JPH01272506A - 防菌剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、−ａ式（１）で表わされるイソチアゾロン錯
化合物又は及びイソチアゾロン誘導体錯化合物とグルタ
ルアルデヒドとを含有し、両者の相乗効果を利用する新
規な防菌剤に関する。

本防菌剤は、特に、紙バルプ工業に関係ある工業用水、
各種工業用の冷却水に好適に使用される。

（従来技術及び問題点） 従来、祇パルプ工業分野における抄紙工程がらの廃水、
各種産業分野における循環冷却水等積々の用水系にあっ
ては、また、工業用水を使用して作る水性塗料、紙用塗
工液、ラテックス、捺染糊、皮革などにあっては、それ
らに有害な微生物が増繁殖しやすく、これが生産性や品
質の低下の原因となっている。

特に、祇パルプ工業分野における用水系では、細菌、糸
状菌及び酵母類の増繁殖によりスライムが発生し、パル
プスラリーが流れる水路、とりわけスラリーが接する壁
面の粗い場所やチエスト、フローボックス、輸送パイプ
、その他パルプスラリーの流速が小さくなって淀むよう
な場所において、スライムが付着形成される。このスラ
イムは、しばしば脱離し、紙切れや紙パルプ製品汚染の
原因となっているほか、微生物の繁殖による種々の障害
を発生させている。

このような障害発生は、高速マシンを使用する際には、
特に大きな問題となり、著しい生産性低下、経済的損失
を招来している。

更に、金属加工油剤の冷却用循環用水系においても、微
生物が増繁殖し加工油剤の冷却性能や乳化性を阻害した
り、また、悪臭が発生し作業環境の悪化をさせ公衆衛生
上好ましくない現象をひきおこしている。

有害微生物の繁殖によるその他の障害は、水性塗料、紙
用塗工液、高分子ラテックス、製紙用パルプ、糊、皮革
、金属加工油剤などの工業用製品にもみられる。

ところで、前記用水系、又は、前記工業用製品における
有害微生物の発生を抑制、ないしは、防除する薬剤とし
ては、これまで例えば有機金属化合物類、有機塩素化合
物類、有機硫黄化合物類、第４級アンモニウム塩化合物
類などが使用されてきたが、これらの化合物類は人体に
対し毒性を有し、また、悪臭や異臭を発し、更には発泡
などの好ましくない現象を生じる。加えて、これらの防
除剤含有水系は、これを一般河用や海等に投流した場合
には魚介類に対し悪影響を与え環境保全上問題を生じる
。

（発明の目的及び構成） 本発明は、従来技術にみる上記したような欠点を克服し
た防菌剤を提供しようとするものである。

即ち、本発明は下記の防菌剤である。

（１）　　一般式 （式中、Ｒ１は水素原子又は置換若しくは非置換の一価
炭化水素基、Ｒ２及びＲ３は同−若しくは異なりで水素
原子又はハロゲン原子、Ｍは金属カチオン又はアンモニ
ウム、Ｘは錯化合物を形成するアニオン、ａは１又は２
、ｂはアニオンＸがカチオンＭの原子価を満足する整数
を示す、）で表わされるイソチアゾロン錯化合物又は及
びイソチアゾロン誘導体錯化合物と、グルタルアルデヒ
ド０ＨＣ（ＣＩり　３ＣＨＯとを、（１：１００）〜（
１００：１）の重量割合で音響することを特徴とする防
菌剤。

一般式（１）で表わされる化合物は、特公昭５４−２３
９６８号公報に記載されている殺菌剤の有効成分であり
、また、グルタルアルデヒドは、公知の殺菌剤の有効成
分である。

これら単一の有効成分を含む各殺菌剤は、成る種類の微
生物に効果が限定されるなど殺菌効果が不十分であり、
また、効果の持続性にも欠けるなど防菌剤としては満足
すべきものではない。

特定の有効成分を併含”する本発明の防菌剤は、構成成
分個別からは到底予測することができない極めて優れた
防菌作用を発揮し、また、有害微生物である糸状菌、細
菌、酵母類等に対してその種類に係わりなく広い適用範
囲を有する。

本発明における一般式ＣＩ）の化合物としては、例えば
５−クロロ−２−メチル−３−イソチアゾロンマグネシ
ウムナイトレート、２−メチル−３−イソチアゾロンマ
グネシウムナイトレート、２−オクチル−４−クロロ−
３−イソチアゾロンカルシウムクロライド等があげられ
る。

上記したイソチアゾロン錯化合物又は及びイソチアゾロ
ン誘導体錯化合物は、使用に際して１種のみに限定され
るものではなく、２種以上を併用してもよい。

一方の成分に関し本発明で最も好ましい組成は、５−ク
ロロ−２−メチル−３−イソチアゾロンマグネシウムナ
イトレートと２−メチル−３−イソチアゾロンマグネシ
ウムナイトレートとの（３：１）混合物（重量）である
。

一般式＜１）の化合物とグルタルアルデヒドとの配合割
合（重量）は（１：１００）〜（１００：１）、好まし
くは、（１：５０）〜（５０：１）である。

いずれか一方が少なすぎても満足できる効果を得ること
ができない。

本発明の防菌剤は、基本的には上記した２成分を均一に
混合することにより調製されるが、−船釣には水溶液、
溶剤溶液、乳化分散液等として使用に供される。

ここで使用することのできる溶剤としては、アルコール
系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、炭化水素系溶
剤等が例示される。また、本発明の防菌剤は任意の担体
に担持して使用してもよく、使用態様に特に制限はなく
種々の方法を採用することができる。

この防菌剤の使用に際しての添加量は、微生物濃度によ
っても異なるが、−船釣に祇バルプ工業等の分野におけ
る用水系の場合は０．０１〜１００ｐｐＨｌ、水性塗料
、糊、皮革等の分野の場合は１〜５００ｐｐｍであり、
この程度で良好な殺菌効果が得られる。

なお、本発明の防菌剤には、本発明の目的を阻害しない
範囲で安定剤、界面活性剤等を添加することは何ら差支
えない。

（実施例及び比較例） 下記の各側で示す処方によって防菌剤をそれぞれ調製し
た。各例中の部は重量部を意味する。

実施例１ ５−クロロ−２−メチル−３−イソ チアゾロンマグネシウムナイトレート と２−メチル−３−イソチアゾロンマ グネシウムナイトレートとの（３：１）混合物（重量）
　　　　　　　　　　　　　５部グルタルアルデヒド　
　　　　　　　　１ｏ部ジエチレングリコール　　　　
　　　　８５部実施例２ ５−クロロ−２−メチル−３−イソ チアゾロンマグネシウムナイトレート と２−メチル−３−イソチアゾロンマ グネシウムナイトレートとの（３：１）混合物（重量）
　　　　　　　　　　　　　　１０部グルタルアルデヒ
ド　　　　　　　　　　５部ジエチレングリコール　　
　　　　　　８５部実施例３ ２−オクチル−４−クロロ−３−イ ソチアゾロンカルシウム（ｎ）クロラ イド　　　　　　　　　　　　　　　５部グルタルアル
デヒド　　　　　　　　　１０部ジエチレングリコール
　　　　　　　　８５部実施例４ ２−オクチル−４−クロロ−３−イ ソチアゾロンカルシウム（Ｉ［）クロライド　　　　　
　　　　　　　　　　１０部グルタルアルデヒド　　　
　　　　　　　５部ジエチレングリコール　　　　　　
　　８５部比較例１ ５−クロロ−２−メチル−３−イソ チアゾロンマグネシウムナイトレート と２−メチル−３−イソチアゾロンマ グネシウムナイトレートとの（３：　１）混合物（重量
）　　　　　　　　　　　　１５部ジエチレングリコー
ル　　　　　　　　８５部比較例２ ２−オクチル−４−クロロ−３−イ ソチアゾロンカルシウム（Ｉ［）クロライド　　　　　
　　　　　　　　　　１５部ジエチレングリコール　　
　　　　　　８５部比較例３ グルタルアルデヒド　　　　　　　　　１５部ジエチレ
ングリコール　　　　　　　　８５部（発明の効果及び
効果確認試験） 上記実施例１〜４及び比較例１〜３で調製した防菌剤に
ついて下記のような試験方法により、菌増殖防止作用及
びスライム発生防止作用を調べた。

試験例１ 〔抄紙工程後の排水における菌増殖防止作用及びスライ
ム発生防止作用の試験〕 其製紙工場の抄紙工程において上記実施例１〜４及び比
較例１〜３で調製した防菌剤を白水ビットに１日のうち
２時間、３回にわたり、水中濃度がｚｏｐｐ−になるよ
うに７日間添加して、白水中の微生物の菌数を測定した
。

試験方法は白水試料を滅菌水で希釈し、この−定１をシ
ャーレに採り、溶解したワックスマン寒天培地を注入し
、混和し、平板状に固化させた。

恒温器内（３２℃）で２日間培養後発生する微生物コロ
ニーをコロニー計数器にて測定した。また、抄造時の紙
切れの回数も測定し、防菌効果を確認した。その結果を
下記の第１表に示す。

第１表 上記第１表の結果から、本発明の防菌剤（実施例１〜４
）は、製紙工場の排水において優れた菌増殖防止作用と
スライム発生防止作用を有することがわかる。

試験例２ 〔製紙用塗工液における菌増殖防止作用の試験〕ｐｏ　
１０．０の澱粉系塗工液にブイヨン液体培地及び予め腐
敗させた塗工液を加えて攪拌し、３００ｐｐａ＋　ｔＲ
度になるように調整した防菌剤を添加した。

これを３２℃の恒温器に５日間保存した後、各塗工液中
の生菌数を測定した。その結果を下記の第２表に示す。

上記第２表の結果から、本発明の防菌剤（実施例１〜４
）は、製紙用塗工液において優れた菌増殖防止作用を有
することがわかる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・（ I ） （式中、Ｒ＾１は水素原子又は置換若しくは非置換の一
   価炭化水素基、Ｒ＾２及びＲ＾３は同一若しくは異なり
   て水素原子又はハロゲン原子、Ｍは金属カチオン又はア
   ンモニウム、Ｘは錯化合物を形成するアニオン、ａは１
   又は２、ｂはアニオンＸがカチオンＭの原子価を満足す
   る整数を示す。）で表わされるイソチアゾロン錯化合物
   又は及びイソチアゾロン誘導体錯化合物と、グルタルア
   ルデヒドＯＨＣ（ＣＨ＿２）＿３ＣＨＯとを、（１：１
   ００）〜（１００：１）の重量割合で含有することを特
   徴とする防菌剤。