JPS62282592A - 高粘性bs−1物質及びその製造法 - Google Patents

高粘性bs−1物質及びその製造法

Info

Publication number
JPS62282592A
JPS62282592A JP61125347A JP12534786A JPS62282592A JP S62282592 A JPS62282592 A JP S62282592A JP 61125347 A JP61125347 A JP 61125347A JP 12534786 A JP12534786 A JP 12534786A JP S62282592 A JPS62282592 A JP S62282592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substance
viscosity
highly viscous
reaction
sulfuric acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61125347A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0219121B2 (ja
Inventor
Katsumi Kawaguchi
克己 河口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Corp filed Critical Kureha Corp
Priority to JP61125347A priority Critical patent/JPS62282592A/ja
Priority to US07/054,264 priority patent/US4975371A/en
Priority to EP87304795A priority patent/EP0247899B1/en
Priority to DE8787304795T priority patent/DE3780360T2/de
Publication of JPS62282592A publication Critical patent/JPS62282592A/ja
Publication of JPH0219121B2 publication Critical patent/JPH0219121B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K3/00Materials not provided for elsewhere
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L29/00Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof
    • A23L29/20Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof containing gelling or thickening agents
    • A23L29/269Foods or foodstuffs containing additives; Preparation or treatment thereof containing gelling or thickening agents of microbial origin, e.g. xanthan or dextran
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P19/00Preparation of compounds containing saccharide radicals
    • C12P19/04Polysaccharides, i.e. compounds containing more than five saccharide radicals attached to each other by glycosidic bonds
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S435/00Chemistry: molecular biology and microbiology
    • Y10S435/8215Microorganisms
    • Y10S435/822Microorganisms using bacteria or actinomycetales
    • Y10S435/852Klebsiella

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明は、クレブシェラ属に属する微生物により生産さ
れる、増粘剤又は乳化安定剤等の食品添加物として有用
な高粘性物質及びその製造法に関する。
ここでは、上記高粘性物質を高粘性ELS−1物質と称
することにする。
蕉王煎皇量 微生物により生産される高粘性物質としては、キサント
モナス・カンペストリスにより生産されるキサンタンガ
ム、ロイコノストック・メセンテロイデスにより生産さ
れるデキストラン、オーレオバシデイウム・プルランス
により生産されるプルラン等の多糖類が良く知られてお
り、これらの物質は、増粘剤、分散剤、品質改良剤の食
品添加物として、更には、代替血漿剤として食品、医薬
品分野において広く用いられている。
しかし、これらの物質は、比較的高濃度の添加量で用い
ないと目的の性能を達成し難く、また長期安定性に劣る
等の欠点を有している。したがって、食品、医薬品分野
をはじめとする各種分野において、低濃度で高い粘性を
示し、且つ安定性に優れた高粘性物質の開発が要望され
ていた。
明が解ンしようとする課 本発明は、上述したごとき状況に鑑みなされたものであ
って、特定な微生物を利用することにより得られる、比
較的低濃度の添加量で安定性の良好な高い粘性を示す高
粘性BS−1物質とその製造法を提供することを課題と
する。
本発明者らは、クレブシェラ属に属するクレブシエラ・
ニユーモニアの菌株を培養することにより、上記高粘性
BS〜1物質が生産されることを見出し、本発明をなす
に至った。
以下本発明の詳細な説明する。
又皿■盪底 本発明に係る高粘性BS−1物質は、クレブシェラ属(
Klebsiella)に属する微生物により生産され
る高粘性を示す物質であって、該微生物の培養物から分
離、採取される物質は下記性質を有することを特徴とす
る。
a)外観: 無味、無臭の白色粉末。
b)溶解性:水に易溶、 メタノール、酢酸エチル、クロロ ホルム、ベンゼンに難溶、鉱酸に より加水分解。
C)粘度:  2000〜3000センチポイス(1%
水溶液、温度30℃、ずり速度3.83sec−1)d
)主要構成糖成分ニ ガラクトース50〜70%、マンノー ス0.5〜3%、グルコース1〜5%、グルクロン酸2
5〜37%。
e)呈色反応: フェノール硫酸反応  陽性 カルバゾール硫酸反応 陽性 モーリッシュ反応   陽性 ニンヒドリン反応   陽性 また、本発明に係る精製した高粘性BS−1物質は、ク
レブシェラ属に属する微生物により生産される高粘性物
質を更に精製することにより得られる物質であって、下
記性質を有することを特徴とする特a)外観: 無味、
無臭の白色粉末。
b)溶解性:水に易溶、 メタノール、酢酸エチル、クロロ ホルム、ベンゼンに難溶、鉱酸に より加水分解。
C)粘度:  2400〜2600センチポイス(1%
水溶液、温度30℃、ずり速度3.83sec−1)d
)主要構成糖成分ニ ガラクトース60〜65%、マンノー ス1.5〜〜2.5%、グルコ−2〜3%、グルクロン
酸30〜35% 。
e)呈色反応: フェノール硫酸反応  陽性 カルバゾール硫酸反応 陽性 モーリッシュ反応   陽性 ニンヒドリン反応   陰性 f)元素分析値: C37,5〜39%H5,5〜6% N 0〜0.2% 次に、本発明に係る高粘性BS−1物質の製造法の特徴
は、クレブシエラ・ニユーモニア(Klebsiell
apneumoniae)  の菌株を培養し、培養物
から高粘性を示すBS−1物質を分離、採取することに
ある。
課 を”°するための手 本発明に係る高粘性BS−1物質を生産するのに利用さ
れるクレブシエラ・ニユーモニアの菌株は、東京都の隔
日用より分離、同定したものであって、その菌学的性質
を調べた結果、「バージエイズ・マニュアル・オプ・デ
ターミネイティブ・バクテリオロジ−(Bergey’
s Manual of Determinative
Bacteriology) 1974版」に記載され
たクレブシエラ・ニユーモニア(Klebsiella
  pneumoniae)  に属し、MRテストが
陰性で、VPテストが陽性であることから、フリートレ
ンダ−(Friedl:Mnder )の肺炎桿菌とは
異なり、広義のクレブシエラ・ニユーモニアと推定し得
る。以下に本菌株の菌学的性質を示す。
■形態: 莢膜を有する桿菌、単一細胞、無胞子、0.
7〜0.9 xi、Q 〜2.0μmの大きさ。
■ダラム染色: 陰性 ■寒天培地上の所見:白色、円形又は不定形のコロニー
、スライム状の粘質 物形成。
■運動性:     陰性 ■カタラーゼ:   陽性 ■オキシダーゼ:  陰性 ■β−ガラクトシターゼ: 陽性 ■グルコースからのガス産生: 陽性 ■炭水化物からの酸生成: アラビノース、イノシトール、ラクトース、マルトース
、マンニトール、ソルビトール、シュークロース、キシ
ロース、ラムノース、ラフィノース、トレハロース、及
びサリシンからの酸生成  陽性アドニトールからの酸
生成    陰性[株]クエン酸塩の利用:  陽性 ■マロン酸塩の利用:  陽性 ■グルコン酸塩の利用: 陽性 @ V P (Voges Proskauer)テス
ト: 陽性■MR(メチルレッド)テスト:  陰性[
相]硝酸塩の還元:    陽性 [相]尿素の加水分解:   陽性 Oアルギニンの加水分解:陰性 [相]ゼラチンの加水分解: 陰性 @フェニルアラニンテスト:陰性 [相]インドールの生成:  陰性 [相]TSI寒天からの硫化水素の産生:陰性[相]リ
ジンデカルボキシラーゼ: 陽性◎オルニチンデカルボ
キシラーゼ: 陰性上記菌学的性質を有ずり菌株は、ク
レブシエラ・ニユーモニアKPS5002の菌株基で工
業技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第625号
の受託番号で寄託されている。
なお、クレブシエラ・ニユーモニア(Klebsiel
lapneumoniae)  は、良く知られている
とおり、紫外線、X線、放射線などの照射及び突然変異
原(例えば、ニトロソグアニジン、ナイトロゲンマスタ
ード、アクソシンオレンジ)などの変異手段により容易
に変異し得るので、このようにして得られる変異株であ
っても、高粘性BS−1物質の生産能を存するものは全
て本発明で利用されるタレプシエラ・ニューモニアの菌
株に包含されるものと理解すべきである。
次に、タレプシエラ・ニューモニアの菌株を利用して高
粘性85−1物質を製造する方法について説明する。
本発明に係る高粘性BS−1物質は、上記菌株を、炭素
源、窒素源及びその他の生育に必要な栄養成分を含む固
体培地もしくは液体培地中で、振盪培養や通気撹拌培養
のような好気的培養を行うことにより生産される。ここ
で培地に用いる炭素源としては、ラクトース、シューク
ロース、マルトース、ガラクトース、グルコース、フラ
クトース等の糖類を例示し得るが、中でもラクトースが
好ましい、これら$1111の培地中における濃度は使
用菌が生育し得る程度であれば特に限定されないが、通
常1〜10%(W/V)、好ましくは3〜5%(W/V
)である、また、窒素源としては、ポリペプトン、酵母
エキス、肉エキス、トリプチケースのような有機物、又
は硝酸塩、アンモニウム塩のような無機物を例示し得る
が、BS−1物質の生産性の観点からは有機態の窒素源
が好ましいといえる。さらに、培地には必要に応じて、
リン酸−カリウムやリン酸二カリウムのようなリン酸塩
、鉄、銅、マグネシウム、マンガン、モリブデン、亜鉛
、ホウ素等の微量金属類及びビオチン、チアミン、ビタ
ミン81□等のビタミン類及び核酸類等を添加してもよ
い。
上記培地中での培養温度は、使用菌の増殖至適温度範囲
である20〜37℃好ましくは25〜32℃である。培
養に際しての培地のpHは特に限定されないが、4〜8
、好ましくは中性付近である。また、培養時間は、培地
の粘度が最大に達するまで行えばよいが、実際上は生産
効率の点から通常3〜7日間でよい。
上記菌株を、上述のような培養条件下に培養すると、経
時的に培地の粘度が上昇し、5日後には200〜300
センチポイス達し、BS−1物質が培地中に生産、蓄積
されたことがわかる。
培養終了後、培地中のBS−1物質を常法に従って分離
、採取する。この分離、採取は、例えば液体培地を用い
た場合には、培養終了後培養液を水で希釈し、遠心分離
などにより菌体等の不純物を除去し、次いで除菌した培
養液にエチルアルコール、メチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、アセトンのごとき有機溶媒またはセチ
ルトリメチルアンモ、ニウムやブチルアマイドのような
第4級アミンを加えると粗BS−1物質が沈澱する。こ
の沈澱を洗浄した後、さらにアセトンで脱水及び脱脂し
た後乾燥させることにより、高粘性BS−1物質が得ら
れる。
このようにして得られる高粘性BS−1物質は下記性質
を有する。
a)外観: 無味、無臭の白色粉末。
b)熔解性:水に易溶、 メタノール、酢酸エチル、クロロ ホルム、ベンゼンに難溶、鉱酸に より加水分解。
C)粘度:  2000〜3000センチポイス(1%
水溶液、温度30℃、ずり速度3.83sec−’) 
d)主要構成糖成分ニ ガラクトース50〜70%、マンノー ス0.5〜3%、グルコース1〜5%、グルクロン酸2
5〜37%。
e)呈色反応: フェノール硫酸反応  陽性 カルバゾール硫酸反応 陽性 モーリッシュ反応   陽性 ニンヒドリン反応   陽性 本発明では、上述のごとくして得られた高粘性BS−1
物質を下記により更に精製処理して精製高粘性Bs−1
1F+ffを得ることもできる。
上記高粘性BS−1物質をエチルアルコールを用いて再
析出させる操作を繰り返し行い、更に必要に応じて析出
処理もしくはクロマトグラフィーで処理して精製する。
このようにして得られる精製高粘性BS−1物質は下記
性質を有する。
a)外vL:  無味、無臭の白色粉末。
b)溶解性:水に易溶、 メタノール、酢酸エチル、クロロ ホルム、ベンゼンに難溶、鉱酸に より加水分解。
C)粘度:  2400〜2600センチポイス(1%
水溶液、温度30℃、ずり速度3.83sec−1)d
)主要構成糖成分ニ ガラクトース60〜65%、マンノー ス1.5〜〜2.5%、グルコ−2〜3%、。
グルクロン酸30〜35%。
e)呈色反応; フェノール硫酸反応  陽性 カルバゾール硫酸反応 陽性 モーリッシュ反応   陽性 ニンヒドリン反応   陰性 f)元素分析値: C37,5〜39%H5,5〜6% N 0〜0.2% 上述のようにして得られる高粘性BS−1物質及びそれ
を更に精製した精製高粘性BS−1物質は、水に容易に
溶けて非ニユートン性の透明な溶液となり、低濃度で高
い粘性を示すことから、増粘剤、タレ防止剤、分散剤、
食感改善剤、凍結安定剤、代用血漿等として食品及び医
薬品分野で広範囲な用途に供することができる。
また、これら物質は低濃度で高い乳化安定性も示すので
、乳化安定剤としても優れた性能を呈する。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 1 ■ 高粘性BS−1物質の製造: タレブシエラ・ニューモニア(Klebsiel la
pneumoniae)KPS5002 (微工研菌寄
第625号)を、ラクトース3wt%、トリプチケース
0.35wt%、リン酸−カリウム0.6 wt%、硫
酸マグネシウム0.07wt%及び寒天1.4 wt%
から成る斜面培地において増殖させたものを白金耳でか
き取り、上記培地において寒天を除いた液体培地10m
j!に接種し、30℃で1日間振盪培養で前培養を行っ
た。
次いで、上記前培養に用いたと同様な組成の液体培地を
120℃15分間加熱滅菌したものの11に、上記前培
養したものを無菌的に接種して、30℃で5日間振盪培
養(12Orpm)を行った。培養の進行に伴ない培養
液は粘稠となり、BS−1物質の生産、蓄積が認められ
た。
得られた培養液を1800Orpmで15分間遠心分離
を行って菌体を除去したものに、2倍量のエタノールを
加えてBS−1物質を析出させた。この析出したBS−
1物質をガラス棒でからめ取り、エタノールによる洗浄
を繰り返して行った後、アセトンを加えでホモゲナイズ
し、次いでアセトンを除去してデシケータ−内で乾燥し
、乾燥物9gを得た。得られた乾燥物の理化学的性質を
調べた結果、下記に示すとおりであって、高粘性05−
1物質であると確認された。
a)外観: 無味、無臭の白色粉末。
b)溶解性:水に易溶、 メタノール、酢酸エチル、クロロ ホルム、ベンゼンに難溶、鉱酸に より加水分解。
C)粘度j  2000〜3000センチポイス(1%
水溶液、温度30℃、ずり速度3.83sec−’) 
d)主要構成糖成分ニ ガラクトース62.1%、マンノース 1.5%、グルコース3.2%、グル クロン酸33.2%。
e)呈色反応: フェノール硫酸反応  陽性 カルバゾール硫酸反応 陽性 モーリッシュ反応   陽性 ニンヒドリン反応   士 ■ 高粘性83−1物質の精製: 上述のごとくして得られた高粘性85−1物質9gを蒸
留水に溶解し、遠心分離により夾雑物を除去したものに
、エタノールを加えてBS−1物質を再析出させる操作
を2回繰り返して行った後、析出物を蒸留水に溶解した
。この水溶液を透析膜に入れ、純水に対して24時間透
析を行い、次いで真空凍結乾燥を行い、白色塊状の精製
物6gを得た。得られた精製物の理化学的性質は下記に
示すとおりであって、精製高粘性BS−1物質であると
確認された。
a)外観: 無味、無臭の白色粉末。
b)溶解性:水に易溶、 メタノール、酢酸エチル、クロロ ホルム、ベンゼンに難溶、鉱酸に より加水分解。
C)粘度:  2400〜2600センチポイス(1%
水溶液、温度30℃、ずり速度3.835eC−1)d
)構成成分 ガラクトース55.9%、マンノース 1.6%、グルコース2.4%、グル クロン#128.9%。
(主要構成糖成分比率)ニ ガラクトース62.9%、マンノース 1.8%、グルコース2.6%、グル クロン酸32.6%。
e)呈色反応; フェノール硫酸反応  陽性 カルバゾール硫酸反応 陽性 モーリッシュ反応   陽性 ニンヒドリン反応   陰性 f)比旋光度: 〔α〕τ=+127゜g)元素分析値
: C38,5% H5,8% N  O,1% なお、添付の第1図に、ここで得られた精製高粘性BS
−1物質の赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)を示
す。
次に、本発明による高粘性BS−1物質の有用性を説明
するために、該物質を増粘剤ならびに乳化安定剤として
用いた例を実施例2ならびに3としてそれぞれ示す。
実施例 2 実施例1で得られた高粘性BS−1物質の1%の水溶液
を調製し、一方、比較例として市販のキサンタンガム、
カラギーナン並びにトラガントガムの1%濃度水溶液を
それぞれ調製し、これらの各水溶液の20°Cにおける
粘度を測定した。
その結果は第2図に示すとおりであって、同図にみられ
るとおり、05−1物質の粘度は全てのずり速度におい
て最も高い値を示し、ずり速度1sec−’の場合には
約7000センチポイスに達した。
また、BS−1物質の水溶液は無色透明であるので増粘
剤として有利に利用し得るものといえる。
実施例 3 宏旙伺117’湧^刺、た罵!占性R3−+珈肯11−
5 iit%(対全量)を60〜70℃に加熱した蒸留
水に加えてホモジナイザーで攪拌して溶解させ、これに
同温度に加熱した大豆油を全量の20wt%並びに40
w t%添加して再びホモジナイズを行い、O/W比が
278並びに476のエマルジョンを作成した。これら
のエマルジョンを目盛り付試験管に移して室温に放置し
、1日後、7日後、及び1ケ月後のエマルジョンの安定
性を観察した。
なお、比較例として、ショ糖モノステアリン酸、Twe
en 80並びにCMC(カルボキシメチルセルロース
)をそれぞれ同量を用いて上記と同様の手順でエマルジ
ョンの安定性を同時に観察した。
結果は表1に示すとおりである。
表1にみられるとおり、BS−1物質は最も優れた乳化
安定性を示し、また、該物質を用いて作成したエマルジ
ョンは非常にキメが細かくクリーム状を呈し、1ケ月を
経過してもこの性状が保たれた。
【図面の簡単な説明】
添付の第1図は、精製高粘性BS−1物質の赤外線吸収
スペクトルを示し、第2図は該物質の粘度を市販の増粘
剤と比較した結果を示したものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クレブシエラ属(Klebsiella)に属す
    る微生物により生産される高粘性物質であつて、下記性
    質を有することを特徴とする高粘性BS−1物質;a)
    外観:無味、無臭の白色粉末。 b)溶解性:水に易溶、 メタノール、酢酸エチル、クロロ ホルム、ベンゼンに難溶、鉱酸に より加水分解。 c)粘度:2000〜3000センチポイス(1%水溶
    液、温度30℃、ずり速度3.83sec^−^1)。 d)主要構成糖成分: ガラクトース50〜70%、マンノー ス0.5〜3%、グルコース1〜5%、 グルクロン酸25〜37%。 e)呈色反応: フェノール硫酸反応 陽性 カルバゾール硫酸反応 陽性 モーリツシユ反応 陽性 ニンヒドリン反応 陽性
  2. (2)クレブシエラ属(KIebsiella)に属す
    る微生物により生産される高粘性物質の精製物であつて
    、下記性質を有する精製高粘性BS−1物質;a)外観
    :無味、無臭の白色粉末。 b)溶解性:水に易溶、 メタノール、酢酸エチル、クロロ ホルム、ベンゼンに難溶、鉱酸に より加水分解。 c)粘度:2400〜2600センチポイズ(1%水溶
    液、温度30℃、ずり速度3.83sec^−^1)。 d)主要構成糖成分: ガラクトース60〜65%、マンノー ス1.5〜〜2.5%、グルコー2〜3%、グルクロン
    酸30〜35%。 e)呈色反応: フェノール硫酸反応 陽性 カルバゾール硫酸反応 陽性 モーリツシユ反応 陽性 ニンヒドリン反応 陰性 f)元素分析値:C 37.5〜39% H 5.5〜6% N 0〜0.2%
  3. (3)クレブシエラ・ニユーモニア¥(Klebsie
    lla pneumoniae)¥の菌株を培養し、培
    養物から高粘性BS−1物質を分離、採取することを特
    徴とする高粘性BS−1物質の製造法。
  4. (4)高粘性BS−1物質生産菌がクレブシエラ・ニユ
    ーモニア¥(Klebsiella neumonia
    e)¥KPS5002(微工研菌寄第625号)である
    特許請求の範囲第(3)項記載の高粘性BS−1物質の
    製造法。
JP61125347A 1986-05-30 1986-05-30 高粘性bs−1物質及びその製造法 Granted JPS62282592A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61125347A JPS62282592A (ja) 1986-05-30 1986-05-30 高粘性bs−1物質及びその製造法
US07/054,264 US4975371A (en) 1986-05-30 1987-05-26 High viscous substance BS-1 and process for producing the same
EP87304795A EP0247899B1 (en) 1986-05-30 1987-05-29 Substance useful as a thickening agent and/or emulsion stabilizer
DE8787304795T DE3780360T2 (de) 1986-05-30 1987-05-29 Verbindung, verwendbar als verdickungsmittel und emulsionsstabilisator.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61125347A JPS62282592A (ja) 1986-05-30 1986-05-30 高粘性bs−1物質及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62282592A true JPS62282592A (ja) 1987-12-08
JPH0219121B2 JPH0219121B2 (ja) 1990-04-27

Family

ID=14907868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61125347A Granted JPS62282592A (ja) 1986-05-30 1986-05-30 高粘性bs−1物質及びその製造法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US4975371A (ja)
EP (1) EP0247899B1 (ja)
JP (1) JPS62282592A (ja)
DE (1) DE3780360T2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5476656A (en) * 1993-03-18 1995-12-19 Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Substance BS-3
US5989874A (en) * 1995-03-27 1999-11-23 Tayca Corporation Humectant, antistatic agent, dispersant and film-forming agent having polysaccharide as active principle, preparation process of polysaccharides, and Kliebsiella ocytoca TNM-3 strain
JP4036560B2 (ja) * 1999-02-23 2008-01-23 三菱鉛筆株式会社 液体化粧料

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4211774A (en) * 1977-10-17 1980-07-08 Merck & Co., Inc. Bacterial polysaccharide S-21 and complex thereof
US4311795A (en) * 1979-02-28 1982-01-19 Merck & Co., Inc. Polysaccharide S-53 and bacterial fermentation process for its preparation
FR2574429B1 (fr) * 1984-12-06 1987-12-11 Roussel Uclaf Acylglycannes extraits de klebsiella, leur procede d'obtention, leur application a titre de medicaments et les compositions les renfermant
DE3445302A1 (de) * 1984-12-12 1986-06-12 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Extrazellulaeres polysaccharid, verfahren und stamm zu seiner herstellung und seine verwendung

Also Published As

Publication number Publication date
EP0247899A2 (en) 1987-12-02
US4975371A (en) 1990-12-04
JPH0219121B2 (ja) 1990-04-27
DE3780360T2 (de) 1992-12-17
EP0247899B1 (en) 1992-07-15
DE3780360D1 (de) 1992-08-20
EP0247899A3 (en) 1988-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4575551A (en) Acidic heteropolysaccharide AM-2
US4401760A (en) Heteropolysaccharide S-194
JPH0445518B2 (ja)
CA1117048A (en) Bacterial polysaccharide
JP4316826B2 (ja) 細菌細胞の表面に付着していないエキソポリサッカライドの産生
Moosavi-Nasab et al. Effect of fermentation time on xanthan gum production from sugar beet molasses
US4647657A (en) Heteropolysaccharide - NW-01
CA2042536A1 (en) Method for preparing an antitumor dextran
JPS62282592A (ja) 高粘性bs−1物質及びその製造法
JP2004321177A (ja) 水溶性低粘度β−D−グルカン含有培養液の調製方法
US4908310A (en) Water insoluble polysaccharide polymer and method thereof
US3622461A (en) Process for the extraction of l-asparaginase
JP2698226B2 (ja) 高粘性bs−1物質の製造法
JP2691838B2 (ja) Bs−2物質およびその製造方法
JPH06319578A (ja) トレハロースの製造法
JP3057221B2 (ja) 特異な粘性特性を有する新規多糖体及びその製造方法
US5536651A (en) Mutant strain of Xanthomonas campestris, process of obtaining xanthan, and non-viscous xanthan
JP2750993B2 (ja) Bs−5物質およびその製造方法
JPH0710882B2 (ja) ヘテロ多糖類105―4
JP2646059B2 (ja) Bsー3物質およびその製造方法
JPS61141701A (ja) 細胞外多糖類、その製造のための方法および菌株
RO137243A2 (ro) Microorganism şi procedeu de obţinere a unui polizaharid microbian prin sinteză biologică
JPH0823992A (ja) ヒアルロン酸の製造方法
JPH0223864A (ja) ラクトバチルスsp.KPB−167及びそれによる粘性多糖類の製法
JPH0525242B2 (ja)