JP2782611B2 - ショートアーク型キセノン放電灯およびショートアーク型水銀蒸気放電灯 - Google Patents

ショートアーク型キセノン放電灯およびショートアーク型水銀蒸気放電灯

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ショートアーク型キセノン放電灯およびシ
ョートアーク型水銀蒸気放電灯に関する。
〔従来の技術〕
水銀を封入しないショートアーク型キセノン放電灯で
は、アーク強度の経時的な変化が大きいため、陰極の表
面を炭化処理することによりアーク強度の経時的な変化
を小さくしてアーク強度の安定性(以下「アーク安定
度」という。)を高めることが行われている。
また、水銀封入量の少ないショートアーク型水銀蒸気
放電灯では、水銀封入量の多い超高圧水銀灯に比較して
アーク安定度が悪いため、ショートアーク型キセノン放
電灯と同様に陰極の表面を炭化処理することによりアー
ク安定度を高めることが必要である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、アーク安定度を高めるためにタングステンか
らなる陰極の先端までも炭化処理を施すと、陰極の先端
の表面には炭化タングステン(W2C)が形成され、この
炭化タングステンはタングステンより融点が低いため
に、陰極の先端が早期に損耗し、使用寿命が短くなる問
題が生じた。
そこで、本発明者らは、アーク安定度をある程度高く
維持でき、かつ陰極の早期損耗を抑制するためには、陰
極の表面の炭化処理をどの程度行えばよいかを鋭意研究
したところ、陰極の先端には炭化処理が施されていない
非炭化処理部を設けると共に、これに続いて炭化処理部
を設け、さらに非炭化処理部の軸方向の長さLを定格ラ
ンプ電流Aとの関係において一定範囲に規定することに
より、アーク安定度を高め、かつ陰極の損耗を抑制する
ことができることを見出して、本発明を完成するに至っ
たものである。
本発明の目的は、アーク安定度が高くて、しかも陰極
の損耗の少ないショートアーク型キセノン放電灯および
ショートアーク型水銀蒸気放電灯を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明のショートアーク型
キセノン放電灯は、バルブの中央の発光空間膨出部内で
陰極と陽極とが対向配置され、点灯時のキセノンガスの
圧力が20気圧以上になるショートアーク型キセノン放電
灯において、前記陰極には、炭化処理が施されていない
先端の非炭化処理部と、この先端の非炭化処理部に続く
炭化処理部とが設けられ、前記先端の非炭化処理部の軸
方向の長さL(単位:mm)と、定格ランプ電流A(単位:
A)とが、下記式(1)を満足することを特徴とする。
そして、本発明のショートアーク型水銀蒸気放電灯
は、バルブの中央の発光空間膨出部内で陰極と陽極とが
対向配置され、希ガスと水銀とが封入され、水銀の封入
量が10mg/cc以下であるショートアーク型水銀蒸気放電
灯において、前記陰極には、炭化処理が施されていない
先端の非炭化処理部と、この先端の非炭化処理部に続く
炭化処理部とが設けられ、前記先端の非炭化処理部の軸
方向の長さL(単位:mm)と、定格ランプ電流A(単位:
A)とが、上記式(1)を満足することを特徴とする。
〔作用〕
陰極の先端の非炭化処理部に続いて炭化処理部が設け
られているので、アーク強度の経時的な変化が小さく抑
制されてアーク安定度が高くなり、しかも非炭化処理部
の軸方向の長さL(単位:mm)が定格ランプ電流A(単
位:アンペア)との関係において上記式(1)を満たす
ように一定範囲に規定されているので、陰極の先端の融
点の低下が抑制され、陰極の早期損耗が抑制されて使用
寿命が長くなる。
〔実施例1〕 この実施例1では、ショートアーク型キセノン放電灯
について説明する。
第1図に示すように、バルブ1の中央の発光空間膨出
部2内で陰極3と陽極4が対向配置されている。7は口
金、8は封止管部である。
発光空間膨出部2には、点灯時の圧力が20気圧以上に
なる量のキセノンガスが封入されている。
陰極3には、第2図に拡大して示すように、炭化処理
が施されていない先端の非炭化処理部5と、この先端の
非炭化処理部5に続く炭化処理部6とが設けられてい
る。
先端の非炭化処理部5の軸方向の長さLは、定格ラン
プ電流Aとの関係において、前記式(1)を満足するよ
うに規定されている。第3図において斜線領域が前記式
(1)を満足する範囲である。
炭化処理部6の形成手段としては特に限定されない
が、例えば以下の方法を適用することができる。
98%のタングステン(W)と2%の酸化トリウム(Th
O2)とからなる陰極棒にカーボン粉末の分散液を当該陰
極棒の先端の非炭化処理部となるべき部分を除く部分に
塗布し、これを自然乾燥させる。分散液の代わりに墨汁
を用いてもよい。
次いで、乾燥部分を真空加熱処理して、炭化処理部6
を形成する。具体的には、定格ランプ電流が例えば25A
のものでは、約5×10-5Torrの真空度で、約1400℃で20
分間程度加熱処理すればよい。また、定格ランプ電流が
100Aのものでは、加熱温度を約1900℃に高くして同様に
して加熱処理すればよい。
この実施例1のショートアーク型キセノン放電灯によ
れば、キセノンガス封入量が点灯時の圧力(動圧)が20
気圧以上になる量であるが、陰極3に炭化処理部5が設
けられているのでアーク安定度が高くなり、しかも、陰
極3の先端には非炭化処理部6か設けられ、その軸方向
の長さLが定格ランプ電流Aとの関係において上記式
(1)を満たすように一定範囲に規定されているので、
陰極3の先端の早期損耗が抑制され、放電灯の使用寿命
が長くなる。
第1表は、ショートアーク型キセノン放電灯におい
て、非炭化処理部の軸方向の長さLと、定格ランプ電流
Aとを変化させたときの実験データである。
なお、第1表中「アーク安定度」は、第4図に示すよ
うに、アーク強度の平均値をa、アーク強度の最大変動
幅をbとするとき、下記式(2)で定義されるアーク変
動率によって評価されており、数値の小さいものほどア
ーク安定度が高いことを表す。
以上の第1表から明らかなように、陰極3の先端の非
炭化処理部5の軸方向の長さLと、定格ランプ電流Aと
の関係が上記式(1)を満足する場合には、アーク安定
度が高く、使用寿命も長い。しかし、非炭化処理部5の
軸方向の長さLが上記式(1)の下限を下回るときはア
ーク安定度は問題がないが使用寿命が短くなる。逆に、
非炭化処理部5の軸方向の長さLが上記式(1)の上限
を超えるときは使用寿命は問題がないがアーク安定度が
悪くなる。
すなわち、定格ランプ電流Aが25Aの条件で点灯され
る場合には、非炭化処理部5の軸方向の長さLの規定範
囲は1.47以上で2.02以下となるところ、放電灯No.〜
のうち、この規定範囲を満足する放電灯No.および
では、いずれも、アーク変動率が2%以下と小さくて
アーク安定度が高く、かつ1500時間と長い使用寿命が得
られる。しかし、Lの値が規定範囲より小さい放電灯N
o.では、アーク変動率は2%以下と小さいが使用寿命
が600時間と短く、一方、Lの値が規定範囲より大きい
放電No.では、使用寿命は1500時間と長いがアーク変
動率は5%と大きいものとなる。
また、定格ランプ電流Aが100Aである場合はLの規定
範囲は1.57以上2.52以下となるが、この場合も、当該規
定範囲を外れると、上記の場合と全く同様の傾向が見ら
れる。
〔実施例2〕 この実施例2ではショートアーク型水銀蒸気放電灯に
ついて説明する。ショートアーク型水銀蒸気放電灯も外
観的には第1図に示したショートアーク型キセノン放電
灯と同様であた、バルブ1の中央の発光空間膨出部2内
において陰極3と陽極4が対向配置されている。
発光空間膨出部2には、希ガスと水銀が封入されてい
る。希ガスとしては、アルゴン、キセノン等が用いられ
る。水銀封入量は10mg/cc以下、すなわち、発光空間膨
出部2の内容積1cc当り10mg以下である。このように水
銀封入量を10mg/cc以下に低く抑えることにより、半値
幅の狭いi線の放射効率を高めることができる。
陰極3には、第2図と同様に、炭化処理が施されてい
ない先端の非炭化処理部5と、この先端の非炭化処理部
5に続く炭化処理部6が設けられている。
先端の非炭化処理部5の軸方向の長さLは、定格ラン
プ電流Aとの関係において、上記の式(1)を満足する
ように規定されている。
この実施例2のショートアーク型水銀蒸気放電灯によ
れば、半値幅の狭いi線の放射効率を高めるために水銀
封入量を10mg/cc以下に規定しているが、実施例1と同
様に、アーク安定度が高くなり、しかも、陰極3の先端
の早期損耗が抑制され、放電灯の使用寿命が長くなる。
第2表は、ショートアーク型水銀蒸気放電灯におい
て、非炭化処理部の軸方向の長さLと、定格ランプ電流
Aとを変化させたときの実験データである。
以上の第2表から明らかなように、陰極3の先端の非
炭化処理部5の軸方向の長さLと、定格ランプ電流Aと
の関係が上記式(1)を満足する場合には、アーク安定
度が高く、使用寿命も長い。しかし、非炭化処理部5の
軸方向の長さLが上記式(1)の下限を下回るときはア
ーク安定度は問題がないが使用寿命が短くなる。逆に、
非炭化処理部5の軸方向の長さLが上記式(1)の上限
を超えるときは使用寿命は問題がないがアーク安定度が
悪くなる。
すなわち、定格ランプ電流Aが56Aの条件で点灯され
る場合には、非炭化処理部5の軸方向の長さLの規定範
囲は1.67以上で2.22以下となるところ、放電灯No.〜
のうち、この規定範囲を満足する放電灯No.および
では、いずれも、アーク変動率が2%以下と小さくし
てアーク安定度が高く、かつ1000時間と長い使用寿命が
得られる。しかし、Lの値が規定範囲より小さい放電灯
No.では、アーク変動率は2%以下と小さいが使用寿
命が200時間と短く、一方、Lの値が規定範囲より大き
い放電灯No.では、使用寿命は1000時間と長いがアー
ク変動率は5%と大きいものとなる。このように、ショ
ートアーク型水銀蒸気放電灯の場合にも、上記のショー
トアーク型キセノン放電灯の場合と全く同様の傾向が見
られる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のショートアーク型キセ
ノン放電灯およびショートアーク型水銀蒸気放電灯は、
アーク安定度が高く、しかも陰極の早期損耗が抑制され
て使用寿命が長い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1に係るショートアーク型キセ
ノン放電灯の正面図、第2図は陰極の拡大図、第3図は
式(1)を満足する範囲を示すグラフ、第4図はアーク
安定度の説明図である。 1…バルブ、2…発光空間膨出部 3…陰極、4…陽極 5…非炭化処理部、6…炭化処理部 7…口金、8…封止管部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−24355(JP,A) 特開 平2−304857(JP,A) 特開 平4−137349(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 61/073 H01J 61/86 H01J 61/88

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブの中央の発光空間膨出部内で陰極と
    陽極とが対向配置され、点灯時のキセノンガスの圧力が
    20気圧以上になるショートアーク型キセノン放電灯にお
    いて、 前記陰極には、炭化処理が施されていない先端の非炭化
    処理部と、この先端の非炭化処理部に続く炭化処理部と
    が設けられ、 前記先端の非炭化処理部の軸方向の長さL(単位:mm)
    と、定格ランプ電流A(単位:A)とが、下記式(1)を
    満足することを特徴とするショートアーク型キセノン放
    電灯。
  2. 【請求項2】バルブの中央の発光空間膨出部内で陰極と
    陽極とが対向配置され、希ガスと水銀が封入され、水銀
    の封入量が10mg/cc以下であるショートアーク型水銀蒸
    気放電灯において、 前記陰極には、炭化処理が施されていない先端の非炭化
    処理部と、この先端の非炭化処理部に続く炭化処理部と
    が設けられ、 前記先端の非炭化処理部の軸方向の長さL(単位:mm)
    と、定格ランプ電流A(単位:A)とが、請求項1に記載
    の式(1)を満足することを特徴とするショートアーク
    型水銀蒸気放電灯。
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