JPS6230104B2 - - Google Patents

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JPS6230104B2
JPS6230104B2 JP14035981A JP14035981A JPS6230104B2 JP S6230104 B2 JPS6230104 B2 JP S6230104B2 JP 14035981 A JP14035981 A JP 14035981A JP 14035981 A JP14035981 A JP 14035981A JP S6230104 B2 JPS6230104 B2 JP S6230104B2
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JP
Japan
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parts
gel coat
coat layer
powder
weight
Prior art date
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Expired
Application number
JP14035981A
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English (en)
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JPS5842456A (ja
Inventor
Tadao Saito
Yoshifumi Hama
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication of JPS6230104B2 publication Critical patent/JPS6230104B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は不燃性強化プラスチツク成形物に関す
るものである。
従来、強化プラスチツク成形物を難燃化する方
法には、クロール化またはブロム化した樹脂を使
用するか、三酸化アンチモン、塩化パラフイン等
の難燃剤または水和アルミナ、石こう等の結晶水
をもつ無機質充填材を添加する方法がとられてい
る。
しかし、これらの方法を用いて成形したゲルコ
ート付強化プラスチツク成形物を燃焼すると、熱
にさらされた箇所が蓄熱し、ある程度の時間の経
過後、ゲルコート層にクラツク及び補強層との剥
離が生じて着火、着炎するという問題があつた。
本発明の目的は、燃焼の際、熱にさらされる箇
所に熱が蓄熱しないよう、すなわち熱分散させ、
ゲルコート層のクラツク、剥離、着火、着炎を防
止し得る不燃性強化プラスチツク成形物を提供す
ることにある。
本発明は不飽和ポリエステル樹脂またはビニル
エステル樹脂を用いたゲルコート付強化プラスチ
ツク成形物(以下ゲルコート付FRPと略す)に
於いて、そのゲルコート層が特定の金属粉末また
は/及び特定の結晶水をもたない金属酸化物を樹
脂100重量部(以下、部と略す)に対し50部以上
含有し、かつ補強層が特定の金属粉末または/及
び特定の結晶水をもたない金属酸化物を樹脂100
部に対し25部以上を含有したガラス繊維補強層と
からなる不燃性強化プラスチツク成形物に関する
ものであり、燃焼の際炎の当つたゲルコート層表
面にわずかに変色が認められる程度でクラツク、
着火、着炎を生ぜず良好な成形物をもたらすこと
ができる。
本発明で使用される金属粉末は、鉄、アルミニ
ウム、亜鉛、銅、ケイ素、クローム、マンガン、
コバルト、ニツケル、モリブデン、銀、カドミウ
ム、アンモチン、タングステン、白金、金から選
ばれるものであり、また結晶水をもたない金属酸
化物は上記金属粉末の酸化物である。以下、単に
金属粉末および結晶水をもたない金属酸化物と称
す。
また、本発明でのゲルコート層および補強層に
他の無機質充填材、例えば水和アルミナ、石こ
う、炭酸カルシウム、硅酸亜鉛、みようばん、水
酸化カルシウム、クレー等あるいは塩化ビニル樹
脂粉末、ポリエチレン樹脂粉末等の熱可塑性樹脂
を添加してもなんら支障がない。
本発明で使用される不飽和ポリエステル樹脂と
は、多価アルコール、不飽和多価カルボン酸、飽
和多価カルボン酸等を適宜組み合わせて不活性雰
囲気中、高温下で縮合反応させて得られた不飽和
ポリエステルを重合禁止剤と共に重合性単量体、
例えばスチレン、メタクリル酸メチルおよびスチ
レンとメタクリル酸メチルの混合物等に溶解せし
めたものである。
また、ビニルエステル樹脂は、エポキシアクリ
レート樹脂或いは不飽和エポキシ樹脂とも呼ば
れ、 (A) エポキシ基を分子中に少なくとも1個以上有
するエポキシ化合物 (B) 不飽和一塩基酸 (C) 飽和または不飽和二塩基酸の単独か、飽和ま
たは不飽和二塩基酸とグリコールより得られる
オリゴ二塩基酸の(A)と(B)または(A)と(B)と(C)を適
宜エステル化反応させて得られるビニルエステ
ルを重合禁止剤と共に重合性単量体に溶解せし
めたものである。
本発明でのゲルコート層は金属粉末または/及
び結晶水をもたない金属酸化物を樹脂100部に対
して50部以上、好ましくは80部〜400部を含むも
のであり、また補強層は金属粉末または/及び結
晶水をもたない金属酸化物を樹脂100部に対して
25部以上、好ましくは50〜100部が適当である。
本発明での補強層に於けるガラス繊維は通常ガ
ラスマツト、ガラスロービングクロス、ガラスロ
ービング等で使用に供され、その量は該補強層に
於いて15〜40重量%が好ましい。
本発明の成形物は通常ゲルコート層が0.3〜1
mmの厚さで積層されているものである。尚、本発
明に於けるゲルコート層および補強層は着色剤、
難燃剤、収縮防止剤等の添加剤を必要により混合
されたものでも差しつかえない。
而して、本発明の成形物は不燃性に優れるばか
りでなく、機械的強度にも優れることにより内装
壁材、天井、ユニツトバス、車両関連部材、例え
ば床下収納機械器箱、タンク、ダクト等に用いら
れ、特に車両関連部材に好適である。
次に、例を挙げて本発明を説明するが、例中の
%は重量%を表わす。
実施例 1 不飽和ポリエステル樹脂(大日本インキ化学工
業(株)製、ポリライトFG・190)100部及び亜鉛粉
末300部を混合した。この組成物に促進剤として
6%ナフテン酸コバルト0.5%、硬化剤として55
%メチルエチルケトンパーオキサイド1.0%を加
えた後、あらかじめ離型剤で表面処理をしたガラ
ス板の表面に塗布した。そのまま室温放置してゲ
ル化後、40〜50℃の熱風乾燥器内で硬化させゲル
コート層を形成した。
続いて不飽和ポリエステル樹脂100部、亜鉛粉
末100部、水和アルミナ50部を混合した。この組
成物に促進剤として6%ナフテン酸コバルト0.5
%、硬化剤として55%メチルエチルケトンパーオ
キサイド1.0%を加え混合した後、ガラスチヨツ
プドストランドマツト(450g/m2)3枚を用
い、上記ゲルコート層表面にハンドレイアツプ法
によりガラス繊維量が20%になるように補強層を
積層した。その後ゲル化させ、60〜70℃の熱風乾
燥器内で硬化させた。
こうして作成したFRP板から運輸省式燃焼試
験用試験板(B−5判のサイズ)を切り出し、運
輸省規格鉄道車両用非金属材料の燃焼試験(アル
コール燃焼時間1分40秒)を行なつたところゲル
コート層のクラツク、剥離、着火、着炎もなく、
炎の当たつたゲルコート層表面にわずかに変色が
認められた程度で、不燃性は合格であつた。
比較例 1 実施例1に於いて、亜鉛粉末および水和アルミ
ナを添加せずに得たゲルコート層を用い、他は実
施例1と同様にしてFRP板を作成し、運輸省規
格鉄道車両用非金属材料の燃焼試験を行なつたと
ころ激しく着火、着炎し、不燃性に不合格であつ
た。
比較例 2 実施例1に於いて、亜鉛粉末を含有せず、水和
アルミナを100部として補強層を用いる以外実施
例1と同様にしてFRP板を得、運輸省式燃焼試
験を行なつたところゲルコート表面にクラツクが
生じ、不燃性は不合格であつた。
比較例 3 実施例1に於いて、ゲルコート層が亜鉛粉末を
添加せずに水和アルミナを100部としたもので、
また補強層も亜鉛粉末を添加せずに水和アルミナ
を100部としたものである以外は実施例1と同様
にしてFRP板を作製し、運輸省式燃焼試験を行
なつたところゲルコート層にクラツク及び着火、
着炎が生じ不燃性は不合格であつた。
実施例 2 亜鉛粉末および水和アルミナの代りにアルミニ
ウム粉末150部を用いる以外実施例1と同様にし
てゲルコート層を得、また亜鉛粉末の代りにアル
ミニウム粉末100部を用いる以外実施例1と同様
にした補強層により実施例1に準じてFRP板を
作成した。このFRP板は運輸省規格の燃焼試験
において不燃性が合格であつた。
比較例 4 亜鉛粉末の代りにアルミニウム粉末50部を用い
る以外実施例1と同様にしてゲルコート層を得、
また亜鉛粉末の代りにアルミニウム粉末20部を用
いる以外実施例1と同様にして得た補強層により
実施例1に準じてFRP板を作成し、運輸省規格
燃焼試験を行なつたところクラツクが生じて不燃
性に不合格であつた。
比較例 5 実施例2に於いて、ゲルコート層でのアルミニ
ウム粉末の量を30部に代え、また補強層でのアル
ミニウム粉末の量を20部に代える以外は実施例1
と同様にしてFRP板を作成し、運輸省規格燃焼
試験を行なつたところ着火なく小さなクラツクが
認められ、不燃性に不合格であつた。
実施例 3 実施例1に於いて、ゲルコート層での亜鉛粉末
の代りに酸化鉄150部を用い、また補強層での亜
鉛粉末の代りに酸化鉄100部を用いる以外は実施
例1と同様にしてFRP板を得、運輸省式燃焼試
験を行なつたところ不燃性に合格した。
実施例 4 実施例2において不飽和ポリエステル樹脂の代
わりにビニルエステル樹脂(大日本インキ化学工
業(株)デイツクライトUE−5210)を用いて同様
に作成したFRP板で運輸省式燃焼試験を行なつ
たところクラツク、剥離、着火、着炎もなく、不
燃性に合格した。
比較例 6 実施例1に於いて、亜鉛粉末を含有せず炭酸カ
ルシウムを100部とした補強層を用いる以外実施
例1と同様にしてFRP板を得、運輸省式燃焼試
験を行なつたところゲルコート表面にクラツク、
着火及び着炎が生じ不燃性は不合格であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 不飽和ポリエステル樹脂またはビニルエステ
    ル樹脂100重量部及び金属粉末または/および結
    晶水を有しない金属酸化物50重量部以上を含んで
    なり、且つ該金属粉末および該金属酸化物が鉄、
    アルミニウム、亜鉛、銅、ケイ素、クローム、マ
    ンガン、コバルト、ニツケル、モリブデン、銀、
    カドミウム、アンチモン、タングステン、白金、
    金から選ばれる金属からなるゲルコート層と、 2 不飽和ポリエステル樹脂またはビニルエステ
    ル樹脂100重量部、上記金属粉末または/及び上
    記結晶水を有しない金属酸化物25重量部以上及び
    ガラス繊維を含んでなる補強層とを積層してなる
    不燃性強化プラスチツク成形物。
JP14035981A 1981-09-08 1981-09-08 不燃性強化プラスチツク成形物 Granted JPS5842456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14035981A JPS5842456A (ja) 1981-09-08 1981-09-08 不燃性強化プラスチツク成形物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14035981A JPS5842456A (ja) 1981-09-08 1981-09-08 不燃性強化プラスチツク成形物

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Publication Number Publication Date
JPS5842456A JPS5842456A (ja) 1983-03-11
JPS6230104B2 true JPS6230104B2 (ja) 1987-06-30

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ID=15266983

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14035981A Granted JPS5842456A (ja) 1981-09-08 1981-09-08 不燃性強化プラスチツク成形物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1288637C (en) * 1986-04-04 1991-09-10 John S. Luckanuck Fire resistant steel door

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JPS5842456A (ja) 1983-03-11

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