JPS62282927A - シ−ト材料及びその製造法 - Google Patents

シ−ト材料及びその製造法

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JPS62282927A
JPS62282927A JP61127079A JP12707986A JPS62282927A JP S62282927 A JPS62282927 A JP S62282927A JP 61127079 A JP61127079 A JP 61127079A JP 12707986 A JP12707986 A JP 12707986A JP S62282927 A JPS62282927 A JP S62282927A
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clay mineral
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満正 堀井
秋本 正治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸臭性に優れたシート材料及びその製造法に
関するものである。
〔従来の技術〕
従来、使用されているシート材料、特に室内用内装材は
、装着後その意匠性にもとづく装飾効果を得ることを主
眼とし、さらに装着時の施工性と、使用時における表面
強度その他の物理的諸物性の向上を目的とするものであ
った。
近来、これに結露防止2通気性等の効果を個々に付与し
たシート材料が製造されているが。
これらもたんに従属的に付与したものにすぎなかった。
一方、ガラス質物質1石線質物質および山皮の少なくと
も1種を、発泡性塗膜層中に配合した防火材(特開昭5
1−88898号公報)及び熱可塑性樹脂中に複鎖構造
型粘土鉱物を配合した樹脂多孔質体(特開昭49−10
5871号公報)等が知られているが、防火材及び樹脂
多孔質体は、防火性、難燃性を付与できるが、室内用内
装材としての施工性、装飾性環の性能を具備するもので
はない。
他方、最近室内又は自動車室内等の狭い処での煙草の煙
や臭いを忌避する傾向が強く、そのため消臭剤を入れた
容器を置いたり、また浄化装置を取付けているが、前者
は効果が充分でなく、後者は別箇の装置を取付けるため
コスト高となり、また室内空間が狭められるという欠点
がある。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、自動車又は狭い室内における臭いを排除する
に当り、浄化装置の如き別箇の装置を用いず、室内装飾
用の内装材自体に吸臭性能を付与することによって吸臭
性に優れたソート材料およびその製造法を提供すること
にある。
〔問題点を解決するだめの手段〕
即ち、本発明の第1の発明はシート状基材(以下基材と
いう)の表面に、含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物(以
下粘土鉱物という)を含有しているポリ塩化ビニル樹脂
(以下塩化ビニル樹脂という)層が形成されている吸臭
性に優れたシート材料であり、また第2の発明は、基材
と、粘土鉱物を含有している塩化ビニル樹脂層との間に
粘土鉱物を含有している熱可塑性樹脂中間層が形成され
ていると共に、前記塩化ビニル樹脂層又は該塩化ビニル
樹脂層及び前記中間層に多数の微細な空孔部が形成され
ている吸臭性に優れたシート材料である。
また、本発明の第3の発明は、塩化ビニル樹脂に、可塑
剤、充填剤及び粘土鉱物を混合し、塩化ビニル樹脂の融
点以上に加熱し、混練して基材被覆用樹脂とする被覆樹
脂調整工程と、前記樹脂調整工程で得られた基材被覆用
樹脂を基材表面に積層する積層工程とからなる吸臭性に
優れたシート材料の製造法であり、さらに、第4の発明
は、粘土鉱物を含有する熱可塑性樹脂塗料を基材上に塗
布し、乾燥させて樹脂塗料被覆基材とする基材形成工程
と、塩化ビニル樹脂に可塑剤、充填剤及び粘土鉱物を混
合し、塩化ビニル樹脂の融点以上に加熱し、混練して基
材被覆用樹脂とする被覆用樹脂調整工程と、該樹脂被覆
工程で得られた基材被覆用樹脂を、前記基材形成工程で
得られた樹脂塗料被覆基材の熱可塑性樹脂上に積層する
積層工程と、該積層工程で得られた積層物の樹脂層に、
多数の微細な空孔部を形成する空孔部形成工程とからな
る吸臭性に優れたシート材料の製造法である。
本発明は以上の如き構成のものからなるものであって、
以下にそのより詳細な説明をする。
本発明に使用する粘土鉱物は含水珪酸マグネシウムを主
成分とし、その表面に反応性に富む水酸基を有する粘土
鉱物である。また、該粘土鉱物は直径が0.005〜0
゜6μm程度の繊維からなり、該繊維に平行に約10×
6人或いは6×6人程度の長方形の断面を持つ細孔(チ
ャンネル)が存在するもので、それ自体が気中の湿気を
吸収したり放出したシする性質を有する。
父上記細孔(チャンネル)の破断部が臭気性ガス状物質
の受容部として機能し、気中の臭気性ガス状物質を吸臭
し、また湿気等をも吸放湿する性質を有する。尚、粘土
鉱物は、マグネシウムの一部がアルミニウム、鉄、ナト
リウム、ニッケル等に置換されている場合もある。
具体的にはセピオライト(Sepiolite)、ファ
ルコンドアイト(Falcondoite)又はパリゴ
ルスカイト(Palygorski te ) 、シロ
タイル、 ラフ ’) f イト若しくは海泡石(Me
ers −chaum)等の1種又は2種以上を使用す
る。また、通称でマウンテンコルク(Mountain
 colk)、 ?ランテンラット(Mountain
 wood ) 、 ?ランテンレザー(Mounta
inleather)+アタパルジャイト(Attap
ulgite )等がこれに当る。該粘土鉱物は粉゛末
状9粒状或いは板状の何れの形で用いてもよいが、該粘
土鉱物の有する孔が残留する程度に、かつ、JIS規格
の300メツシユの篩を通過する程度に粉砕し、該粉砕
物は、長さが10μm以下で、アスペクト比(繊維長/
繊維径)が100以下の範囲内にある微結晶の集合体で
あることが好ましく、その粉砕はミキサー、ボールミル
、振動ミル、ビンンル、叩解機等を用い、湿式粉砕又は
乾式粉砕によシ行う。該粘土鉱物は通常付着水、吸着水
の他ゼオライト水、結合水或いは構造水と呼ばれる種々
の形態の水分を保持しているものである。
本発明においては特江上記粘土鉱物はその含有水分を予
じめ除去し、5重量%以下の含水率のもののみを使用す
る。これは含水率が5重量%を越えると、本発明のシー
ト材料の形成加工時に該含有水分が気化し、上記樹脂層
が不均質となり、目的とする製品が得られないからであ
る。
本発明のシート材料を製造するには、次のようにして製
造する。即ち、第1の発明は基材上に上記樹脂層を加熱
軟化せしめることにより着色又は無着色のシートに形成
すればよく、また第2の発明は、基材に前記粘土鉱物を
含有する中間樹脂層を介在形成後、その上面に更に上記
樹脂層を形成してシートとし、更に該シートの表面に印
刷模様、エンボス模様を付与する。
次いで前記の形成したシート中、第2の発明即ち基材に
上記樹脂層を形成したシートと、上記基材と樹脂層との
間に中間樹脂層を介在せしめて形成したシートは、例え
ばクリアランスを有する針ロール等の刺通装置又は細い
多数の金属針を付設した平板を用いて多数の微細な空孔
部を施して本発明のシート材料を得る。
本発明はまず、紙、難燃紙、不織布、織布。
編布等のシート状基材上に上記樹脂層を加熱軟化せしめ
て積層する。
又前記樹脂層に用いる上記粘土鉱物の混入量は塩化ビニ
ル100重量部に対し5〜50重量部で、特に10〜4
0重量部の添加が好ましい。
5重量部未満では吸臭並びに吸湿性の作用効果が不充分
となり、又50重量部を越えると、上記の諸作用効果は
増大するが、上記粘土鉱物の特異な構造のため該層加工
時に加工滑性及び耐熱性が低下し好ましくない。このた
め粘土鉱物を該樹脂組成物に混入後、一定時間放置熟成
し上記組成物中の可塑剤が該粘土鉱物中に充分包有され
た後使用する事が好ましい。かくすることにより粘土鉱
物は形成加工時樹脂層中に均一充分に分散され、上記欠
点を排除することが出来ると共に、カスレ等の加工時の
不良点を改良し、かつ前記諸機能性効果をも充分なもの
とすることができる。該樹脂層の形成の方法としてはカ
レンダー法、コーティング法、押出法等の各種の方法が
使用出来るが、量産性、生産コストの点からしてカレン
ダー法が好ましい。又前述のコーティングの方法として
は、ナイフコーター、バーコーター、リバスロールコー
ター又はロータリー若しくはグラビア印刷機によるペタ
塗り方法等が適用できる。本方法では前記基材上に直接
前記樹脂層を直接コーティングする方法の外、離型材上
にコーティングし、加熱ゲル化後直ちに基材と接合する
か、もしくは接着剤層を介して接合し、離型材を剥離し
て製品を得る。
上記いずれの方法を用いるにしても該樹脂層の厚みは0
.05間〜1.0厘が好ましく、0.05間未満では物
性強度的に問題が発生しゃすく、又1.Ommを越えた
場合は強靭で物性強度上の問題はないが、重量的に重く
、かつ路内装材として使用する場合、装着、縫製等がし
にくくなり、施工上の問題が発生し好ましくない。
該樹脂層は無孔質のものである必要はなく、これに化学
発泡剤1反応性ガス又は機械的攪拌等による方法で製造
した多孔質体であっても良い。この場合、該多孔質樹脂
層上に上記の樹脂層と同様の内容組成を有する無孔質層
を積層しても良い。該多孔質樹脂層の厚みは0.05W
R〜3、Otanが好ましく、0.05ffIII+未
満では多孔質としたことによる軽量化、柔軟性、風合の
良さがなくなり、又3.Omを越える場合は装着、縫製
等の施工性に困難が生じ、かつ強度上問題が発生しやす
くなるので好ましくない。
該多孔質樹脂層上に無孔質樹脂層を積層する場合の該層
の厚みはO,OS団〜0.50mmが最適であり、0.
05+++m以下では強度的な問題を含有し、0.50
+m以上では重くなり、又内装材として使用上前述と同
様の施工性に問題が生じ、かつ風合も硬くなり好ましく
ない。
本発明の第2発明は前述の如く上記基材と樹脂層との間
に中間樹脂層を介在せしめたシート材料であるがこの場
合該中間樹脂層に用いる塗料は上記粘土鉱物を混入した
熱可塑性樹脂の水性タイプもしくは溶剤タイプのものを
使用する。
又該塗料に混入する上記粘土鉱物の混入量は該塗料の樹
脂固形分100重量部に対し50〜150重量部が好ま
しく、50重量部未満では基材並びにその上層である上
記樹脂層との接合性及び層皮膜の強度的には充分なもの
となるが、前記の諸機能性効果が不充分となり、又15
0重量部を越える場合は上記諸効果は充分なもの。
となるが、前記2者との接合性が弱化し、かつ該皮膜強
度が低下し使用に堪えないものとなり好ましくない。
該中間樹脂層の形成の方法としてはナイフコーター、バ
ーコーター、リバースロールコータ−、ロータリースク
リーン若しくはグラビア印刷機によるペタ塗り方法等の
コーティング方法が用いられるが、上記基材に浸透せし
めないために、ロータリースクリーン又はグラビア印刷
機によるペタ塗り方法を用いることが好ましい。
これは該基材内に塗料が浸透すると製品の風合が硬くな
シ施工上に問題が生じるからである。
以上のように第2の発明の如く中間樹脂層を設けること
により、上記基材と樹脂層との接合を更に強固なものと
するとともに、該層に上記粘   ゛土鉱物が添加され
ているため上記樹脂層と基材の諸機能効果を相乗的に増
大できる。尚、前記中間層は必らずしも中間層ではなく
、塩化ビニル層表面上に積層したものであってもよい。
次いでかくして得られた上記シート材料の樹脂層表面に
エンボス模様又は印刷模様もしくはその両者を施し、内
装装飾用素材としての立体的で多彩な意匠性を付与せし
める。又場合により該樹脂層表面に表面処理剤を用い表
面処理層を形成する。上記エンボス模様の形成は印刷模
様の形成の前又は後のいずれでも良く、父上記表面処理
層の形成も同様にエンボス模様の形成の前又は後のいず
れでも良く、更に該層の形成後印刷模様を付与しても良
い。
本発明に適用する前記印刷用塗料並びに表面処理剤には
上記樹脂層と同様に上記粘土鉱物を混入して使用する。
その混入量は上記の両塗料の樹脂固形分100重量部忙
対し50〜150重量部が好ましく、50重量部未満で
は前述の諸機能性を具備しえず、又150重量部を越え
る場合には前記効果は増大するが、皮膜強度が低下し又
塗工性に問題を生じ好ましくない。
上記エンボス模様を付形する方法は、熱可塑性樹脂一般
に用いられているエンボス方法であればいかなる方法を
使用しても良いが、ロールエンボス方法即ち樹脂層を加
熱し冷エンボスロールで付形するか、又は加熱エンボス
ロールで付形するエンボス方法が能率的であり、量産化
の点で好ましい。
父上配付形のエンボス模様の形状はいかなるものでも良
いが、出来得れば凹凸段差が大でかつ凹凸密度が極めて
高い形状のものが好ましい。
これは外気雰囲気との接触表面積がより大となり前記諸
機能効果を増大せしめるためである。
父上記印刷模様の形成方法は、グラビア印刷機。
スクリーン印刷機、ロータリースクリーン印刷機等を用
いて印刷模様を形成するか又はバレープリント機を用い
ることによりさらに複雑で立体的な模様を付与せしめる
ことが出来る。
父上記表面処理剤の加工方法は、グラビア法。
ロールコータ−法、ナイフコーター法等の一般的な表面
処理剤の加工方法が用いられる。
次に本発明の前記基材と上記樹脂の間に、中間樹脂層を
介する上記ソート材料は、その形成後に空孔部を穿設す
る。その方法としては、具体的にはクリアランスを有す
る細い多数の金属針を付設した平板又は多層の金属針を
付設した針ロールで該シート材面より刺通す方法等が挙
げられる。
該空孔部を施すのは、外気雰囲気内の悪臭並びに湿気が
上記シート材料に含有されている前記粘土鉱物との接触
面積及び接触度合が大となり、前記の吸臭性並びに吸湿
の効果が更に増大するからである。崗、第1の発明にお
いて多数の微細な空孔部を形成し、吸臭効果を増大する
こともできる。また、該空孔部は該樹脂層を貫通しても
よい。
次いで本発明の前記樹脂層に使用する塩化ビニル樹脂と
しては、塩化ビニル樹脂のホモポリマー以外に、塩化ビ
ニルと酢酸ビニル等との共重合体、塩化ビニルとエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル各種モノマーとの
グラフト共重合体を含み、さらにこれ等共重合体と塩化
ビニルホモポリマーとの混合物および塩化ビニルホモポ
リマー他の熱可塑性樹脂との混合物も用いることができ
る。またこれらのホモポリマーは懸濁重合、乳化重合等
測れの重合法のものも使用できる。
また、本発明の塩化ビニル樹脂には、一般に使用するD
OF’ 、DI(P 、DtDP 、塩化パラフィン等
の可塑剤、充填剤の他着色剤、安定剤。
滑剤、ケレーター等を使用する。また、該樹脂層は着色
、不着色何れのものも使用できるが、特に透明層として
用いる場合にはその使用素材の種類、添加量を選択して
使用すれば良い。
また、上記印刷塗料並びに中間樹脂層に使用する樹脂と
しては、ポリ塩化ビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂等の単独若しくは共重合体又はこれらの混
合物を水性及び溶剤系塗料の形態として使用する。
〔発明の効果〕
以上の如く第1の発明および第2の発明は塩化ビニル樹
脂層又は中間層に吸臭性に優れた粘土鉱物を混合するこ
とによって、吸臭性に優れたシート材料を得ることがで
き、これを室内又は自動車等の内装材として使用した場
合に、何等特別な浄化装置等を取付けることなく該内装
材の粘土鉱物が室内の悪臭を吸臭し、室内の空気を浄化
できるといつ著効がある。
しかも第1の発明および第2の発明は何れも内装材とし
ての装飾性を有するほか引張等の物理的性能をも併有し
ているため内装材としても優れた性能を有するものであ
る。
また、第3の発明及び第4の発明のように本発明の吸臭
性に優れた/−ト材料の製造方法は吸臭性能を有する粘
土鉱物を配合するほかは、従来の合成樹脂製シート状物
又は内装材の製造法に準じて連続的に簡単に製造するこ
とができるだめ、コストも低床ならしめることができる
という効果がある。
〔実施例〕
図面は第1の発明および第2の発明の夫々一実施例を示
しだものであって、つぎにこれら図面並びに下記実施例
によって本発明を具体的に説明する。
第1図は、第1の発明の一実施例を示したものであるが
、シート材料1は、シート状基材2表面に塩化ビニル樹
脂層3が積層されたものからなり、該塩化ビニル樹脂層
3中には繊維状の粘土鉱物4が均一に分散されたもので
ある。
前記塩化ビニル樹脂層3は適宜着色又は無着色とし、そ
の表面に常法に従ってエンボス加工又は印刷加工がされ
たもので、内装材として使用するには基材2を室内壁面
又は自動車のボディ側にし、接着剤等で貼付する。
室内における臭気成分は、塩化ビニル樹脂層3に分散さ
れている粘土鉱物4によって吸臭され、従って室内の空
気を浄化することができる。
第2図は第1の発明に空孔部を設けたものであるが(第
2図中第1図と同一符号は同一部材を示す)、シート材
料5はシート状基材2に空孔部6を有しており、該基材
2に塩化ビニル樹脂層3が積層されている。尚、該空孔
部6は理解を容易ならしめるため拡大されており、また
空孔部6の数も少ないが、現実罠は微細な空孔を多数形
成するものである。従って空孔部6の形成によって、塩
化ビニル樹脂層3表面の装飾性が損われるおそれはない
前記の如く多数の微細な空孔部6を形成す名ことによっ
て、室内の臭気は塩化ビニル樹脂層3表面の粘土鉱物4
によって吸臭されるばかりでなく、塩化ビニル樹脂層3
の空孔部6中の粘土鉱物によっても吸臭され、浄化効果
を高めることができる。
さらに、第3図は第2の発明の一実施例を示したもので
あるが(第3図中第1図及び第2図と同一符号は同一部
材である)シート材料7はシート状基材2と、粘土鉱物
4を含有している塩化ビニル樹脂層3との間に、熱可塑
性樹脂中間層8が積層されている。該熱可塑性樹脂中間
層8には粘土鉱物9が均一に分散されており、塩化ビニ
ル樹脂層3を貫通して中間層の熱可塑性樹脂層8に達す
る空孔部6が形成されている。
該中間層の熱可塑性樹脂層8を設けることによりシート
状基材2と塩化ビニル樹脂層3との接合を更に強固にす
ることができると共に、該熱可塑性樹脂中間層8中の粘
土鉱物9が吸臭性を発揮し、さらに吸臭効果を高めるこ
とができる。
第4図は第1図のシート材料1にエンボス模様を施した
ものの要部拡大断面図を示したものであるが、塩化ビニ
ル樹脂層3表面のエンボス模様10によって、塩化ビニ
ル樹脂層3の表面積が拡大され、従って外気雰囲気との
表面接触面積が拡大し、吸臭効果を高めることができる
尚、第4図は第1の発明の例示であるが、第2の発明で
も同様であり、特に第2の発明では、前記表面積拡大効
果と、空孔部6の効果との相乗効果によって、さらに一
段と吸臭効果を高めることかできる。
実施例1 壁紙裏打用難燃紙を基材とし、これに下記配合の前記粘
土鉱物を混入した軟質塩化ビニル組成物を、約150℃
のミキシングロールで混練し、続いてこれを約160℃
のカレンダーロールを用い、約0.2 wtm厚のベー
ジュ色の着色樹脂層に形成した後、続いて該層表面を遠
赤外線ヒーターを用いてその表面を加熱し、凹凸段差が
犬で、目のこんだ布目調の柄模様を有するエンボスロー
ルを用いてエンボス模様を施して吸臭性のシート材料を
得た。
得られた吸臭性シート材料は、柔軟な風合と良好な施工
性を有する壁材装飾用内装材として有用なものであり、
また得られた製品は、下記吸臭性テスト、吸湿性テスト
に示すように、吸臭、防露並びに吸放湿性に優れた機能
効果を発揮することが確認できた。
〔樹脂層組成物配合組成〕
塩化ビニル樹脂(P=1100)     100重量
部粘土鉱物           30 〃DOP  
           5Qtt塩化パラフイン   
     15 〃Ca −Zn系複合安定剤    
 25 〃ケレーター            1 〃
チタン白顔料         15 〃ベンジジンエ
ロー        2IL炭酸カルシウム     
   20 /。
三酸化アンチモン        5 〃比較例1 実施例1の樹脂層樹脂配合組成より粘土鉱物素材のみを
除いた配合組成物を用いて実施例1と同一の素材、加工
方法で/−ト材料を得だ。
得られた製品は風合及び施工性の点については実施例1
の製品と同様であったが、上記本発明の目的とする諸機
能効果を有さないものであつた。
実施例2 実施例1で用いた壁紙裏打用難燃紙に実施例1と同一の
粘土鉱物を混入した樹脂層配合組成物を用い、実施例1
と全く同一の方法で同一構成のシート材料とし、次いで
その表面よシ多数の細い金属針を有する平板を用いて空
孔を付設して吸臭材料を得た。得られた製品は風合、施
工性に実施例1と同様の内装材として適合性を有し、ま
た下記吸臭性テスト、吸湿性テストに示すように、実施
例1より更に優れた効果を有するものであった。
比較例2 実施例2の基材並びに樹脂層配合組成に粘土鉱物を含有
しないものを用い実施例2と全く同一の方法で同一構成
のシート材料を得た。得られた製品は比較例1と同様に
本発明の目的とする諸機能効果を有さないものであった
実施例3 実施例1と同一の基材上に同一の配合組成物並びに加工
方法によシ同一の樹脂層を形成し、その樹脂層表面に下
記配合組成を有する粘土鉱物を混入した表面処理剤塗料
をグラビアロールを用いて全面に施し表面処理層を形成
後、下記配合組成を有する粘土鉱物を含有する印刷塗料
を用い、グラビア印刷機で小花柄のプリント模様を施し
、次いで凹凸形状の激しいスウエード調柄の絞ロールを
用いてエンボス加工を施しシート材料を製造した後、実
施例2と同一の方法によ)該シート材料表面より空孔を
付設して製品を得た。得られた製品は実施例2より更に
意匠性に富んだものとなシ、また下記吸臭性テスト、吸
湿性テストに示すようK、実施例2と同様の優れた諸機
能効果を有するものであった。
(1)〔表面処理用塗料配合組成〕 水性型アクリル系表面処理剤塗料 (固形樹脂分13重量%)  100重量部粘土鉱物 
          13 〃(2)〔印刷塗料用配合
組成〕 溶剤型アクリル系印刷用塗料 (固形樹脂分15重量%)  100重量部粘土鉱物 
          15 、。
チタン白顔料         12 〃ウオッチング
レッド顔料     2 〃実施例4 実施例1に用いた基材上に中間樹脂層とし下記の粘土鉱
物を混入した水性樹脂塗料組成物をリバースロールコー
タ−を用いて乾燥後の皮膜付量として30117m2と
なるようにコーティングし、続いて熱風乾燥炉を用いて
130℃の温度で2分間乾燥して中間樹脂層を形成した
後実施例2に用いた、実施例1と同一の粘土鉱物を混入
した樹脂層樹脂配合組成物を実施例2と全く同一に加工
して/−ト材料とした後これに実施例2と同様にして空
孔を付設して製品を得た。
得られた製品は実施例2と同様に風合、施工性が良好で
あるとともに、下記吸臭テスト、吸湿テストに示すよう
に、実施例2より更に優れた諸作用効果を有するもので
あった。
〔1〕〔吸臭性テスト〕 (+l  (テスト方法1)対タバコ煙中アンモニアガ
ス天井部分を被験材とし、他の5つの面をアクリル板で
囲った内容積912(45゜姻X450m+++X45
0調)、室温24℃のボックスを用い、該ボックス内に
市販のフィルター付紙巻タバコ(葉の部分の長さ30、
In)を入れ、これに着火し、該タバコの火が消えた後
、30分、60分、及び90分後の該ボックス内のアン
モニアの濃度を検知管で測定した。又測定後、上記ボッ
クスの前面を開いて、煙の状態を目視し、同時にその臭
いの程度を官能評価して、タバコ煙に対する評価を得た
。(尚一本のタバコ煙中のアンモニア含有量は80 p
pmである)(2)(テスト方法2)対高濃度アンモニ
アガス上記(テスト方法1)と同一のボックスを用い室
温24℃の該ボックス内に5.6%濃度のアンモニア水
溶液10m1!を滴下し、30分後、60分後、及び9
0分後の該ボックス内のアンモニア濃度を上記(テスト
方法1)と同様に測定し、高濃度アンモニアガスに対す
る評価を得た。
〔2〕〔吸湿性テスト〕 (テスト方法) JASS  23M−102のテスト方法に準拠し、被
験材を(150WInX 150+n+++)の大きさ
に裁断し、これと同一寸法に裁断したアクリル樹脂板に
酢酸ビニル樹脂系接着剤を用いて前記被験材と接合した
後、デシケータ−中で24時間乾燥し、乾燥後の該接合
材の重量を測定し、続いて直ちに温度50℃、湿度98
%に調整した恒温恒湿槽内に6時間放置した後、該接合
材の重量を測定し、その放置前後の重量を求め、次式を
用いて吸湿性の値を算出した。吸湿性は、値が大きい程
吸湿性能に優れていることを示す。
被験材の表面積(crIt2) (テスト結果) fil  タバコ煙の吸臭性能 (社)1.煙の程度 、○少い、Δ多い。
2、臭いの程度:O弱い、Δ強い、 ×非常に強い。
(2)  高濃度アンモニアガスの脱臭性能  (3)
  吸湿性能
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明の一実施例の断面図、第2図は第1
の実施例に空孔部を設けたものの断面図、第3図は第2
の発明の一実施例の断面図、第4図は第1図の実施例を
エンボス加工したものの要部拡大断面図である。 1.5.7・・・シート材料、2・・〜シート状基材、
3・・・塩化ビニル樹脂層、4,9・・・粘土鉱物、6
・・・空孔部、8・・・熱可塑性樹脂中間層。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シート状基材表面に、含水珪酸マグネシウム質粘
    土鉱物を含有しているポリ塩化ビニル樹脂層が積層され
    ている吸臭性に優れたシート材料。
  2. (2)含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物は、セピオライ
    ト、パリゴルスカイト、シロタイル又はラフリナイトで
    ある特許請求の範囲第1項記載の吸臭性に優れたシート
    材料。
  3. (3)シート材料は、その少なくともポリ塩化ビニル樹
    脂層表面に、表面積拡大手段が施こされている特許請求
    の範囲第1項記載の吸臭性に優れたシート材料。
  4. (4)シート材料は、ポリ塩化ビニル樹脂層に多数の微
    細な空孔部を有している特許請求の範囲第1項記載の吸
    臭性に優れたシート材料。
  5. (5)シート状基材と、含水珪酸マグネシウム質粘土鉱
    物を含有しているポリ塩化ビニル樹脂層との間に含水珪
    酸マグネシウム質粘土鉱物を含有している熱可塑性樹脂
    中間層が形成されているシート材料であつて、該シート
    材料樹脂層に多数の微細な空孔部を有してなる吸臭性に
    優れたシート材料。
  6. (6)含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物は、セピオライ
    ト、パリゴルスカイト、シロタイル又はラフリナイトで
    ある特許請求の範囲第5項記載の吸臭性に優れたシート
    材料。
  7. (7)シート材料は、その少なくともポリ塩化ビニル樹
    脂層表面に、表面積拡大手段が施こされている特許請求
    の範囲第5項記載の吸臭性に優れたシート材料。
  8. (8)ポリ塩化ビニル樹脂に、可塑剤、充填剤及び含水
    珪酸マグネシウム質粘土鉱物を混合し、該ポリ塩化ビニ
    ル樹脂の融点以上に加熱し混練してシート基材被覆用樹
    脂とする被覆用樹脂調整工程と、前記樹脂調整工程で得
    られたシート基材被覆用樹脂をシート状基材表面に積層
    する積層工程とからなる吸臭性に優れたシート材料の製
    造法。
  9. (9)含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物は、セピオライ
    ト、パリゴルスカイト、シロタイル又はラフリナイトで
    ある特許請求の範囲第8項記載の吸臭性に優れたシート
    材料の製造法。
  10. (10)含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物を含有する熱
    可塑性樹脂塗料を、シート状基材上に塗布し、乾燥させ
    て樹脂塗料被覆シート基材とする基材形成工程と、ポリ
    塩化ビニル樹脂に可塑剤、充填剤及び含水珪酸マグネシ
    ウム質粘土鉱物を混合し、ポリ塩化ビニル樹脂の融点以
    上に加熱し、混練してシート基材被覆用樹脂とする被覆
    樹脂調整工程と、該樹脂調整工程で得られたシート基材
    被覆用樹脂を、前記基材形成工程で得られた基材の熱可
    塑性樹脂上に積層する積層工程と、該積層工程で得られ
    た積層物の少なくとも樹脂層に多数の微細な空孔部を形
    成する空孔部形成工程とからなる吸臭性に優れたシート
    材料の製造法。
  11. (11)含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物は、セピオラ
    イト、パリゴルスカイト、シロタイル又はラフリナイト
    である特許請求の範囲第10項記載の吸臭性に優れたシ
    ート材料の製造法。
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JPH02145864A (ja) * 1988-11-24 1990-06-05 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車両用表皮材

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