JPS62279985A - 簡易熱転写装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は簡易熱転写装置に関し、特に転写材表面へ静電
複写したトナー像に箔を熱転写して箔の色に着色された
像を得るための簡易熱転写装置に関する。

（従来の技術） 静電効果を利用するいわゆる乾式複写機は紙、プラスチ
ックシートなどの転写材に形成された静電潜像面に現像
剤中に含有されるトナーが静電複写されて通常黒色のト
ナー像として複写される。

ところで、近年複写されたトナー像をさらに所望色に着
色できる装置の開発が望まれており、これに伴いトナー
が例えばカーボンブラックのような有色微粉体を樹脂処
理して得られたものであり、このトナーは転写材表面へ
転写後も所定温度に加熱することにより、トナー内部の
前記樹脂成分が融解状態となって、このトナー表面へ他
の部分を熱転写可能とする働きを有し、この点に着目し
てトナー像に有色筒を熱転写してトナー像表面を所望色
の箔の色に着色できるようになした電動式熱転写装置が
開発されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上述した従来装置は大型で構造が複雑な
高価なものであるとともに、転写後の仕上がり状態に色
むらが生じ易いという問題を有していた。

本発明は前記問題点に基づいてなされたものであって、
小型で安価であるとともに熱転写後の仕上がり状態を単
一操作で良好に仕上げることのできる簡易熱転写装置を
提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は受圧台の受圧面に静電複写のトナー像を有する
転写材とフィルム基材に箔層を設けた箔シートとを、前
記トナー像の面と前記箔層の面とが互いに重なり合うよ
うに載置し、その上から前記加熱転写体を把持して並列
配置した複数のヒータローラの転動により熱加圧するこ
とにより前記箔層を前記ｌ・ナー像表面に熱転写するよ
うに構成される。

（作用） 複数のヒータローラで受圧面を熱加圧させるため、トナ
ー像表面への箔の熱転写が良好になり、加熱転写体の移
動も安定したものになる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を添付図面を参照して説明する
。

第１図〜第７図において、ｌは断熱性材料からなる平面
形状矩形の受圧台であり、上面に例えばシリコンマット
等の断熱性でかつ弾性平滑面を有する平板部材２を載置
して受圧面３を形成している。

４は耐熱性樹脂製の透明フィルム基材５の片面に任意の
色、例えば赤、青、黄などの箔層６を被着して形成され
た箔シートであり、箔層６を下面側にして一端が台紙７
に接着部８により固定されている。

９は乾式複写機により例えばＡ、Ｂ、Ｃの文字がトナー
像１０として静電複写された転写材であり、前記箔層６
の面と前記トナー像１０の面とが互いに重なり合うよう
にして台紙７と箔シート４との間に挟み込まれている。

１１は前記受圧台１の幅とほぼ同じ長さを有する加熱転
写体であり、例えばアルミなどの金属材料により形成さ
れ表面にテフロン加工を施した第１゜第２のヒータロー
ラ１２．１２Ａを、把持部１３を上面に有するフレーム
体１４に回転可能に並列に軸支して構成されている。こ
の場合、前記フレーム体１４は断面コ字形の外フレーム
１４Ａと内フレーム１４Ｂとを有し、外フレーム１４Ａ
の土壁に断熱性材料からなるコ字形の把持部１３がビス
１５により止着されている。また、外フレーム１４Ａ両
側の土壁内面には各々スペーサ１６がビス１５Ａにより
止着され、このスペーサ１６の下部に内フレーム１４Ｂ
を介して各々取付板１７が配設され、スペーサ１６と内
フレーム１４Ｂと取付板１７とがビス１５Ｂにより一体
的に止着されている。また、両数付板１７には第１．第
２のヒータローラ１２．１２Ａの両端の軸部１８がそれ
ぞれ軸受１９を介して枢着されている。また、内フレー
ム１４Ｂの内、外面には各々断熱材２０が固着されてい
る。

前記第１．第２のヒータローラ１２．１２Ａの軸線には
中空部２１が形成され、この中空部２１には棒状のヒー
タ２２が間隙２３を介して貫挿されている。また、前記
取付板１７の外筒側には各々取付片２４がビス１５Ｇに
より止着され、この取付片２４の取付孔２５にフランジ
部２６を有する碍子２７が嵌入固定され、両碍子２７に
ヒータ２２の両端が圧入固定されている。

２８は碍子２７の抜止用パツキン、２９はヒータ２２の
端部に設けられた螺子部３０にナツト３１により固定さ
れた端子、３２は第１．第２のヒータローラ１２．１２
Ａの温度を検知する温度検知素子、３３は電源端子であ
る。

以上のように構成される本発明は先ず複写機によってト
ナー像ｌＯを形成した転写材９をそのトナー像１０の面
と箔層６の面とが互いに重なり合うようにして箔シート
４と台紙７との間に挟み込んだ状態で、これらを受圧面
３上に載置する。

次に、第１．第２のヒータローラ１２．１２Ａが例えば
１８０度程度に予熱−された状態で加熱転写体１１の把
持部１３を把持して第１．第２のヒータローラ１２、１
２Ａを箔シート４の上から押し付け、接着部８側から他
端側に向かう第１．第２のヒータローラ１２．１２Ａの
転動により熱加圧しながら受圧面３に沿って摺動させる
。すると、第１．第２のヒータローラ１２．１２Ａの熱
がトナー像ｌＯに伝わりトナーに含有する樹脂成分が融
解して箔層６がトナー像１０表面に付着する。その後、
箔シート４を転写材９から剥離すると箔シート４にはＡ
ＢＣのトナー像１０と同一の未箔層部６Ａが形成され、
トナー像１０は箔層６の熱転写により箔の色で着色され
た像１０Ａに変えられる。

このように、加熱転写体１１の受圧面に沿う転動作業の
際、第１ヒータローラ１２の熱加圧によってトナー像１
０の表面に確実に箔層６が熱転写されないような不完全
転写部分が生じても第１ヒータローラ１２に追従転動す
る第２ヒータローラ１２Ａの熱加圧によって前記不完全
転写部分に箔層６を転写させることが可能となり、単一
操作によって仕上がりの良好な熱転写を行うことが可能
となる。また、第１．第２のヒータローラ１２．１２Ａ
は円筒状のため、前後方向に振れ易く加圧力が不安定な
ものになり易いが、その移動方向に一対のヒータローラ
１２．１２Ａを並列配設し、これらのヒータローラ１２
．１２Ａの巾広の２点で箔シート４を載置している受圧
面３に接触しているので加熱転写体１１の前後方向の振
れを予防して均一な押圧力を箔シート４に加えることが
でき、操作性が向上する。さらに、第２ヒータローラ１
２Ａは、第１のヒータローラ１２に追従転動を行うため
、第１．第２のヒータローラ１２．１２Ａの熱加圧時に
生じる箔シート４及び転写材９の熱変形を予防できる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能で
ある。例えばヒータローラの数は図示した２本以上でも
よく、また受圧台の形状は適宜選択すればよい。

また、受圧面は耐熱性を有する平滑面であればよく、そ
の受圧面を形成する手段は適宜選択すればよい。

さらに、加熱転写体は断熱材料で形成した枠体自体を把
持部としてもよい。また、加熱転写体の加熱温度は圧力
及び加熱転写体の自重との関係などにより適宜選定すれ
ばよい。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明は受圧台の平滑な受圧面に
転写材と箔シートとを載置し、その上から複数のヒータ
ローラを有する加熱転写体によって熱加圧することによ
り、箔シートの箔層が転写材のトナー像表面に確実に熱
転写されて、任意に着色した像を容易に、かつ、良好な
仕上がり状態で得ることができる小型で安価な簡易熱転
写装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す分解斜視図、第２図お
よび第３図は転写状態を示す断面図、第４図および第５
図は加熱転写体の要部を示す断面図、第６図は熱転写後
の転写材と箔シートとを示す分解斜視図、第７図は同断
面図である。 １・−受圧台 ２−平板部材 訓−・受圧面 ４・−・箔シート ５−・−・フィルム基材 ６・−・−・箔層 ９−転写材 １０・−・トナー像 １１−・加熱転写体 １２、１２Ａ−ヒータローラ １３・−把持部 １４・−・フレーム体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 平滑な受圧面を上面に有する受圧台と、静電複写のトナ
   ー像を有する転写材と、フィルム基材に箔層を設けた箔
   シートと、フレーム体に複数のヒータローラを回転可能
   に並列配置してなる熱転写体とから構成され、前記加熱
   転写体を把持して複数のヒータローラを前記受圧面に沿
   って転動し熱加圧することにより前記トナー像表面に箔
   層を熱転写することを特徴とする簡易熱転写装置。