JPS6231207Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6231207Y2 JPS6231207Y2 JP9332982U JP9332982U JPS6231207Y2 JP S6231207 Y2 JPS6231207 Y2 JP S6231207Y2 JP 9332982 U JP9332982 U JP 9332982U JP 9332982 U JP9332982 U JP 9332982U JP S6231207 Y2 JPS6231207 Y2 JP S6231207Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- chip
- nose
- boss surface
- boss
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、スローアウエイチツプに係り、特に
広範な切屑の有効処理範囲を確保でき、しかも倣
い加工にも好適するように改良したものである。
広範な切屑の有効処理範囲を確保でき、しかも倣
い加工にも好適するように改良したものである。
従来、この種のスローアウエイチツプとして
は、例えば米国特許第3407467号明細書、実開昭
56−28808号公報等にみられるものが開示されて
いる。
は、例えば米国特許第3407467号明細書、実開昭
56−28808号公報等にみられるものが開示されて
いる。
前者は、全周ブレーカ溝に対し、ノーズ部分の
ブレーカ溝内に中央ボス面からの堤防を凸出させ
たいわゆる堤防形のチツプブレーカである。しか
しながら、このチツプブレーカは、全周ブレーカ
形に対して切屑処理の有効範囲をある程度拡大し
ているが、最近みられる高送りの傾向化において
は充分とはいえない。
ブレーカ溝内に中央ボス面からの堤防を凸出させ
たいわゆる堤防形のチツプブレーカである。しか
しながら、このチツプブレーカは、全周ブレーカ
形に対して切屑処理の有効範囲をある程度拡大し
ているが、最近みられる高送りの傾向化において
は充分とはいえない。
また、後者は、いわゆる波形曲面を利用したも
のである。しかしながら、このチツプブレーカ
は、高送りに対しては有効であるが、軽切削の領
域では有効な切屑処理作用を発揮できなかつた。
のである。しかしながら、このチツプブレーカ
は、高送りに対しては有効であるが、軽切削の領
域では有効な切屑処理作用を発揮できなかつた。
本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、従
来公知となつている堤防形および波形のチツプブ
レーカ溝を合理的に組合せて切屑処理の有効範囲
の拡大および倣い加工への適用を目的としたスロ
ーアウエイチツプを提供するものである。
来公知となつている堤防形および波形のチツプブ
レーカ溝を合理的に組合せて切屑処理の有効範囲
の拡大および倣い加工への適用を目的としたスロ
ーアウエイチツプを提供するものである。
以下、本考案スローアウエイチツプの一実施例
について、図を参照しながら説明する。
について、図を参照しながら説明する。
第1図乃至第3図において、1は、正方形板状
をなすスローアウエイチツプであり、正方形面を
呈する中央部分には、中央取付け穴2およびボス
面3が形成されている。また、正方形面を呈する
周縁部分には、切刃稜4およびチツプブレーカ溝
5が形成されている。
をなすスローアウエイチツプであり、正方形面を
呈する中央部分には、中央取付け穴2およびボス
面3が形成されている。また、正方形面を呈する
周縁部分には、切刃稜4およびチツプブレーカ溝
5が形成されている。
前記切刃稜4は、チツプブレーカ溝5および周
側面6の交差によつて形成されるが、ノーズ部分
を基点にして下りの傾斜稜4aおよびこれに続い
て上りの傾斜が始まる半円弧状の波形曲線稜4b
からなる。また、この切刃稜4は、前記ボス面3
に対してはチツプの厚み方向で幾分低い位置いわ
ゆる芯下りの状態にある。
側面6の交差によつて形成されるが、ノーズ部分
を基点にして下りの傾斜稜4aおよびこれに続い
て上りの傾斜が始まる半円弧状の波形曲線稜4b
からなる。また、この切刃稜4は、前記ボス面3
に対してはチツプの厚み方向で幾分低い位置いわ
ゆる芯下りの状態にある。
さらに、前記チツプブレーカ溝5は、切刃稜4
の沿う辺方向では、その表面部分が前記切刃稜4
の曲線に合致した波形曲面によつて形成される。
この場合、チツプブレーカ溝5には、巾狭のラン
ドを有しないものが図示されているが、切削条件
によつてランドを形成してもよいことは勿論であ
る。
の沿う辺方向では、その表面部分が前記切刃稜4
の曲線に合致した波形曲面によつて形成される。
この場合、チツプブレーカ溝5には、巾狭のラン
ドを有しないものが図示されているが、切削条件
によつてランドを形成してもよいことは勿論であ
る。
前記ボス面3は、その頂角部分に突起部7が形
成され、ノーズ部分に向つてチツプブレーカ溝5
内に凸出する。またボス面3は、切刃稜4に沿う
辺方向では、突起部7を除いた部分で前記チツプ
ブレーカ溝5に合せた波形曲面を基礎にしてい
る。そして、図示の場合では、ボス面3は、周側
面6からの方向視で谷部分の凹み面3aおよび山
部分を一部除去した平面3bが連続するようにな
つている。この平面3bは、チツプの坐わりを良
くするためのものである。また、このボス面3
は、ノーズ部分の二等分線上で隣同士が交差する
ようになつているとともに、チツプブレーカ溝5
との境界部分8は、第1図で明示されるように波
形曲線を呈する。これは、重切削時における切屑
処理を有効にするための配慮である。
成され、ノーズ部分に向つてチツプブレーカ溝5
内に凸出する。またボス面3は、切刃稜4に沿う
辺方向では、突起部7を除いた部分で前記チツプ
ブレーカ溝5に合せた波形曲面を基礎にしてい
る。そして、図示の場合では、ボス面3は、周側
面6からの方向視で谷部分の凹み面3aおよび山
部分を一部除去した平面3bが連続するようにな
つている。この平面3bは、チツプの坐わりを良
くするためのものである。また、このボス面3
は、ノーズ部分の二等分線上で隣同士が交差する
ようになつているとともに、チツプブレーカ溝5
との境界部分8は、第1図で明示されるように波
形曲線を呈する。これは、重切削時における切屑
処理を有効にするための配慮である。
なお、前記ボス面3に設けられた突起部7は、
ノーズ部分の二等分線方向で対称となる半円的な
2山構成の先端部分を形成している。これは、切
削時の左右勝手に適用するためと軽切削における
切屑処理を有効にするためである。
ノーズ部分の二等分線方向で対称となる半円的な
2山構成の先端部分を形成している。これは、切
削時の左右勝手に適用するためと軽切削における
切屑処理を有効にするためである。
このようにして構成された本考案のスローアウ
エイチツプは、以下のような効果を有する。
エイチツプは、以下のような効果を有する。
第1に、切屑処理範囲が広いことである。これ
は、軽切削時には、前記突起部7が切屑処理を受
け持ち、また中重切削時には、切込みとの関係か
らボス面3が切屑処理を受け持つからである。
は、軽切削時には、前記突起部7が切屑処理を受
け持ち、また中重切削時には、切込みとの関係か
らボス面3が切屑処理を受け持つからである。
すなわち、第4図でみられるように、本考案品
Aは、従来品Bに対し、切屑の有効処理範囲が拡
大されている。なお、本考案品Aの基本形状は、
第1図〜第3図に明示されたもので、12.7mmφの
内接円、ノーズ半径0.8mmの略正方形板状をなす
スローアウエイチツプであり、これに対する比較
の従来品Bは、同形状で2.0mm巾の全周ブレーカ
を有するものである。この場合、中重切削は、送
りf=0.3〜0.6mm/rev、切込みd=2〜6mm程
度を意図している。
Aは、従来品Bに対し、切屑の有効処理範囲が拡
大されている。なお、本考案品Aの基本形状は、
第1図〜第3図に明示されたもので、12.7mmφの
内接円、ノーズ半径0.8mmの略正方形板状をなす
スローアウエイチツプであり、これに対する比較
の従来品Bは、同形状で2.0mm巾の全周ブレーカ
を有するものである。この場合、中重切削は、送
りf=0.3〜0.6mm/rev、切込みd=2〜6mm程
度を意図している。
第2に、切削抵抗が小さくなることである。こ
れは、切刃稜4が傾斜稜4aおよび波形曲線稜4
bを有していることからである。すなわち、傾斜
稜4aによつてインクリネーシヨンが付加される
ことおよび境界部分8の波形曲線によつて切屑の
衝撃が緩和されることからである。そして、第5
図で示されるように切削抵抗の比較では、本考案
品Aが前述した従来品Bに対し、約50Kg・f程度
減少していることからである。なお、このときの
切削は、被削材をSUS304とし、切削速度V=
120m/min、切込みd=2.0mm、送りf=0.2mm/
revとしたものである。
れは、切刃稜4が傾斜稜4aおよび波形曲線稜4
bを有していることからである。すなわち、傾斜
稜4aによつてインクリネーシヨンが付加される
ことおよび境界部分8の波形曲線によつて切屑の
衝撃が緩和されることからである。そして、第5
図で示されるように切削抵抗の比較では、本考案
品Aが前述した従来品Bに対し、約50Kg・f程度
減少していることからである。なお、このときの
切削は、被削材をSUS304とし、切削速度V=
120m/min、切込みd=2.0mm、送りf=0.2mm/
revとしたものである。
第3に、工具寿命の延長が期待できることであ
る。これは、前記境界部分8の立上りが弱く、無
理な切屑の折断をしたいためであるが、この前提
として、前記チツプブレーカ溝5が波形曲面を有
しており、切屑のカールにそれほど無理をかけな
くでもよいためである。すなわち、第6図で示さ
れるような寿命線図(VB−T)が得られたから
である。なお、このときの切削は、被削材を
SCM415とし、切削速度V=150m/min、切込み
d=1.5mm、送りf=0.3mm/revとしたものであ
る。
る。これは、前記境界部分8の立上りが弱く、無
理な切屑の折断をしたいためであるが、この前提
として、前記チツプブレーカ溝5が波形曲面を有
しており、切屑のカールにそれほど無理をかけな
くでもよいためである。すなわち、第6図で示さ
れるような寿命線図(VB−T)が得られたから
である。なお、このときの切削は、被削材を
SCM415とし、切削速度V=150m/min、切込み
d=1.5mm、送りf=0.3mm/revとしたものであ
る。
本考案は、以上説明したようにボス面3、チツ
プブレーカ溝5の構成を合理的に組合せたもので
あるから、広範な有効切屑処理範囲の確保、切削
抵抗の軽減および工具寿命の延長という効果が期
待できるものである。
プブレーカ溝5の構成を合理的に組合せたもので
あるから、広範な有効切屑処理範囲の確保、切削
抵抗の軽減および工具寿命の延長という効果が期
待できるものである。
第1図は、本考案スローアウエイチツプの一実
施例を示す正面図、第2図は、その一部側面図、
第3図は、第1図中の−線に沿つて得られる
拡大断面図、第4図は、本考案品および従来品に
おける切屑の有効処理範囲の一例を示した説明
図、第5図は、同じく切削抵抗を比較した説明
図、第6図は、同じく切削寿命を比較した説明図
である。 3……ボス面、4……切刃稜、4a……傾斜
稜、4b……波形曲線稜、5……チツプブレーカ
溝、6……周側面、7……突起部。
施例を示す正面図、第2図は、その一部側面図、
第3図は、第1図中の−線に沿つて得られる
拡大断面図、第4図は、本考案品および従来品に
おける切屑の有効処理範囲の一例を示した説明
図、第5図は、同じく切削抵抗を比較した説明
図、第6図は、同じく切削寿命を比較した説明図
である。 3……ボス面、4……切刃稜、4a……傾斜
稜、4b……波形曲線稜、5……チツプブレーカ
溝、6……周側面、7……突起部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 多角形板状をなし、多角形面を呈する周縁部分
には、全周囲にわたつて切刃稜4およびチツプブ
レーカ溝5がそれぞれ形成され、これに伴つてそ
の中央部分には、ノーズ部分に向つて凸出する突
起部7を備えたボス面3が形成されるようにした
スローアウエイチツプにおいて、 前記切刃稜4は、前記ノーズ部分を基点にして
下りの傾斜稜4aおよびこれに続いて上りの傾斜
が始まる半円弧状の波形曲線稜4bによつて形成
され、前記ボス面3に対しては、チツプの厚み方
向で幾分低い位置にあり、 前記チツプブレーカ溝5は、切刃稜4の沿う辺
方向では、その表面部分が前記切刃稜4の曲線に
合致した波形曲面によつて形成され、また切刃稜
4からボス面3に向かう横断方向では、山部分で
巾が狭く、谷部分で巾が広くなるようになつてい
るとともに、前記ボス面3との間の境界部分8が
波形曲線を形成しており、 前記ボス面3は、前記突起部7がノーズ部分の
二等分線方向で対称となる半円的な2山構成の先
端部分を形成し、また切刃稜4に沿う辺方向で
は、突起部7を除いた部分で前記チツプブレーカ
溝5に合せた波形曲面の少なくとも凹み面3aを
残すように形成し、ノーズ部分の二等分線上で隣
同士が交差するようになつていることを特徴とす
るスローアウエイチツプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9332982U JPS58196006U (ja) | 1982-06-22 | 1982-06-22 | スロ−アウエイチツプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9332982U JPS58196006U (ja) | 1982-06-22 | 1982-06-22 | スロ−アウエイチツプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58196006U JPS58196006U (ja) | 1983-12-27 |
JPS6231207Y2 true JPS6231207Y2 (ja) | 1987-08-11 |
Family
ID=30224082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9332982U Granted JPS58196006U (ja) | 1982-06-22 | 1982-06-22 | スロ−アウエイチツプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58196006U (ja) |
-
1982
- 1982-06-22 JP JP9332982U patent/JPS58196006U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58196006U (ja) | 1983-12-27 |
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