JPS62292702A

JPS62292702A - 工業用防菌剤

Info

Publication number: JPS62292702A
Application number: JP13394686A
Authority: JP
Inventors: Susumu Mitsui; 光井　晋; Shigeru Kurose; 茂黒瀬; Ryoji Funatsu; 亮二船津
Original assignee: Somar Corp
Current assignee: Somar Corp
Priority date: 1986-06-11
Filing date: 1986-06-11
Publication date: 1987-12-19
Anticipated expiration: 2009-03-02
Also published as: JPH0615444B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業の利用分野）本発明は、２−ブロモー２−ブロモメチルゲルタロニト
リル（以下ｒＢＧＮＪと略す。）とジブロモシアノアセ
トアミド（以下ｒＤＢＣＡＪと略を有効成分として含有
する防菌剤に関する。このものは特に祇パルプ製造の工
業用水系において防菌の目的に好適に使用される。

（従来の技術）従来、祇パルプ工業分野における抄紙工程からの廃水、
各種産業分野における循環冷却水等種々の用水系にあっ
ては、また、工業用水を使用して作る水性塗料、紙用塗
工液、ラテックス、捺染糊、皮革などにあっては、それ
らに有害な微生物が増繁殖しやす（、これが生産性や品
質の低下の原因となっている。

特に、紙パルプ工業分野における用水系では細菌、糸状
菌及び酵母類の増繁殖によりスライムが発生し、パルプ
スラリーが流れる水路、とりわけスラリーが接する壁面
の粗い場所やチェスト、フローボックス、輸送パイプ、
その他パルプスラリーの流速が小さくなって淀むような
場所において、スライムが付着形成される。このスライ
ムは、しばしば脱離し、紙切れや祇パイプ製品汚染の原
因となっているほか、微生物の繁殖による種々の障害を
発生させている。

このような障害発生は、高速マシンを使用する際には特
に大きな問題となり、著しい生産性低下、経済的損失を
招来している。

更に、金属加工油剤の冷却用循Ｆｔ用水系においても、
微生物が増繁殖し加工油剤の冷却性能や乳化性を阻害し
たり、また、悪臭が発生し作業環境の悪化をさせ公衆衛
生上好ましくない現象をひきおこしている。

有害微生物の繁殖によるその他の障害は、水性学科、紙
用塗工液、高分子ラテックス、紙製用パルプ、糊、皮革
、金属加工油剤などの工業用製品にもみられる。

ところで、前記用水系、又は前記工業用製品における有
害微生物の発生を抑制し、ないしは防除する薬剤として
は、これまで例えば有機金属化合物類、有機塩素化合物
類、有機硫黄化合物類、第４級アンモニウム塩化合物類
などが使用されてきたが、これらの化合物類は人体に対
し毒性を有し、また、悪臭や異臭を発し、更には発泡な
どの好ましくない現象を生じる。加えて、これらの防除
剤含有水系は、これを一般河用や海等に投流した場合に
は魚介類に対し悪影響を及ぼし環境保全上問題を生じる
。

（発明の目的及び効果）本発明者等は、上記した欠点を除去すべく防菌剤につい
て鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至ったも
のである。

即ち、本発明は、ＢＧＮとＤＢＣＡ又は及びＤＣＤＴと
を有効成分として含有することを特徴とする防菌剤であ
る。

本発明の防菌剤における有効成分の化学構造式は下記の
とおりである。

ＢＣ，Ｎ（２−ブロモ−２−ブロモメチルゲルタロニト
リル〕ＣＨ，ＢｒＮＣＣＣＨＩ　　ＣＨ２ＣＮＢｒＤＢＣＡ　（ジブロモシアノアセトアミド〕ｒ艷ＮＣＣＣｏ　　ＮＨｚＢｒＤＣＤＴ　（４，５−ジクロル−１，２−ジチオール−
３−オン〕ＢＧＮは米国特許第３，８３３，７３１号明細書に記載
されている防菌剤（スライムコントロール剤）であり、
また、ＤＢＣＡは特公昭４２−１０３８６号公報に記載
され、ＤＣＤＴは特公昭５２−１４２９４号公報に記載
されている防菌剤である。

これら各々の防菌剤は、ある種類の微生物に効果が限定
されるなど防菌効果が不十分であり、また、効果の持続
性にも欠けるなど防菌剤としてはまだ満足すべきもので
はない。

本発明の防菌剤は、構成成分個別では到底予期すること
のできない極めて便れた防菌作用を発揮し、また、有害
微生物である糸状菌、細菌、ｂ￥母類等に対してその種
類に係わりなく広い１ｎ囲において著効を有する。

本発明における配合割合は、通常、ＢＧＮＩ重量部に対
して、ＤＢＣＡ、ＤＣＤＴを各０．１〜１０重量部の割
合で配合することにより実用上満足できる効果を達成す
ることができる。

本発明の防菌剤は、基本的には上記した成分を均一に混
合することにより調製されるが、−ＦＩＱ的には水溶液
、溶剤溶液、乳化分散液等として使用に供される。

ここで使用することのできる溶剤としては、アルコール
系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、炭化水素系溶
剤等が例示される。また、本発明の防菌剤は任意の担体
に担持して使用してもよく、使用態様に特に制限はなく
種々の方法を採用することができる。

この防菌剤の使用に際しての添加量は、微生物、）１度
によっても異なるが、−ｉ的に紙パルプ工業等の分野に
おける用水系の場合は０．０１〜１１００ｐｐ　、水性
塗料、糊、皮革等の分野の場合は１〜５００　ｐｐｍで
あり、この程度で良好な殺菌効果が得られる。

本発明の防菌剤には、この発明の目的を阻害しない範囲
で安定剤、界面活性剤等を添加することは何ら差支えな
い。

（実施例及び比較例）下記の処方により成分を混合して防菌剤を調製した。

実施例ＩＢＧＮ　　　　　　　　　　１０重量部ＤＢＣＡ　　　
　　　　　　１０重量部ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル７７重量部ツルポール９００Ａ（乳化剤、東邦化学社製）３重量部実施例２ＢＧＮ　　　　　　　　　　１０重量部ＤＣＤＴ　　　
　　　　　　１０重量部ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル７７重量部ツルポール９００Ａ　　　　　３重量部実施例３ＢＧＮ　　　　　　　　　　１０重量部ＤＢＣＡ　　　
　　　　　　　５重量部ＤＣＤＴ　　　　　　　　　　
Ｓｉｉ量部ジエチレングリコールモノブチルエーテル７
７重量部ツルポール９００Ａ（前出）３重量部比較例ＩＢＧＮ　　　　　　　　　　２０重量部ジエチレングリ
コールモツプチルエーテル７７重量部ツルポール９００Ａ（前出）３重量部比較例２ＤＢＣＡ　　　　　　　　　２０重量部ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル７７重量部ツルポール９００Ａ（前出）３重量部比較例３ＤＣＤ７　　　　　　　　２０重量部ジエチレングリコールモツプチルエーテル７７重量部ツルポール９００Ａ（前出）３重量部（効果試験）上記実施例１〜３及び比較例１〜３で調製した防菌剤に
ついて下記のような試験方法により、スライム発生防止
効果、防腐効果を調べた。

試験例１抄紙工程後の排水における菌増殖防止及びスライム発生
防止試験某製紙工場の抄紙工程において上記実施例１〜３及び比
較例１〜３で調製した防菌剤を白水ビットに１日のうち
２時間、３回にわたり、水中濃度が２０ｐｐｍになるよ
うに７日間添加して、白水中の微生物の菌数を測定した
。

試験方法は白水試料を滅菌水で希釈し、この一定量をシ
ャーレに採り、溶解したワックスマン寒天培地に注入し
、混和し、平板状に固化させた。

恒温器内（３２℃）で２日間培養後発生する微生物コロ
ニーをコロニー計数器にて測定した。また、抄造時の紙
切れの回数も測定し、殺菌効果を確認した。

第　　　１　　　表上記第１表から本発明の防菌剤（実施例１〜３）は優れ
た菌増殖阻止作用を有することがわかる。

試験例２製紙用塗工液における菌増殖防止試験ｐＨｌｏｏの澱粉系塗工液にブイヨン液体培地及び予め
腐敗させた塗工液を加えて攪拌し、３００ｐｐｍ濃度に
なるように上記で調整した殺菌剤を添加した。

これを３２℃の恒温器に５日間保存した後、各塗工液中
の生菌数を測定した。その結果を下記の第２表に示す。

第　　　２　　　表

Claims

【特許請求の範囲】

（ａ）２−ブロモ−２−ブロモメチルグルタロニトリル
と、（ｂ）ジブロモシアノアセトアミド又は及び４，５
−ジクロル−１，２−ジチオール−３−オンとを有効成
分として含有することを特徴とする防菌剤。