JPS6222199Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、天板の側縁部同志を衝き合せる如く
横に並べたとき衝き合つた天板同志が前後に位置
づれすることなく安定した状態で整列させること
ができ、また相互の間に間隔をとることなく且つ
位置づれせずに複数個のものを安定的に積重ね格
納できるよう考案された座卓に関する。

通常、座卓は独立して個々に使用されるが会合
等で多人数で使用する場合にはしばしば天板同志
を衝き合せて横列に並べるようにして使用される
ことがある。

この場合、従来の座卓は特別連結の手段を備え
ていないことから、単に横に並べたに過ぎず、寄
りかゝつたりするとその卓だけが簡単に移動して
列を乱し、ときには載置した物を落下させる等の
問題があつた。

本考案は、この様な場合における座卓同志をそ
れぞれに備える脚の絡みによつて連結し、個々の
座卓が任意に移動するのを防止して常に安定した
状態で整列できるようにすると共に、脚同志及び
脚と天板の係合によつて複数の座卓を安定した状
態で積重ねられるようにした座卓を提案せんとす
るもで、以下に図示する実施例に基づき詳述する
ことにする。

第１図は本考案に係る座卓の平面図、第２図は
正面図、第３図は底面図、第４図は右側面図で、
第５図は脚とフレームの構造を明らかにするため
示した分解斜視図である。

図面において１は横長の長方形状をなす天板
で、２はこの天板の下面に前後並行するように付
設した角パイプ製のフレームであり、３，４はフ
レーム２に連結して天板の左右両側縁部１ａから
垂下する如く延設した前後対をなす脚である。

脚３，４は第５図に示される様に端部に備える
取付板５をフレーム２の内方側面に当接してビス
止めし、この端部から水平に延びる部分３ａ，４
ａと、この部分から直角に屈曲し、相並行して側
縁部１ａに向け延び出る部分３ｂ，４ｂと、この
部分から直角に下方に向けて延びる脚部分３ｃ，
４ｃから構成してなり、部分３ａ，４ａと３ｂ，
４ｂは共に水平をなしてその上面を天板の下面に
添わせるようにしてある。そして、相並行する部
分３ｂと４ｂとの間にはこの脚の素材たる金属パ
イプ材の直径に略等しい間隔６が設けてあり、こ
の間には取付片となるブリツジ７が渡してあり、
両脚を一体に連結してある。

脚部分３ｃ，４ｃは上記並行する部分３ｂ，４
ｂに連続して設けることによつて両者の基端部に
脚の直径に略等しい間隔が設けられる一方、両脚
は脚端を前後方向にハの字形に開脚している。

この前後一対をなす脚３，４はフレーム２，２
の両端に左右のものが略対称をなすよう取付板５
を介してビス止めすることにより座卓の本体枠組
を形成するもので、この組立を行つたのちその上
方から天板を臨ませ、フレーム２，２を通して揉
込むビス８及び左右の脚のブリツジ７を通して揉
むビス９によつて座卓が完成される。そして、こ
のとき左右の脚は天板１の両側縁部１ａ，１ａか
ら共に少なくとも脚の直径に略等しい幅を突き出
させる。

尚、第３図において明らかにした様にこの実施
例では天板１の下面に描く天板を前後に二等分す
る中心線ｘに対し右方においては前脚３の部分３
ｂが、また左方においては後脚４の部分４ｂが共
に接するように配置し、左右の脚の間に設けられ
る間隔６がこの中心線ｘを挟んで前後にずれるよ
うにして後述する如く座卓相互を連結したとき天
板の側縁部同志が一致するようにしてある。

本考案の座卓は上述の様に構成されるもので、
天板１を支える左右における前後各一対の脚３，
４は高さを等しく揃え、且つ前後にハの字形に開
脚することから床面に対し安定した状態で起立
し、使用に供される一方、この座卓は左右におけ
る脚を天板１の側縁部１ａから外方に突き出し、
更に前後の脚３，４の基端部において脚一本分に
相当する間隔６を設けてあることから、第６，７
図に示した如く天板の側縁部同志を衝き合せる如
く横に連結したときには左右相互の脚が噛み合い
状に交錯し、且つ相手方天板の下に侵入するため
単独で前後に移動することを完全に阻止されるこ
とになり、従来の座卓の如く任意勝手に移動して
列を乱すようなことが防止できる。そして、前記
実施例の如く左右におけるそれぞれの脚３，４の
中心が天板の中心線ｘに対して前後にずらして設
けてあることから上記脚相互の組合せ連結の際隣
接する天板同志は側縁部を完全に一致させた状態
で連結し、多数の座卓を一列に整列させることが
できる。

また、本考案の座卓は左右の脚が天板の側方に
突き出た状態で垂下し、且つ前後の脚３，４がハ
の字形に開脚していることから第８，９図に示し
た如く天板の下面に付設したフーム２を介して直
接天板同志を重ねる如く積み上げることができ、
挟い間隔で多くの座卓を格納できると共に、上の
座卓は下の座卓の左右両側に脚を垂して左右方向
への移動が拘束され、且つ上下に重る脚同志が前
後方向への移動を阻止することから積ねられた座
卓同志は安定した状態で次々と真上に積上げ格納
できることになる。

以上の様に本考案は簡単な構造でありながら、
安定した使用ができる外、横列の連結が安定的に
行え、且つ不使用時には小さな間隔で多くの座卓
を安定した状態で積上げ格納できるものであり、
極めて実用価値の高いものとなつている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したもので、第１
図は平面図、第２図は正面図、第３図は底面図、
第４図は右側面図、第５図はフレームと脚の関係
を示す分解斜視図、第６図は連結状態を示す一部
欠截した正面図、第７図は上図の底面図、第８図
は積上げ状態を説明する正面図、第９図は上図の
右側面図である。 １……天板、２……フレーム、３……前脚、４
……後脚、６……前後脚間の間隔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天板の左右側縁部の略中央部から前後方向にハ
   の字形に開脚する前後の脚を各延設する一方、該
   左右における前後の脚は基端部間に少なくとも脚
   １本分の間隔を設け、且つこれら左右における間
   隔を前記天板を前後に二等分する中心線を挟んで
   前後にずらして設けると共に、上記それぞれの脚
   は天板の左右側縁部から外方に向けて脚の略直径
   分突き出るように設けてなることを特徴とした座
   卓。