JPS62288077A

JPS62288077A - 定着型感熱記録光カ−ド

Info

Publication number: JPS62288077A
Application number: JP61133461A
Authority: JP
Inventors: Akira Morinaka; 森中　彰; Norihiro Funakoshi; 宣博舩越; Yutaka Iwasaki; 裕岩崎
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1986-06-09
Filing date: 1986-06-09
Publication date: 1987-12-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】３、発明の詳細な説明（産業上の利用分野〕本発明はレーザ光で出込み読み出しを行なうレーザ光記
録材料に関し、さらに詳しくは記録の定着が行なえる光
カードに関するものである。

〔従来の技術〕

近年、レーザ技術の発展によって、レーザ光を集光し、
μｍオーダのピット記録を記録媒体上に行なうレーザ記
憶の研究が活発に行なわれている。

このレーザ記憶は、現段階では再生専用型、記録可能型
、書換え可能型に３分されている。

始めの再生専用型は、レーザービデオディスク、コンバ
ク１〜デイスクに代表されるように回転する円盤上にあ
らかじめ設けた記録ビットをレーザ光学系により再生の
みを行なうものである。次の記録可能型は、Ｔｅ薄膜、
Ｃ５２−Ｔｅプラズマ重合膜、Ｔｅ−０×膜、色素薄膜
を基板上に設け、強いレーザーパルス光で薄膜に孔形成
、或は非晶結晶転移等を生じさせ弱いレーザ光で読み出
し再生を行なうものである。この型式の光記録は使用者
が自由に記録を行なう事ができ、文書ファイル、図書記
録等に利用され始めている。最後の書換え可能型は、相
変態による結晶非晶質間の可逆性や、光磁気では熱印加
時の磁場による磁界反転にともなうカー効果の可逆性や
フ第１〜クロミック材料の光可逆性を利用して、磁気記
録での場合の様な書き換え性を有した光記録の方式であ
る。

これらの光記録の持つ記録情報の大官ＩＨ９を利用して
市販サイズのクレジットカードに光記録部を設けて、こ
の光記録部に従来のクレジッ１−カードでは磁気ストラ
イプに持たせていた情報を記録させることが試みられて
いる。この結果、カード内に記録できる情報は磁気スト
ライプと比べ格段に増加するため様々な個人情報等を追
加した光カードが様々な型で発表されるようになってぎ
た。

しかし、上述した様に従来の光デイスク媒体を単にカー
ド型に変換した光カードは、再生専用型を除いて記録情
報は特殊ではあるが、記録機器を入手して改ざん、訂正
ができるため、情報の安全性という点では応用に問題を
残していた。特に個人ユースで携帯して利用する形態の
光カードは、現在の磁気記録型クレジットカードの悲用
事件に見られるような犯罪防止を図っておく必要があっ
た。

しかし、金融残高チェック等記録情報が最新の情報を保
持していることが必要なりレジツト・カード類では、予
め情報を記録して再生のみという再生専用型は適してい
ない。

以上の観点から、個人が携帯し利用する光カードにおい
て、記録情報容量は磁気カードに比べ大きく、かつ必要
な情報のみ記録後定着して改ざん不変化し、なおかつ残
存部は自由に情報記録の追加が可能な定着型の光カード
が望まれているのが現状である。

本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、その目的
は前記従来の光カードの欠点を解決した定着型感熱記録
式の光カードを提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る定着型感熱記録光カードは、基板」−に感
熱記録材料と光吸収剤とを有し、レーザ光の照射により
感熱記録が行なわれ、紫外光の照射により前記記録の定
着が行なわれることを特徴とするものである。

感熱記録材料としては、シアニウム塩とカップラー（カ
ップリング剤）とを主成分とするもの、発色剤（ロイコ
染料）と顕色剤（固体酸）とを主成分とするもの等が用
いられる。また、光吸収剤としては照射レーザ光を吸収
する金属あるいは色素が用いられる。

従来の光カードは、その記録後の定着が不可能であった
のに対して、本発明に係る光カードは、記録後、任意の
箇所を定着し、再紀録や改ざんを不可とすることができ
、この点が従来の光カードにおいては達成することがで
きなかった利点である。

本発明においては、感熱記録に用いる材料系も、従来の
熱プリンタに用いられる様な記録分解能（１６本／＃）
程度の荒さに対して、光記録材料としての分解能（〜５
００本／　ｍｍ　）程度に高めるために、分散形態及び
発色剤、カップラーの配置について考鑵し、最適の構成
とした。加えて、本発明において、任意の箇所のみを定
着し、残部の記録性を損わない様に熱現像、光定着系を
光カードに適用した点も全〈従来の技術とは異なるもの
である。

以下、この発明を実施例によりさらに詳しく説明する。

（実施例１）第１図は本発明のＭｌの実施例を説明する図であって、
図中符号１はアクリル基板、２は塗工フィルム（１）層
、３は塗工フィルム（２）層、４はＡｊ反射層、５はバ
ラフコ−１−エポキシ樹脂層である。

以下にその製造工程を述べる。

透明なアクリル基板１上に下記の塗工溶液（１）、（２
）をスピンコードして薄膜を形成した。

塗工溶液（１）・Ｐ−ジアゾ−Ｎ−エチル−Ｎ− ヒドロキシアニリンクロライド塩化亜鉛：　　２．６７
　ｇ・ヂオ尿素　　　　　　　　　　　：　　４．６４ｇ・
酒石酸　　　　　　　　　　　　：　　０．６７５グ・
ポリビニルアルコール（ＰＶＡ　　ｎ＃　１７５０５％水溶液）　　；　　１
００ｃｃ・近赤外吸収色素（ＰＡ−１００６、三井東圧
化学）アセ１〜ン溶液１０％　　　　　　；　　　２ｃ
ｃ塗■溶液（２）・２，３−ジヒドロキシナフタレン−〇−スルホン酸ナ
トリウム　　　　；　　３．４１　ｇ・ポリビニルアル
コール（ＰＶＡ　　ｎ具１７５０５％水溶液）　　　：　　１
００ｃｃ・近赤外吸収色素（ＰＡ−１００６、三井東圧
化学）メタノール溶液７％　　　　　；　　　３ｃｃ塗
工溶液は各成分を混合し、透明均一に溶解した後、フィ
ルタリングを施したものである。

作製したフィルム２，３は薄いグリーン色のセロハン状
を呈した。

、アクリル基板１とフィルム２，３の密着性を増すため
には、塗工面をヘキサメチルジシラザン（ＭｅＯｌ−１
２％　５ｏ）ｎ）でスピンコード処理し、７０℃　１ｈ
ｒの予備加熱処理を行なうと密着性が改善された。

次に、この塗工フィルム２，３上にＡＪを反射層４とし
て真空蒸着（１０００人厚）し、光硬化性エポキシ樹脂
をバックコートした後、エポキシ面から紫外光を照射し
て硬化させた（バックコート層５）。

この光カードにおいて、近赤外レーザ光を集光して基板
面から照射するとレーザ光はフィルム層２．３内の近赤
外吸収色素に吸収され、熱に変換されてフィルム層２、
フィルム層３内のジアゾニウム塩とカップラーとが反応
し黒色のビットが記録された。この後、紫外光を照射す
るとフィルムｍ２内のジアゾ層の成分が光分解して、以
後、近赤外照射にＪ：る加熱や光カード全体を恒温層内
で加熱（７０℃　５ｈｒ）する等を行なっても、記録ビ
ットの変色、未記録部の地かぶり発色は生じなかった。

（実施例２）第２図は本発明の第２実施例を説明する図であって、図
中、符号１１は基板、１２は顕色剤（固体１％１）層、
１３は光吸収剤層、１４は発色剤（ロイコ染料）層、１
５はＡ」反射層、１６はバックコート層である。

以下にその製造工程を述べる。

透明なポリカーボネート基板１１に、顕色剤層１２とし
てフェノールフタレインを２．０上１ｍの厚みに真空蒸
着した。次に光吸収剤層１３として近赤外色素、すなわ
ち５，８−ビス（／Ｉ−工ｉ〜ギシアニリノ）−２，３
−ジシアノ−１，／Ｉ−ナフトキノン（λｍａｘ　８３
０　ｎｍ）を５００Ａ蒸盾した。

さらに、発色剤層１４として、クリスタルバイオレン１
〜ラク１ヘンを２．０μｍ蒸着した。最後にＡノ反劃側
１５とバラフコ−１一層１６を設けた。

このようにして得た光カード上に基板１１側から近赤外
レーザ光を照射すると、光吸収剤層１３が加熱され、そ
の上下の１２．１／Ｉ層内に反応が生じ、青鮮色の記録
ビットが生成した。次に紫外光を照射すると光吸収層１
３の色素層が分離し、近赤外光の吸収能力を失い、以後
、近赤外光による記録は行えず、最初に記録した青鮮色
ピッ１〜のみが定着された。

（実施例３）塗工マイクロカプセル溶液として以下の（１）。

（２）溶液からジアゾニウム塩カプセル、カップ−１０
＝ノー・カプセルを生成した。

溶液（１）・Ｐ−ジアゾ−Ｎ−エチル−Ｎ− ヒトＯキシアニリンクロライド塩化曲鉛；５ｇ・１０％ゼラチン水溶液　　　　　　；３０ｇ・１０％
アラビアゴム水溶液　　　　：３０９・オリーブ油　　
　　　　　　　　：　　２００ｍｅ溶液（１）を超音波
混合後、油−水コアセルベートを形成させ、ＰＨ調節後
冷却して溶液下部にジアゾニウム塩マイクロカプセルを
沈殿させる。

平均粒径は約１μｍであった。

溶液（２）・２．３−ジヒドロキシナフタレン−６＝スルホン酸す
トリウム　　　　；　　３．４ｇ・１０％ゼラチン水溶
液　　　　　　：３０Ｊ・１０％アラビアゴム水溶液　
　　　；３０ｇ・近赤外吸収色素（Ｐ＾−１００６、三
井東圧化学）メタノール溶液７％　　　　　；　　５ｃ
ｃ・オリーブ油溶液（２）を上記と同様にマイクロカプセル（カップラ
ー・カプセル）化した。粒径は約１μ瓦であった。以上
骨た各マイクロカプセルを各々ポリビニルアルコール５
％水溶液１００ＣＣに分散させて、塗工液（１）、（２
＞を調整した。この塗工液をアクリル基板上にコートし
て各フィルム層を形成した。次にアクリル基板上の前記
フィルム層上にＡＪを９００人蒸着した。さらにこのＡ
１層の上にバックコート層を設けて光カードを得た。層
構成は第１図と同じである。膜厚は２層状態で約４００
０人であった。

この光カードに近赤外レーザ光を照射したところマイク
ロカプセルが壊れ、黒色のピッ１−が記録された。この
後紫外光を照射するとジアゾカプセル内の成分が変化し
て、以後光カード全体の加熱あるいは、ＬＤ記録を行な
っても変化は得られなかった。

〔発明の効果〕

以上、実施例で説明した様に本発明による定着型感熱光
カードは、近赤外レーザ光で可視部に記録が行なえ、か
つ記録後の紫外光照射によって発色剤や近赤外吸収剤を
分解し、以後の近赤外レーザ書込みを禁止するものであ
る。

従って、本発明によれば光カードを大容量のノー１〜と
してユーザが自由に利用でき、かつ、改ざんを不可能と
するため、金融、クレジット等カード情報の改ざん、改
変による不正利用等の犯罪を防ぐことができる。

また、本発明によれば、光カードの持つ大容量性を利用
して、個人データ情報、（健康チェックデータ、経歴等
）を全て１枚のカードに納めることも可能であり、本発
明の光カードは、極めて有効な光カードであると言える
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による第１実施例を説明する光カード構
成図、第２図は本発明による第２の実施例を説明する光
カード構成図である。１・・・・・・基板、２・・・・・・塗工フィルム層、
３・・・塗工フィルム層、４・・・・・・Δ１反射層、
５・・・・・・バック」−ト層、１１・・・・・・基板
、１２・・・・・・顕色剤層、１３・・・・・・光吸収
剤層、１４・・・・・・発色剤層、１５・・・・・・Ａ
Ｊ反射層、１６・・・・・・バックコート層。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基板上に感熱記録材料と光吸収剤とを有し、レー
ザ光の照射により感熱記録が行なわれ、紫外光の照射に
より前記記録の定着が行なわれることを特徴とする定着
型感熱記録光カード。
（２）感熱記録材料がジアゾニウム塩とカップラーとを
主成分としてなることを特徴とする特許請求の範囲第１
項に記載の定着型感熱記録光カード。
（３）ジアゾニウム塩とカップラーとが基板上に各各薄
層状に積層形成されていることを特徴とする特許請求の
範囲第２項に記載の定着型感熱記録光カード。
（４）ジアゾニウム塩とカップラーとがマイクロカプセ
ル化されていることを特徴とする特許請求の範囲第２項
に記載の定着型感熱記録光カード。
（５）感熱記録材料が発色剤と顕色剤とを主成分として
なることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の定
着型感熱記録光カード。
（６）発色剤と顕色剤と光吸収剤とが基板上に各々薄層
状に積層形成されていることを特徴とする特許請求の範
囲第５項に記載の定着型感熱記録光カード。
（７）光吸収剤が照射レーザ光波長を吸収する金属ある
いは色素であることを特徴とする特許請求の範囲第１項
に記載の定着型感熱記録光カード。
（８）色素がレーザ光を吸収し、かつ紫外光照射によっ
て分解して記録レーザ光を吸収する能力を失う性質を有
する有機色素であることを特徴とする特許請求の範囲第
７項に記載の定着型感熱記録光カード。