JPS62279947A - 立体物印刷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ６、発明の詳細な説明 産業上の利用分野 本発明は立体物印刷方法に関するものであり。

更に詳しく言えば電子写真的方法を利用して立体物に印
刷する方法に関するものである。

従来技術 従来立体物に印刷する方法としてはフレキソ印刷法によ
り直接印刷する方法、オフセット印刷のように柔軟な支
持体上にインキ像を印刷し該インキ像を被印刷物に転写
する方法、スクリーンメツシュを用いるスクリーン印刷
法などが公知である。

またポリ塩化ビニルシート、ポリオレフィンシート等の
合成樹脂シートまたはシリコーン加工紙上に所望の画像
を印刷し、こうして得た印刷物の印刷画像を被印刷物に
密着し加圧およびまたは加熱して転写する転写印刷法も
実用化されている。しかしながらこれらの公知の印刷方
法においては所望画像の印刷版を準備しなければならな
いのでそれだけ多くの工程とそれに伴いより多くの時間
や経費を要する欠点があり、従ってその使用は大量の印
刷物を得る場合または比較的納期に余裕のある場合等に
限られている。またこれらの印刷方法においては印刷イ
ンキおよび印刷機を使用するので、印刷工程において特
に制御された環境や熟練を要するという制約がある。

ところで電子写真法、更に具体的にはゼログラフィーに
よる複写方法においては、画像を普通紙に転写する際に
特別な版を必要とせず、光導電性物質上に所望画像の静
電潜像を形成させ、この潜像をトナー現像し普通紙に転
写することにより多種多様の原稿から所望の複写物を直
ちに得ることができる。従って電子写真複写機を利用す
ることにより、所望画儂の静電潜像を感光体上に形成さ
せ、該潜像のトナー現像像を直接立体物に転写すること
ができれば、複雑な製版工程を行うことなく迅速かつ安
価に立体物の印刷を達成することができる。しかしなが
ら通常の電子写真複写機はオフィスサイズの普通紙に複
写を行うものであって。

複写機内に立体物を設置してこれに転写するような機構
を有していない。

発明の目的 従って本発明の目的は通常の電子写真複写機を用いて電
子写真的方法により立体物の印刷を可能にするような印
刷方法を提供することである。

発明の構成 上記の目的は、原稿像に対して鏡像関係にあるトナー像
を電子写真複写方法により転写紙上に形成し、こうして
得られた鏡像トナー像を定着しまたは定着せずに立体物
表面に密着し、加熱および／または加圧することを特徴
とする印刷方法によって達成される。

以下に本発明の印刷方法を更に詳しく説明する。

本発明方法により転写紙上に原稿に対して鏡像関係にあ
るトナー像を形成するためにばｌ）通常の電子写真複写
機を使用して所望の原稿像を例えば市販のオーバーヘッ
ドプロジェクタ−用透明シートに複写し、このシートを
裏返して鏡像として用いる方法；ｎ）透明フィルムシー
トの表面の一部または全部を１例えば樹脂バインダー中
にシリカ粉末を分散させて塗料を塗布して粗面化し、こ
の粗面化されたフィルムシート表面に筆記またはタイプ
印書により所望の図形または文字を描写し、このシート
を裏返して鏡像として用いる方法がある。

本発明方法において使用する転写紙は立体物表面に対し
て密着性を有しかつ離型性の良好なものであればどのよ
うなものでもよいが、離型性の良好な点からはシリコー
ン樹脂処理した紙が最適であるが、ポリオレフィンフィ
ルムおよびポリエステルフィルムも好ましい。印刷すべ
き立体物の立体面への追従性の点からはポリオレフィン
フィルムが最も好ましく、紙およびポリエステルフィル
ムも好ましい。紙としては厚さ５０〜７０μの薄手の紙
が好ましい。転写紙の複写機内での搬送適性の点からは
紙、ポリエステルフィルムおよびポリオレフィンフィル
ムの順に搬送適性が低下する。

また転写紙へのトナーの定着性はポリエステルフィルム
が最も優れて、おり、ポリオレフィンフィルムおよび離
型紙の順に低下する。一般に電子写真複写機において転
写紙には上記のような諸適性の外に転写適性、定着後の
カール特性、摩擦などによる帯電特性などについても良
好な性能を有していることが要求されるが、これらの緒
特性について試験した結果、−面をシリコーン樹脂で処
理した紙が最も良好な結果を与えることがわかった。

電子写真的方法によって製作された転写紙上のトナー像
は通常の方法によって立体物表面に転写される。例えば
内部的または外部的に加熱された耐熱性弾性体と、同様
に加熱されているかまたは加熱されていない所望により
耐熱性の弾性体との間に、転写紙上のトナー像を立体物
表面に接触させながら立体物および転写紙を保持し、両
方の弾性体に圧力を加えて転写を行い、次いで圧力を取
り去り、立体物と転写紙とを剥離することにより立体物
へのトナー像の転写を行うことができる。

このような本発明方法によれば、比較的低い圧力および
低い温度でかつ短時間で立体物の印刷を行うことができ
る。すなわち、従来の熱転写によって立体物の印刷を行
うときには、２００〜４００℃の温度、２０　ｋｇ　／
　ａｎ２以上の圧力、および５秒以上の加圧加熱時間を
要するが、本発明方法によれば１５０〜２００℃の温度
、２〜１０　ｋｇ／　ｃｍ２の圧力、および１秒以下の
加圧加熱時間で充分に満足な立体物の印刷を行うことが
できる。本発明方法によれば従来の印刷方法におけるよ
りも比較的低い温度および圧力で立体物の印す１１が行
われるので圧着、加熱の際の離型紙の変形が殆んど起ら
ず、複数個の立体物を同時に印刷することができる。以
下の実施例によって本発明を更に具体的に説明する。

実施例 手書まで描写した儂を有する原稿を用いて電子写真複写
紙（富士ゼロックス社製、１’Ｘ−３２００）Ｋよりポ
リエステルフィルムシート（富士ゼロックス社製、オー
ツζ−ヘッドプロジェクタ−用シート）上にトナー像を
得、このシートを裏返して原稿とし再び電子写真複写機
により複写を行い原稿の鏡像を得た。ラベル用シート（
富士ゼロックス社製）のラベルを剥離し％離型層を担持
したシートを得、このシートを電子写真複写機の給紙ト
レイ中に設置し、前記鏡像原稿を用いてシートの離型層
上にトナー像を形成させて転写紙を作った。

次に第１図に示した装［を用いてピル７ボールに転写を
行った。第１図において６はゴルフボール４の周面に合
致した凹型曲面を有するハンドルであって、その凹部に
は発熱体１、基板２およびシリコンゴム３よりなる加熱
部材が収容されていて、転写シート５の離型層側に担持
されたトナー像７をゴルフボールに押し付けて転写する
ようになっている。こうしてゴルフボール表面上に原稿
の正像を有するトナー像が転写され定着された。このゴ
ルフポール表面上に転写されたトナー像は全く像崩れを
生じることなく原稿像を忠実に再現していて、一方転写
後のシート上には全くトナー像が残存しておらず、シー
トの変形はゴルフボールのディンプルに対応して若干の
凹凸を生じた程度であった。次に半ダースのゴルフボー
ルを一定間隔で配列固定し、各ポールの位置に対応する
位置に原稿の鏡像のトナー像を設けた転写紙をゴルフボ
ールに接触させ、大型の加圧加熱装置により押圧したと
ころすべてのゴルフボールの表面に原稿像を忠実に再現
したトナー像が転写できた。こうして印刷されたゴルフ
ボールは打撃時の衝撃に耐えるために更に保護層を設け
ることが好ましい。

発明の効果 従来の印刷方法においては高温高圧を使用するので印刷
すべき立体物の形状や剛性に制限があり。

また転写時の離型紙の変形が著しく大きいという欠点が
あったが、本発明の印刷方法によれば比較的低い温度お
よび圧力でかつ短時間で印刷が実施されるので原稿像が
高い忠実度で被印刷物上に再現され、また複数個の立体
物を同時に印刷することができるばかりでなく、ゴルフ
ボールのような球体だけでなく更に複雑な面を有する立
体物にも満足な印刷を行うことができる。また１通常の
プラスチック成型品に印刷する場合にはゴルフボールの
場合と異なり印刷後に更に保護層を施こすことなく充分
に強固な印刷を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施において使用した装置の概要を示
す図である。 図中符号： １・・・発熱体、　　　　２・・・基板、３・・・シリ
コンゴム、　　４・・・ゴルフボール。 ５・・・転写シート、　　　６・・・ハンドル、７・・
・トナー像。 第　　１　　図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 原稿像に対して鏡像関係にあるトナー像を電子写真複写
   方法により転写紙上に形成し、こうして得られた鏡像ト
   ナー像を定着しまたは定着せずに立体物表面に密着し、
   加熱および／または加圧することを特徴とする立体物印
   刷方法。