JPS6231214Y2 - - Google Patents

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JPS6231214Y2
JPS6231214Y2 JP3239781U JP3239781U JPS6231214Y2 JP S6231214 Y2 JPS6231214 Y2 JP S6231214Y2 JP 3239781 U JP3239781 U JP 3239781U JP 3239781 U JP3239781 U JP 3239781U JP S6231214 Y2 JPS6231214 Y2 JP S6231214Y2
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cutting
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、石油タンク等の底板溶接ビート切削
装置に係り、とくにT形溶接部のスミ肉溶接ビー
トの仕上作業に好適な石油タンク等の底板溶接ビ
ート切削装置に関する。
石油タンクの底板と側板との境界部分における
溶接ビート8は、第1図に示すように、母材1,
2と溶着金属3との境界4の角度Φが小さいた
め、この母材1,2と溶着金属3との境界4部分
に応力集中が発生し、この境界4が危険断面であ
ることが一般によく知られている。とくに、原油
タンクなどの巨大建造物においては、底板部のア
ニユラープレートと側壁板との間のT形溶着部分
に大きな圧力がかかる為、前記危険断面にて割れ
が生じ易く、油の流出等を招き非常に危険であ
る。このため、ビートと溶接母材との連なりを第
2図に示すように円滑にする作業が必要となる。
一般に、スミ肉溶接を行なつた後の仕上作業で
ある上記溶接ビートの切削作業は、対象がスミ肉
であるため切削作業部が狭少であり、さらに円弧
状に仕上げなければならないことから、通常の切
削用工作機の使用が不可能であり、これがため、
従来はサンダーを用いた手作業によりなされてい
た。しかしながら、かかる従来技術においては、
作業者の手加減により作業が進められるので、精
度が悪く且つ滑らかな仕上げが困難であり、同時
に、サンダーの切削効率が非常に低いため作業に
長時間を要するという欠点が常に存在していた。
とくに、原油タンク等においては、作業範囲が数
百メートルにも及ぶため、建設費の増大化、建設
時間の長期化という問題を生じていた。
一方、上記各問題点の解消を図るため、作今に
おいては、例えば特願昭55−139067号記載にみら
れるように自走台車を備えた前記溶接ビートに対
する切削装置の開発が進められている。
しかしながら、上記溶接ビート自動切削装置に
は、溶接ビートの加工上、溶接ビートのビート幅
に合わせて比較的直径の大きなカツタを使用せざ
るを得ず、これがため該溶接ビート自動切削装置
を稼動させた場合、当該カツタには大きなスラス
ト抵抗が生じる。さらに、前記カツターは一種の
断続切削を行なうので、切削抵抗が激しく変化
し、よつて、自走台車を含む溶接ビート自動切削
装置全体が衝撃的微小振動をおこす。従つて、こ
の衝撃的微小振動が生じると前記スラスト抵抗と
相伴つて、溶接ビート自動切削装置の自重にも拘
わらず、これが徐々に溶接ビートから逃げていく
ので、作業員が常時監視しカツタを適正位置に調
節しなければならないほか、前記溶接ビートの切
削面を均一かつ滑らかに仕上げることができない
という不都合が生じていた。
本考案は、上記従来技術の欠点に鑑み、石油タ
ンク等のスミ肉溶接の仕上げを、自走台車の横ズ
レ及び振動を排除することによつて良好にそして
迅速かつ円滑に行なうことができ、また作業員の
負担を軽減することのできる石油タンクの底板溶
接ビート切削装置を提供することを、その目的と
する。
本考案は、スミ肉溶接ビートに沿つて移動する
自走台車を設け、この台車の側面に、前記溶接ビ
ートに直交する脚方向に対し所定角度をもつて、
先端部が円弧状に形成された自動カツタを突出装
備し、このカツタが装備された前記自走台車全体
を溶接ビート側へ押圧するための横移動防止機構
を前記自走台車に装備したことにより、前記目的
を達成しようとするものである。
以下、本考案の一実施例を第3図乃至第9図に
基づいて説明する。
第3図ないし第4図において、1は側板として
の母材を示し、2は底板としての母材を示す。こ
れらの各母材1,2の接合部外面には、第3図の
紙面に直交する方向に、溶接ビート8が形成され
ている。この溶接ビート8に沿つて自走可能に配
設されるビート切削機5は、台車としての車体9
と、この車体9用に装備された一対の前輪10A
および一対の後輪10Bと、前記各前輪10Aに
ギヤー手段12を介して連結された走行用モータ
11とを備えている。
一方、前記車体9の中央上部には、ビート切削
部13と、このビート切削部13を固定支持する
とともに第3図の左右方向に移動可能に構成され
た一対の垂直支持板17,18と、この垂直支持
板17,18を往復移動せしめるスライド機構3
7とが装備されている。
この内、前記一対の垂直支持板17,18は、
水平支持板70及び傾斜支持板71をはじめとし
て図示しない他の部材を介して相互に一体化され
ている。そして、これら一体化された垂直支持板
17,18は、前述した車体9上における内側に
固設されたガイド部39A,39Bに案内され
て、第3図の左右方向に移動することができるよ
うになつている。
また、ビート切削部13は、車体9の第3図に
おける左下方向に向つて装備されたカツタ駆動機
構14と、このカツタ駆動機構14に対して減速
手段15を介して回転力を伝えるカツタ駆動用モ
ータ16とを有している。この内、カツタ駆動機
構14は、チヤツク19を軸支する円筒体のチヤ
ツク支持体20と、前記チヤツク19に着脱自在
に堅持されたフライスカツタとしてのカツタ21
とから成る。そして、このカツタ21の先端が円
弧状に形成されており、このカツタ21が溶接ビ
ート8に沿つて移動され、これによつて、該溶接
ビート8断面が円弧状に切削される。この結果、
第2図に示すように、溶接ビート8の断面が母材
1,2に対し滑らかに連続した形に形成され、石
油タンクの内圧に対し応力の集中を十分に回避し
得る断面形状を備えたスミ肉を形成することがで
きる。
前記ビート切削部13におけるチヤツク支持体
20は、その外周が、前記各垂直支持板17,1
8相互間の第3図における左端部に介装された固
定用枠体22に固着されている。そして、この固
定用枠体22は、前記チヤツク19に連結される
自在継手30の曲接部を回動中心点として、以下
の如く起伏動作することができるように装備され
ている。すなわち、垂直支持板17,18の第3
図における左端部17A,18Aには、前記自在
継手30の曲接部を中心点とする円弧状の長穴2
3,23が形成され、この円弧状長穴23,23
を貫通するボルト24,24によつて前記固定用
枠体22が垂直支持板17,18に固定されてい
る。さらに、前記固定用枠体22の上端中央に
は、係止部25が設けられており、この係止部2
5に、逆T字状に形成された起伏設定桿27の下
端部が図の如く回動自在に軸支されている。ま
た、この起伏設定桿27は、その上端部がカツタ
起伏角設定機構28に軸支されている。このカツ
タ起伏角設定機構28は、内部にネジ機構(図示
せず)を備えており、このねじ機構を介して上方
に突設されたハンドル29を回すことにより、前
記起伏設定桿27を回動させることなく上下動さ
せることができるようになつている。このため、
前記ボルト24,24及び起伏設定桿27の止め
位置を前記ハンドル29によつて調整することに
より、前記カツタ駆動機構14全体を、前記溶接
ビート8に直交する面内において起伏動作せし
め、しかる後、適当な傾斜角度をもつて固定する
ことができるようになつている。
このカツタ駆動機構14と前述した減速手段1
5およびカツター駆動用モータ16は、いづれも
重量が比較的大きい。このため、装置全体のビー
ト切削中における動作の安定を図るためには重心
を低く設定しなければならない。かかる観点よ
り、前記カツタ駆動機構14と減速手段15とは
前述した如く自在継手30を介して連結されてお
り、これによつて、減速手段15とカツタ駆動用
モータ16とは、そのいづれも、重心が低くなる
ように装備されている。具体的には、第3図に示
すように、減速手段15及びカツタ駆動用モータ
16が、前記垂直支持板17,18の上端部に形
成された傾斜辺に固着された傾斜支持板71上
に、装着されている。そして、カツタ駆動用モー
タ16及び減速手段15の入力軸には、それぞれ
所定の径を有するプーリー16A,15Aが備え
られており、このプーリー16A,15A間にベ
ルト32が掛けられている。このように構成され
たベルト伝達機構は、一方においては変速機構も
兼ねており、カツタ21の回転数を変えるととも
に過負荷時におけるスベリ機能を備えた構成が採
られている。さらに、このベルト機構の外周に
は、カバー33が装備され、作業者の安全が図ら
れている。
前記垂直支持板17,18の第3図における左
端部上方には、切削油用のタンク34が備えられ
ており、このタンク34には流量調節コツク35
を介して切削油滴下用の管36が接続されてい
る。また、前記垂直支持板17,18の第3図に
おける左端下部にはカツタ21の先端の水平方向
の溶接ビート側への移動位置を限定するガイド桿
機構45,45が設けられている。このガイド桿
機構45,45は、前述したカツタ21の両側に
所定距離をおいて配設され前記各垂直支持板1
7,18に固着されている。具体的には、第3図
に示すように前記ガイド桿機構45,45は、垂
直支持板17,18から各々第3図における左方
向に水平に延設されたアーム部材46,46と、
これらの各アーム部材46,46の先端に軸支さ
れたローラ47,47とによつて構成されてい
る。
以上のように構成されたビート切削部13は、
前述したように、垂直支持板17,18と共にス
ライド機構37によつて第3図の左右方向にスラ
イドできるようになつている。
次に、前記スライド機構37の一例を第5図な
いし第6図に基いて説明する。すなわち、スライ
ド機構37は、前述した垂直支持板17,18と
該垂直支持板17,18の上端部に固着された傾
斜支持板71とによつて囲まれた状態で、前記車
体9上に装着されている。具体的には、第5図の
左右方向に沿つて配設されたねじ機構50と、こ
のねじ機構50の送り軸51の両端部を軸支する
軸受52A,52Bと、前記送り軸51に対して
カサ歯車機構53を介して外部から回転力を付勢
する操作用ハンドル54と、前記送り軸51のね
じ部51Aに螺合された水平駆動部材55と、こ
の水平駆動部材55に回動アーム部材56A,5
6Bを介して連結された従動部材57とにより構
成されている。この内、従動部材57は、前記傾
斜支持板71の下面の略中央部に、下方に突出さ
れた状態で該水平支持板71に固着されている。
また、前記カサ歯車機構53の原動側カサ歯車5
3Aは、前述した車体9上に固着装備されている
一方のガイド部39Bに軸支され、その回転軸の
外部に延設された部分に、第4図に示す如く操作
用ハンドル54が装着されている。
このように構成されたスライド機構37におい
て、前記操作用ハンドル54を第5図の矢印Pの
方向に回すと、その回転力はカサ歯車機構53を
介してねじ機構50へ伝達され、これによつて水
平駆動部材55が同図の矢印Q方向に移動する。
このため前記従動部材57および傾斜支持板71
は、前述した垂直支持板17,18およびビート
切削部13等と共にその全体がガイド部39A,
39Bに沿つて同図の右方向に移動し、これによ
つて、前記ビート切削部13のカツタ21を、ビ
ート溶接部8から離間させることができるように
なつている。逆の動作を行わせしめる場合は、前
記操作用ハンドル54を逆に回せばよい。このよ
うに、上記スライド機構37は構成され機能する
ので、作業者は、その移動量を、目視により或い
はハンドル54の回転位置により容易に感知する
ことができるという利点がある。
また、上述したビート切削部13の移動すなわ
ちカツタ21の水平方向への移動に対応して、車
体9の第3図における左端部中央には、切除溝4
4が設けられ(第4図参照)、これによつて、カ
ツタ21が車体9に当接することがないようにな
つている。
前記スライド機構37に、前述したカツタ21
側全体を台車9上において上昇せしめるカツタ部
上昇機構80が連結装備されている。
このカツタ部上昇機構80は、本実施例におい
ては、前述したスライド機構37が、カツタ21
を含むビート切削部13等を装備した水平支持板
70,傾斜支持板71および垂直支持板17,1
8を、第5図の右方向へスライドさせるに要する
スライド力Qを利用して、当該スライド力Qの一
部を回転力Rに変換せしめるため(第9図参照)
のものである。すなわち、カツタ部上昇機構80
は、前記垂直支持板17,18の第5図における
右下部分の角部内側に回転自在に装着された支点
ローラ81A,81B(第5図では81Aを省略
してある)と、この支点ローラ81A,81Bが
前記垂直支持板17,18と共に第5図の右方向
に所定距離スライドした場合に当該支点ローラ8
1A,81B部分の同図における右方向への移動
をストツプさせるストツパ82A,82Bとを備
え、これらが垂直支持板17,18を介して前述
したスライド機構37に連結された構成となつて
いる。この場合、支点ローラ81A,81Bは、
何ら重量を支承することなく前述したように垂直
支持板17,18の内側に突設されている。一
方、前記車体9に固着されたガイド部39A,3
9Bの下端部の第5図における右角部は、同図の
左方に向つて大きく切除されており、この切除部
に前記支点ローラ81A,81Bが配設され、こ
れによつて、前記支点ローラ81A,82Bが、
所定距離の間、円滑に搬送移動されるようになつ
ている。また、前記各ストツパ82A,82B
は、上述した支点ローラ81A,81Bの移動方
向の延長上において第5図に示すように車体9に
固着されている。
このように構成されたカツタ部上昇機構80
は、まず、スライド機構37によつて垂直支持板
17,18部分全体が第5図の右方向へ移送され
ると、前述したストツパ82A,82Bによつて
支点ローラ81A,81B部分が係止される。か
かる状態下において、さらにスライド機構37を
同方向に継続動作せしめると、第9図の如くスラ
イド力Qは、その一部が支点ローラ81A,81
B部分を支点とした回動力Rに変換され、これに
よつて、前記垂直支持板17,18部分全体が第
8図の実線部分から二点鎖線部分へと回動され
る。このため、垂直支持板17,18に一体化さ
れているモータ16をはじめビート切削部13等
は、全体的に同時に回動されることになり、当該
回動端部に位置するカツタ21部分は大幅に上昇
されることとなり、従つて、カツタ21の取換え
作業を円滑に行うことができるという効果が生じ
る。前記スライド機構37を逆方向に動作せしめ
ると、上述したのと逆の動作がそのまま行われ
る。
また、前記垂直支持板17,18の前記カツタ
21側の下端部には、溶接ビート切削中にカツタ
21に加わる反力によつて生じる当該垂直支持板
17,18部分の断続浮上を防止すると共に、必
要に応じて操作される当該垂直支持板17,18
部分全体の第3図における左右移動を案内するた
めの押えガイド機構60が装備されている。この
押えガイド機構60は、第4図に示すように、各
垂直支持板17,18の前記下端部において外側
に向けて突設された曲折部17A,18Aと、こ
の各曲折部17A,18Aをボルト60A,60
Bによつて押へ付ける係止ブロツク61,62と
によつて構成され、必要に応じて当該係止ブロツ
ク61,62を取はずすことができるようになつ
ている。このため、本実施例においては前記カツ
タ部上昇機構80を作動させてカツタ21を取換
える場合には、予め、押えガイド機構60は取り
はずされるようになつているが、一方、前記垂直
支持板17,18がスライド機構37によつて第
3図の右方向に所定距離だけ移動された場合、当
該垂直支持板17,18の各曲折部17A,18
Aが係止ブロツク61,62から離脱するように
該係止ブロツク61,62の係止長さを短かく設
定すると、当該係止ブロツク61,62の取りは
ずし作業は不要とすることができて都合がよい。
一方、前記車体9の第3図における右側端部中
央には、ビート切削機5を溶接ビート8方向に押
圧し、これによつてビート切削時における該ビー
ト切削機5の振動及び溶接ビート8からのビート
切削機5の逃げを防止するための横移動防止機構
90が装備されている。
この横移動防止機構90は、第5図乃至第7図
に示すように、各々前記車体9及びガイド部39
A,39Bの右端部に固着された一組の断面略L
字状のホルダー91,92と、このホルダー9
1,92に軸支された2個1組の摩擦輪93,9
4とを有し、該ホルダー91,92の下部相互間
に、ビート切削機5の進行方向が軸方向となるよ
うに配設された主軸95と、前記ホルダー91,
92の上端に固着されている支持板96(第5図
参照)上に装着され、且つ平歯車機構97及びウ
オームギア機構98を介して前記主軸95を回転
駆動するためのモータ99と、前記一組の摩擦輪
93,94を常時下方へ付勢するための押下手段
100とによつて構成されている。そして、前記
モータ99が駆動されると、平歯車機構97及び
ウオームギア機構98を介して主軸95が第5図
において左回転するとともに該主軸95に設けら
れた摩擦輪93,94が底板2上をすべりながら
左回転し、このとき生じる摩擦反力によつてビー
ト切削機5全体が水平に溶接ビート8方向へ押圧
されるようになつている。この押圧力は、切削時
の切削抵抗に比し遥かに大きくなるように設定さ
れている。
前記押下手段100は、主軸95の両端部を軸
支する軸受101,102と、これらの軸受10
1,102の各々と前記支持板96との間に張設
されて、該軸受101,102及び主軸95を介
し前記摩擦輪93,94を常時所定の力で下方へ
付勢するためのコイルバネ103,104(内、
一方は図示せず。)とから成る。また、前記ホル
ダー91,92には案内孔91A,92Aが設け
られており、一方、この案内孔91A,92A内
に前記軸受101,102の端部が上下方向に摺
動可能に凸設されている。これがため、前記軸受
101,102の上下方向移動が案内されるとと
もに、その移動が所定の範囲内に制限されるよう
になつている。この押下手段100によつて、前
記底板2に起伏があつても、摩擦輪93,94が
常に該底板2と当接した状態で回転されることと
なる。また、底板2上の起伏に従い前記主軸95
が上下動した場合に於ても、前記ウオームギア手
段98の作用により、モータ99の回転力は常に
円滑に伝達されるようになつている。
このように構成された横移動防止機構90によ
れば、溶接ビート8の切削時に、常にビート切削
機5全体が該溶接ビート8方向へ押圧されるの
で、切削時に生じるビート切削機5の振動及び溶
接ビート8からの逃げを少なくすることができ、
これがため、切削面を良好かつ迅速に仕上げるこ
とができるとともに、作業員の負担を軽減できる
という利点がある。
また、前記車体9は前述したように4個の車輪
10A,10Bによつて支持されているが、これ
らの各車輪10A,10Bの内の駆動輪である2
個の車輪10Aには、各車輪ごとに、第4図に示
すようにブレーキ手段48が装備されており、該
駆動用車輪10Aは、ビート切削時には当該ブレ
ーキ手段48の摩擦力に抗して駆動されるように
なつている。この為、カツタ21の回転による溶
接ビート8の切削時に生じる進行方向への交番的
反力に対し、駆動用車輪10Aの抵抗力が大き
く、従つてスミ肉溶接ビート切削機5全体の進行
方向に対する往復振動をさらに少なくすることが
でき、これによつて切削面を滑らかに仕上げるこ
とができるようになつている。
この実施例によれば、スミ肉溶接ビート8をカ
ツタ21を用いて連続的かつ自動的に切削するこ
とができ、従つてスミ肉の仕上げを速やかに行な
うことができる。また、切削抵抗による切削機の
横ズレは該切削機の自重に拘わらず横移動防止機
構90によつてほとんど防止されるのでレールの
敷設の必要がなく簡単な構成とすることができ、
かつ作業労力を軽減することができる。更に、横
移動防止機構90及びブレーキ手段48によつて
切削時に生じる振動を防止できることにより、精
度の一定した良好な切削を迅速かつ円滑に行なう
ことができる。また、スライド機構37及びカツ
タ部上昇機構80を装備したので、カツタ21の
取換え作業の迅速化を図ることができるという利
点を有している。
次に、上記実施例に示した横移動防止機構90
の他の実施例を、第10図乃至第13図に基づい
て説明する。
第10図において、横移動防止機構110は、
車体9Aの略中央部で、かつ前記垂直支持板17
と18の間に装備されている。すなわち、車体9
Aの略中央部分には、比較的大きい角穴111が
形成されており、この角穴111内の第11図に
おける左側部分に、2個一組の摩擦輪112,1
13を備えた回動軸114が、前述したビート切
削機5Aの進行方向Sに略平行に配設されてい
る。また、前記角穴111内の第11図における
右側部分には、前記回動軸114に平行に且つ同
一の高さに配設された固定軸115が、前記車体
9Aに固着された一対の固定支持アーム116,
117によつて回転自在に支持されている(第1
1図、第13図参照)。さらにこの固定軸115
の上方には、前記摩擦輪112,113を回転駆
動するためのモータ118がL字状のモータ支持
板119によつて支持されている。そして、この
モータ118の回転力は、当該モータ118に併
設されている減速ギヤー機構120および第1の
ベルト機構121を介して前記固定軸115へ伝
えられ、さらに第2のベルト機構122を介して
前記回動軸114側すなわち一組の摩擦車11
2,113へ伝えられるようになつている。一
方、回動軸114は、前記固定軸115に回動自
在に装備された一対の回動アーム123,124
によつて連結され、これによつて回動軸114が
前記固定軸115を中心として一定範囲を回動す
る事態が生じても、当該軸114,115相互の
軸間距離は常に一定となるように構成されてい
る。このため、前記モータ118の回転力は、前
記摩擦車112,113の上下動があつても第2
ベルト機構122のベルトの伸縮動作が全く排除
されることから、前記摩擦車112,113へ円
滑に伝達されるようになつている。
また、前記一対の摩擦車112,113の相互
間すなわち前記回動軸114の中央部には、当該
回動軸114を上方から下方に向つて押圧するた
めの回動軸押え機構125が装備されている。こ
の回動軸押え機構125は、前記回動軸114を
回動自在に係止する係止部材126(第12図お
よび第13図参照)と、この係止部材126を下
方に向つて常に押圧するための圧縮ばね127お
よびばね用ガイド杆128と、この圧縮ばね12
7および前記係止部材126を所定位置にて保持
するための保持板129とにより構成されてい
る。この保持板129は、前述した角穴111の
第11図における左端部端縁に固着され、その上
端部が曲折されて前記角穴111の上方部分に向
つて延設されている。この保持板129の曲折延
設部129Aには比較的大きい貫孔129Bが形
成されており、この貫孔129Bに、前記係止部
材126の上端部に植設されたばね用ガイド杆1
28の上端部が遊挿されている。このばね用ガイ
ド杆128の上端部の先端には係止部128Aが
設けられている。このように構成された回動軸押
え機構125によつて、前述した被切削部側の底
板2に多少の起伏があつても、摩擦輪112,1
13が常に底板2に当接した状態で所定の回転力
が付勢されるようになつているほか、装置全体の
搬入・搬出等における移送に際しては、前記ばね
用ガイド杆128の係止部128Aの作用によつ
て、前記摩擦輪112,113が自由に回動して
不必要に垂下するのが防止されている。また、前
記回動アーム123,124の内、第2ベルト機
構122側の回動アーム123には、当該ベルト
機構122のベルトに所定の張力を印加するため
のテンシヨン機構130(第11図では省略、第
12図および第13図参照)が装着されている。
さらに、前記回動軸114の第12図における左
右両軸端の端面には、当該端面に対向し且つ該端
面にゆるやかに当接してスラスト受け部材13
1,132が第12図に示すように装着されてい
る。このため、装置全体が車体9Aに付勢されて
矢印S(第12図参照)の方向に移動しても、当
該横移動防止機構110は、前記固定支持アーム
116,117部分とスラスト受け部材131,
132部分とによつて同方向に一体的に移動され
るようになつている。
この第2実施例によれば、前記第1実施例と同
様の効果を奏する他、回転力の伝達がベルト機構
121等によつてなされるので過負荷時のすべり
機能を備えることができる。また、横移動防止機
構110がビート切削機5Aの車輪10A,10
Bの略中央部に位置しているため、ビート切削機
5Aの前進に伴なう該ビート切削機5Aの回動を
防止することができ、従つて、一層良好な切削を
行なうことができる。
尚、上記各実施例においては、車体の走行を前
輪駆動により行なうように構成したが、これを後
輪駆動としてもよい。らに、切削時のカツタの回
転速度に応じて切削機の走行スピード及び横移動
防止機構による押圧力を制御するという所謂過負
荷対策を行なつてもよい。
以上のように本考案によれば、石油タンク等の
底板と側板との間の溶接ビートであるスミ肉を良
好に、かつ迅速に切削仕上げすることができ、特
に自走台車を横向きに押圧しながら切削するよう
に構成したので、切削時における該自走台車の横
ズレ及び振動を防止することができ、従つて作業
労力を軽減できると同時に切削面を一層滑らかに
仕上げることができるという従来にない実用的な
石油タンク等の底板溶接ビート切削装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は石油タンクのスミ肉溶接ビートを示す
断面図、第2図は第1図に係る溶接ビートを切削
した状態を示す断面図、第3図は本考案に係る石
油タンク等の底板溶接ビート切削装置の一実施例
を示す正面図、第4図は第3図の一部省略した左
側面図、第5図は第4図の−線に沿つてみた
部分断面図、第6図は第5図の−線に沿つて
みた水平断面図、第7図は第6図の−線に沿
つてみた縦断面図、第8図ないし第9図は各々動
作説明図、第10図は第2実施例を示す正面図、
第11図は横移動防止機構を含む縦断面図、第1
2図は第11図のXII−XII線に沿つてみた横移動防
止機構部分を示す断面図、第13図は第12図の
−線に沿つてみた水平断面図である。 2……底板、8……スミ肉溶接ビート、9,9
A……台車としての車体、21……カツタ、9
0,110……横移動防止機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 石油タンク等の底板からの母材立上り部分に形
    成されるスミ肉溶接ビートに沿つて移動可能に形
    成された自走台車と、この自走台車の側面に前記
    溶接ビートに直交する面内にて所定角度をもつて
    前記自走台車の側面から突出装備された先端部断
    面が円弧状の自動カツタとを有する石油タンク等
    の底板溶接ビート切削装置において、前記カツタ
    が装備された前記自走台車の全体を前記溶接ビー
    ト側へ押圧するための横移動防止機構を、前記自
    走台車に装備したことを特徴とする石油タンク等
    の底板溶接ビート切削装置。
JP3239781U 1981-03-09 1981-03-09 Expired JPS6231214Y2 (ja)

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