JPS6233751Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は貯液槽に関し、詳しくは、その底壁や
側壁が液圧等によつて変形したり、破壊するのを
防ぐために、底壁と側壁との間にステーを差渡し
固着した貯液槽に関し、その目的とするところ
は、ステーの取付けが容易であり、しかも、ステ
ーを強固に取付けることができて底壁等が変形や
破壊しないようにした貯液槽を提供するにある。

貯液槽、特に、複数枚の単位パネルを順次連結
して底壁や側壁を構成してなる組立式の貯液槽に
おいては、その底壁等が液圧や外力によつて変形
したり、破壊するのを防止するために、底壁と側
壁との間にステーを差渡し固着している。このス
テーを固着するに際しては、底壁等の内側にステ
ー取付座を固定しなければならなかつた。また、
底壁と該底壁下の架台とを別途に連結し固定する
必要があつた。

本考案は、底壁と側壁との間に差渡すステーの
一端部を底壁に貫通させ、該一端部を底壁と架台
とに固着することによつて、底壁の内側にステー
取付座を固定したり、底壁と架台とを別途に連結
固定する必要がなく、ステーを容易に差渡し固着
することができ、しかも、ステーの取付けが強固
であつて、底壁や側壁が変形したり、破壊しない
強堅な貯液槽である。

次に、本考案の一実施例を添附の図面において
説明する。

第１図は１部分を切除した斜視図、第２図は主
要部分の拡大断面図、第３図は主要部分の分解斜
視図である。

本考案に係る貯液槽１は、第１図に示す如く、
底壁２と側壁３との間にステー４を差渡し、ステ
ー４の一端部を底壁２に、また、他端部を側壁３
に固着するものである。貯液槽１は、直角四辺形
で、その四周に直立する接合縁を有する複数枚の
単位パネルを順次連結することによつて、底壁２
と側壁３とを構成したものを例示してある。しか
し、これに限定されない。図示していないが、他
の形状のパネルで組立てられた貯液槽であつても
よい。上記底壁２と側壁３との間にステー４を差
渡してその端部を固着するに際し、ステー４の一
端部を底壁２に貫通させる。ステー４の一端部に
はネジが刻設してあり、第２図に示す如く、該一
端部を底壁２に貫通させ、底壁２と該底壁下の架
台５とに固着する。ステー４の一端部を底壁２に
固着するには、ステー４の一端部を底壁２の通孔
１１に挿通して底壁２の下面に突出させ、パツキ
ン６及びくさび状の台座７を介装し、ナツト８を
螺着する。更に、ステー４の一端部を断面Ｈ型の
架台５の通孔１２に挿通し、くさび状の台座１３
を介装してナツト９を締付けると共に、前記ナツ
ト８を締付けることにより固着したものを例示し
てある。このように、ステー４の一端部を底壁２
に貫通させて底壁２と架台５とに固着するもので
あると、底壁２の内側にステー取付座を固定する
必要がない他、貯液槽１が架台５に固定されるよ
うになる。

なお、ステー４の他端部は、側壁３の内側に固
定したステー取付座１０にボルトをもつて固着し
たものを例示してある。

以上のように本考案は、底壁と側壁との間に差
渡すステーの一端部を底壁に貫通させてあり、該
ステーの一端部を定壁と架台とに固着してあるか
ら、ステーの一端部を底壁に固着するためのステ
ー取付座を底壁の内側に固定する必要がないし、
底壁を貫通したステーの一端部によつて底壁と架
台とが連結し固定されるので、別途に底壁を架台
に固定する必要もない。従つて、底壁と側壁との
間にステーを差渡し固着したり、底壁と架台との
固定が容易である。また、側壁と、底壁と、架台
とがステーによつて一体強固に固定された状態に
なるので、液圧等により底壁や側壁が変形した
り、破壊しない強堅な貯液槽である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は１部
分を切除した斜視図、第２図は主要部分の拡大断
面図、第３図は主要部分の分解斜視図である。 図中１は貯液槽、２は底壁、３は側壁、４はス
テー、５は架台を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 貯液槽の底壁と側壁との間にステーを差渡して
   その端部を固着するに際し、ステーの一端部を底
   壁に貫通させて該底壁と底壁下の架台とに固着し
   たことを特徴とする貯液槽。