開く開閉制御
部材と、第２操作部材の操作によれば開閉制御さ
れてガス流量を加減する流量制御部材とを備える
式のものを提案したが、かゝるものでは、該第１
操作部材は特に押ぼたん式の場合、ガス流出を子
供のいたづらその他により不用意に操作されて該
バーナからガスが流出するの危険があり、かくて
これをロツク自在とすることが好ましい。

本考案はかゝる要求に適合する装置を得ること
をその目的としたもので、ガスバーナ１に連るガ
ス通路２内に、第１操作部材４の該操作によれば
開く開閉制御部材５と、第２操作部材６の操作に
よれば開閉制御されてガス流量を加減する流量制
御部材７とを直列に備えるものに於いて、該第２
操作部材６のロツク位置への操作によれば作動し
て該第１操作部材４を不作動状態に制止するロツ
ク部材８を備えて成る。

第１図乃至第３図に示すものは、前記開閉制御
部材５としての開閉弁を介在させたガス通路２の
下流側に互に並列の第１ガス通路２ａと第２ガス
通路２ｂと第３ガス通路２ｃとを分岐させ、第１
ガス通路２ａと第２ガス通路２ｂとにそれぞれ流
量制御部材７を構成する大流量制御弁７ａと中流
量制御弁７ｂとを介在させ、且つ前記第１操作部
材４は、押ぼたん式に構成しその押圧前進によれ
ば該点火器３の点火スイツチ３ａがこれに押され
て作動すると共に該開閉制御部材５を構成する開
閉弁がこれに押されて開かれるようにし、更に第
２操作部材６は左右に揺動自在のレバ式に構成さ
れ、該第２操作部材６の傾動させるときは、各制
御弁７ａ，７ｂと一体の操作ロツド１５の前面に
それぞれ臨む作動部材１２ａ，１２ｂを介して各
制御弁７ａ，７ｂが順次押圧開弁されるようにし
た。

これを説明すると、各操作ロツド１５の前面に
臨む作動部材１２ａ，１２ｂは、機枠１３に１端
を軸支して、該第２操作部材６の揺動方向にのび
るごとく配置したレバ型に構成し、各作動部材１
２ａ，１２ｂは第２操作部材６に設けた突片６ｃ
に作用する長手方向に沿うカム面１４ａ，１４ｂ
を備えて、該第２操作部材６を第３図ａに示す右
端にある状態から左方に移動させるとき順次各制
御弁７ａ，７ｂが開かれるようにした。

これを説明すると、第３図ａに示す右動位置に
第２操作部材６があるときは、両制御弁７ａ，７
ｂが共に閉じて小流量用のガス通路２ｃのみを介
してガスバーナ１にガスが供給される弱火状態に
あるが、次いで該部材６を中間位置ｂとすればま
づ中流量制御弁７ｂが開いて、ガスバーナ１に小
流量用のガス通路２ｃと中流量用のガス通路２ｂ
とを介してガスが供給される中火状態となり、更
に該部材６を第３図ｃに示す左動位置とすれば、
該大流量制御弁７ａを開いて全てのガス通路２
ａ，２ｂ，２ｃをガスバーナ１にガスが供給され
る大流量となりかくて該ガスバーナ１は強火状態
となる。尚該第１操作部材４はその押圧の解除に
よれば中間位置に戻ると共に、次でその側方の同
じく押ぼたん式の操作部材４ａの押圧によれば当
初位置に戻される型式とする。

以上は先に提案したものと特に異らないが、本
考案によれば、前記したように該第１操作部材４
を不作動状態即ち操作によるも作動されない状態
に制止するロツク部材８を備えてこれを該第２操
作部材６により作動自在とする。これを詳述する
に、図示のものでは、該第２操作部材６は、前記
した右動位置即ち弱火位置Ｗから前記した左動位
置即ち強火位置Ｓに傾動された状態、更にその左
方のロツク位置Ｌに傾動自在とし、この傾動によ
れば、該部材６は例えば第３図ｄに示す状態とな
り、かくて該部材６の先端側から下方にのびる舌
片状の前記したロツク部材８はその下側の前記し
た第１操作部材４側に予め形成される凹溝８ａ内
に係合し、かくて該部材４は押圧によるも前進し
ない不作動状態に制止されるようにした。この場
合、該第２操作部材６はその根部にその外側のば
ね片９と協動する凸部１０を備えて該ばね片９に
抗してのみ該ロツク位置Ｌに移動自在とする。第
４図及び第５図はその変形例を示すもので、この
場合該第２操作部材６の移動軌跡上に第５図示の
ような案内溝１１を備え、右方の弱火位置Ｗから
左方の強火位置Ｓには自在に移動されるが、その
左方のロツク位置Ｌには該部材６を一旦根部のば
ね６ａに抗して下動してのみ移動され得るように
した。その作動を説明するに、第２操作部材６を
左右に傾動すれば、流量制御部材７は開閉制御さ
れてガス流量を自在に調節されるもので、この点
は先に提案したものと特に異らないが、該部材６
を左方の強火位置Ｓから更にその左方のロツク位
置Ｌとすればロツク部材８は第１操作部材４に予
め形成される凹溝８ａ内に係合してこれを操作に
よるも作動しない状態にロツクする。即ち該操作
部材４はその押圧によるも前進することがなく、
かくてバーナ１に不用意な作動を生じない。

第６図はその変形例を示すもので、この場合該
開閉制御部材５は回動により開閉される型式とす
ると共に、該第１操作部材４はその作動軸５ａ上
のつまみから成るものとし、更に該流量制御部材
７は上面の作動レバ６ｂに押されて開度を加減さ
れる型式とすると共に、該第２操作部材６は左右
に摺動して該レバ６ｂをその上面から押圧する型
式とし、更に該ロツク部材８は該部材６から側方
にのびて該部材６の図面で左方のロツク位置Ｌへ
の移動によれば該部材４に予め形成される凹溝８
ａ内に嵌合してその側面の段部８ｂに当接される
型式とした。この場合、前記した作動レバ６ｂも
下方に押されて該凹溝８ａ内に係合して前記した
ロツク部材８と協動するようにした。残余の点は
前記実施例と特に異ることなく略同様の作動を得
られる。

このように本考案によるときは、第１操作部材
４をロツク部材８により不作動状態にロツク自在
とするもので、子供のいたづら等によるガスの放
出を防止することが出来、更に該ロツク部材８は
第２操作部材６を利用して該部材６のロツク位置
では作動するもので、別個の操作作子により作動
と不作動とに切換制御させる式のものに比し操作
を容易にすると共に構成を簡単にすることが出来
る等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の１例の截断側面図、第２
図はその要部のロツク状態の斜面図、第３図ａ，
ｂ，ｃ，ｄは第２操作部材の各作動位置を示すそ
の平面図、第４図はその変形例の要部の斜面図、
第５図はこれに適用する案内溝の１例の正面線
図、第６図は他の１例の斜面図である。 １……ガスバーナ、２……ガス通路、４……第
１操作部材、５……開閉制御部材、６……第２操
作部材、７……流量制御部材、８……ロツク部
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガスバーナ１に連るガス通路２内に、第１操作
   部材４の該操作によれば開く開閉制御部材５と、
   第２操作部材６の操作によれば開閉制御されてガ
   ス流量を加減する流量制御部材７とを直列に備え
   るものにおいて、該第２操作部材６のロツク位置
   への操作によれば作動して該第１操作部材４を不
   作動状態に制止するロツク部材８を備えて成るガ
   ス燃焼器における安全装置。