JPS62283986A - リン脂質及びリン脂質の製造方法 - Google Patents

リン脂質及びリン脂質の製造方法

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JPS62283986A
JPS62283986A JP12569386A JP12569386A JPS62283986A JP S62283986 A JPS62283986 A JP S62283986A JP 12569386 A JP12569386 A JP 12569386A JP 12569386 A JP12569386 A JP 12569386A JP S62283986 A JPS62283986 A JP S62283986A
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phospholipid
acid
boc
amino
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JP12569386A
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Yoshio Ishimori
石森 義雄
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野〕 本発明はリン脂質及びリン脂質の製造方法に係り、更に
詳しくはアミノ酸残基で修飾され友リン脂質及びリン脂
質の製造方法に関する。
(従来の技術〕 近年、リポソームやラングミュア・プロジェット(LB
)膜形成技術により、各種の脂質構造物を容易に形成さ
せることができるようになつ之。官能性の脂質を用いて
脂質構造物上に種々の化合物を共有結合で固定化するこ
とも可能である。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、これらの脂質構造物上に直接酵素、抗体のタン
パク質を固定化すると、基板等による立体障害で酵素及
び抗体の活性が著しく阻害されることが本発明者らの研
究により明らかになっ友。
生理活性物質の分離精製手段の一つであるアフィニティ
クロマトグラフィーでは、酵素等の生理活性物質とアガ
ロース等の担体の間に適当な鎖長を持つ分子鎖を導入す
ると分離精製能が著しく向上することが知られている。
これは、担体による立体障害を回避するからでちると言
われている。
アフィニティクロマトグラフィーの例と同様に。
脂質分子に鎖状分子を導入するこ、とにより、脂質構造
物においても前述の立体障害が緩和されるものと推定さ
れる。しかしながら、鎖状分子を導入し之脂質は未だ合
戊例が報告されていない。そこで本発明者はペプチド合
成の技術を足掛りに適当な鎖長を有する分子を導入し九
脂質を合成することを試みた。
ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン(DP
PE)のようなアミノ基を有するリン脂質は、ジシクロ
へキシルカルボジイミド(DCC)のような縮合剤を用
いてアミノ酸と反応し、適当なアミノ酸残基を導入する
ことができる。この際にアミノ酸のアミノ基を保獲する
必要があるが。
DPPEと反応し−pBocアミノ酸は通常の除去条件
では定量的に除去することは困難であり几。すなわち、
HBr/酢fi +HFのように強力な除去剤ではBo
c基除去に伴いDPPHの急速な分解が起き。
一方ギ酸のように弱い除去剤の場合には長時間反応させ
ても全くBOC基は除去されなかっ九〇本発明は以上の
ような問題点に鑑みなされtものであり、アミノ酸残基
で修飾されp IJン脂質及びリン脂質の製造方法を提
供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決する之めの手段と作用〕まず、窟−の発
明は次式(A) (式中Rは炭素数1〜20の置換基を有してもよいアル
キレン基〕 で表わされるリン脂質である。
式中孔の炭素数1〜20の置換基を有してもよいアルキ
レン基とは、メチレン、エチリン!プロピレン、イソプ
ロピレン、ブチレン、イソブチレン、t−ブチレン、ヘ
キシレン、ヘプチリン、オクチレン、ノニレン、デシリ
ン、ウンデシレン、ドデシレン、トリデシリン、テトラ
デシレン、ペンレン         リン タデシ々、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシリ
ン、ノナデシレン、エイコシレンなどを意味する。
本発明のリン脂質は、LB映あるいはリポソーム等の脂
質構造物の材料として便用することができる。本発明の
リン脂質により作製し次LB襖あるいはリポソームでは
、酵素あるいに抗体等のタンパク質を固定化しt際、立
体障害により#素あるいは抗体の活性が損なわnること
〃S7!い。
本発明のリン脂質をリポソーム免疫分針用試薬の構造材
料として便粗しt列について説明する。
本発明のリン脂質と必要であnば他の脂質及びコレステ
ロールをフラスコに入れ唇媒を加えて反応させる。反応
後溶媒を留去し、吸引乾燥する。しかる後、壁面に薄膜
が形成され之フラスコ内に所定の傾識物質の水溶液を加
え、密栓をして振とうし、リポソームの懸濁敢を得る。
一方、リポソームに固定化すべき抗原又は抗体に必要で
あれば架aSを導入する。以上のようにして得られtリ
ポソームと抗原又は抗体とを緩衝液中で反応せしめるこ
とにより、リポソーム免疫5)折用試薬が得られる。
窮2の発明は、アミノ基を肩するリン脂′ぼとBoc基
でアミノ基が保護され九アミノ酸を縮合剤と共に反応さ
せることによりアミノ基を有するリン脂質のアミノ末端
にアミノ酸を導入する第1の工程と、第1の工程で得ら
れ7?:BOC−アミノ酸−13ン脂質と強酸/有機酸
混合系とを反応させることによりBOC−アミノ酸−リ
ン脂質からBoc基を除去する第2の工程とを具備する
ことを特徴とするリン脂質の製造方法である。
本発明をさらに説明すると、ジパルミトイルホスファチ
ジルエタノールアミン(DPPE)のようなアミン基を
育するリン脂質とジシクロへキシルカルボジイミド(D
CC)のような縮合剤、さらにt−ブチルオキシカルボ
ニル(Boc)基でアミノ基が保護されたアミノ酸とを
反応させることにより、アミノ基を有するリン脂質のア
ミノ末端にアミノ酸残基を導入するのが第1の工程であ
る。このようにして得られ−p B o c−アミノ酸
−リン脂質と強酸と有機酸の混合物とを反応させること
によりBOC−アミノ酸−りン脂質からBoc基を除去
し、目的とするアミノ酸で修飾され1p 13ン脂質を
を得るのが第2の工程である。
本発明で用いられるアミノ酸は格別に限定されるもので
はないが、アミノ基とカルボキシル基が炭素鎖の両端に
位置している奪−アミノ酸であることが好ましい。さら
に、モノアミノモノカルボン酸であることが好ましい。
本発明で用いられる縮合剤としては一般のペプチド合底
に用いられる縮合剤であれば何であって等が挙げられる
。本発明で用いられる強酸と有機酸の混合物は格別に限
定されるものではなく、 fた、その混合割合(強酸の
濃度)も用いる強酸あるいは有機酸の種類により適宜決
定される。塩酸とギ酸の混合物あるいは塩酸と酢酸の混
合物の場合には塩酸の濃度が0.01〜3Mが適当であ
る。0,01M以下の場合にはBOC基が除去されず、
3M以上の場合にはBOC基の除去に伴いDPPEの急
速な分解が起きる。
アミノ酸残基を導入する第1の工程とBOC基をはずす
第2の工程は繰返し行なうことができる。
この場合、希望する長さのペプチド鎖を有するリン脂質
を台底することができる。
また5本発明はリン脂質に限らずアミノ基を有する脂質
すべてに適用することが可能である。
(実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 α、β−ジパルミトイルーr−フオスファチジル−(ε
−アミノカプロイル〕エエタールアミン(NH,−C,
H,ff1−DPPE)の合成(1)試薬 ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン(DP
PB)はシグマ社、BoC−6−了ミノカプロン酸(B
oc−Cap)はフルカ社よりそれぞれ購入し念。他の
試薬は市販品(特級)を端整せ伊に使用した。なお、水
は全てイオン交換水を用い念。
(2)合成法 70mIIDPPBを50mノクロロホルム/メタノー
ル(10/1)に溶解し、5QrrlBOc−Cap、
150mj’ジカルボキシカルボジイミド、150mj
+ヒドロキシサクシンイミド及び50μlトリエチルア
ミンを添加し7を後、室温で2時間攪拌する。ロータリ
ーエバポレータで溶媒を除去し30mJクロロクロロホ
ルム/メタノー/l/1)に再溶解してIQm110%
クエン酸でトリエチルアミンを抽出する。クロロホルム
層を回収し、溶媒除去後酢酸エチルを加え。
生じた尿素誘導体を口過して除く。溶媒を除去し1mj
のクロロホルムに溶解し之ものをシリカゲルカラム(φ
IX30Cm)にチャージし、クロロホルム/メタノー
ル(10010〜50のグラディエ/ト)で溶出する。
クロロホルム/メタノール(10Q/s〜lo)分画を
回収し、BoC−Cap−DPPEt−得た(収率的s
 O% )。次いで、Boc−Cap−DPPEを2m
l  のIM塩rR/酢酸に溶解し%室温で3時間放置
後、ロータリーエバポレータ及び真空ポンプを用い塩酸
/酢酸を除去する。1mjのクロロホルムに溶解し、再
びシリカゲルカラムで清製丁製する。薄層クロマトグラ
フィーでニンヒドリン及びリン染色に陽性な分画のみを
回収する(収率二約70 % ) 、NMRK より 
Cap−DPPEであることを74認し之。NH,−C
,H,、−DPPEのHl −NMR。
スペクトルを第1図に示す。
実施例2 (12−アミノドデカノイル)−DPPg(NH,−C
,、H,、−DPPE)の合成 Il)試薬 Boc−ON(2−(t−ブチロキシカルボニル−オキ
シイミノツー2−フェニルアセトニトリル)はペプチド
研究所、12−アミノドデカン酸はアルドリッチ社より
購入し友。
f2)Boc−12−アミノドデカン酸の合成2.2g
12−アミノドデカン酸を2.1mlのトリエチルアミ
ン及び6mlの水に懸濁させる。これに2.71 Bo
c−ON/10m1ジオキサンヲ添加し、室呂で3時間
撹拌する。2ffl@度まで濃縮し念後、80m1の酢
酸エチルを加え、10%クエン酸で2回洗浄しトリエチ
ルアミノを除去する。
飽和食塩水で2度洗浄し1L硫酸す) +1ウム憔水〕
で脱水する。口過後、酢酸エチルを除去し石油エーテル
を加え結晶化させる(収率:98%〕。
f31 NHl −CuすPPEの合成実施f111と
同様にしてBoc−C,ff1−DPPEを調整した。
これに2m10.1M塩酸/酢酸を加えf@解し、室温
で5時間放置する。実施例1と同様にしてシリカゲルカ
ラムを用いてM製し九(収率:60チ)、実施例1と同
様にしてNMRによりNH,−C,、H,、−D P 
P Eであルコトヲ確HL/ ’ft、、 o B o
C−CI!Hts及びBo c −C,、H,、−D 
P P EとNHl −CI!H!4−DPPEのHl
−NMRスペクトルを第2図及び第3図に示す。
比較例1 実施例1において、0.05M塩酸/酢酸を用いた場合
、30℃24時間後も殆どBoc等は除去されなかつt
、ま几、3M塩酸/酢酸を使用すると。
室@1時間で反応は完了するが、DPPE側のエステル
結合も分断されることが明らかになっ之。
比較例2 実施flJ2で0.01M塩酸/酢酸を便用すると、3
0”C24時間で25チ程度Boa基が除去された。
100%酢酸及びギ酸では殆ど除去されなかっto〔発
明の効果〕 本を明によれば新規なリン脂質及びリン脂質の製造方法
′fc提供することができる。
【図面の簡単な説明】
π1図に本発明の一実施例であるNH,−C,H,−D
PPEのH’−NMRスペクトルを表わす図、第2図は
Boc−C□H0の)l’−NMRスペクトル、第3図
はBOc−C,、H,、−DPPEと本発明の一実施例
であるNH,−C□H,、−DPPEのHl−NMRス
ペクトルを表わす図である。 代理人 弁理士   則 近 憲 右 同     竹 花 喜久男 υ 工

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式(A) (A)▲数式、化学式、表等があります▼ (式中Rは炭素数1〜20の置換基を有してもよいアル
    キレン基) で表わされることを特徴とするリン脂質。
  2. (2)アミノ基を有するリン脂質とBoc基でアミノ基
    が保護されたアミノ酸を縮合剤と共に反応させることに
    よりアミノ基を有するリン脂質のアミノ末端にアミノ酸
    を導入する第1の工程と、第1の工程で得られたBoc
    −アミノ酸−リン脂質と強酸と有機酸の混合物とを反応
    させることによりBoc−アミノ酸−リン脂質からBo
    c基を除去する第2の工程とを具備することを特徴とす
    るリン脂質の製造方法。
  3. (3)前記強酸と有機酸の混合物が濃度0.01〜3M
    の塩酸とギ酸もしくは酢酸の混合系であることを特徴と
    する特許請求の範囲第2項記載のリン脂質の製造方法。
JP12569386A 1986-06-02 1986-06-02 リン脂質及びリン脂質の製造方法 Pending JPS62283986A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5198224A (en) * 1989-11-17 1993-03-30 Fuji Photo Film Co., Ltd. Polypeptide thin film

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5198224A (en) * 1989-11-17 1993-03-30 Fuji Photo Film Co., Ltd. Polypeptide thin film

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