JPS622949Y2 - - Google Patents

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JPS622949Y2
JPS622949Y2 JP1980031250U JP3125080U JPS622949Y2 JP S622949 Y2 JPS622949 Y2 JP S622949Y2 JP 1980031250 U JP1980031250 U JP 1980031250U JP 3125080 U JP3125080 U JP 3125080U JP S622949 Y2 JPS622949 Y2 JP S622949Y2
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JP1980031250U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はたとえば自動車用電動伸縮形アンテ
ナ装置等に使用されるマグネツトモータに係り、
特に界磁用マグネツトとしてのフエライトコアを
収容ケース内に安定に固定する手段の改良に関す
る。
一般にこの種の比較的小型なマグネツトモータ
は、鉄板をプレス機械にて深絞り加工した有底円
筒状の収容ケース内に一対の異方性フエライトコ
アを収容固定し、その中心部に回転子(電機子)
を回転自在に配設したものとなつている。
フエライトコアは周知の如く焼結等の手段にて
製作される関係上、寸法精度はそれほどよくな
い。また機械的性質の点では比較的脆弱で衝撃に
対して損傷し易い。
一方、収容ケースに関しては次のような問題が
ある。収容ケースを加工性のよい薄鉄板にて形成
すると、フエライトコアから発生した磁束に対す
る磁路断面積が不足し、ケース外へのリーケージ
フラツクスが増大し、異方性フエライトコアが有
している強力な磁気特性を十分活かし切れないこ
とになる。この点をカバーする目的でリング状の
磁性体を上記薄鉄板製のケース外周に被せるよう
にしたものが考えられているが、構造が著しく複
雑化しコスト高となる難点がある。
収容ケースを磁路断面積が不足しない程度の厚
みを有する鉄板で形成すると、深絞り加工が困難
化し大型のプレス機を用いねばならない。しかも
製作された収容ケースの折曲部とくにケースの周
壁とケースの底壁との境界部の曲げ半径が大きく
ならざるを得ない。このため上記ケース内に収容
されるコアの位置決めが大変むずかしくなる。
このような事情から、フエライトコアを収容ケ
ース内に精度よくかつ安定に収容すべく従来から
種々工夫がなされている。従来採用されていたコ
ア収容固定手段の代表的なものとしては、円弧
状周壁を有する一対の異方性フエライトコアの各
背面をケース内面にそれぞれ接着剤で接着する手
段、上記一対の異方性フエライトコアの円周方
向に対向する側端面相互間にバネを挿入して各コ
アを遠ざける方向に押圧力を与え、各コアの背面
をケース内面に圧接せしめる手段、等がある。
上記の手段は、接着剤使用によりケース内が
汚損するおそれがある上、高温による焼付処理等
を施す必要があるため手間がかかる。またの手
段は、フエライトコアの寸法精度上コア相互間に
得られる間隙に相当のバラツキが生じるため、バ
ネの弾撥力が均一なものであると押圧力に過不足
を生じ易い。その結果、比較的短期間の間にコア
にガタツキが生じたり、コアの一部に損傷を生じ
たりする。また、バネの挿入作業が煩雑で組立能
率が悪いという欠点もある。
この考案は上述した事情を考慮に入れてなされ
たものであり、その目的は一対の円弧状をなす異
方性フエライトコアを、所要の磁気特性を有する
比較的肉厚の大きな収容ケース内に、安定かつ精
度よく収容固定することができ、しかも組立作業
が容易で能率よくコアの収容固定を行なえるコア
固定手段を備えたマグネツトモータを提供するこ
とである。
以下この考案の詳細を図面に示す実施例によつ
て明らかにする。第1図a,bはこの考案の一実
施例の主要部の構成を示す図で、aは収容ケース
1内にコア保持体2を介して一対の異方性フエラ
イトコア3を収容した状態を示す断面図、bは上
記ケース1の開口端と接合されるモータベース4
の側面図である。
収容ケース1は、磁路断面積を十分確保できる
程度の厚みを有する鉄板を、深絞り加工すること
により形成したものであり、略有底円筒状をなし
ている。上記ケース1の底部(図中上端部)中央
には回転子(図示してない)の軸受を装着する軸
受装着部1aが設けられており、ケース1の開口
端外周部には取付用フランジ1bが設けられてい
る。
コア保持体2はたとえば燐青銅のような弾性に
富んだ材料を用いて第2図aに示すような形状に
形成したものである。すなわち長さの異なる第
1、第2の保持片2a,2bが円環部2cの外周
縁の対称な位置に対向配設されたものとなつてい
る。
第3図a,b,cは上記コア保持体2を形成す
る手段を示した図である。この図から明らかなよ
うに先ず同図aの如く後述する一対のフエライト
コア相互間の間隙G1,G2に相当する幅S1,
S2(S1≒S2)を有する短冊状の第1,第2
の保持片2a,2bと、外径Dが前記ケース1の
内径と略等しいか僅かに小さく且つ幅Wが後述す
るコアの厚みにほぼ等しいドーナツ状の円環部2
cとを有する部材をプレス機にて打抜き加工す
る。次に上記第1、第2の保持片2a,2bの付
け根部分を同図b,cに示す如く全体がコの字状
を呈するように折曲する。なお、第3図cから明
らかなように、第1の保持片2aの遊端は非対向
面側へ屈曲しており、第2の保持片2bの遊端近
傍は対向面側(ケース軸心に近づく方向となる)
へ中復部がせり出た形状に湾曲形成されている。
第1図aに一方のコアの側面が示されているフ
エライトコア3は、第2図bにその外観を示すよ
うに、前記ケース1の内周面に沿つた円弧状周壁
を有する一対の異方性フエライトコア3a,3b
からなるもので、両コア3a,3bをケース1の
内面に沿つて180゜異なる位置に対向配置した場
合、両コア3a,3bの円周方向に対向する側端
面相互間には間隙G1,G2が存在することにな
る。
第1図bに側面図が示されているモータベース
4は、第2図cにその外観を示すように、前記ケ
ース1の開口端と嵌合する円筒部4aと、この円
筒部4aの一端外周に突設され前記ケース1の取
付用フランジ1bと接合する取付用フランジ4b
とを有している。そして、上記円筒部4aの他端
縁には前記フエライトコア相互間に存在する間隙
G1またはG2に略等しい幅S3を有する突起4
Cが設けられている。また、前記取付用フランジ
4bに連らなり円筒部4aの一方の開口端を閉塞
している閉塞部の中央には、第1図bに示すよう
に前記ケース1の軸受装着部1aに対向する軸受
装着部4dが設けられている。
次にこのように構成された本装置の作用を説明
する。先ず、一対のフエライトコア3a,3bを
ケース1内に収容固定させる場合の手順等につい
て説明する。一対のコア3a,3bを第2図に示
すような状態を呈する如く、コア3a,3bの長
手方向(円弧状周壁の中心線と平行な方向)の一
端面を、コア保持体2における円環部2cの一側
面すなわち第1、第2の保持片2a,2bがコ字
状に折曲されている側の一側面に当接させると共
に、両コア3a,3bの円周方向の両側端面をコ
ア保持体2における第1、第2の保持片2a,2
bを幅方向から挾むように上記各保持片2a,2
bの両側縁部に当接させる。このようにして一対
のコア3a,3bをコア保持体2に装填したの
ち、上記コア保持体2を第1図aを示す如くケー
ス1の中へ挿入する。このときコア保持体2の円
環部2cの外径はケース1の内径と略等しいか僅
かに小さいので、コア保持体2の円環部2cはケ
ース1の開口端からケース内方へスムーズに挿入
されていき、第1図aに示されている位置すなわ
ちケース1の周壁と底壁との境界部に存在してい
る屈曲部Bに到達しその位置で安定する。一方、
両コア3a,3bは第1、第2の保持片2a,2
bによつて対向距離を規制されるため、各コアの
背面がケース1の内周面に摺接する円筒面となつ
てケース1内にコア保持体2と共に挿入されてい
き、第1図aの如く保持される。
第4図は上記の如くケース1内に収容された保
持体2およびフエライトコア3a,3bのケース
1の軸心に対する位置関係を示す図である。この
第4図に示されているように、コア3a,3bの
一方の側端面相互間の開き角αは第1の保持片2
aの幅S1にて規制され、他方の側端面相互間の
開き角βは第2の保持片2bの幅S2に規制され
る。
ところで、第1の保持片2aは長さが短いうえ
第1図aに示すようにくの字状に折曲された遊端
Aがケース1の内周面に強く圧接しているため、
その中復部に外力を加えても、ケース1の中心部
から遠ざかる方向へは容易に変形しない。そのた
め、第1の保持片2aの幅S1によつて規制され
るコア3a,3bの一方の側端面相互間の開き角
αはほぼ一定不変なものとなる。
一方、コア3a,3bの他方の側端面相互間の
開き角βは、一方の側端面相互間の開き角αが上
述の如く一定の角度αに規制されることから、コ
ア3a,3bの寸度的バラツキ相当分だけ変動す
ることになる。しかるに第2の保持片2bは長さ
が長いうえ第1図aに示すように全体が緩やかな
曲線を描いて湾曲しているので、中復部に外力を
加えることによつて、コア3a,3bを保持する
保持部がケース1の中心から遠ざかる方向へも偏
位可能である。したがつて上記開き角βの変動に
対応して第2の保持片2bを適宜偏位させれば第
2の保持片2bの両側端縁部は常にコア3a,3
bの側端面に対し所定の圧接状態を保つことにな
る。すなわち第5図から明らかなように、コア3
a,3bの側端面相互間の開き角βがβ1である
ときは、第2の保持片2bの両側縁部P,QはK
1になる位置でコア側端面に圧接することにな
る。そして開き角βがβ2であるときは、第2の
保持片2b両側縁部P,QはK2なる位置でコア
側端面に圧接することになる。
上記第2の保持片2bの圧接力によつて一対の
コア3a,3bは各背面をケース1の内周面に押
付けられ、安定に保持される。
ここで重要なことは、コア3a,3bが回転子
(図示してない)との磁気吸引力によつてケース
1の中心部方向へ引付けられようとしたとき、そ
の力は主として第1、第2の保持片2a,2bの
幅方向の圧縮力として働く点である。周知の如く
部材を幅方向に圧縮することは非常に困難であ
り、大きな力を要する。したがつて上記コア3
a,3bのケース1の中心部へ向おうとする動き
は第1,第2の保持片2a,2bによつて確実に
阻止される。なお、上記コア3a,3bのケース
1の中心部へ向おうとする力の一部は第1,第2
の保持片2a,2bをケース1の中心から遠ざけ
る方向へのベクトル分力となる。しかし、第1の
保持片2aは前述したように上記方向へは殆んど
偏位しない。また、第2の保持片2bはその両側
縁部がコア端面に対して喰い込む状態を呈するう
え、上記分力よりは、はるかに大きな復元力にて
コア端面に圧接しいることから、やはり偏位しな
い。かくしてコア3a,3bを安定に保持でき
る。
なお、上記の如くケース1内にコア3a,3b
を収容したのち、コア3a,3bの中心へ図示し
ない回転子を挿入し、ケース1のフランジ1bを
モータベース4のフランジ4bに接合固定するこ
とにより、モータの組立ては完了する。この場
合、モータベース4の突起4cはコア3a,3b
間の間隙G1またはG2に挿入され、円筒部4a
の端縁はコア3a,3bのケース開口端に近い側
の一端面に当接する。したがつて、モータベース
4に装着されているブラシは第4図中記号5,6
で示すように各コア3a,3bの中央部に相当す
る角度に正確に位置設定されると共に、コア3
a,3bのケース軸心に平行な方向へのガタツキ
が防止される。
なお、この考案は上述した実施例に限定される
ものではない。たとえば前記実施例ではコア保持
体2を燐青銅のような金属にて形成した場合を示
したが、合成樹脂等で形成してもよい。さらに第
2の保持片2bのみを弾性部材にて形成し、これ
を円環部2cに一体的に接続したものでもよい。
また、第1、第2の保持片2a,2bとしては短
冊状のものに限らず楕円状のもの、さらには中央
部に窓を有するもの等であつてもよい。このほか
本考案の要旨を変えない範囲で種々変形実施可能
であるのは勿論である。
以上説明したように、本考案によれば次のよう
な作用効果を奏する。
(1) コア保持体の円環部が収容ケースの周壁と底
壁との境界部に当接し、ケースと同軸的に収容
されるので、ケースがたとえ所要磁気特性を有
する肉厚な部材で形成されたものであつても、
フエライトコアを精度よく位置決めすることが
できる。
(2) 第2の保持片の保持部が、一対のコアの寸法
精度すなわち側端面相互間の間隙の大小に応じ
て偏位し、上記保持片によるコア保持位置が自
ずから調整されるので、コア寸法精度のバラツ
キ如何に拘らず、常に適切な保持機能が発揮さ
れ、コアをガタツキなく安定に保持できる。
(3) コアからの力が第1,第2の保持片の幅方向
に加わるので、第2の保持片の弾撥力そのもの
はそれほど大きくなくとも十分安定にコアを保
持することができる。
(4) コアをコア保持体と一体化してケース内に収
容するようにしたので、組立てが著しく簡単と
なり、能率よくコアの収容固定を行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図a,b〜第5図はこの考案の一実施例を
示す図で、第1図aはケース内にコアおよびコア
保持体を収容した状態を示す断面図、第1図bは
モータベースの側面図、第2図a,b,cはそれ
ぞれのコア保持体、フエライトコア、モータベー
スを示す斜視図、第3図a,b,cはコア保持体
の形成手段を示す図、第4図はケースの軸心に対
するコアおよびコア保持体の位置関係を示す図、
第5図はコア端面に対する第2の保持片の偏位状
態を示す図である。 1……モータ収容ケース、2……コア保持体、
2a,2b……第1、第2の保持片、2c……円
環部、3a,3b……一対の異方性フエライトコ
ア、4……モータベース、5,6……ブラシ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. モータベースに開口端を接合可能な有底円筒状
    の磁性部材からなる収容ケースと、この収容ケー
    ス内に配設されるコア保持体と、このコア保持体
    によつて前記収容ケース内の所定位置に保持され
    る一対の円弧状をなす異方性フエライトコアとを
    具備し、前記コア保持体は、外周部を前記ケース
    の周壁と底壁との境界部に当接させて上記ケース
    と同軸的に収容され一側面で前記一対のコアの各
    一端面を支える円環部と、この円環部の上記一側
    面に突設された両側縁部で前記一対のコアの円周
    方向に対向する一方の側端面を支える第1の保持
    片と、この第1の保持片とは前記円環部の中心に
    対して180゜異なる位置において対向しかつ保持
    部が前記ケースの中心部から遠ざかる方向へ弾性
    的に偏位可能な如く上記円環部の一側面に突設さ
    れ両側縁部で前記一対のコアの円周方向に対向す
    る他方の側端面を支える第2の保持片と、で構成
    されていることを特徴とするマグネツトモータ。
JP1980031250U 1980-03-11 1980-03-11 Expired JPS622949Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS56133770U JPS56133770U (ja) 1981-10-09
JPS622949Y2 true JPS622949Y2 (ja) 1987-01-23

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ID=29627104

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JP1980031250U Expired JPS622949Y2 (ja) 1980-03-11 1980-03-11

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5312404U (ja) * 1976-07-12 1978-02-01

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5312404U (ja) * 1976-07-12 1978-02-01

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JPS56133770U (ja) 1981-10-09

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