JPH0642498Y2 - 携帯用組立テーブル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、天板の面積を変更可能
な携帯用組立テーブルに関する。

【０００２】

【従来の技術】携帯用組立テーブルとしては、例えば、
実公昭６０−３１５３５号公報に示されるように、収納
箱の前後板を天板として使用するものや、実公昭６２−
３２４４３号公報に示されるように、折曲可能に連結し
た複数の板体を天板として使用するものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかし、上述の携帯用
組立テーブルでは、人数や載せるものの量に応じて天板
の面積や形状を変更することはできなかった。

【０００４】そこで本考案は、人数や載せるものの量に
応じて簡単に天板の面積や形状を変更可能で、かついず
れにおいても組立の容易な携帯用組立テーブルを提供す
ることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的達成のため本考
案は、支持脚上部に横架される天板支持部材を複数本平
行に配置し、該天板支持部材の上部に掛止される天板を
複数枚の長方形の分割天板で構成し、該分割天板に、分
割天板をその長手方向が天板支持部材と直交方向に掛止
する掛止部と、平行方向に掛止する掛止部とを設けたこ
とを特徴としている。

【０００６】

【作 用】かかる構成により、全部の分割天板をその長
手方向が天板支持部材と直交方向に掛止することや、全
部の分割天板をその長手方向が天板支持部材と平行方向
に掛止することができ、また、分割天板の一部を直交方
向に、残りを平行方向に掛止することもできるので、分
割天板の掛止方向によって天板の面積の変更が可能とな
る。

【０００７】

【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。

【０００８】携帯用組立テーブル１は、長方形の角型テ
ーブルで、パイプ状の４本の支持脚２と、携帯用組立テ
ーブル１の長手方向に配置された２本の支持脚２，２の
上部にそれぞれ横架されて平行に配置されるパイプ状の
天板支持部材３，３と、該天板支持部材３，３の上部に
掛止される天板４と、４本の支持脚２，２，２，２の中
段に設けられる棚篭５とで構成されている。

【０００９】支持脚２は、下端に石突２ａを、中段に棚
篭５のストッパリング２ｂを有し、棚篭５に収納される
長さに形成されている。

【００１０】天板支持部材３は、棚篭５に収納される長
さに形成された２本の支持部材３ａ，３ｂを印篭継ぎで
連結しており、各支持部材３ａ，３ｂは、支持脚２との
連結部３ｃを下方へ突設し、上面に天板係合部材６，７
を突出している。

【００１１】天板係合部材６は、頭部６ａを大きくした
キノコ状で、各支持部材３ａ，３ｂの連結される側寄り
に固設され、また、天板係合部材７は、頭部７ａを大き
くしたボルト状で、各支持部材３ａ，３ｂの端部寄りに
挿通され、各支持部材３ａ，３ｂの下面から突出する軸
部７ｂに蝶ネジ７ｃを螺着している。

【００１２】天板４は、棚篭５に収納される大きさの長
方形に４枚に分割されており、分割された各天板は、そ
の長手方向を天板支持部材３，３と直交する方向に配置
したときに、中央部に配置される２枚の中央部分割天板
４ａ，４ａと、端部に配置される２枚の端部分割天板４
ｂ，４ｂとがそれぞれ同一形状に形成されている。

【００１３】中央部分割天板４ａ，４ａは、その長手方
向を天板支持部材３，３と直交する方向と平行な方向に
配置可能で、端部分割天板４ｂ，４ｂは、その長手方向
を天板支持部材３，３と直交する方向に配置される。

【００１４】したがって、中央部分割天板４ａの裏面に
は、中央部分割天板４ａをその長手方向が天板支持部材
３，３と直交する方向に配置したときに、前記両天板支
持部材３，３の天板係合部材６，６に掛止する掛止部４
ｃ，４ｃが中央部に設けられ、また、中央部分割天板４
ａをその長手方向が天板支持部材３，３と平行な方向に
配置したときに、前記両天板支持部材３，３の天板係合
部材６，７，６，７に掛止する掛止部４ｄ，４ｄ，４
ｄ，４ｄが両端に設けられている。

【００１５】端部分割天板４ｂの裏面には、前記両天板
支持部材３，３の天板係合部材７，７に掛止する掛止部
４ｅ，４ｅがに設けられている。

【００１６】また、端部分割天板４ｂの裏面には、図９
に示されるように、端部分割天板４ｂを他の天板上に載
せて作業等に適する高さを得るためにスペーサー４ｆ，
４ｆが固設されている。

【００１７】上記掛止部４ｃ，４ｄ，４ｅは同一の形状
で、図５及び図６に示されるように、中央部分割天板４
ａ及び端部分割天板４ｂの裏面に形成した凹部４ｇにダ
ルマ穴４ｈを形成した金具４ｉを螺着したもので、ダル
マ穴４ｈの大径部に、天板係合部材６，７の頭部６ａ，
７ａを挿入し、中央部分割天板４ａ及び端部分割天板４
ｂをずらして天板係合部材６，７の頭部６ａ，７ａをダ
ルマ穴４ｈの小径部に移動させることにより、中央部分
割天板４ａ及び端部分割天板４ｂを天板支持部材３，３
の上部に掛止させる。

【００１８】棚篭５は、長方形の浅い角型を呈し、短辺
の各角部近傍の内側に支持脚２の固定部材として挿通パ
イプ５ａをそれぞれ設けており、各挿通パイプ５ａに
は、支持脚２を固定するボルト５ｂが取付けられてい
る。

【００１９】このように構成された携帯用組立テーブル
１を組立てるには、先ず、棚篭５のそれぞれの挿通パイ
プ５ａに下方から支持脚２をストッパリング２ｂが当接
するまで挿通し、ボルト５ｂで固定して支持脚２を４本
立てる。

【００２０】次いで、支持部材３ａ，３ｂを連結した天
板支持部材３を長手方向に配された２本の支持脚２，２
の上部に連結して横架し、２本の天板支持部材３，３を
平行に設置する。

【００２１】中央部分割天板４ａをその長手方向が天板
支持部材３，３と直交する方向に配置する場合には、中
央部分割天板４ａの掛止部４ｃ，４ｃを天板支持部材
３，３の天板係合部材６，６に掛止し、続いて、端部分
割天板４ｂの掛止部４ｅ，４ｅを天板係合部材７，７に
掛止し、該天板係合部材７，７の蝶ネジ７ｃを締めて端
部分割天板４ｂを固定することにより、天板４の面積を
大きくできる。

【００２２】このとき、中央部分割天板４ａは天板係合
部材６に嵌込んでスライドさせるだけで良く、端部分割
天板４ｂを天板係合部材７に設けられた蝶ネジ７ｃにて
締付ける作業のみで天板４全体が天板支持部材３，３に
しっかり固定されるので、作業が容易である。

【００２３】また、図７に示されるように、両中央部分
割天板４ａ，４ａをその長手方向が天板支持部材３，３
と平行な方向に配置する場合には、各中央部分割天板４
ａの掛止部４ｄ，４ｄ，４ｄ，４ｄを天板支持部材３，
３の天板係合部材６，７に掛止し、天板係合部材７の蝶
ネジ７ｃを締付けるのみで、天板４の面積を小さくして
天板４を天板支持部材３，３に固定できる。

【００２４】尚、図８に示されるように、一方の中央部
分割天板４ａと端部分割天板４ｂをその長手方向が天板
支持部材３，３と直交する方向に、他方の中央部分割天
板４ａをその長手方向が天板支持部材３，３と平行な方
向に配置してＴ型の天板４を形成することも可能であ
り、また、１枚の中央部分割天板４ａをその長手方向が
天板支持部材３，３と平行な方向に配置し、端部分割天
板４ｂ，４ｂをその長手方向が天板支持部材３，３と直
交する方向に配置してＩ型の天板４を形成することもで
きる。

【００２５】１例として、本実施例での寸法関係を図４
を利用して説明する。

【００２６】 １．中央部分割天板４ａは、４５０mm×９００mm ２．端部分割天板４ｂは、 ３００mm×９００mm ３．天板支持部材３，３の間隔 Ａ＝４００mm ４．天板係合部材６，７の間隔 Ｂ＝３７５mm ５．天板係合部材６，６の間隔 Ｃ＝４５０mm ここで、上記Ａ，Ｂ，Ｃ，は、中央部分割天板４ａ及び
端部分割天板４ｂの対応する掛止部４ｃ，４ｃ，４ｅ，
４ｅの間隔とも一致。 ６．中央部分割天板４ａの他の掛止部４ｄ，４ｄの間隔
は、 横方向 Ｄ＝４００mm＝Ａ 縦方向 Ｅ＝３７５mm＝Ｂ 以上のように構成された組立テーブル１を、図４の様に
組立てた場合の天板４の寸法は、１５００mm×９００mm
となり、面積は１．３５平方米となる。次に、図７の様
に組立てた場合には、天板４の寸法は、１８００mm×４
５０mmとなり、面積は０．８１平方米となって面積比６
割に縮小される。

【００２７】また、形状的にも大きく異なるため、使用
場所、使用目的に合せて使用者が好きな形状を選べる。
当然、上記寸法関係を適宜変更すれば、面積比、形状の
変更の度合いも様々に設定できる。

【００２８】以上のようにして、中央部分割天板４ａの
向きを変えることにより、天板４の面積、形状を人数や
載せるものの量、使用場所、使用目的に合せて変更でき
る。

【００２９】また、いずれの組立方によっても、天板支
持部材３と天板４との固定は、天板支持部材３の端部に
設けられた天板係合部材７の蝶ネジ７ｃを締付けるのみ
で、天板支持部材３の中央部に設けられた天板係合部材
６へは単に嵌込むだけで良いので、組立が容易である。

【００３０】さらに、携帯する場合には、分解すると、
支持脚２、天板支持部材３の支持部材３ａ，３ｂ、中央
部分割天板４ａ，４ａ、端部分割天板４ｂ，４ｂが棚篭
５内に収納できる大きさに形成されているので、これら
を棚篭５内に収納してベルト等で固定して運搬する。

【００３１】

【考案の効果】本考案は以上のように、支持脚上部に横
架される天板支持部材を複数本平行に配置し、該天板支
持部材の上部に掛止される天板を複数枚の長方形の分割
天板で構成し、該分割天板に、分割天板をその長手方向
が天板支持部材と直交方向に掛止する掛止部と、平行方
向に掛止する掛止部とを設けたので、分割天板の向きを
変えることにより、天板の面積、形状を人数や載せるも
のの量、使用場所、使用目的に合せて変更できる。ま
た、分割天板の向きを変える場合も、分割天板を天板係
合部材に掛止するだけなので、組立が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 携帯用組立テーブルの組立状態の一例を示す
斜視図である。

【図２】 中央部分割天板の底面図である。

【図３】 端部分割天板の底面図である。

【図４】 全ての分割天板をその長手方向が天板支持部
材と直交する方向に配置した状態の平面図である。

【図５】 図４のＶ−Ｖ断面図である。

【図６】 図５のＶＩ−ＶＩ断面図である。

【図７】 ２枚の中央部分割天板をその長手方向が天板
支持部材と平行な方向に配置した状態の平面図である。

【図８】 Ｔ型の天板を形成した状態の平面図である。

【図９】 天板上に端部分割天板をのせた状態の正面図
である。

【符号の説明】

１ 携帯用組立テーブル ２ 支持脚 ３ 天板支持部材 ４ 天板 ４ａ 中央部分割天板 ４ｂ 端部分割天板 ４ｃ，４ｄ，４ｅ 掛止部 ５ 棚篭 ６，７ 天板係合部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持脚上部に横架される天板支持部材を
   複数本平行に配置し、該天板支持部材の上部に掛止され
   る天板を複数枚の長方形の分割天板で構成し、該分割天
   板に、分割天板をその長手方向が天板支持部材と直交方
   向に掛止する掛止部と、平行方向に掛止する掛止部とを
   設けたことを特徴とする携帯用組立テーブル。