JPS6218731Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテーブル等の支脚取付構造に関する。

すなわち、テーブルあるいは椅子などに支脚に
上部を確実良好かつ迅速容易に組付けることがで
き、しかもボルト１本によりガタを生じないよう
強力に締付けて堅牢に組付けることができ、分解
も容易に行なうことができて構造簡単で製作も容
易となり好適に実施できるよう提供するものであ
る。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図はテーブルの斜視図を示し、甲板２の４
隅側における下面にはそれぞれ連結金具Ａを装設
するが亜鉛ダイカスト製の各連結金具Ａの上方に
形成した薄肉の上面８を甲板２の下面に接合する
ととももに、その上面８に挿通するビス９を甲板
２に螺挿して連結金具Ａを固定し、各連結金具Ａ
の両側面から直角方向に両連結杆１０，１０を一
体に突設し、隣り合う両連結金具Ａ，Ａの対向す
る連結杆１０，１０に、甲板２の下面に接合する
連結管１１の両端を嵌合固定して構成する。

前記連結金具Ａには正４角の形状で３つの角部
イ，ロ，ハを有し他の１角およびその両辺一部が
欠除する横断面形状の３角形孔部３を下方を開放
させて上下方向に形成し、該３角形孔部３の角欠
除側の側方には下方を開放する凹部４を連ねて形
成するとともに該凹部４の内側面にはテーパー面
５を形成し、凹部４内の端部側上方で前記上面８
の端部側における厚肉部８ａの部分には上下方向
に挿通するねじ孔１２を形成する。

前記連結金具Ａの３角形孔部３内には正円状丸
パイプ製支脚１ａの上部を下方から嵌合するとと
もに凹部４内には下方から締付体Ｂを嵌合する
が、該締付体Ｂの一方側における側面には支脚１
ａの外周面に接合できる彎曲した凹面７を形成
し、該凹面７を除いた締付体Ｂの側面には前記凹
部４のテーパー面５に接合できるテーパー面６を
形成し、締付体Ｂの上下方向内部にはボルトＣが
遊びをもつて嵌挿できるばか孔状の挿通孔１３を
形成し、該挿通孔１３の下方における締付体Ｂの
下部にはボルトＣの頭部１４が嵌合できる大径の
孔１５を形成し、締付体Ｂの高さが前記凹部４の
深さより短くなるように形成して構成する。

第９図ないし第１１図は別の実施例を示し、支
脚１ｂが正４角形角パイプ製となつた場合で、締
付体Ｂは同一符号で示すように前記のものと同様
に形成するが、凹面７は支脚１ｂの角面に嵌接す
るように角形に形成する。

また、第１２図ないし第１４図はさらに別の実
施例を示し、支脚１Ｃが惰円形丸パイプ製となつ
た場合で、締付体Ｂは同一符号で示すように前記
のものと同様に形成するが、凹面７は支脚１ｂの
彎曲外周面に嵌接できるように深い凹曲状に形成
する。

したがつて、正円状丸パイプ製支脚１ａを取付
ける場合には、支脚１ａの上部を連結金具Ａの孔
部に嵌合し、凹面７が支脚１ａの外周面に接合す
るとともにテーパー面６がテーパー面５に接合す
るようにして凹部４内に締付体Ｂを嵌入し、挿通
孔１３に挿入するボルトＣの先端をねじ孔１２に
螺合し、工具により下方からボルトＣを回動させ
ると、ボルトＣの頭部１４が孔１５に嵌合した状
態でボルトＣがねじ孔１２内を移動しながら締付
体Ｂは凹部４内にじよじよに進入し、テーパー面
６のすべり込みにより締付体Ｂが楔状に嵌入して
凹面７が支脚１ａを強く押圧し、そこで、支脚１
ａの外周面２ケ所が３角形孔部３における角部
イ，ロとの間の面および角部ロ，ハとの間の面に
圧接して締付け固定されることになつて、各支脚
１ａの上部を連結金具Ａに取付けることができ
る。

また、ボルトＣを弛めるだけで支脚１ａを抜き
外すことができる。

第９図ないし第１１図に示す別の実施例の場合
には、締付体Ｂの凹面７を支脚１ｂの角部に嵌接
させて支脚１ｂの外周面を連結金具Ａの３角形孔
部３に嵌接させて取付けることができ、第１２図
ないし第１４図に示す他の実施例の場合には、支
脚１の一方側外周面に凹面７を嵌接し他方側外周
面を３角形孔部３の２面に当接して取付けること
ができる。

このように本考案は、テーブルの甲板下方や椅
子の座体下方などに固定する連結金具には支脚の
上部を挿入嵌合できる孔部を形成するとともに、
該孔部の側方に連なる凹部の内側面にはテーパー
面を形成し、該テーパー面に接合できるテーパー
面を有して凹部に嵌入できる締付体の側面には前
記支脚の外周面一部に合致できる凹面を形成し、
締付体に嵌挿するボルトを前記連結金具に螺挿し
て締付け固定しうるように装設し構成したから、
支脚の上部を連結金具の孔部に嵌合するとともに
凹部に嵌入する締付体をボルト１本により楔式に
締付けて支脚に圧着させ確実良好かつ迅速容易に
組付けることができ、しかもテーパー面により締
付体を凹部内にスムーズに圧入させてボルト１本
でもつてガタを生じないよう強力に締付けて堅牢
に組付けることができ、ボルトの弛めにより分解
も容易に行なうことができ、構造簡単で製作も容
易となり好適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はテーブ
ルの斜視図、第２図は第１図の一部の底面図、第
３図は第２図の−線におけける断面図、第４
図は甲板の下面に連結金具を取付けた状態の底面
図、第５図は第３図の分解図、第６図は支脚と締
付体の平面図、第７図はその一部を示し、第８図
はその側面図、第９図は別の実施例である支脚と
締付体の平面図、第１０図はその一部を示し、第
１１図はその側面図、第１２図はさらに別の実施
例である支脚と締付体の平面図、第１３図はその
一部を示し、第１４図はその側面図を示す。 ２……甲板、Ａ……連結金具、１ａ，１ｂ，１
ｃ……支脚、３……３角形孔部、４……凹部、Ｂ
……締付体、Ｃ……ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テーブルの甲板や椅子の座体の隅角部の下面に
   対し、先方部分３は正４角形状に形成し内角の一
   角及びその両辺の一部を切欠いて全体を横断面で
   略３角形状をする枠体の連結具Ａを取り付ける様
   構成する、この連結具Ａはその先方部分３を除く
   内方部分の内側面にテーパー面を形成せしめると
   共に該連結具の内方上面板８をビス９を以つて甲
   板隅角部下面に取り付けるものとし、前記連結具
   Ａの先方部分３内に支脚の上部を嵌合させるとと
   もに脚の上端内後方の所に、締付体Ｂを嵌装さ
   せ、更に該締付体の周側面には支脚の側面及び連
   結具Ａの内側面と合致する様な凹曲面を構成した
   ことを特徴とするテーブル等の支脚取付構造。