JPH0114225Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 本考案は、縦横あるいは斜めにパネルを自在に
連結し、各種の展示品を展示しうるようにした組
立式展示パネルに関する。

展覧会場等で使用される展示パネルは、展示物
を展示するだけでなく、展示パネルが倒れて観覧
者が負傷したり展示物が損傷したりすることを防
止しうるようなものでなければならない。しか
も、一定の面積に多くの展示物を展示するために
展示パネルがコンパクトで場所をとらないだけで
なく、輸送の利便を考慮すると組み立て分解が容
易であることが望まれる。さらに、経済性からみ
て同一の展示面積が得るための材料は少なければ
少ないほど好ましい。

従来の展示パネルの多くは、第４図に示す通
り、２本の支柱Ａの間に１枚の方形パネルＢを固
定して１組の展示用パネルＣとしている。

この展示用パネルを用いて多くの陳列品を展示
するには、複数個の展示パネルを使用する必要が
あるが、従来はこの展示パネルＣを第５図に示す
通り、互いに連結することなく近接して配置して
いたにすぎない。従つてパネルが単独で床面上に
置かれているだけであるため、安定性に欠け、観
覧者がぶつかつたりすると揺れたり倒れたりする
ことがあるだけでなく、相互に補強されていない
ため、強度が不十分であるという欠点がある。し
かも１枚のパネルに対して２本の支柱を必要とす
るため、経済性でも劣り、しかも支柱の全てが外
側から見えるため、美観上からも好ましくない。

又、従来のパネル板は、パネルの両面のうちの
一方のみを使用するか、あるいは両面を使用する
場合にも両面とも同一加工を施し、両面の機能が
相違するようにしたものは存在しない。

本考案は、パネル板を連結する支柱に３方向以
上に向かう係合孔を穿設し、また必要に応じてパ
ネル板の一方の面にのみ、展示用吊支用の小孔を
多数穿設することにより、従来の欠点を解消する
ようにした組立式展示パネルに関するものであ
る。

〔考案の構成〕

本考案は、両端適所に係合片が装着された方形
パネルの係合片を、側面適所に３方向以上を向く
係合孔が穿設された隣合う角筒状支柱の対向面の
１対の係合孔に係合し、両支柱間にパネルを架け
渡しパネル相互を連結した組立式展示パネルであ
る。

以下、第１図から第３図に示す実施例に基づい
て本考案を詳細に説明するが、本考案はこれに限
定されるものではない。

１は、下端に脚杆２が固着された上下方向をな
す角筒状の支柱で、該支柱１上端近傍及び中程の
４側面には、それぞれ、上下１対の係合孔３が穿
設されている。

４は、前後幅が前記支柱１と同一であり、左右
両端に、それぞれ前記係合孔３に係合する係合片
５が装着され、一方の面にのみ、展示用吊支用の
小孔６が、多数穿設されたパネルで、該パネル板
４は、各係合片５を相隣る支柱１の係合孔３に係
合させることにより、両支柱１間に架け渡されて
いる。

本実施例は、上述のように構成され、支柱１に
４方向を向く係合孔３が穿設されているため、１
つの支柱１に４枚のパネル４を係合させることが
でき、パネル４が縦横に連結されているため、連
結されたパネルが全体として安定し、観覧者がぶ
つかつても倒れることがなく観覧者の安全が図ら
れるだけでなく展示物の損傷も防止することがで
きる。しかも、１枚の方形パネル４に対して１本
の支柱１ですむため、経済的であるだけでなく、
一定の面積の場所に多くのパネルを設置すること
ができるので展示効率が向上する。さらに方形パ
ネル４を支柱１に係合するようにしているため、
組み立て分解が容易であり収納や輸送の際に場所
を取らない。

また、本実施例におけるパネル４は、一方の面
にのみ小孔６が穿設してあり、該面を小孔６に直
接展示品を吊支して使用し、他面を商品を貼着し
たり、画鋲で止着して使用することができ、各種
の展示品を多数展示することができる。さらに、
本実施例では、容易にパネル４の表裏面を逆にす
ることができ、小孔６の穿設された面を所望の位
置に配置することが可能であり、より展示効果が
向上する。さらに、本実施例では方形パネル４と
支柱１の幅を同一にしてあるため、例えば第１図
の中央の支柱１は４枚の方形パネル４に囲まれ外
から見えないため、展示物の美観が損なわれるこ
とがなく展示効果がより向上する。

また、本実施例においてレイアウトを変更する
際にも、支柱１から方形パネル４を外し分解して
所望のレイアウトとすればよい。

〔考案の効果〕

本考案は、係合片が装着された方形パネルの係
合片を、隣合う角筒状支柱の対向面の１対の係合
孔に係合し、両支柱間にパネルを架け渡しパネル
相互を連結してあるため、連結されたパネルが全
体として安定し、観覧者がぶつかつても倒れるこ
とがなく観覧者の安全が図られるだけでなく展示
物の損傷も防止することができる。しかも、１枚
の方形パネルに対して１本の支柱ですむため、経
済的であるだけでなく、一定の面積の場所に多く
のパネルを設置することができるので展示効率が
向上する。さらに方形パネルを支柱に係合するよ
うにしているため、組み立て分解が容易であり収
納や輸送の際に場所を取らず、又レイアウトの変
更も容易となり各種取扱が便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す斜視図、第
図は、同じく要部の分解斜視図、第３図は、第１
図の−線横断面図、第４図は、従来の展示パ
ネルを示す正面図、第５図は、第４図の展示パネ
ルを複数個近接させて配置した状態を示す平面図
である。 １……支柱、２……脚杆、３……係合孔、４…
…パネル、５……係合片、６……小孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 両端適所に係合片が装着された方形パネルの
   係合片を、側面適所に３方向以上を向く係合孔
   が穿設された隣合う角筒状支柱の対向面の１対
   の係合孔に係合し、両支柱間にパネルを架け渡
   しパネル相互を連結したことを特徴とする組立
   式展示パネル。 (2) 方形パネルの一方の面にのみ、展示物吊支用
   の多数の小孔を穿設した実用新案登録請求の範
   囲第１項に記載の組立式展示パネル。 (3) 支柱に４方向を向く係合孔を穿設した実用新
   案登録請求の範囲第１項または第２項に記載の
   組立式展示パネル。 (4) 角筒状支柱の幅と方形パネルの幅を同一とし
   た実用新案登録請求の範囲第１項から第３項の
   いずれかに記載の組立式展示パネル。