JPS62286743A - 複合布帛状物 - Google Patents

複合布帛状物

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JPS62286743A
JPS62286743A JP61129068A JP12906886A JPS62286743A JP S62286743 A JPS62286743 A JP S62286743A JP 61129068 A JP61129068 A JP 61129068A JP 12906886 A JP12906886 A JP 12906886A JP S62286743 A JPS62286743 A JP S62286743A
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憲幸 倉本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は繊維基布と重合体皮膜から構成される複合布帛
状物に関する。
〔従来技術〕
従来技術を透湿性防水布を代表例として説明するが、そ
れ以外の重合体皮膜を積層してなる複合布帛状物につい
ても以下の説明は準用される。従来繊維基布に透湿性を
有する重合体皮膜を積層してなる透湿性防水布はスキー
ウェアー、パーカー。
カッパ、オムツカバー、クリーンルーム用衣料として幅
広い用途に展開している。この透湿性防水布は、透湿性
を有する重合体溶液を繊維基布に塗布するコーティング
方式、重合体皮膜と繊維基布を接着剤を介在させて接合
一体化させるラミネート方式で製造される。前者は高密
度織物などの布帛表面の空隙率が小さなものに適し、後
者は、綱物などの布帛表面の空隙率が割合大きなものに
適する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
一般に云って、基布に重合体皮膜を積層してなる複合布
帛状物(例えば繊維基布に透湿性と防水性を付与した重
合体皮膜と基布との積層物)は繊維基布の風合が著しく
損なわれ、風合粗硬で着用時に不快を感じる。本発明は
前記複合布帛の有する欠点すなわち風合が粗硬で着用時
に不快を感じるという欠点を排除し、風合がソフトで着
用時に不快感を惑しさせない複合布帛状物を得ることを
目的とする。また本発明は、コーティング方式によって
製造したものもラミネート方式によって製造したものも
いずれにおいても風合のソフトな複合布帛状物を得るこ
とを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、繊維基布に重合体皮膜を積層してなる複合布
帛状物において、繊維基布に4000 m7分以上の高
速で溶融紡糸したナイロンフィラメントを用いることを
特徴とする複合布帛状物を提供する。すなわち本発明は
、繊維基布に重合体皮膜を積層してなる複合布帛状物に
関する。本発明は例えば防水機能を有すβ重合体皮膜を
用いた防水布として傘地、テント地に使用したもの、透
湿性防水布の機能を有する重合体皮膜を用いて透湿性防
水布としてスキーウェアー、バーカー、カッパ。
オムツカバー、クリーンルーム用衣料に使用するもの、
あるいは繊維基布の寸法安定性、作業性向上などのため
に重合体皮膜を塗布したバッキング加工布としてカーペ
ット、カーシートなど、幅広い分野へ用途展開され得る
。本発明を透湿性防水布に例をとって説明するが、それ
以外の布帛についても以下の説明が準用される。
本発明によればコーティング方式によって製造したもの
、ラミネート方式によって製造したちのいずれにおいて
もかかる構成を有する複合布帛状物は風合がソフトで着
用時に不快感を感じさせないものが得られる。
本発明に係る複合布帛状物の繊維基布を構成するナイロ
ンフィラメントの代表的なものはへキサメチレンジアミ
ンとアジピン酸より重合されたナイロン66、ε−カプ
ロラクタムより重合されたナイロン6であるが他のポリ
アミド繊維も使用し得る。また本発明の目的を損なわな
い限り他の成分との共重合体も用い得る。さらに通常ポ
リアミド繊維に用いられる添加剤例えば安定剤、艶消剤
、制電剤などを含んでいてもよい。本発明は4000 
m7分以上の紡速で紡糸されたポリアミド繊維を用いる
。その代表的な一例としては特開昭57−143514
号などがある。
4000 m7分以上の高速で溶融紡糸したナイロンフ
ィラメントは、結晶部の配向が進むが、非晶部の配向が
進まないためと考えられるが、できあがった布帛の風合
が非常にソフトになり、重合体皮膜を積層しても、従来
の透湿性防水布に比べて著しく風合がソフトで着用時の
不快感がまったくない複合布帛状物が得られる。
ナイロンフィラメントの単糸デニール及びフィラメント
数は一般の合成繊維フィラメントに用いられる構成のも
のであれば全く適用できるが、単糸デニール0.5〜5
d、フィラメント数5〜100本の範囲が本発明の布帛
には好ましい。また、布帛の組織は、織物、凋吻、不織
布などのすべてのものが使用できる。
本発明の重合体皮膜は、ポリウレタン系重合体。
ポリアクリル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリエス
テル系重合体、ポリ塩化ビニル系重合体1ポリフツ素系
重合体などがあり、例えば透湿性複合布帛を製造する場
合ならば透湿性を有するものであればいかなるものでも
使用でき葛が好ましくは、ポリウレタン系重合体を用い
たものがよい。
皮膜構造としては、透1易性、防水性を与える場合であ
れば無孔タイプ、有孔タイプどちらでも使用できる。無
孔タイプは、前記重合体に −5O:llI。
501(と:アルカリ金属又は−Nl!4)、CO叶、
 −COOH。
−N1(□、  CN、  Oil、  N11CON
H2等の親木基を有するものであればよく、この親水基
により透湿性が得られ、なおかつ、無孔タイプのため優
れた防水性が得られる。有孔タイプは、0.01μ以上
30μ以下の気孔が存在するものが好ましい。より好ま
しくは、0.01μ以上1・0μ以下の気孔が適当で、
なおかつ、均一な気孔径が好ましい。又、皮膜の透湿性
から、皮膜の厚みは3μ以上50μ以下であればよい。
繊維基布と重合体皮膜をラミネート方式にて接合させる
接着剤は、ポリウレタン系重合体、ポリアクリル系重合
体、ポリアミド系重合体、ポリエステル系重合体、ポリ
塩化ビニル系重合体、ポリ酢酸ビニル系重合体等が使用
できるが、好ましくは、ポリウレタン系重合体、ポリア
ミド系重合体。
ポリエステル系重合体がよい。
接着剤の塗布方法は、全面接着法、部分接着法どちらで
も使用できる。接着剤の塗布量は5g/ =以上30g
1 tr?以下で、5g/m未満では接着強力がなく剥
離が問題となり、30g/lr?より多いと透湿性が低
下し風合が粗硬となる。
重合体及び接着剤を塗布する方式は、特に限定されない
が、一般的には、フローティングナイフコーター、ナイ
フオーバーロールコータ−、リバースロールコータ−、
ロールドクターコーター。
グラビアロールコータ−、キスロールコーター。
ニップロールコータ−などを用いてコーティングできる
次に以上説明した繊維基布、重合体、接着剤を用いて複
合布帛状物を製造する方法を説明する。
前述のように製造する方法には重合体溶液を繊維基布に
塗布するコーティング方式と重合体皮膜と繊維基布を接
着剤を介在させて接合一体化させるラミネート方式があ
り、それぞれにつき説明する。
重合体溶液を繊維基布に塗布するコーティング方式で本
発明に係る複合布帛状物を製造する場合、繊維基布に重
合体溶液を塗布した際に重合体皮膜が基布内部及び裏面
に浸透しやすくなって、風合品位の面で好ましくないの
であらかじめ繊維基布に前処理を施すことが好ましい。
そのための処理方法としては、例えば繊維基布にフッ素
糸ta水剤で処理を施す方法、繊維基布をカレンダーに
通して繊維基布のふくらみをつぶし平滑にする方法など
があるが、好ましくは前者の方法がよい。t8水剤の付
着量は、繊維基布の密度及、び重合体溶液の塗布時の粘
度に影響するが、0.04〜0.1重量%の範囲が好ま
しい。0.04重量%未満では重合体溶液が繊維基布の
裏面に浸透しやすくなる傾向を有し、0.1重量%を超
えると繊維基布と重合体皮膜との剥離強度が低下する傾
向となる。
次に、前処理した繊維基布に重合体溶液を塗布し、乾式
凝固又は湿式凝固にて重合体皮膜を形成させて複合布帛
状物を製造する。
本発明にかかる複合布帛状物を重合体皮膜と繊維基布を
接着剤を介在させて接合一体化させるラミネート方式で
製造する方法を説明する。重合体溶液を離型紙上、又は
高密度織物上に塗布し乾式凝固又は湿式凝固し重合体皮
膜を形成させる。次に、重合体皮膜上に溶媒に溶解した
接着剤溶液を塗布し、適当な乾燥を施した後、繊維基布
をのせてプレス機等で熱圧着する。接着剤の皮膜形成が
十分であると皮膜強度が低下するため、接着剤が十分架
橋するまでそのままの状態で約1〜3日間放置後、離型
紙又は高密度織物を剥離させて複合布帛状物を製造する
本発明では、この複合布帛状物を用途によってtS水処
理を実施することもできる。撥水剤としては、フッ素糸
t8水剤、シリコーン系捲水剤が使用できる。撥水剤の
付着量は、0.5から1,0.重量%が好ましい。
第1図は、本発明のコーティング方式で製造した複合布
帛状物の構造図、第2図は、本発明のラミネート方式で
製造した複合布帛状物の構造図でである。第1.2図に
おいて1は透湿性を有する重合体皮膜を、2は繊維基布
を、3は接着剤皮膜を示す。
〔実施例〕
以下、本発明の複合布帛状物を実施例で具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものでは
ない。尚、実施例に示した特性の測定方法は下記の通り
である。
透湿性 J!S   L−1099A−1法耐水圧 J
IS   L−1092 ドレープ係数  JIS  L−1079風 合 熟練
者5名による官能テストでかなり風合のソフトなものを
○、かなり風合 のハードなものを×、その中間を△と した。評価は、実施例毎に行なった。
人血皿上 ナイロン66,70d/34fフイラメントを第1表に
示す速度で紡糸し、各々のフィラメントを用いて経密度
136本/in、緯密度104本/inの平織に製織し
繊維基布を用意し、以後■〜■の工程で複合布帛状物を
製造した。
■繊維基布のta水処理 繊維基布を下記水溶液力に浸漬後ゴムロールで絞り率4
0%に絞り、150°Cで2分間熱処理した。
・アサヒガード LS−3170,8部(明成化学■製
 フッ素系1B水剤) ・水           99.2部■コーティング 下記の組成を■でt8水処理を施した繊維機の片面にナ
イフコーターでコーティングした。重合体皮膜厚みは3
0μ。
・クリスボン8166     40部(大口本インキ
化学■製1液型ポリウレタン)・ジメチルホルムアミド
    60部■湿式凝固 30°Cの水中で5分間浸漬した後、70℃にて15分
間脱溶媒を施した。
■熱処理 ピンテンターを使用し、150℃で2分間熱処理した。
■↑n水処理 下記水溶液に浸漬後ゴムロールで絞り率40%に絞った
後、ピンテンターを使用し150°Cで2分間熱処理し
た。
・アサヒガード LS−3175部 ・水           95部 実施例1において、ナイロン66の紡糸速度を変えて製
織し繊維基布として製造した複合布帛状物の性能比較結
果を第1表に示す。
上表から、紡糸速度を変えても透湿性、耐水圧の性能は
ほとんど変化ないが、ドレープ係数、風合は著しく異な
るものが得られた。即ち、比較例1−1及び1−2はド
レープ係数が大きく、風合が粗硬であったが、実施例1
−1及び1−2はドレープ係数が小さく、風合が大変ソ
フトなものが得られた。
大覇」じエ ナイロン6 50d/13fフイラメントを第2表に示
す速度で紡糸し、各々のフィラメントを用いてハーフト
リコットに製編し繊維基布を用意し、以後■〜■の工程
で複合布帛状物を製造した。
■重合体皮膜の製造 下記の組成を離型紙(創研化工■製工程祇EV130T
P)上にロールコータ−でコーティングし、60゛Cで
1分間乾燥後、110°Cで1分間乾燥した。重合体皮
膜は5μ。
・ハイムレンY−21050部 (大口木精化01製1液型ポリウレタン)・メチルエチ
ルケトン      25部・ジメチルホルムアミド 
     25部■接着剤のコーティング 下記の組成の接着剤を■で製造した重合体皮膜上にロー
ルコータ−でコーティングし、60℃で1分間乾燥後、
110℃で1分間乾燥した。
接着剤厚みは15μ。
・ハイムレンY−11443部 (大口精化01製2液型ポリウレタン)・レザミンNE
            5部(大口精化件菊製架橋剤
) ・レザミンH1−2122部 (大口精化■製架橋促進剤) ・メチルエチルケトン      50部■繊維基布と
の接合 乾燥直後の■の接着剤層にナイロン650d/13[の
ハーフトリコットをかさね100“Cの熱ロール(4k
g/cI11)で圧着した。
■接着剤の熟成 接着剤の架橋のため50℃の乾燥機に1日間放置した。
■離型紙の剥離 離型紙を剥離し、ラミネート方式による複合布帛状物を
得た。
複合布帛状物の性能評価結果を第2表に示す。
第2表 上表から、紡糸速度を変えても透湿性、耐水圧の性能は
ほどんど変化ないが、ドレープ係数、風合は著しく異な
るものが得られた。すなわち、比較例2は、ドレープ係
数が大きく風合が粗硬であったが、実施例2はドレープ
係数が小さく風合が大変ソフトなものが得られた。
実施例2、比較例2で製造した複合布帛状物をクリーン
ルーム用手袋に試作し、着用テストを行なった結果、実
施例2は比較例2に比べて風合がソフトで快適な手袋が
得られた。
〔発明の効果〕
本発明の複合布帛状物は、4000 m/分以上の高速
で溶融紡糸したナイロンフィラメントを用いた繊維基布
と重合体皮膜から構成されるものでできあがった布帛の
風合が非常にソフトになり着用時の不快感がまったくな
い複合布帛状物が得られる。
またさらにこれに透湿性、防水性を与えた場合は複合布
帛状物として、スキーウェア、パーカー。
カッパ、オネツカバー、クリーンルーム用1等の透湿性
防水素材として幅広く使用することができる。本発明の
複合布帛は透湿性防水布のばか防水布、バッキング加工
布に使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のコーティング方式で製造した複合布
帛状物の構造図、第2図は、本発明のラミネート方式で
製造した複合布帛状物の構造図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 繊維基布に重合体皮膜を積層してなる複合布帛状物にお
    いて、繊維基布に4000m/分以上の高速で溶融紡糸
    したナイロンフィラメントを用いることを特徴とした複
    合布帛状物
JP61129068A 1986-06-05 1986-06-05 複合布帛状物 Expired - Fee Related JPH07115447B2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5188719A (ja) * 1975-01-27 1976-08-03 Horiamidomaruchifuiramentoyaan
JPS581543U (ja) * 1981-06-25 1983-01-07 住友ゴム工業株式会社 難燃性の防水布
JPS58135446U (ja) * 1982-03-09 1983-09-12 井上 鐵彦 貼着用塗膜

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