JPS62283955A - 光学活性アミド化合物および液晶 - Google Patents

光学活性アミド化合物および液晶

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JPS62283955A
JPS62283955A JP12344786A JP12344786A JPS62283955A JP S62283955 A JPS62283955 A JP S62283955A JP 12344786 A JP12344786 A JP 12344786A JP 12344786 A JP12344786 A JP 12344786A JP S62283955 A JPS62283955 A JP S62283955A
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acid
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JP12344786A
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Masami Yabe
矢部 雅美
Koji Onishi
大西 功治
Yuzo Sakurai
桜井 雄三
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な光学活性アミド化合物に関する。
かかる光学活性アミド化合物は、液晶性化合物として有
用である。 液晶には、ネマチック液晶、スメクチック
液晶、コレステリック液晶があるが、本発明の化合物は
その内スメクチック液晶、特に強認電性を有し、表示素
子材料として有用なカイラルスメクチックC液晶である
。 また、かかるカイラルスメクチックC液晶は、光プ
リンターヘッド、光フーリエ変換素子、ライトバルブ等
の光エレクトロニクス素子にも使用可能である。
〔従来の技術〕
カイラルスメクチックC液晶は、ピッチ長ざのかなり長
いらせ入構造を有するが、そのらせん構造のピッチ長き
よりも短いセルギャップのセル中では、残留自発分極を
示し、外部電場に対して極めて早い速度(1〜100マ
イクロ秒)で応答し、かつメモリー性も示す(N、A、
C1arkらAppl、Phys、Lett、、3旦、
899(1980)参照)。
カイラルスメクチックC液晶の高速の光スイツチング現
象を利用すれば、従来のねじれネマチック型液晶表示素
子に比べて、逸かに高速応答性の液晶表示素子の製作が
可能になり、大画面の液晶表示装置の実用化を図ること
がで伊る。
このようなカイラルスメクチックC液晶とじては、p−
デシルオキシベンジリデン−po−アミノ−2−メチル
ブチルシンナメート(以下DOBAMBCと略称する)
が知られている(R,B。
Meyerら J、de  Physique  3旦
、L−69(1975)参照)。
アミド結合を有する液晶はいくつか知られており、代表
的なものとして下記の構造式で表わされる化合物(H,
5chu’bertら J、Prakt、Chem、、
!上、643 (1979)参照)を挙げることかで伊
る。
しかし、アミド結合を有するスメクチック液晶は下記の
構造式で表ねされる化合物(V、Kalyvasら M
o1.Cryst、Liq、Cryst、、80,10
5 (1982)参照)以外は殆ど知られておらず、ス
メクチックC液晶と同定された化合物は全く知られてい
ない。
〔発明が解決しようとする間匝点〕
しかしながら、DOBAMBCはシッフ塩基構造を持つ
ために、水分に対して不安定であり、また桂皮酸のエチ
レン構造が光に対して不安定であるという重大な欠点を
有する。 すなわち、耐候性が悪いため液晶として広範
に使用することができない。
〔問題を解決するための手段および作用〕本発明者らは
、耐候性に優れた新規なカイラルスメクチックC液晶性
を示す化合物を提供することを目的として、鋭意検討し
た結果、一般式(I)(式中、R1は炭素数1〜18の
アルキル基を示し、R2は光学活1性アルキル基を示す
。 X。
Yはそれぞれ水素原子、フッ素原子、塩素原子および臭
素原子のいずれかから選ばれ、かつX、Yの少なくとも
一方は水素原子である。)で表わされる、光学活性アミ
ド化合物を見い出し、ざらにかかる化合物が、広い温度
範囲において目的とするカイラルスメクチックC液晶と
なることを見い出し、本発明に到達した。 また、かか
る化合物は他の液晶性化合物との相互溶解性がよいため
、液晶組成物の一成分として用いれば、液晶組成物のカ
イラルスメクチックC相の液晶温度範囲の拡張に効果的
である。一般式(I)におけるR1は炭素数1〜18の
アルキル基である。また、一般式(I)におけるR2は
光学活性アルキル基であり、好ましく使用できるものと
して光学活性2−メチルブチル基、2−メチルペンチル
基、2−メチルヘキシル基、2−メチルへブチル基、2
−メチルオクチル基、1−メチルプロピル基、1−メチ
ルブチル基、1−メチルペンチル基、1−メチルヘキシ
ル基、1−メチルへブチル基、3−メチルペンチル基、
3−メチルヘキシル基、3−メチルへブチル基、5−メ
チルへブチル基などを例示することができ、光学活性2
−メチルブチル基の使用が特に好ましい。
本発明の一般式(I)の光学活性アミド化合物は、構造
成分としてアゾメチン基、アゾ基、アゾキシ基、エチニ
ル基など水分や光に対して不安定な官能基を持たず、安
定なアミド基、エステル基およびエーテル基のみから成
り立っているので、非常に優れた耐候性を有すると共に
、広い温度範囲でカイラルスメクチックCwIi晶とな
るので、実用性が高い。 また、本発明の化合物はスメ
クチックA液晶となるので、レーザー熱書苦込み型表示
素子として用いることも可能である。
一般式(I)の光学活性アミド化合物は、以下に述べる
反応式に従って合成することがで伊る。
−一一一→  (I) 式(II)の化合物を過剰量の塩化チオニルと数時間加
熱還流した後、未反応の塩化チオニルを減圧留去で除去
して、対応する酸塩化物(IIを得る。 次に、酸塩化
物(IIりをベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素
溶媒に溶かし、ピリジン、トリエチルアミンなどの有機
塩基化合物の存在下で、2位、あるいは3位に置換基を
もった4−アミノ安息香酸光学活性アルキルエステル(
IV)に加え、室温又は加熱条件下で数時間反応させる
ことによって、一般式(I)の化合物を合成する。
得られた粗製の化合物(工)はカラムクロマトグラフィ
ー、再結晶など常法に従って精製する。
また、式(II)の化合物は公知の方法(G、W。
Gray、  J、B、Hart ley  andB
、Jones、  J、Chem、Soc、、1412
 (1955))により、下記の反応式に従って合成す
ることができる。
すなわち、4−ヒドロキシビフェニルを二硫化炭素中で
無水塩化アルミニウムの存在下で塩化アセチルと反応き
せることにより、4′−ヒドロキシ−4−アセチルビフ
ェニル(V)を得、次いで次亜臭素酸ナトリウムでアセ
チル基を酸化して、4′−ヒドロキシ−4−ビフェニル
カルボン酸(Vl)とする。化合物(Vl)をエタノー
ルと水酸化カリウム水溶液中で、臭化アルキルと反応さ
せて、4′−アルコキシ−4−ビフェニルカルボン酸カ
リウム塩とし、塩酸などで、酸性にすることによって、
4′−アルコキシ−4−ビフェニルカルボン酸(II)
を合成することができる。 あるいは、4゛−ヒドロキ
シ−4−シアノビフェニルを常法に従ってアルカリで加
水分解することによって一段階で4′−アルコキシ−4
−ビフェニルカルボン酸(II)を合成することもでき
る。
R10p訃(防C0OH(旧 化合物(rV)は以下に述べる(a)〜(c)の方法に
従って合成することができる。
(a)化合物(IV)においてX=F、CI、Br。
Y=Hの場合の合成法。
2−ハロゲノ−4−アミノ安息香酸光学活性アルキルエ
ステル(IV−a)のうちX=F、CIの化合物は下記
の反応式に従って合成することがで営る。
すなわち、2,4−ジニトロトルエンを常法に従って2
−アミノ−4−ニトロトルエン(■)とした後(Bei
lstein、El、12.392参照)、フッ素置換
体の場合はF、C,Schmelkesらの方法(J、
Am、Chem、SOc、、立、i、1631 (19
44)参照)によって、アミノ基をフッ素に置換した後
、過マンガン酸による酸化で、また塩素置換体の場合ビ
、A。
Albertらの方法(J、Soc、Chem。
Ind、、 旦旦、54T (1936)参照)によっ
てアミノ基を塩素に置換した後、重クロム酸カリウムに
よる酸化で、それぞれ対応する2−ハロゲノ−4−二ト
ロ安息香酸(■)、(IX)を合成することができる。
これらのカルボン酸は過剰の塩化チオニルで酸塩化物と
した後、ピリジンなどの有機塩基化合物の存在下で光学
活性アルコールと室温又は加熱条件下で数時間反応させ
ることによって、2−ハロゲノ−4−二トロ安息香酸光
学活性アルキルエステルとすることかで伊る。この化合
物はラネーニッケルや活性を落としたパラジウム触媒の
存在下で常温常圧もしくは加熱加圧条件下で水素による
接触還元をすることによって、2−ハロゲノ−4−アミ
ノ安息香酸光学活性アルキルエステル(rV−a)とす
ることができる。
また、化合物(IV−a)のうちX=C1,Brの化合
物は下記の反応式に従って合成することができる。
Br すなわち、どちらもp−ニトロトルエンを出発原料とし
、塩素置換体の場合は、J、H,Gorvinらの方法
(Chem、&Ind、、910(1951)参照)に
よって2−クロロ−4−二トロトルエンとした後、重ク
ロム酸カリウムによる酸化で、また臭素置換体の場合は
J、Frejkaらの方法(Chem、Abst、  
1旦。
2332 (1925)参照)によって2−ブロモ−4
−二トロトルエンとした後、過塩素酸カリウムで酸化す
ることによって、それぞれ対応する2−へロゲノー4−
二トロ安息香酸(IX) 、  (X)とし、更にエス
テル化および接触還元を行うことによって2−ハロゲノ
−4−アミノ安息香酸光学活性アルキルエステルとする
ことがで芳る。
(b)化合物(IV)においてX=H,Y=F、C1,
8rの場合の合成法。
3−ハロゲノ−4−アミノ安息香酸光学活性アルキルエ
ステルのうち、Y=Fの化合物は下記の反応式に従って
合成することができる。
すなわち、m−フルオロトルエンをG、Schtema
nnの方法(Ber、、旦1旦、1794 (1929
)参照)によってニトロ化して3−フルオロ−4−二ト
ロトルエンとした後、過マンガン酸カリウムで酸化して
3−フルオロ−4−二トロ安恵香酸(X I )とし、
エステル化、接触還元によって、3−フルオロ−4−ア
ミノ安息香酸光学活性アルキルエステル(IV−b)と
する。
また、化合物(IV−b)のうち、Y=CI、Brの化
合物は、下記の反応式に従って合成することがで伊る。
±乙a2N、8cooi2(X II )すなわち、4
−:l−トロ安息香酸クロライドをピリジンなどの有機
塩基化合物の存在下で光学活性アルコールとエステル化
反応させて、4−ニトロ安思香酸光学活性アルキルエス
テルとする。これをパラジウム炭素などの触媒の存在下
で常温常圧で接触水素化を行い、4−アミノ安息香酸光
学活性アルキルエステル(X II )とする。次に、
Y=C1の場合は村上らの方法(Chem、Pharm
、But 1.、■、1696 (1971)参照)に
準じて、(XII)をピリジンなどの有機塩基化合物の
存在下で二塩化ヨードベンゼン(H。
J、Lucasら”Organic  5ynthes
 is#、Co l 1.Vo 1.III参照)と反
応させることによって、3−クロロ−4−アミノ安息香
酸光学活性アルキルエステル(IV−b)を得ることが
でき、Y=Brの場合はり、Leulierの方法(B
ei 1stein、EIl、1生。
272参照)によって(XIL)を臭素化して、3−ブ
ロモ−4−アミノ安息香酸光学活性アルキルエステルと
することができる。
(c)化合物(IV)においてX=H,Y、=Hの場合
の合成法。
4−アミノ安息香酸光学活性アルキルエステル(rV−
c)は、下記の反応式に従って合成することがで伊る。
すなわち、4−ニトロ安息香酸クロライドをピリジンな
どの有機塩基化合物の存在下で光学活性アルコールとエ
ステル化反応を行ない、4−ニトロ安、息香酸光学活性
アルキルエステル(Xll!’)とする。この化合物を
パラジウム炭素などの触媒存在下で常温常圧で接触水素
化を行ない、4−アミノ安息香酸光学活性アルキルエス
テル(IV−c)とする。
〔実施例〕
以下、実施例により本廠明を更龜詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 (S)−4−−n−ドブシロキシ−4−ビフェニルカル
ボン酸−〔3−クロロ−4−(2−メチルブトキシカル
ボニル)アニリド〕 (一般式(I)においてRs=C
t!H:s、Rx=(S)  2−メチルブチル、X=
CL Y=H) 市販の2−クロロ−4−二トロ安息香酸クロライド15
g (68,3ミリモル)をベンゼン35m1に加えて
溶解した後、(S)−2−メチルブチルアルコール8.
1ml  (75ミリモル)、ピリジン22.1mlの
混合物に室温で加えて60℃で2時間加熱した。放冷後
反応混合物を3NHC1および飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去するこ
とにより、(S)−2−クロロ−4−ニトロ安息香酸2
−メチルブチルエステル18.2gを得た。この化合物
2.57g (9,46ミリモル)を展開ラネニニッケ
ル(日興理化R−100)129mgおよびエタノール
20m1と共に300m1オートクレーブに入れ、水素
置換後昇温昇圧し、反応圧9kg/cm’、反応温度5
0℃にて接触水素化を行った。所定量の水素を吸収した
ところで放圧放冷し、セライトで触媒をろ別した後溶媒
を減圧留去して、粗製の化合物を得た。n−へキサンと
酢酸エチルの混合溶媒から再結晶して、(S)−2−ク
ロロ−4−アミノ安息香Wi2−メチルブチルエステル
(■−a)1.89gを得た。 4=−n−デシロキシ
−4−ビフェニルカルボン酸1.0g (2,6ミリモ
ル)を塩化チオニル6mlに加えて3時間加熱還流した
後、未反応の塩化チオニルを減圧下で留去した。得られ
た粗製の酸塩化物をベンゼン15m1に溶解した後、(
S)−2−クロロ−4−アミノ安息香酸2−メチルブチ
ルエステル(rV−a)700mg (2,9ミリモル
)およびピリジン3m1(37ミリモル)の混合物に室
温で加えて、60℃で2時間加熱した。
放冷後反応混合物を3NHC1および飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
して得られた粗製物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーおよびn−ヘキサン/酢酸エチル混合溶媒からの再
結晶によって精製した。
(S)−4”−n−ドブシロキシ−4−ビフェニルカル
ボン酸−〔3−クロロ−4−(2−メチルブトキシカル
ボニル)アニリド〕の収量は800mgで収率51%で
あった。 この化合物の赤外吸収スペクトルを第1図に
示す。また、′HNMRスペクトル(CDC13、TM
S内部標準)のδ(ppm)は下記の通りであった。
0.6〜2.0 (m、32H) 3.95  (t、J=6Hz、2H,O−Ω上1−C
Hx) 4.14 (d、J=6Hz、2H,〇−Ω上ニーCH
) 6.8〜8.4 (m、12H,ベンゼン環および−N
H−) この化合物の元素分析の結果は下記の通りであり、理論
値と良く一致した。
理論値(C17H411NO4C1として)C73,3
0% 87.98% N2.31%C15,85% 分析値 C73,2% H8,2% N2.3% C1
0,1%。
以上の分析データにより、この化合物を(S)−4=−
n−ドブシロキシ−4−ビフェニルカルボン酸−〔3−
クロロ−4−(2−メチルブトキシカルボニル)アニリ
ド〕と同定した。
また、この化合物は、降温時において第1表に記載の液
晶相転移を示し、広い温度範囲でカイラルスメクチック
C相を有していた。
実施例2〜3 実施例1における4=−n−ドブシロキシ−4−ビフェ
ニルカルボン酸を目的物に対応する4′−アルコキシ−
4−ビフェニルカルボン酸に変更した他は実施例1と全
く同様にして、下記の(S)−4′−n−アルコキシ−
4−ビフェニルカルボン酸−〔3−クロロ−4−(2−
メチルブトキシカルボニル)アニリド〕を合成した。
実施例2 (S) −4−−n−オクチロキシ−4−ビフェニルカ
ルボン酸−〔3−クロロ−4−(2−メチルブトキシカ
ルボニル)アニリド〕 (一般式(I)においてRt 
= Cs Hs ?、Rs= (S)−2−メチルブチ
ル、X=CL Y=H) 実施例3(S)−4−−n−ヘキサデシロキシ−4−ビ
フェニルカルボン酸−〔3−クロロ−4−(2−メチル
ブトキシカルボニル)アニリド〕(一般式CI)におい
てRt=CtsHxz、Rz=(S)−2−メチルブチ
ル、X=Cl5Y=H)これらの化合物の同定は、赤外
吸収スペクトル、”HNMRスペクトル(CDCI!、
TMS内部標準)および元素分析によって行なった。
実施例2〜3の化合物は、第1表に示すようにいずれも
カイラルスメクチックC液晶相を有していた。
実施例4 (S)−4′−n−ドブシロキシ−4−ビフェニルカル
ボン酸−〔2−クロロ−4−(2−メチルブトキシカル
ボニル)アニリド〕 (一般式(I)においてRs=C
tzHts、RfL= (S) −2−メチルブチル、
X=H,Y=CI) 4−ニトロ安息香酸クロライド13.0g (70ミリ
モル)を実施例1と同様にして、(S)−2−メチルブ
チルアルコールによってエステル化し、(S)−4−ニ
トロ安息香酸 2−メチルブチルエステルを収量13.
8g、収率83%で得た。得られたエステル11.0g
 (46,4ミリモル)と5%パラジウム炭素1.1g
およびエタノール70m1を300m1オートクレーブ
に入れ水素置換した後、室温下水素工3kg/am”に
て接触水素化を行った。所定量の水素を吸収したところ
で反応を止めて、放冷した。セライトによって触媒をろ
別し、ろ液を硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減
圧留去して(S)−4−アミノ安息香酸2−メチルブチ
ルエステル(X II )9.27g (収率96.5
%)を得た。
得られた化合物(Xll)5g (24,1ミリモル)
をピリジン2.0ml  (24,7ミリモル)および
乾燥テトラヒドロフラン120m1に溶かし、水冷下で
二塩化ヨードベンゼン11.6g(42,3ミリモル)
を乾燥テトラヒドロフラン50m1に溶かした溶液を反
応温度を2℃に保って滴下し、そのまま−夜鷹はんした
。反応混合物から溶媒を減圧留去した後、水を加え酢酸
エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、
硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去することに
よって粗製物を得た。シリカゲルクロマトグラフィーで
精製し、(S)−3−クロロ−4−アミノ安息香酸2−
メチルブチルエステル(IV−b)1.8g (収率3
1%)を得た。この化合物(IV−b)を実施例1と同
様に、4′−n−ドブシロキシ−4−ビフェニルカルボ
ン酸の酸クロライドとエステル化反応させることによっ
て、(S)−4−−n−ドブシロキシ−4−ビフェニル
カルボン酸−〔2−クロロ−4−(2−メチルブトキシ
カルボニル)アニリド〕を得た。この化合物の赤外吸収
スペクトルを第2図に示す。また、′HNMRスペクト
ル(CDC1z、TMS内部標準)のδ(p−pm)は
下記の通りであった。
0.6〜2.1  (m、32H) 3.95 (t、J=6Hz、2H,O−Ω上1−CH
x) 4.14 (d、J=6Hz、2H,O−Ω1h−CH
) 6.8〜8.9 (m、12H,ベンゼン環および−N
H−) この化合物の元素分析の結果は下記の通りであり、理論
値と良く一致した。
理論値(Cz)H4s NO2Clとして)C73,3
s% N7.98% N2.31%CI  5.85% 分析値 C73,2% H8,1% N2.3% C1
0,2%。
以上の分析データより、この化合物を(S) −4=−
n−ドブシロキシ−4−ビフェニルカルボン酸−〔2−
クロロ−4−(2−メチルブトキシカルボニル)アニリ
ド〕と同定した。
この化合物の降温時の液晶相転移温度は第1表に示す通
りであり、モノトロピックではあるが比較的低い温度域
においてカイラルスメクチックC相を有していた。
実施例5 (S)−4−−n−ヘキサデシロキシ−4−ビフェニル
カルボン酸−(2−クロロ−4−(2−メチルブトキシ
カルボニル)アニリド〕 (一般式%式%) 実施例4における4=−n−ドブシロキシ−4−ビフェ
ニルカルボン酸を4′−n−ヘキサデシロキシ−4−ビ
フェニルカルボン酸に変更した以外は、実施例4と全く
同様にして合成した。
実施例5の化合物の降温時の相転移温度を第1表に示す
実施例6 (S)−4−−n−ヘキサデシロキシ−4−ビフェニル
カルボン酸−(4−(2−メチルブトキシカルボニル)
アニリド〕 (一般式(I)においてR!= Ct s
 H33、Rt= (S)−2−メチルブチル、X=H
,Y=H) 4−ニトロ安息香酸クロライドを出発物質として、実施
例4と全く同様にして(S)−4−7ミノ安息香酸2−
メチルブチルエステル(■−c)を合成した。この化合
物(IV−c)を実施例1と同様に、4=−n−ヘキサ
デシロキシ−4−ビフェニルカルボン酸の酸クロライド
とエステル化反応きせることによって、(S)−4−−
n−ヘキサデシロキシ−4−ビフェニルカルボン酸−〔
4−(2−メチルブトキシカルボニル)アニリド〕を得
た。この化合物の赤外吸収スペクトルを第3図に示す。
また、この化合物の元素分析の結果は下記の通りであり
、理論値とよく一致した。
理論値(Cn+Hs7NO4とLr)  C78,43
% 89.15% N2.23% 分析値 C78,3% H9,5% N2.2% 以上の分析データより、この化合物を(S)、−4′−
n−ヘキサデシロキシ−4−ビフェニルカルボン酸−(
4−(2−メチルブトキシカルボニル)アニリド〕と同
定した。
この化合物の降温時の相転移温度は第1表に示す通りで
あり、カイラルスメクチックC相を有していた。
実施例7〜8 実施例6における4′−n−ヘキサデシロキシ−4−ビ
フェニルカルボン酸を目的物に対応する4′−n−アル
ツギシー4−ビフェニルカルボン酸に変更した他は実施
例6と全く同様にして、下記の(S)−4′−n−アル
コキシ−4−ビフェニルカルボン酸−(4−(2−メチ
ルブトキシカルボニル)アニリド〕を合成した。
実施例7 (S)−4−−n−オクチロキシ−4−ビフェニルカル
ボン酸−C4−(2−メチルブトキシカルボニル)アニ
リド〕 (一般式(I)においてR1=Ce Ht ?
、Rx= (S) −2−メチルブチル、X=H,Y=
H) 実施例8 (S)−4−−n−ドブシロキシ−4−ビフェニルカル
ボン酸−C4−(2−メチルブトキシカルボニル)アニ
リド〕 (一般式(I)においてR1=Ct x Hx
 s、Rz= (S)−2−メチルブチル、X=H,Y
=H) これらの化合物の同定は、赤外吸収スペクトルおよび元
素分析によって行った。
実施例7〜8の化合物は第1表に示すように、いずれも
カイラルスメクチックC液晶相を有していた。
(以下余白) 実施例9 (液晶組成物) 実施例3の(S) −4′−n−ヘキサデシロキシ−4
−ビフェニルカルボン酸−〔3−クロロ−4−(2−メ
チルブトキシカルボニル)アニリド〕(一般式(I)に
おいてR5=C1sHsx、Ra=(S) −2−メチ
ルブチル、X=C1,Y=H)と実施例4の(S)−4
′−n−ドブシロキシ−4−ビフェニルカルボン酸−〔
2−クロロ−4−(2−メチルブトキシカルボニル)ア
ニリド〕(一般式(I)においてRs=CttHzs、
Rz=(S) −2−メ−fAtt’fAt、X=H,
Y=CI)を等モル量混合して、液晶組成物を調製した
この液晶組成物の降温時の液晶相転移温度は下記の通り
であった。
このように、置換基の位置の違った化合物を混合して液
晶組成物にすることにより、単独で用いるよりも広い温
度範囲でカイラルスメクチックC液晶相を得ることがで
き、かつカイラルスメクチックCの下限温度が著しく低
下した。
実施例10 (液晶組成物) 実施例3の(S)−4−−n−ヘキサデシロキシ−4−
ビフェニルカルボン酸−〔3−クロロ−4−(2−メチ
ルブトキシカルボニル)アニリド〕(一般式(I)にお
いてR5=C1sHsx、Rz=CS)−2−メチルブ
チル、X=C1,Y=H)と実施例5の(S)−4−−
n−ヘキサデシロキシ−4−ビフェニルカルボン酸−〔
2−クロロ−4−(2−メチルブトキシカルボニル)ア
ニリド〕(一般式(I)においてR5=C1sHsx、
Rx=(S)−2−メチルブチル、X=HXY=C1)
を等モル量混合して、液晶組成物を調製した。
この液晶組成物の降温時の液晶相転移温度は下記の通り
であった。
実施例5の化合物は単独ではカイラルスメクチックC相
を示さないが、カイラルスメクチックC相を有する物質
と混合することによりカイラルスメクチックC相を示す
ようになると共に、実施例3の化合物単独の場合よりも
低い温度までカイラルスメクチックC相を示す。
実施例11 (液晶組成物) 実施例1の(S)−4’n−ドブシロキシ−4−ビフェ
ニルカルボン酸−〔3−クロロ−4−(2−メチルブト
キシカルボニル)アニリド〕と下記構造式の(S)−2
−(4−−n−オクチルオキシフェニル)−5−ピリミ
ジンカルボン酸 4−(2′−メチルブトキシカルボニ
ル)フェニルエステルを等モル量混合して、液晶組成物
を調製した。
この液晶組成物の降温時の液晶相転移温度は下記の通り
であった。
このように、骨格構造の異なる液晶化合物を混合するこ
とにより、単独で用いるよりも広い温度範囲1力イラル
スメクチツクCM晶となり、かつその下限温度も著しく
低下する。
なお、このピリミジン化合物単独の降温時の相転移温度
は下記の通りである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、新規な光学活性アミド化合物を提供で
きる。また、本発明の化合物は水分や光に対して安定で
あり、優れた耐候性を有すると共に広い温度範囲でスメ
クチックC液晶となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の化合物である(S)−4−一〇−ド
デシロキシー4−ビフェニルカルボン酸−〔3−クロロ
−4−(2−メチルブトキシカルボニル)アニリド〕、
第2図は実施例4の化合物である(S)−4−−n−ド
ブシロキシ−4−ビフェニルカルボン酸−〔2−クロロ
−4−(2−メチルブトキシカルボニル)アニリド〕、
第3図は実施例6の化合物である(S)−4=−n−ヘ
キサデシロキシ−4−ビフェニルカルボンm−C4−(
2−メチルブトキシカルボニル)アニリド〕の各々の赤
外吸収スペクトルである。 特許出願大東し株式会社 一1呵」ど ぢ呵ゼ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は炭素数1〜18のアルキル基を示し、
    R_2は光学活性アルキル基を示す。X、Yはそれぞれ
    水素原子、フッ素原子、塩素原子および臭素原子のいず
    れかから選ばれ、かつX、Yの少なくとも一方は水素原
    子である。) で表わされる光学活性アミド化合物。
  2. (2)一般式( I )のR_2が光学活性な2−メチル
    ブチル基である特許請求の範囲第1項記載の光学活性ア
    ミド化合物。
  3. (3)一般式( I )のX、Yが、それぞれ水素原子又
    は塩素原子のいずれかであり、X、Yの少なくとも一方
    が水素原子である特許請求の範囲第1項記載の光学活性
    アミド化合物。
  4. (4)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1は炭素数1〜18のアルキル基を示し、
    R_2は光学活性アルキル基を示す。X、Yはそれぞれ
    水素原子、フッ素原子、塩素原子および臭素原子のいず
    れかから選ばれ、かつX、Yの少なくとも一方は水素原
    子である。) で表わされる光学活性アミド化合物からなる液晶。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2648459A1 (fr) * 1989-04-25 1990-12-21 Rhone Poulenc Agrochimie Diphenylamides fongicides
US5320776A (en) * 1992-05-20 1994-06-14 Showa Shell Sekiyu Kabushiki Kaisha Antiferroelectric liquid crystal compound

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2648459A1 (fr) * 1989-04-25 1990-12-21 Rhone Poulenc Agrochimie Diphenylamides fongicides
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