JPS6229502B2 - - Google Patents
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- JPS6229502B2 JPS6229502B2 JP2553280A JP2553280A JPS6229502B2 JP S6229502 B2 JPS6229502 B2 JP S6229502B2 JP 2553280 A JP2553280 A JP 2553280A JP 2553280 A JP2553280 A JP 2553280A JP S6229502 B2 JPS6229502 B2 JP S6229502B2
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- silicon
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Landscapes
- Extrusion Of Metal (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Description
この発明は、焼入れ性の優れた押出用アルミニ
ウム合金に関する。 強度的に優れた押出用アルミニウム合金とし
て、A6061合金がよく知られている。A6061合金
のJIS規格を満足する機械的性質は、調質T6で耐
力25Kg／mm2以上、引張強さ27Kg／mm2以上、伸び10
％以上、ビツカース硬度100以上であるが、焼入
のさいの冷却速度を110℃／min以上にしなけれ
ば、上記数値を満足しない。ヨツトのマスト等の
ように、肉厚が薄くしかも大型である中空押出材
は、形状的に水冷等が無理な場合が多く、また、
水冷等により急冷すると歪むことがある。したが
つて、上記のような中空押出材は、押出後空冷に
より焼入れを行なわなければならない。しかしな
がら、空冷によれば冷却速度が110℃／min未満
となることがあり、JIS規格に合致した機械的性
質が得られない。 この発明は上記実情に鑑みてなされたものであ
つて、冷却速度が小さくても機械的性質が向上し
うる焼入れ性の優れた押出用アルミニウム合金を
提供することを目的とする。 この発明による焼入れ性の優れた押出用アルミ
ニウム合金は、マグネシウム0.4〜1.2wt％、ケイ
素〔Ｍｇ〕／１．７３＋0.05〜〔Ｍｇ〕／１．７３＋0.
4wt％（但し、 〔Mg〕はマグネシウム含有量（wt％）を表わ
す）、銅0.05〜0.4wt％およびマンガン0.1〜1.0wt
％含有することを特徴とするものである。 上記において、アルミニウム中にマグネシウム
とケイ素とを共存させることにより、押出用アル
ミニウム合金の強度が大きくなる。すなわち、マ
グネシウムとケイ素とが共存すると、Mg2Siが形
成され、このMg2Siにより押出加工後急冷しなく
てもアルミニウム合金の強度が向上する。Mg2Si
が過不足なく形成されるのは、マグネシウム含有
量とケイ素含有量とが1.73：１の割合にあるとき
である。ところが、マグネシウムの含有量が
0.40wt％未満、ケイ素の含有量が0.4/1.73wt％未
満であれば、十分な強度を得られず、マグネシウ
ムの含有量が1.2wt％、ケイ素の含有量が1.2/1.7
3wt％をそれぞれ越えると、押出加工性が阻害さ
れる。また、ケイ素の含有量をMg2Siを過不足な
く形成する量（〔Ｍｇ〕／１．７３）よりも過剰にして
おく と、アルミニウム合金の焼入れ性を阻害せずに強
度を大きくすることができるが、過剰ケイ素の量
が0.05wt％未満、あるいは0.4wt％を越えると上
記効果は得られない。したがつて、マグネシウム
含有量を0.40〜1.2wt％、ケイ素含有量を〔Ｍｇ〕／１
．７３ ＋0.05〜〔Ｍｇ〕／１．７３＋0.4wt％の範囲内で選ぶ
べきで ある。 銅は、これをアルミニウム中に含有させるとア
ルミニウム合金の強度を大きくする性質を有する
が、その含有量が0.05wt％未満であればこの効果
は得られず、0.4wt％越えると押出加工性および
耐食性が低下するので、銅の含有量を0.05〜
0.4wt％の範囲内で選ぶべきである。 マンガンは、これをMg2Siを形成するために必
要なケイ素の量よりも過剰のケイ素を含有したア
ルミニウム合金中に含有せしめることにより、ア
ルミニウム合金の結晶粒を小さくする性質を有す
るが、その含有量が0.1wt％未満であるとこの効
果は得られず、1.0wt％を越えると焼入れ性が低
化するとともに、粗大金属間化合物が生じて押出
加工性も低下する。したがつて、マンガンの含有
量を0.1〜1.0wt％の範囲内で選ぶべきである。 また、この発明の押出用アルミニウム合金に
は、製造上不可避の不純物を含んでいてもよい
が、Fe、Cr、Zr、Tiは強化作用を有するもの
の、量があまり多くなると、焼入れ性を低下さ
せ、熱処理材の強度を結果的に低下させるととも
に、押出加工性をも低下させるので、Fe0.30wt
％以下、Cr0.10wt％以下、Zr0.20wt％以下、
Ti0.20wt％以下とするのが好ましい。 以上のように、この発明による焼入れ性の優れ
た押出用アルミニウム合金は、強度的に優れてお
り、押出加工後、水冷等により急冷しなくても十
分な強度を得ることができ、焼入れ性に優れてい
るとともに、結晶粒が小さいので、他の機械的性
質も優れている。 つぎに、この発明の実施例を対照例とともに示
す。
ウム合金に関する。 強度的に優れた押出用アルミニウム合金とし
て、A6061合金がよく知られている。A6061合金
のJIS規格を満足する機械的性質は、調質T6で耐
力25Kg／mm2以上、引張強さ27Kg／mm2以上、伸び10
％以上、ビツカース硬度100以上であるが、焼入
のさいの冷却速度を110℃／min以上にしなけれ
ば、上記数値を満足しない。ヨツトのマスト等の
ように、肉厚が薄くしかも大型である中空押出材
は、形状的に水冷等が無理な場合が多く、また、
水冷等により急冷すると歪むことがある。したが
つて、上記のような中空押出材は、押出後空冷に
より焼入れを行なわなければならない。しかしな
がら、空冷によれば冷却速度が110℃／min未満
となることがあり、JIS規格に合致した機械的性
質が得られない。 この発明は上記実情に鑑みてなされたものであ
つて、冷却速度が小さくても機械的性質が向上し
うる焼入れ性の優れた押出用アルミニウム合金を
提供することを目的とする。 この発明による焼入れ性の優れた押出用アルミ
ニウム合金は、マグネシウム0.4〜1.2wt％、ケイ
素〔Ｍｇ〕／１．７３＋0.05〜〔Ｍｇ〕／１．７３＋0.
4wt％（但し、 〔Mg〕はマグネシウム含有量（wt％）を表わ
す）、銅0.05〜0.4wt％およびマンガン0.1〜1.0wt
％含有することを特徴とするものである。 上記において、アルミニウム中にマグネシウム
とケイ素とを共存させることにより、押出用アル
ミニウム合金の強度が大きくなる。すなわち、マ
グネシウムとケイ素とが共存すると、Mg2Siが形
成され、このMg2Siにより押出加工後急冷しなく
てもアルミニウム合金の強度が向上する。Mg2Si
が過不足なく形成されるのは、マグネシウム含有
量とケイ素含有量とが1.73：１の割合にあるとき
である。ところが、マグネシウムの含有量が
0.40wt％未満、ケイ素の含有量が0.4/1.73wt％未
満であれば、十分な強度を得られず、マグネシウ
ムの含有量が1.2wt％、ケイ素の含有量が1.2/1.7
3wt％をそれぞれ越えると、押出加工性が阻害さ
れる。また、ケイ素の含有量をMg2Siを過不足な
く形成する量（〔Ｍｇ〕／１．７３）よりも過剰にして
おく と、アルミニウム合金の焼入れ性を阻害せずに強
度を大きくすることができるが、過剰ケイ素の量
が0.05wt％未満、あるいは0.4wt％を越えると上
記効果は得られない。したがつて、マグネシウム
含有量を0.40〜1.2wt％、ケイ素含有量を〔Ｍｇ〕／１
．７３ ＋0.05〜〔Ｍｇ〕／１．７３＋0.4wt％の範囲内で選ぶ
べきで ある。 銅は、これをアルミニウム中に含有させるとア
ルミニウム合金の強度を大きくする性質を有する
が、その含有量が0.05wt％未満であればこの効果
は得られず、0.4wt％越えると押出加工性および
耐食性が低下するので、銅の含有量を0.05〜
0.4wt％の範囲内で選ぶべきである。 マンガンは、これをMg2Siを形成するために必
要なケイ素の量よりも過剰のケイ素を含有したア
ルミニウム合金中に含有せしめることにより、ア
ルミニウム合金の結晶粒を小さくする性質を有す
るが、その含有量が0.1wt％未満であるとこの効
果は得られず、1.0wt％を越えると焼入れ性が低
化するとともに、粗大金属間化合物が生じて押出
加工性も低下する。したがつて、マンガンの含有
量を0.1〜1.0wt％の範囲内で選ぶべきである。 また、この発明の押出用アルミニウム合金に
は、製造上不可避の不純物を含んでいてもよい
が、Fe、Cr、Zr、Tiは強化作用を有するもの
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せ、熱処理材の強度を結果的に低下させるととも
に、押出加工性をも低下させるので、Fe0.30wt
％以下、Cr0.10wt％以下、Zr0.20wt％以下、
Ti0.20wt％以下とするのが好ましい。 以上のように、この発明による焼入れ性の優れ
た押出用アルミニウム合金は、強度的に優れてお
り、押出加工後、水冷等により急冷しなくても十
分な強度を得ることができ、焼入れ性に優れてい
るとともに、結晶粒が小さいので、他の機械的性
質も優れている。 つぎに、この発明の実施例を対照例とともに示
す。
【表】
表１に示す５種のアルミニウム合金を、それぞ
れ半連続鋳造により直径75mmのビレツトにした
後、560℃で16時間均質化処理を施した。つぎ
に、500℃で直径16mmの丸棒に押出し、フアン冷
却により冷却速度80℃／minで冷却した。さら
に、180℃で７時間の時効処理を施して試料とし
た。その後、これら５種の試料の引張強さ、耐力
および伸びを測定した。その結果を表２に示す。
れ半連続鋳造により直径75mmのビレツトにした
後、560℃で16時間均質化処理を施した。つぎ
に、500℃で直径16mmの丸棒に押出し、フアン冷
却により冷却速度80℃／minで冷却した。さら
に、180℃で７時間の時効処理を施して試料とし
た。その後、これら５種の試料の引張強さ、耐力
および伸びを測定した。その結果を表２に示す。
【表】
【表】
上記の結果から明らかなように、所定量のマグ
ネシウム、ケイ素、銅およびマンガンを含むアル
ミニウム合金をそうでないものよりも機械的性質
に優れており、合金ＤおよびＥを急冷した場合の
機械的性質と同等になる。
ネシウム、ケイ素、銅およびマンガンを含むアル
ミニウム合金をそうでないものよりも機械的性質
に優れており、合金ＤおよびＥを急冷した場合の
機械的性質と同等になる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ マグネシウム0.4〜1.2wt％、ケイ素〔Ｍｇ〕／１．
７３ ＋0.05〜〔Ｍｇ〕／１．７３＋0.4wt％（但し、〔Mg〕
はマグ ネシウムの含有量（wt％）を表わす）、銅0.05〜
0.4wt％およびマンガン0.1〜1.0wt％含有する焼
入れ性の優れた押出用アルミニウム合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2553280A JPS56123346A (en) | 1980-02-29 | 1980-02-29 | Aluminum alloy for extrusion with superior hardenability |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2553280A JPS56123346A (en) | 1980-02-29 | 1980-02-29 | Aluminum alloy for extrusion with superior hardenability |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56123346A JPS56123346A (en) | 1981-09-28 |
| JPS6229502B2 true JPS6229502B2 (ja) | 1987-06-26 |
Family
ID=12168628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2553280A Granted JPS56123346A (en) | 1980-02-29 | 1980-02-29 | Aluminum alloy for extrusion with superior hardenability |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56123346A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62287033A (ja) * | 1986-06-06 | 1987-12-12 | Kobe Steel Ltd | 焼入性の優れた押出用アルミニウム合金 |
| CA2266193C (en) * | 1998-03-20 | 2005-02-15 | Alcan International Limited | Extrudable aluminum alloys |
| DE102008010157A1 (de) * | 2008-02-20 | 2009-09-03 | F.W. Brökelmann Aluminiumwerk GmbH & Co. KG | Aluminiumlegierung und Verfahren zur Herstellung eines Produkts aus einer Aluminiumlegierung |
| CN109609817A (zh) * | 2019-02-21 | 2019-04-12 | 广东圆合汽车通讯新材料应用研究院有限公司 | 一种智能手机用高强高阳极氧化效果的6xxx系铝合金及其制备方法 |
-
1980
- 1980-02-29 JP JP2553280A patent/JPS56123346A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56123346A (en) | 1981-09-28 |
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