JPS6229863B2 - - Google Patents

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JPS6229863B2
JPS6229863B2 JP52116345A JP11634577A JPS6229863B2 JP S6229863 B2 JPS6229863 B2 JP S6229863B2 JP 52116345 A JP52116345 A JP 52116345A JP 11634577 A JP11634577 A JP 11634577A JP S6229863 B2 JPS6229863 B2 JP S6229863B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anode electrode
arc
tungsten
crystal grains
bulb
Prior art date
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Expired
Application number
JP52116345A
Other languages
English (en)
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JPS5450160A (en
Inventor
Hideo Koizumi
Yoichi Myashita
Shigeharu Nishino
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP11634577A priority Critical patent/JPS5450160A/ja
Publication of JPS5450160A publication Critical patent/JPS5450160A/ja
Publication of JPS6229863B2 publication Critical patent/JPS6229863B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は映写機用キセノンランプなどのアノー
ド電極として用いられる放電灯電極に関する。 一般にキセノンランプは図示するように石英バ
ルブ1内にトリウム−タングステンからなるカソ
ード電極2と純タングステンからなるアノード電
極3とを対向して配置し、さらに該バルブ1内に
キセノンガスを封入してある。 上記カソード電極2は一般にトリウム−タング
ステンを通常の粉末冶金法および加工にて棒状と
しこれを切削加工して製造され、またアノード電
極3は一般に純タングステンを通常の粉末冶金法
および加工にて棒状としてこれを切削加工して製
造される。 しかるに上述したキセノンランプは排気処理時
にバルブ1が黒化しやすく製造上の問題があると
ともに、長期間使用すると黒化の傾向が著しくし
かもアノード電極3の先端に形成したアーク受け
部3aの表面が凹凸状に荒れてアーク切れや輝度
の低下が著しく寿命が低い問題があつた。 本発明はバルブ1の黒化が主にアノード電極3
のアーク受け部3aから発生するガスに起因し、
さらにアーク受け部3aの肌荒れが結晶粒界でお
こることに着目してなされたもので、その目的と
するところはアーク受け部を100個/mm2以下の大
結晶としてバルブの黒化及びアーク受け部の肌荒
れによるアーク切れ、輝度の低下をそれぞれ防止
して長寿命化を図ることができる放電灯用電極を
提供するのである。 以下本発明をキセノンランプに適用した実施例
にもとづいて詳細に説明する。 図はキヤノンランプの断面図で、このランプは
石英バルブ1内にトリウム−タングステンからな
るカソード電極2とタングステン又はタングステ
ン合金からなるアノード電極3とを対向に配置
し、さらに該バルブ1内にキセノンガスを封入し
ている。上記カソード電極2は先端を尖らせて形
成し、一方アノード電極3は先端に略半球状又は
平面状のアーク受け部3aを形成しており、カソ
ード電極2から発生するアークをこのアーク受け
部3aで受けるようになつている。上記アーク受
け部3aはその結晶粒を100個/mm2以下の大結晶
粒に形成している。このようにアノード電極3の
アーク受け部3aを100個/mm2以下の大結晶粒に
形成するとアーク受け部3aの肌荒れが極めて少
なくなる。この理由は肌荒れが結晶粒界に生ずる
熱歪あるいは使用時にナトリウム、カリウムなど
が粒界に集合することなどが原因となつて主に結
晶粒界で生ずるものと考えられており、従つてア
ーク受け部3aの結晶粒を大きくすることにより
粒界を少なくし、この結果肌荒れを阻止するもの
と推定される。また、アーク受け部3aを大結晶
粒とすることによりキセノンランプの黒化が少な
くなる。この黒化はアノード電極3とくに高温に
加熱されるアノード電極3のアーク受け部3a付
近から発生するガス不純物に起因すると考えら
れ、アーク受け部3aを大結晶粒とすることによ
り、結晶粒界に多く存在すると考えられるガス不
純物が極少となるため使用中にガスの放出が極め
て少くなるものと推定される。この場合100個/
mm2を越える細細かい結晶粒ではバルブ1の黒化防
止及びアーク受け部3aの肌荒れ防止効果が認め
られず、通常40〜70個/mm2が好適である。 なお単位面積あたりの結晶粒の数(NA)は次
の様にして測定できる。 金属組織の顕微鏡写真においてある円の面積A
の中に完全に含まれる結晶粒の数(NW)と一部
分が含まれる結晶粒の数(Ni)とを数える。こ
の場合十分な数の結晶粒(例えば30個以上)が円
の内に含まれていることが望ましい。このとき結
晶粒の総数(NT)は NT=NW+1/2Ni で与えられる。したがつてNAはNA=NT/Aに
よつて与えられる。 アノード電極3のアーク受け部3aの結晶粒を
100個/mm2以下の大結晶とする方法としては例え
ばアノード電極3を真空中で加熱処理することに
より行なう。すなわちアノード電極3はタングス
テン又はタングステン合金の圧粉成形体を焼結し
た後この焼結体を鍛造し、さらに切削加工するこ
とにより、棒状体が得られるが、この棒状体をさ
らに真空中で2000℃以上に加熱することにより結
晶粒が再結晶して大きな結晶粒が形成される。こ
の場合真空度は10-4〜10-5torr程度が好ましく、
また加熱温度は2200〜2350℃が特に望ましい。ま
たアノード電極3の加熱方法としてはアーク受け
部3aのみをアークにより加熱する方法でもよい
が、熱歪を生じやすくなるため全体を加熱するの
が望ましい。 この真空高温処理は、使用中の黒化発生を大巾
に減少せしめ、電極の変形も著しく少なくすると
ともに始動電圧の上昇を防止する効果を奏する。 なおアノード電極3はタングステン又はタング
ステン合金の圧粉体を焼結したものを鍛造、加工
し、さらにこれを真空中で加熱して製造された
が、アーク溶解した鋳造材あるいは電子ビーム溶
解した鋳造材を鍛造、加工し、さらにこれを真空
中で加熱して製造したものでもよい。このものは
鋳造材中に含まれるガス量が少ないのでバルブの
黒化防止、効果及びアーク切れや輝度低下の阻止
効果がさらに高められ好適である。 特に電子ビーム溶解タングステン電極は、粉末
冶金法で得られるものよりは、長大なグレインを
容易に得ることができ大変好ましいものである。 次に本発明の実施例を説明する。 実施例 タングステンの圧粉成形体を焼結した後この焼
結体を鍛造しさらに切削加工して先端を半球状と
した直径20mmの棒状体を作成し、しかる後この棒
状体を10-4torrの真空中で2200℃に2時間通電加
熱してアーク受け部の結晶粒が約100個/mm2のア
ノード電極(No.1)を製造した。 また上記棒状体を10-4torrの真空中で2350℃に
2時間通電加熱してアーク受け部の結晶粒が約50
個/mm2のアノード電極(No.2)を製造した。 このようにして得られたアノード電極とトリウ
ム−タングステンからなるカソード電極とをバル
ブ内に配置して、両電極を加熱しながら排気処理
を行ない、バルブの黒化を観察した。その観察結
果を第1表に示す。 さらに排気処理後のキセノンランプを3KWで
500時間使用しバルブ黒化の進行具合を観察し、
さらにアーク受け部の表面状態及び輝度の低下具
合を観察した。その結果を第1表に示す。 比較例 タングステンの圧粉成形体を焼結した後この焼
結体を鍛造しさらに切削加工して先端を略半球状
とした直径約20mmの棒状体を作製し、しかる後こ
の棒状体を10-4torrの真空中で2000℃に1時間加
熱してその結晶粒が約200個/mm2のアノード電極
(No.3)を作製した。 また上記棒状体を加熱処理しないアノード電極
(No.4)を作製した。 このようにして得られたアノード電極(No.3,
No.4)をバルブ内に組込み実施例の場合と同様に
排気処理時、使用時におけるバルブの黒化、アー
ク受け部の表面状態及び輝度の劣化をそれぞれ観
察しさらにアーク切れ回数を測定した。その結果
を第1表に併記する。
【表】 上表から明らかなように本発明によれば排気処
理時にバルブの黒化がなく製造時の歩留りが高い
とともに、長期間使用してもバルブの黒化の進行
が遅く、アーク切れもほとんどなく、しかも輝度
が安定して長寿命となるなど顕著な効果を奏す
る。 電子ビーム溶解した溶解材を鍛造、加工し、さ
らに真空加納熱したタングステン電極を、アノー
ドに組み込み寿命試験を行なつた。この結果点灯
後100時間後でバルブはわずかに黒化したが、光
度は点灯時を100として98〜99と殆んど変化せ
ず、アークの状態、アノードの形状、状態は殆ん
ど変りがなかつた。更に300時間を経た後でもア
ークの状態、アノードの形状、状態は殆んど変ら
ず、光度90程度以上を維持していた。電子ビーム
溶解タングステン電極は、グレインが大きく、電
子衝撃に対して強いことが明らかになつた。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るアノード電極を組込んだキ
セノンランプの断面図である。 1……バルブ、2……カソード電極、3……ア
ノード電極、3a……アーク受け部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 タングステン又はタングステン合金からなる
    アノード電極の先端に形成したアーク受け部の結
    晶組織を、真空中の加熱処理により溶融させるこ
    となく100個/mm2以下の大結晶粒に形成してなる
    放電灯用電極。
JP11634577A 1977-09-28 1977-09-28 Electrode of discharge lamp Granted JPS5450160A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11634577A JPS5450160A (en) 1977-09-28 1977-09-28 Electrode of discharge lamp

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11634577A JPS5450160A (en) 1977-09-28 1977-09-28 Electrode of discharge lamp

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5450160A JPS5450160A (en) 1979-04-19
JPS6229863B2 true JPS6229863B2 (ja) 1987-06-29

Family

ID=14684641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11634577A Granted JPS5450160A (en) 1977-09-28 1977-09-28 Electrode of discharge lamp

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5821377B2 (ja) * 1979-10-01 1983-04-28 株式会社東芝 放電灯用電極
JPS5821378B2 (ja) * 1979-10-01 1983-04-28 株式会社東芝 放電灯用電極
JPS58130588A (ja) * 1982-01-28 1983-08-04 松下電器産業株式会社 フレキシブル配線板
JP3899898B2 (ja) * 2001-10-30 2007-03-28 ウシオ電機株式会社 ショートアーク型水銀ランプ

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JPS5450160A (en) 1979-04-19

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