JPS6233302B2 - - Google Patents
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- JPS6233302B2 JPS6233302B2 JP24947284A JP24947284A JPS6233302B2 JP S6233302 B2 JPS6233302 B2 JP S6233302B2 JP 24947284 A JP24947284 A JP 24947284A JP 24947284 A JP24947284 A JP 24947284A JP S6233302 B2 JPS6233302 B2 JP S6233302B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- strength
- forging
- improve
- alloy
- Prior art date
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- Expired
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F2200/00—Manufacturing
- F02F2200/04—Forging of engine parts
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、耐熱性、熱間鍛造性に優れたアルミ
ニウム合金に係り、特に、内燃機関用部品である
ピストン、コンロツドに適用して軽量化を企図し
得る材料に関するものである。 従来技術 近時、内燃機関用部品材料として、運動部品の
軽量化を計るべく、軽合金材料、特にアルミニウ
ム合金が広く使用されている。就中、粉末冶金法
により、大きな自由度をもつて各種合金元素を添
加して耐熱性、強度、ヤング率の向上を企図した
アルミニウム合金製機関構成部品は、機関性能の
向上に大きく貢献している。 本出願人は、先に、特願昭59−166979号におい
て、耐熱性、耐摩耗性、断熱性およびヤング率の
向上を計つた粉末冶金用アルミニウム合金を提案
した。 発明が解決しようとする問題点 その後、鉄含有量の多い該合金について種々検
討を加えた結果、特に、Fe≧6重量%の範囲
で、鍛造用素材(予備成形品)の熱間鍛造性、構
造部材の密度および150〜200℃における強度の各
点について、さらに改良を加える必要のあること
が判明した。 すなわち、前記鍛造用素材(Fe≧6重量%)
には、ジユラルミンの場合と同等の高速熱間鍛造
加工(加工速度70mm/sec以上)を施すことが困
難であるから、熱間鍛造加工性向上のために加工
速度の低減化、金型温度の高温化等の鍛造方案上
の諸対策を講じなければならず、量産性が損なわ
れ、部品製造費が高価になる。 また、Fe<6重量%の範囲において、前記構
造部材は、300℃付近では、公知合金(JIS
AC8A、AC8B、AC8C材)製のものに比して大
きな強度を有するが、150〜200℃の温度範囲で
は、より一層の強度の向上が望まれている。 さらに、前記合金の密度が公知合金に比べて大
きいため、構造部材の軽量化を計る上での障害と
になつている。 問題点を解決するための手段および作用 本発明の目的は、高速熱間鍛造によつて鍛造用
素材の加工を行うことが可能で、該素材の鍛造加
工により、150〜200℃の温度範囲において強度が
高く、かつ公知合金に近い密度の耐熱高強度アル
ミニウム合金を提供する点にある。 本出願の第一の発明に係る耐熱高強度アルミニ
ウム合金は、10≦Si≦30%、4≦Fe≦33%、0.8
≦Cu≦7.5%、0.5≦Mg≦3.5%、0.5≦Co≦3.0%
なる組成範囲(いずれも重量%)のSi、Fe、
Cu、Mg、Co各元素と、不可避不純物と、Alとで
形成され、 本出願の第二の発明に係る耐熱高強度アルミニ
ウム合金は、10≦Si≦30%、4≦Fe≦33%、0.8
≦Cu≦7.5%、0.5≦Mg≦3.5%、0.5≦Co≦3.0
%、1.5≦Mn≦5.0%、0.5≦Zn≦10.0%、1.0≦Li
≦5.0%なる組成範囲(いずれも重量%)のSi、
Ee、Cu、Mg、Co各元素およびMn、Zn、Liなる
群より選択される少なくとも一種の元素と、不可
避不純物と、Alとで形成される。 Al中にFeおよびSiを添加すると、高温強度、
ヤング率の向上を企図し得るが、針状のAl3Fe、
Al12Fe3Si、Al9Fe2Si2等の化合物が析出して熱間
鍛造加工性が阻害され、焼結性が悪化する。そこ
で、Coを添加することによつて強度を維持しな
がらFe量を減らし、かつCu、Mgを添加して熱間
鍛造加工性と焼結性を向上させるのが有効な手段
となる。 また、Mnを添加することによつて、針状晶の
発生を抑えて熱間鍛造加工性を改善し、Znを添
加することによつて時効硬化現象を促進させ、あ
るいはLiを添加することによつて合金密度の上昇
を抑えることが可能である。 本発明のアルミニウム合金において、添加され
る各元素の機能は、下記の通りである。 (1) Siについて: Siは、Feの単独添加による耐摩耗性の不足
を補い、かつヤング率を向上させる上で有効で
ある。但し、10重量%を下回ると、耐摩耗性を
改善することができず、30重量%を上回ると、
前記鍛造加工性が悪化して構造部材にクラツク
が発生し易い。ヤング率は、Feと同様にSiの
添加量の増加に応じて向上するが、加工性を考
慮して前記上限値に制限される。 (2) Feについて: Feは、高温強度、断熱性およびヤング率を
向上させるために必要である。但し、4重量%
を下回ると、高温強度はある程度確保できるも
のの、断熱性において難点があり、33重量%を
上回ると、密度が増して軽量化が損なわれ、そ
の上、熱間押出し加工、熱間鍛造加工性等にお
いて加工性が悪化する。また、ヤング率は、
Feの添加量の増加に応じて向上するが、前記
密度を考慮して、Feの添加量は前記上限値に
制限される。 (3) Cuについて: Cuは、Fe、Si添加による焼結性および前記
加工性の悪化に補うために添加される。但し、
0.8重量%を下回ると、焼結性の改善および熱
処理による強度改善の効果がなく、7.5重量%
を上回ると、高温強度が阻害される。 (4) Mgについて: Mgは、Cuと同様の目的で添加されるもの
で、0.5重量%を下回ると、焼結性の改善およ
び熱処理による強度改善の効果がなく、3.5重
量%を上回ると、高温強度が阻害される。 (5) Coについて: Coは、鍛造加工性を改善するために鉄含有
量を減少させた場合の高温強度改善に有効であ
り、伸び特性を損することなく、引張り強さ、
耐力、疲労強度を向上させることができ、耐応
力腐蝕割れ特性と鍛造加工性を悪化させること
なく、高温強度を向上させることが可能であ
る。但し、0.5重量%を下回ると、効果が少な
く、3.0重量%を上回ると、改善効果が、添加
量の増加ほどには顕著でなくなり、しかも、
Coは高価であることから、3.0重量%以下に制
限される。 (6) Mnについて: アトマイズ粉末製造においては、アルミニウ
ム合金粉末の冷却速度が最も大きくなるように
設定する必要があるが、量産性を考慮した場合
103〜105℃/secが限度である。 この冷却速度の範囲において、Fe≦6重量
%では、Al−Fe−Si系金属間化合物が熱間押
出し加工工程で十分に分断されると共にその化
合物の析出状態も塊状であることから、ある程
度の高速熱間鍛造が可能である。 一方、Fe>6重量%では、前記金属間化合
物の析出状態が針状となり、熱間変形抵抗が増
大するため、高速熱間鍛造加工が不可能とな
る。 Mnは、前記金属間化合物の析出状態をコン
トロールするために有効である。すなわち、
Mnを前記特定量添加することによつて、針状
のAl3Fe相およびβ−Al5FeSi相に変えて塊状
のAl6(Fe、Mn)相およびα−Al12(Fe、
Mn)3Si相を優先的に析出させ、これにより高
速熱間鍛造加工性を良好にし、構造部材の強度
を向上させることができる。 但し、1.5重量%を下回ると、前記効果が得
られず、5.0重量%を上回ると、熱間変形抵抗
が増大し、高速熱間鍛造加工が困難となる。 (7) Znについて: 200℃以下の温度条件下で使用される部材の
強度を向上させるためには、その部材にT6
(溶体化後時効)処理を施して、Si、Cu、Mg
の添加で生じる金属間化合物の析生による硬化
現象を利用することが有効であるが、Znは、
その時効析出を促進させる機能を有する。 但し、0.5重量%を下回ると、前記効果が得
られず、一方、10重量%を上回ると、熱間変形
抵抗が増大し、高速熱間鍛造加工が困難とな
る。 従来、Znを有効元素として添加する場合
は、アルミニウム合金に含まれるSiは不純物と
して扱われるが、本発明合金においては、その
製造に当たり、粉末冶金法を適用することによ
つてZnとSiとを積極的に共存させ、初晶Siによ
る耐摩耗性の向上および熱膨張率の低下を計
り、またZn化合物の析出による硬化現象を利
用して材料強度を向上させることが可能であ
る。 このように、Znを添加することによつて、
T6処理後における構造部材の強度を向上させ
ることができるので、Feの添加量を抑えて構
造部材の密度を小さくし、かつ熱間鍛造加工性
を良好にすることが可能となる。 (8) Liについて: Liは、Fe添加による合金の密度の上昇を抑
えるために用いられ、その抑制効果はLiの添加
量の増加に応じて向上する。また、Liは、ヤン
グ率を向上させて高い剛性を付与する効果をも
有する。但し、1.0重量%を下回ると、密度の
上昇効果が少なく、5.0重量%を上回ると、Li
が活性であることから、製造工程が複雑になる
といつた問題がある。 次に、本発明によるアルミニウム合金の好まし
い組成例を、下記に示す。 15≦Si≦18重量%、4≦Fe≦6重量%、4
≦Cu≦5重量%、1≦Mg≦2重量%、1≦Co
≦2重量%: この例では、Feを、6重量%以下に抑え
て、密度の低下を計るとともに鍛造加工性を確
保し、Coを、加工性に悪影響を及ぼさない1
〜2重量%にして、Fe添加量を減らした場合
の高温強度を補い、Cu、Mgを、焼結性の改善
と、熱処理効果とを狙つた最適範囲に定め、か
つSiを、耐摩耗性、ヤング率、切削性を満足す
る最適範囲に定めている。 15≦Si≦18重量%、4≦Fe≦8重量%、4
≦Cu≦5重量%、1≦Mg≦2重量%、0.5≦
Co≦1.5重量%、1.5<Mn≦2.5重量%: この組成範囲において、Mnは、Feの増加に
伴う成形性の悪化を改善し、かつ部材強度を向
上させることができる。Mnを添加することに
よつて、Fe量を減らさなくても良いため、Co
量を抑えても、前記における合金組成に比し
て、より優れた高温強度を得ることができる。 15≦Si≦18重量%、4≦Fe≦8重量%、4
≦Cu≦5重量%、1≦Mg≦2重量%、0.5≦
Co≦1.5重量%、2.0≦Zn≦4.0重量%: この組成範囲において、Znは、熱処理(T6
またはT7)を行うことにより、150〜200℃に
おける強度を向上させることができる。 15≦Si≦18重量%、4≦Fe≦8重量%、4
≦Cu≦5重量%、1≦Mg≦2重量%、0.5≦
Co≦1.5重量%、2≦Li≦4重量%: この組成範囲において、Liは、Feの添加に
伴なう合金の密度上昇の抑制に効果を有する。 15≦Si≦18重量%、4≦Fe≦8重量%、4
≦Cu≦5重量%、1≦Mg≦2重量%、0.5≦
Co≦1.5重量%、1.5≦Mn≦2.5重量%、2.0≦
Zn≦4.0重量%、2≦Li≦4重量%: この組成範囲の合金は、高温強度、150〜200
℃における強度、鍛造加工性に優れ、相対的に
軽量(低密度)である。 試験例 第一段階:表1に示した組成の各Al合金粉末
(比較例a、b、c、本発明例、、、
、)を用いて、冷間静水圧プレス成形法
(C.I.P法)または金型圧縮成形法により、密度
比75%、直径225mm、長さ300mmの押出し加工用
素材を成形する。 冷間静水圧プレス成形法においては、ゴム製
チユーブ内に合金粉末を入れ、1.5〜3.0t/cm2
程度の静水圧下で成形を行い、金型圧縮成形に
おいては、金型内に合金粉末を入れて、常温大
気中で、1.5〜3.0t/cm2程度の圧力下で成形を
行う。 第二段階:各押出し加工用素材を、炉内温度350
℃の均熱炉に設置して10時間保持し、次いで、
各押出し加工用素材に熱間押出し加工を施して
鍛造加工用素材を製造する。 この場合の押出し方法は、直接押出し(前方
押出し)、間接押出し(後方押出し)のいずれ
でもよいが押出し比は5以上を必要とする。押
出し比が5以下では、強度のばらつきが大きく
なるので好ましくない。押出し加工用素材の温
度は、300〜400℃に設定される。300℃を下回
ると、素材の変形抵抗が大きくなつて押出し加
工性が悪化し、400℃を上回ると、組織の粗大
化がおこり、高強
ニウム合金に係り、特に、内燃機関用部品である
ピストン、コンロツドに適用して軽量化を企図し
得る材料に関するものである。 従来技術 近時、内燃機関用部品材料として、運動部品の
軽量化を計るべく、軽合金材料、特にアルミニウ
ム合金が広く使用されている。就中、粉末冶金法
により、大きな自由度をもつて各種合金元素を添
加して耐熱性、強度、ヤング率の向上を企図した
アルミニウム合金製機関構成部品は、機関性能の
向上に大きく貢献している。 本出願人は、先に、特願昭59−166979号におい
て、耐熱性、耐摩耗性、断熱性およびヤング率の
向上を計つた粉末冶金用アルミニウム合金を提案
した。 発明が解決しようとする問題点 その後、鉄含有量の多い該合金について種々検
討を加えた結果、特に、Fe≧6重量%の範囲
で、鍛造用素材(予備成形品)の熱間鍛造性、構
造部材の密度および150〜200℃における強度の各
点について、さらに改良を加える必要のあること
が判明した。 すなわち、前記鍛造用素材(Fe≧6重量%)
には、ジユラルミンの場合と同等の高速熱間鍛造
加工(加工速度70mm/sec以上)を施すことが困
難であるから、熱間鍛造加工性向上のために加工
速度の低減化、金型温度の高温化等の鍛造方案上
の諸対策を講じなければならず、量産性が損なわ
れ、部品製造費が高価になる。 また、Fe<6重量%の範囲において、前記構
造部材は、300℃付近では、公知合金(JIS
AC8A、AC8B、AC8C材)製のものに比して大
きな強度を有するが、150〜200℃の温度範囲で
は、より一層の強度の向上が望まれている。 さらに、前記合金の密度が公知合金に比べて大
きいため、構造部材の軽量化を計る上での障害と
になつている。 問題点を解決するための手段および作用 本発明の目的は、高速熱間鍛造によつて鍛造用
素材の加工を行うことが可能で、該素材の鍛造加
工により、150〜200℃の温度範囲において強度が
高く、かつ公知合金に近い密度の耐熱高強度アル
ミニウム合金を提供する点にある。 本出願の第一の発明に係る耐熱高強度アルミニ
ウム合金は、10≦Si≦30%、4≦Fe≦33%、0.8
≦Cu≦7.5%、0.5≦Mg≦3.5%、0.5≦Co≦3.0%
なる組成範囲(いずれも重量%)のSi、Fe、
Cu、Mg、Co各元素と、不可避不純物と、Alとで
形成され、 本出願の第二の発明に係る耐熱高強度アルミニ
ウム合金は、10≦Si≦30%、4≦Fe≦33%、0.8
≦Cu≦7.5%、0.5≦Mg≦3.5%、0.5≦Co≦3.0
%、1.5≦Mn≦5.0%、0.5≦Zn≦10.0%、1.0≦Li
≦5.0%なる組成範囲(いずれも重量%)のSi、
Ee、Cu、Mg、Co各元素およびMn、Zn、Liなる
群より選択される少なくとも一種の元素と、不可
避不純物と、Alとで形成される。 Al中にFeおよびSiを添加すると、高温強度、
ヤング率の向上を企図し得るが、針状のAl3Fe、
Al12Fe3Si、Al9Fe2Si2等の化合物が析出して熱間
鍛造加工性が阻害され、焼結性が悪化する。そこ
で、Coを添加することによつて強度を維持しな
がらFe量を減らし、かつCu、Mgを添加して熱間
鍛造加工性と焼結性を向上させるのが有効な手段
となる。 また、Mnを添加することによつて、針状晶の
発生を抑えて熱間鍛造加工性を改善し、Znを添
加することによつて時効硬化現象を促進させ、あ
るいはLiを添加することによつて合金密度の上昇
を抑えることが可能である。 本発明のアルミニウム合金において、添加され
る各元素の機能は、下記の通りである。 (1) Siについて: Siは、Feの単独添加による耐摩耗性の不足
を補い、かつヤング率を向上させる上で有効で
ある。但し、10重量%を下回ると、耐摩耗性を
改善することができず、30重量%を上回ると、
前記鍛造加工性が悪化して構造部材にクラツク
が発生し易い。ヤング率は、Feと同様にSiの
添加量の増加に応じて向上するが、加工性を考
慮して前記上限値に制限される。 (2) Feについて: Feは、高温強度、断熱性およびヤング率を
向上させるために必要である。但し、4重量%
を下回ると、高温強度はある程度確保できるも
のの、断熱性において難点があり、33重量%を
上回ると、密度が増して軽量化が損なわれ、そ
の上、熱間押出し加工、熱間鍛造加工性等にお
いて加工性が悪化する。また、ヤング率は、
Feの添加量の増加に応じて向上するが、前記
密度を考慮して、Feの添加量は前記上限値に
制限される。 (3) Cuについて: Cuは、Fe、Si添加による焼結性および前記
加工性の悪化に補うために添加される。但し、
0.8重量%を下回ると、焼結性の改善および熱
処理による強度改善の効果がなく、7.5重量%
を上回ると、高温強度が阻害される。 (4) Mgについて: Mgは、Cuと同様の目的で添加されるもの
で、0.5重量%を下回ると、焼結性の改善およ
び熱処理による強度改善の効果がなく、3.5重
量%を上回ると、高温強度が阻害される。 (5) Coについて: Coは、鍛造加工性を改善するために鉄含有
量を減少させた場合の高温強度改善に有効であ
り、伸び特性を損することなく、引張り強さ、
耐力、疲労強度を向上させることができ、耐応
力腐蝕割れ特性と鍛造加工性を悪化させること
なく、高温強度を向上させることが可能であ
る。但し、0.5重量%を下回ると、効果が少な
く、3.0重量%を上回ると、改善効果が、添加
量の増加ほどには顕著でなくなり、しかも、
Coは高価であることから、3.0重量%以下に制
限される。 (6) Mnについて: アトマイズ粉末製造においては、アルミニウ
ム合金粉末の冷却速度が最も大きくなるように
設定する必要があるが、量産性を考慮した場合
103〜105℃/secが限度である。 この冷却速度の範囲において、Fe≦6重量
%では、Al−Fe−Si系金属間化合物が熱間押
出し加工工程で十分に分断されると共にその化
合物の析出状態も塊状であることから、ある程
度の高速熱間鍛造が可能である。 一方、Fe>6重量%では、前記金属間化合
物の析出状態が針状となり、熱間変形抵抗が増
大するため、高速熱間鍛造加工が不可能とな
る。 Mnは、前記金属間化合物の析出状態をコン
トロールするために有効である。すなわち、
Mnを前記特定量添加することによつて、針状
のAl3Fe相およびβ−Al5FeSi相に変えて塊状
のAl6(Fe、Mn)相およびα−Al12(Fe、
Mn)3Si相を優先的に析出させ、これにより高
速熱間鍛造加工性を良好にし、構造部材の強度
を向上させることができる。 但し、1.5重量%を下回ると、前記効果が得
られず、5.0重量%を上回ると、熱間変形抵抗
が増大し、高速熱間鍛造加工が困難となる。 (7) Znについて: 200℃以下の温度条件下で使用される部材の
強度を向上させるためには、その部材にT6
(溶体化後時効)処理を施して、Si、Cu、Mg
の添加で生じる金属間化合物の析生による硬化
現象を利用することが有効であるが、Znは、
その時効析出を促進させる機能を有する。 但し、0.5重量%を下回ると、前記効果が得
られず、一方、10重量%を上回ると、熱間変形
抵抗が増大し、高速熱間鍛造加工が困難とな
る。 従来、Znを有効元素として添加する場合
は、アルミニウム合金に含まれるSiは不純物と
して扱われるが、本発明合金においては、その
製造に当たり、粉末冶金法を適用することによ
つてZnとSiとを積極的に共存させ、初晶Siによ
る耐摩耗性の向上および熱膨張率の低下を計
り、またZn化合物の析出による硬化現象を利
用して材料強度を向上させることが可能であ
る。 このように、Znを添加することによつて、
T6処理後における構造部材の強度を向上させ
ることができるので、Feの添加量を抑えて構
造部材の密度を小さくし、かつ熱間鍛造加工性
を良好にすることが可能となる。 (8) Liについて: Liは、Fe添加による合金の密度の上昇を抑
えるために用いられ、その抑制効果はLiの添加
量の増加に応じて向上する。また、Liは、ヤン
グ率を向上させて高い剛性を付与する効果をも
有する。但し、1.0重量%を下回ると、密度の
上昇効果が少なく、5.0重量%を上回ると、Li
が活性であることから、製造工程が複雑になる
といつた問題がある。 次に、本発明によるアルミニウム合金の好まし
い組成例を、下記に示す。 15≦Si≦18重量%、4≦Fe≦6重量%、4
≦Cu≦5重量%、1≦Mg≦2重量%、1≦Co
≦2重量%: この例では、Feを、6重量%以下に抑え
て、密度の低下を計るとともに鍛造加工性を確
保し、Coを、加工性に悪影響を及ぼさない1
〜2重量%にして、Fe添加量を減らした場合
の高温強度を補い、Cu、Mgを、焼結性の改善
と、熱処理効果とを狙つた最適範囲に定め、か
つSiを、耐摩耗性、ヤング率、切削性を満足す
る最適範囲に定めている。 15≦Si≦18重量%、4≦Fe≦8重量%、4
≦Cu≦5重量%、1≦Mg≦2重量%、0.5≦
Co≦1.5重量%、1.5<Mn≦2.5重量%: この組成範囲において、Mnは、Feの増加に
伴う成形性の悪化を改善し、かつ部材強度を向
上させることができる。Mnを添加することに
よつて、Fe量を減らさなくても良いため、Co
量を抑えても、前記における合金組成に比し
て、より優れた高温強度を得ることができる。 15≦Si≦18重量%、4≦Fe≦8重量%、4
≦Cu≦5重量%、1≦Mg≦2重量%、0.5≦
Co≦1.5重量%、2.0≦Zn≦4.0重量%: この組成範囲において、Znは、熱処理(T6
またはT7)を行うことにより、150〜200℃に
おける強度を向上させることができる。 15≦Si≦18重量%、4≦Fe≦8重量%、4
≦Cu≦5重量%、1≦Mg≦2重量%、0.5≦
Co≦1.5重量%、2≦Li≦4重量%: この組成範囲において、Liは、Feの添加に
伴なう合金の密度上昇の抑制に効果を有する。 15≦Si≦18重量%、4≦Fe≦8重量%、4
≦Cu≦5重量%、1≦Mg≦2重量%、0.5≦
Co≦1.5重量%、1.5≦Mn≦2.5重量%、2.0≦
Zn≦4.0重量%、2≦Li≦4重量%: この組成範囲の合金は、高温強度、150〜200
℃における強度、鍛造加工性に優れ、相対的に
軽量(低密度)である。 試験例 第一段階:表1に示した組成の各Al合金粉末
(比較例a、b、c、本発明例、、、
、)を用いて、冷間静水圧プレス成形法
(C.I.P法)または金型圧縮成形法により、密度
比75%、直径225mm、長さ300mmの押出し加工用
素材を成形する。 冷間静水圧プレス成形法においては、ゴム製
チユーブ内に合金粉末を入れ、1.5〜3.0t/cm2
程度の静水圧下で成形を行い、金型圧縮成形に
おいては、金型内に合金粉末を入れて、常温大
気中で、1.5〜3.0t/cm2程度の圧力下で成形を
行う。 第二段階:各押出し加工用素材を、炉内温度350
℃の均熱炉に設置して10時間保持し、次いで、
各押出し加工用素材に熱間押出し加工を施して
鍛造加工用素材を製造する。 この場合の押出し方法は、直接押出し(前方
押出し)、間接押出し(後方押出し)のいずれ
でもよいが押出し比は5以上を必要とする。押
出し比が5以下では、強度のばらつきが大きく
なるので好ましくない。押出し加工用素材の温
度は、300〜400℃に設定される。300℃を下回
ると、素材の変形抵抗が大きくなつて押出し加
工性が悪化し、400℃を上回ると、組織の粗大
化がおこり、高強
【表】
度品が得られない。押出し加工後においては、
鍛造加工用素材を、空冷または水冷により、所
定の冷却速度で冷却する。 第三段階:その後、各鍛造用素材を460〜470℃に
加熱して、加工速度75mm/sec(ジユラルミン
鍛造加工とほぼ同一加工速度)のクランクプレ
スを用いて、高速熱間鍛造加工を施した。 このようにして得られた各鍛造成形品につ
き、
鍛造加工用素材を、空冷または水冷により、所
定の冷却速度で冷却する。 第三段階:その後、各鍛造用素材を460〜470℃に
加熱して、加工速度75mm/sec(ジユラルミン
鍛造加工とほぼ同一加工速度)のクランクプレ
スを用いて、高速熱間鍛造加工を施した。 このようにして得られた各鍛造成形品につ
き、
【表】
【表】
鍛造によるクラツクの有無、空冷後の硬度を調
べるとともに、溶体化時効処理(T6)を行
い、その後、条件:200℃×48時間、300℃×48
時間にて、試験片を高温に暴露し、その残存硬
度を室温にて測定した。また、試験片a、に
ついては、密度を測定し、これ等の結果を表2
に示した。 評価: 表1、2から明らかな様に、合金b、c(比
較例)では、熱間鍛造加工によつてクラツクが
生じ、満足すべき鍛造成形品を得ることができ
ない。 合金a、の比較により、Co添加が、高温
加熱による硬度劣化の改善、就中300℃に加熱
した場合での硬度劣化改善に有効であることが
判る(表2、第4、5欄参照)。 合金、の比較により、Mnを添加すれ
ば、Feを減少させることなく鍛造加工が可能
であつて、結果として、高温加熱による硬度劣
化を避け得ることが判る。 合金、の比較により、Znを添加すれ
ば、特に200℃に加熱した場合での硬度上昇が
顕著であることが判る。 合金a、、の比較により、合金、
は、高温加熱による硬度劣化(表2、第4、5
欄参照)が少ないこと、およびLiが密度を低下
させる機能を有することが判る。 発明の効果 以上の説明から明らかな様に、鍛造加工性が良
好で、強度が高い耐熱高強度アルミニウム合金が
提供された。本発明においては、Al中にFe、Si
を添加することによつて高温強度、ヤング率の向
上を企図し、Fe、Siの添加による熱間鍛造加工
性および焼結性の低下を抑えるべく、Fe量を減
らしてCoを添加するとともにCu、Mgを添加す
る。また、熱間鍛造加工性を改善すべくMnを添
加し、時効硬化現象を利用して強度上昇を計るた
めにZnを添加し、合金密度を低下させるために
Liを添加する。
べるとともに、溶体化時効処理(T6)を行
い、その後、条件:200℃×48時間、300℃×48
時間にて、試験片を高温に暴露し、その残存硬
度を室温にて測定した。また、試験片a、に
ついては、密度を測定し、これ等の結果を表2
に示した。 評価: 表1、2から明らかな様に、合金b、c(比
較例)では、熱間鍛造加工によつてクラツクが
生じ、満足すべき鍛造成形品を得ることができ
ない。 合金a、の比較により、Co添加が、高温
加熱による硬度劣化の改善、就中300℃に加熱
した場合での硬度劣化改善に有効であることが
判る(表2、第4、5欄参照)。 合金、の比較により、Mnを添加すれ
ば、Feを減少させることなく鍛造加工が可能
であつて、結果として、高温加熱による硬度劣
化を避け得ることが判る。 合金、の比較により、Znを添加すれ
ば、特に200℃に加熱した場合での硬度上昇が
顕著であることが判る。 合金a、、の比較により、合金、
は、高温加熱による硬度劣化(表2、第4、5
欄参照)が少ないこと、およびLiが密度を低下
させる機能を有することが判る。 発明の効果 以上の説明から明らかな様に、鍛造加工性が良
好で、強度が高い耐熱高強度アルミニウム合金が
提供された。本発明においては、Al中にFe、Si
を添加することによつて高温強度、ヤング率の向
上を企図し、Fe、Siの添加による熱間鍛造加工
性および焼結性の低下を抑えるべく、Fe量を減
らしてCoを添加するとともにCu、Mgを添加す
る。また、熱間鍛造加工性を改善すべくMnを添
加し、時効硬化現象を利用して強度上昇を計るた
めにZnを添加し、合金密度を低下させるために
Liを添加する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Si、Fe、Cu、Mg、Coを、それぞれ、組成
範囲(重量%):10≦Si≦30%、4≦Fe≦33
%、0.8≦Cu≦7.5%、0.5≦Mg≦3.5%、0.5≦Co
≦3.0%で含有し、 残部が、不可避不純物とAlより成る耐熱高強
度アルミニウム合金。 2 Si、Fe、Cu、Mg、Coの他に、Mn、Zn、Li
なる群より選択される少なくとも一種の元素を、
それぞれ、 組成範囲(重量%):10≦Si≦30%、4≦Fe
≦33%、0.8≦Cu≦7.5%、0.5≦Mg≦3.5%、0.5
≦Co≦3.0%、1.5≦Mn≦5.0%、0.5≦Zn≦10.0
%、1.0≦Li≦5.0%で含有し、 残部が、不可避不純物とAlよりなる耐熱高強
度アルミニウム合金。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24947284A JPS61127845A (ja) | 1984-11-28 | 1984-11-28 | 耐熱高強度アルミニウム合金 |
| GB08529089A GB2167442B (en) | 1984-11-28 | 1985-11-26 | Structural member made of heat-resisting high-strength al-alloy |
| DE3541781A DE3541781C2 (de) | 1984-11-28 | 1985-11-26 | Verfahren zur Herstellung eines Bauteils aus einer hitzebeständigen, hochfesten, gesinterten Aluminiumlegierung sowie eine hitzebeständige, hochfeste Aluminiumlegierung |
| FR8517516A FR2573777B1 (fr) | 1984-11-28 | 1985-11-27 | Alliage d'aluminium resistant a la chaleur, a haute resistance, et procede pour fabriquer un element porteur constitue de cet alliage |
| US07/150,809 US4834941A (en) | 1984-11-28 | 1988-02-01 | Heat-resisting high-strength Al-alloy and method for manufacturing a structural member made of the same alloy |
| US07/206,931 US4867806A (en) | 1984-11-28 | 1988-05-31 | Heat-resisting high-strength Al-alloy and method for manufacturing a structural member made of the same alloy |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24947284A JPS61127845A (ja) | 1984-11-28 | 1984-11-28 | 耐熱高強度アルミニウム合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61127845A JPS61127845A (ja) | 1986-06-16 |
| JPS6233302B2 true JPS6233302B2 (ja) | 1987-07-20 |
Family
ID=17193464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24947284A Granted JPS61127845A (ja) | 1984-11-28 | 1984-11-28 | 耐熱高強度アルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61127845A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04203U (ja) * | 1990-04-18 | 1992-01-06 | ||
| JP3007176U (ja) * | 1994-07-25 | 1995-02-07 | 株式会社サンセン・サンウッド | 表面天然コルク貼り靴用中敷き |
-
1984
- 1984-11-28 JP JP24947284A patent/JPS61127845A/ja active Granted
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04203U (ja) * | 1990-04-18 | 1992-01-06 | ||
| JP3007176U (ja) * | 1994-07-25 | 1995-02-07 | 株式会社サンセン・サンウッド | 表面天然コルク貼り靴用中敷き |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61127845A (ja) | 1986-06-16 |
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