JPS6231017Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、組立式の商品陳列棚やマガジンラツ
ク書棚等における、台枠と本体の側板との連結装
置に関するものである。

〔従来の技術と本考案が解決しようとする問題点〕

製品の保管や輸送に便利なように、組立式とし
た陳列棚等は、既に多種類提供されており、それ
ぞれには一長一短がある。

本考案は、ビス等の部材やなんらの工具等を使
用せずに、極めて簡単かつ強固に組立てることが
でき、しかも分解も容易な、台枠と側枠の連結装
置を提供することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、水平をなす方形の台枠の左右両側
に、上方を向いて互いに平行をなす１対の側枠
を、着脱自在に連結し、その間に棚板を設けるよ
うにした組立式陳列棚等において、台枠の四角部
よりそれぞれ垂下する垂直杆のうちの前後に対を
なす両垂直杆の外側面上端同士間と内側面下端同
士間に、それぞれ前後方向を向く第１係合杆と第
２係合杆を設け、かつ側枠の前後両垂直枠杆の下
端に、台枠を外方より挟んで内方に向かう屈曲片
を設け、前記両垂直枠杆の内面下端同士間と屈曲
片の下面同士間に、それぞれ、台枠の垂直杆の外
面上部に当接し、かつ第１係合杆の下面に当接も
しくは近接する第１連結枠杆と、第２係合杆に乗
つて垂直杆の内面下端に当接する第２連結枠杆を
設けてなり、さらに前記第１、第２両連結枠杆の
間隔を、前記垂直杆と第２係合杆の左右幅より大
としてある。

〔実施例〕

第１図と第２図は、本考案を適用した商品陳列
棚を示すもので、１は、全体として平面形が方形
をなす水平な鋼杆製の台枠、２は、台枠１の左右
両側端に、後述するように着脱自在に連結され、
かつ上方を向いて互いに平行をなす左右一対の鋼
管および鋼杆製の側枠、３は、両側枠２の上部の
鋼管製連結杆、４は、両側枠２間に設けた鋼板製
の棚板である。

第３図ないし第６図は、第１図のＡ部（陳列棚
下部の右前角部）を示すもので、右後角部はＡ部
と前後対称に、左前角部はＡ部と左右対称に、ま
た左後角部は左前角部と前後対称に構成されてい
るので、Ａ部以外は図示を省略する。

第３図と第４図に示すように、方形の台枠１の
四角部より垂下する４個の垂直杆５のうち、前後
に対をなすもの同士の外側面上端同士間に止着さ
れた、前後方向を向き、かつ連結杆を兼ねる第１
係合杆６の両端は、台枠１の前後両面より若干突
出し、かつ端末には、外側方を向く係合突杆７が
曲設されている。

前後に対をなす垂直杆５の内面下端同士間に
は、前後方向を向き、かつ連結杆を兼ねる第２係
合杆８が止着されている。

右方の側枠２における互いに平行をなす前後両
垂直枠杆９の間隔は、台枠１の前後係合突杆７の
間隔より若干大寸で、その下部には、内方（第３
図左方）を向く屈曲片１０が曲設されている。

両垂直枠杆９の下端内面同士間と屈曲片１０の
下面同士間には、それぞれ、第１連結枠杆１１と
第２連結枠杆１２が架設されている。

第１、第２両連結枠杆１１，１２の間隔は、垂
直杆５と第２係合杆８の左右幅より大としてあ
る。好ましくは、側枠２を、第５図に示すように
外上方に傾斜させた時、第１、第２両連結枠杆１
１，１２の間を、垂直杆５及び第２係合杆８が、
上下方向に自由に通過し得るように、第１、第２
両連結枠杆１１，１２の間隔を定めるのがよい。

上述の台枠１と側枠２を連結するには、第５図
と第６図に示すように、側枠２を右上方に傾斜さ
せて、または完全に倒伏させて、その第１、第２
両連結枠杆１１，１２間に、上方より、台枠１の
右端の垂直杆５と第２係合杆８を挿入する。

ついで、側枠２を垂直とすれば、第３図と第４
図に示すように、台枠１の垂直杆５の外内両面に
おける第１、第２係合杆６，８の間に、それぞれ
側枠２の第１、第２連結枠杆１１，１２が当接す
るとともに、第２係合杆８に、第２連結枠杆１２
が乗り、かつ、第１係合杆６の下面に、第１連結
枠杆１１が当接するか、もしくは近接する。

同様に、台枠１の左端にも、左方の側枠２を連
結し、両側枠２の上端同士を、連結杆３をもつ
て、強固な陳列棚が形成される。

組立てられた陳列棚は、上述と逆の操作により
簡単に分解することができる。

〔考案の効果〕

本考案の装置は、台枠とその垂直杆と、前後の
両垂直杆に架設された第１、第２両係合杆と、側
枠の垂直枠杆と、その屈曲片と、前後の両垂直枠
杆に架設された第１、第２両連結枠杆の形状や寸
法あるいは相対的な位置関係が、上述のように定
められているので、組立てられた陳列棚は、垂直
杆の外内両側における第１、第２両係合杆の間
に、それぞれ側枠の第１、第２両連結枠杆が当接
して、側枠が側方に移動することはない。

また、側枠の屈曲片が、台枠の垂直杆の外面に
当接もしくは近接するので、側枠が前後移動せ
ず、かつ側枠の第２連結枠杆が、台枠の第２係合
杆に乗るとともに、第１連結枠杆が第１係合杆の
下面に当接もしくは近接するので、側枠が上下移
動せず、組立てられた陳列棚は強固である。

しかも、本考案を適用した陳列棚は、組立て分
解が容易であり、かつ製作も容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案を適用した陳列台を略示する
正面図、第２図は、同じく側面図、第３図は、下
段の棚板を取去つて示す、第１図Ａ部の拡大正面
図、第４図は、同じく平面図、第５図は、同じく
組立中の状態を示す正面図、第６図は、同じく平
面図である。 １……台枠、２……側枠、３……連結杆、４…
…棚板、５……垂直杆、６……第１係合杆、７…
…係合突杆、８……第２係合杆、９……垂直枠
杆、１０……屈曲片、１１……第１連結枠杆、１
２……第２連結枠杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平をなす方形の台枠の左右両側に、上方を向
   いて互いに平行をなす１対の側枠を、着脱自在に
   連結し、その間に棚板を設けるようにした組立式
   陳列棚等において、台枠の四角部よりそれぞれ垂
   下する垂直杆のうちの前後に対をなす両垂直杆の
   外側面上端同士間と内側面下端同士間に、それぞ
   れ前後方向を向く第１係合杆と第２係合杆を設
   け、かつ側枠の前後両垂直枠杆の下端に、台枠を
   外方より挟んで内方に向かう屈曲片を設け、前記
   両垂直枠杆の内面下端同士間と屈曲片の下面同士
   間に、それぞれ、台枠の垂直杆の外面上部に当接
   し、かつ第１係合杆の下面に当接もしくは近接す
   る第１連結枠杆と、第２係合杆に乗つて垂直杆の
   内面下端に当接する第２連結枠杆を設けてなり、
   さらに前記第１、第２両連結枠杆の間隔を、前記
   垂直杆と第２係合杆の左右幅より大としてなる組
   立式陳列棚等における台枠と側枠の連結装置。