JPS62298957A - ピンチロ−ラ圧着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明は、オーディオ機器やビデオテープレコーダなど
の磁気記録再生装置に有用なピンチローラ圧着装置に関
するものである。

従来の技術 近年、テープカセットを用いた家庭用の回転ヘッド矢磁
気記録再生装置は小型、軽量、低コスト化が格段と進歩
したことから普及が増進している。

さらに装置の機構は簡単な構成で高い機能を有するとと
もに、部品点数削減、軽量化、薄型化、省電力化が望ま
れてきた。また機構の動作切換え方式も重くて電力消費
の多いソレノイド等を廃止し、モータとカムによる動作
切換え方式が主流となってきた。以下図面を参照しなが
ら従来のピンチローラ圧着装置について説明する。

第７図は従来のピンチローラ圧着装置の概略平面図、第
８図は同装置の概略側面図、第９図および第１０図は同
装置の動作説明図でちる。

１はキャプスタン軸でありモータ（図示せず）により所
定の速度で回転する。２はピンチローラであシピンチア
ーム３に固定された軸を中上・に自在に回転する。ピン
チアーム３は支軸４を中心に回動可能となっている。５
はピンチカムであり支軸らを中心に回動可能でちり、駆
動源（図示せず）に連結された数個のギヤ（図示せず）
によ）動力が伝達される。了は圧着カムフォロアであり
支軸４を中心に回動可能となっており、ピンチアーム３
との間に圧着ばね８が掛けられている。この圧着カム７
オロア７は摺動部７ａがピンチカム５の圧着カム部（６
ａ　、ｓｂ　、５ｃ　）に当接し摺動する。また圧着カ
ムフォロア７には係止部７ｂが圧着ばね８の引張力によ
シビンチアーム３と当接している。さらに圧着カムフォ
ロア７はシャーシ基板９に固定されたばね掛け１０との
間に掛けられた戻しばね１１によシ支軸４を中心に反時
計回りの方向に付勢されている。１２は磁気テープであ
る。以上のように構成されたピンチローラ圧着装置につ
いて次にその動作を説明する。

第７図はピンチローラ２がキャプスタン軸１に圧着され
る前の状態を示しており磁気テープ１２がキャプスタン
軸１とピンチローラ２との間にローディングされた状態
となっている。ピンチカム５は駆動源により反時計回り
の方向に回動され、それに伴って圧着カムフォロア了は
、第７図の圧着カム部の最小カム半径部５ａの位置から
カム半径変化部６ｂを通って第９図に示すように最大カ
ム半径部６Ｃの位置まで摺動する。この動作により圧着
カムフォロア７は戻しばね１１の引張力に抗して時計回
りの方向に回動し、さらにピンチローラ２が磁気テープ
１２をはさんでキャプスタン軸１に圧着すると圧着ばね
８の引張力に抗して圧着カムフォロア７の係止部７ｂと
ピンチアーム３の当接が開き、ピンチローラ２とキャプ
スタン軸１に圧着ばね８による必要十分な圧着力が発生
する。このようにしてピンチローラ圧着が完了したのち
、キャプスタン軸１の回転により磁気テープには所定の
方向に送られることが可能となる。逆にピンチローラ２
の圧着を解除するときはピンチカム６は時計回シの方向
に回動し、以上に述べた動作の逆の動作で第７図の状態
１で復帰する。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、ピンチローラ２が
キャプスタン軸１に圧着した状態のとき必要な圧着力を
得るだめの圧着ばね８による引張力がかなシ高くなって
いる。このとき圧着力の反力として圧着カムフォロア了
の摺動部７ａと圧着カム部（ｓａ　、　ｓｂ　、　ｓ、
ｃ　）の最大カム半径部５Ｃとの接触部分にも高い押圧
力がかかつている。

すなわちピンチカム５が反時計回りの方向に回動じてピ
ンチローラ２を圧着するとき圧着カムフォロア了の摺動
部子ａがカム半径変化部５ｂを摺動し、最大カム半径部
５Ｃに移る僅か手前で圧着ばね８が伸び始めるため、こ
の高い押圧力が発生する。第１０図は圧着カムフォロア
了の摺動部アａがカム半径変化部５ｂから最大カム半径
部５Ｃに移るときの状態を示している。圧着ばね８によ
る高い押圧力がかかるとき以外は、摺動部７ａとピンチ
カム５には戻しばね１１による軽い押圧力のみがかかっ
ている。

以上に述べたピンチカム６と圧着カムフォロア７の摺動
面の押圧力の変化は次に述べるような問題を発生してい
た。すなわちピンチカム６が時計回９の方向に回動し、
ピンチローラ２の圧着を解除するとき圧着カムフォロア
７の摺動部７ａは最大カム半径部５Ｃからカム半径変化
部５ｂに与勤する。この際摺動部７ａが最大カム半径部
５Ｃからカム半径変化部６ｂに移った直後に高い押圧力
によりカム面が押され、ピンチカム６は時計回りの方向
にピンチカム６の駆動力による回動速度よりも速く瞬時
にギヤのバノクラノシ分だけ回動するという現象が発生
していた。特にカム半径変化部５ｂの圧着カムフォロア
７に対する圧力角が大きい場合には顕著に発生し、これ
は円滑なピンチローラ圧着と解除の動作を妨げ、さらに
瞬時のピンチカム５のギヤの回転による衝撃力となりギ
ヤ音が発生していた。

近年、磁気記録再生装置は機能の高度化に伴いイメージ
アンプのため動作時の静音化が望まれており、上述のよ
うなギヤ音は静音化の妨げとなる。

しかしながら磁気記録再生装置の小型化に伴いピンチカ
ムは小さい部品で大きいリフト量を持ち、ピンチローラ
圧着のだめの十分大きいストロークを発生しなければな
らない場合が多く、ピンチカム面の圧力角も大きくなる
傾向にあわ、上述のギヤ音を低減することは困難であっ
た。さらにカム半径変化部５ｂのカム曲線の圧着カムフ
ォロアアに対する圧力角が大きいことはピンチカム６の
駆動力の増加にもなり、磁気記録再生装置の消費電力の
増加にもつながっていた。

本発明はこのような問題点を解決するため、簡単な構成
でピンチカムと圧着ばね力によるギヤの衝撃音を低減し
、円滑なピンチローラ圧着と解除の動作を行い、さらに
ピンチカムの駆動力を低減することのできるピンチロー
ラ圧着装置を提供することを目的としている。

問題点を解決するだめの手段 上記問題点を解決するために本発明のピンチローラ圧着
装置は、ピンチカムが連続する第１のカム曲線と第２の
カム曲線を有し、圧着カムフォロアが戻しばねのみに抗
して変位する場合は圧力角の大きい第１のカム曲線に追
従し、圧着カムフォロアが戻しばねおよび圧着ばねの両
方に抗して変位する場合は圧力角の小さい第２のカム曲
線に追従するという構成を備えたものである。

作　　用 本発明は上記した構成によって、ピンチカムの圧着カム
と圧着カムフォロアの作用による不必要な回動を妨げ、
それによりギヤの衝撃音を低減し、円滑なピンチローラ
の圧着と解除の動作により磁気記録再生装置の動作時の
静音化を行う。さらに、ピンチローラ圧着のだめの駆動
力を低減し消費電力の少ないピンチローラ圧着装置を実
現することができる。

実施例 以下、本発明の実施例に係るピンチローラ圧着装置につ
いて図面を用いて説明する。第１図は本発明の実施例の
概略平面図、第２図は同装置のピンチカム曲線構成図、
第３図ないし第５図は同装置の動作説明図、第６図はピ
ンチカムの形状を説明するタイミングチャートである。

なお前述の従来例と同一の構成要素には同一番号を付与
して説明を省略する。

第１図においてピンチローラ圧着装置の主要構成要素は
第７図および第８図で示した従来例のピンチローラ圧着
装置のものと同一であり、相違点はピンチカム５の圧着
カム部がカム半径変化部として第１のカム曲線ｓｂ１お
よび第２のカム曲線６ｂ２を有することである。第２１
図においてピンチカム６の圧着カム部は最小カム半径部
５ａ、第１のカム曲線５ｂ１、第２のカム曲線５ｂ２、
最大カム半径部５Ｃから成っている。第６図において（
Ａ）は従来例のピンチカムの位相に対するカム曲線のリ
フト量の変化を示し、（Ｉ３）は本発明の実施例におけ
るピンチカムの位相に対するカム曲線のリフト量の変化
を示している。以上のように構成された本発明の実施例
におけるピンチローラ圧着装置において、以下その動作
について説明する。

第１図はピンチローラ２がキャプスタン軸１に圧着され
る前の状態を示している。ピンチカム５が反時計回りの
方向に回動してピンチローラ２をキャプスタン軸１に圧
着させる動作の過程において、圧着カムフォロア７の摺
動部７ａがピンチカム５の第１のカム曲線ｓｂ１に追従
して摺動する場合は戻しばね１１のみが伸び、ピンチカ
ム６は第３図の位相まで回動する。さらに摺動部７ａが
ピンチカム５の第２のカム曲線ｓｂ２に追従して摺動す
る場合はピンチローラ２がキャプスタン軸１に当接する
ため戻しばね１１に加えて圧着ばね８も伸び、ピンチカ
ム５は第４図の位相まで回動する。

その後摺動部７ａがピンチカム５の最大カム半径部５Ｃ
まで来ると戻しばね１１および圧着ばね８の伸びは止ま
りピンチローラ２の圧着が完了する（第５図）。逆にピ
ンチローラ２の圧着を解除する場合はピンチカム６が時
計回りの方向に回動し、圧着時の動作と反対の過程に従
って圧着カムフォロア７と圧着ばね８および戻しばね１
１が動作する。ここで第６図のタイミングチャートにつ
いて説明する。第６図の人は従来例のカム曲線の変化を
示しているがピンチカム５の位相θ　からθ２までは等
速カム曲線でありカム半径変化部５ｂに相当することを
示している。第６図の（Ｂ）は本発明の実施例における
カム曲線の変化を示しておりピンチカム５の位相θ　か
らθ２まで！−ｉ２つの等速カム曲線で構成されており
第１のカム曲線ｓｂ、および第２のカム曲線６ｂ２に相
当することを示している。

さらにこれらのカム曲線はタイミングチャートの直線の
傾斜が各々の圧着カムフォロア７に対する圧力角の大小
を示している。すなわち同図ＣＢ）の０１から０３まで
のカム曲線５ｂ１は同図への０１から０２のカム曲線５
ｂよシ圧力角が大きく、同図（Ｂ）の０３から０２まで
のカム曲線５ｂ２は同図式〇〇、からθ２のカム曲線５
ｂより圧力角が小さい。従って圧着カムフォロア了の摺
動部７ａがピンチカム６の第２のカム曲線ｓ　ｂ　２に
追従して摺動する場合従来例に比較して圧力角が小さい
ため圧着ばね８の力によるピンチカム５の時計回りの方
向への回動力は小さくなる。よってピンチローラ圧Ｍ解
除時の衝撃力を低減できるためギヤ音を小さくすること
ができる。さらにピンチローラ２の圧着時のピンチカム
６の駆動力も低減することができる。ここで第１のカム
曲線ｔｓｂ１の圧力角は従来例のカム半径変化部ｓｂ（
カム曲、！（６ｉｂ））は圧力角より大きいが、第１の
カム曲線ｓｂ１に追従して圧着カムフォロア７の摺動部
７ａが摺動する時は戻しばね１１のみが変位する。戻し
ばね１１の引張力は圧着ばね８の引張力に比較して十分
小さいためピンチカム６の回動負荷としては問題となら
ない。

以上のように構成されたピンチローラ圧着装置は、ピン
チローラ２の圧着を解除する際の衝撃力によるギヤ音を
低減し、さらにピンチローラ２の圧着時のピンチカム６
の駆動力をも低減するため、円滑なピンチローラの圧着
と解除の動作を行うことができる。

発明の効果 以上のように本発明のビンチロ〜う圧着装置は、ピンチ
カムが連続する第１のカム曲線と第２のカム曲線を有し
、圧着カムフォロアが戻しばねのみに抗して変位する場
合は圧力角の大きい第１のカム曲線に追従し、圧着カム
７オロアが戻しばねおよび圧着ばねの両方に抗して変位
する場合は圧力角の小さい第２のカム曲線に追従すると
いう構成を備えることにより、ピンチカムの圧着カムと
圧着カムフォロアによる不必要な回動を押え、それによ
りギヤの術撃音を低減し、円滑なピンチローラの圧着と
解除の動作により磁気記録再生装置の動作時の静音化を
行うことができる。さらにピンチローラ圧着時のピンチ
カム駆動力の低減ができるため消費電力の少ないピンチ
ローラ圧着装置を実現でき、その効果は非常に大きいも
のがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例であるピンチローラ圧着装置の
概略平面図、第２図は同装置のピンチカム曲線の構成を
示す平面図、第３図ないし第５図は同装置の動作の説明
をするだめの平面図、第６図はピンチカムの形状を説明
するタイミングチャート、第７図は従来のピンチローラ
圧着装置の概略平面図、第８図は同装置の概略側面図、
第９図および第１０図は同装置の動作の説明するだめの
平面図である。 １・・・・・・キャプスタン軸、２・・・・・・ピンチ
ローラ、３・・・・・・ピンチアーム、４・・・・・・
支軸、５・・・・・・ピンチカム、ｅ・・・・・・支軸
、７・・・・・・圧着カムフォロア、８・・・・・・圧
着ばね、９・・・・・・シャーシ基板、１Ｑ・・・・・
・ばね掛け、１１・・・・・戻しばね、１２・・・・・
・磁気テープ、（ｓａ、ｓｂ、ｓｃ）・・・・・・圧着
カム部、５ａ・・・・・・最小カム半径部、６ｂ・・・
・・・カム半径変化部、５．ｃ・・・・・・最大カム半
径部、ｓｂｌ・・・・・・第１のカム曲線、５ｂ２・・
・・・・第２のカム曲線、７ａ・・・・・・摺動部、７
ｂ・・・・・・係止部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名γ−
）保羞刀ｔ、７ｚυア δ−・　Ｉｆｐ 第３図 第５図 第６図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁気テープをキャプスタン軸に圧着はさみ込み所定の方
   向に送るためのピンチローラと、カムを有するカム部材
   と、前記カムに追従変位することにより数個の弾性部材
   を介して前記ピンチローラを前記キャプスタン軸に圧着
   させる変位部材と、前記カム部材を駆動するための、駆
   動手段とを有し、前記変位部材が連続する数個のカム曲
   線に追従して変位し、同時に各カム曲線に対応して異な
   る弾性部材が交互または同時に変形することを特徴とす
   るピンチローラ圧着装置。