JPS622781Y2 - - Google Patents

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JPS622781Y2
JPS622781Y2 JP1984200828U JP20082884U JPS622781Y2 JP S622781 Y2 JPS622781 Y2 JP S622781Y2 JP 1984200828 U JP1984200828 U JP 1984200828U JP 20082884 U JP20082884 U JP 20082884U JP S622781 Y2 JPS622781 Y2 JP S622781Y2
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gate
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は加圧接触型の大容量半導体装置に係
り、特にエミツタ領域とベース領域が相互に入り
組んだ構造を有する大容量トランジスタやゲート
ターンオフサイリスタ、高周波サイリスタ等の半
導体装置に関するものである。
説明の便宜上、以下ゲートターンオフサイリス
タ(以下GTOと略記する)を例にとつて本考案
を詳細に説明する。
GTOはアノード電極をプラス、カソード電極
をマイナスとする方向に電圧を印加した順阻止状
態において、ゲート電極とカソード電極間にゲー
ト・カソード間接合に対して順バイアスの電圧を
印加するとターンオンし、またオン状態において
ゲート電極とカソード電極間に上記接合に対して
逆バイアスの電圧を印加するとターンオフするこ
とができるスイツチング素子である。
GTOでは通常のサイリスタと異なり、ゲー
ト・カソード間の逆方向特性を良好にする必要が
ある。さらに具体的に言えば、ゲート・カソード
間の逆方向洩れ電流を少なくしかつ逆方向耐圧を
高くする必要がある。また、ゲートターンオフ特
性を向上させるためベース層の横方向の抵抗を小
さくする必要がある。このためにGTOでは通常
のサイリスタと異なり、エミツタ領域を細長いた
んざく形となし、ベース領域はエミツタ領域を取
り囲んだ構造にするのが普通である。エミツタ領
域の上に固着された電極(以下エミツタ電極と称
する)の幅は通常500μm以下で、エミツタ電極
の厚さは高々10μm程度である。そのためにエミ
ツタ電極の長さ方向に沿う電圧降下は、GTOの
電流容量を増すためにエミツタ領域の長さを長く
すると、無視できない大きさになり結局エミツタ
領域全面が有効に動作しなくなるので大容量化が
困難になる。
この問題を解決するために、電極内での主電流
通路が実質的に電極の垂直方向になり、電極部の
抵抗が影響しないようにエミツタ電極の全面上に
厚い金属板を接触させる必要がある。しかし、
GTOではベース領域の上に固着された電極(以
下ベース電極と称する)とエミツタ電極が相互に
入り組んだ構造になつているため、このままでは
平らな金属板をエミツタ電極のみに接触させるこ
とは困難である。
この問題を解決するためにエミツタ電極をベー
ス電極より高く形成する方法、あるいはエミツタ
電極に接触すべく金属板のベース電極に対応する
領域を凹形にしておく方法が提案されている。
第1図に従来のGTOの典型的な構造を示す。
1は半導体基体でnエミツタ領域2、pベース領
域3、nベース領域4、pエミツタ領域5から構
成されている。6はnエミツタ領域2の表面に低
抵抗接触した第1の主電極、8はpエミツタ領域
5の表面に低抵抗接触した第2の主電極、7はp
ベース領域3の表面に固着した制御電極、9は第
1の主電極6に、図の矢印の方向に圧力を印加し
たときに接触する第1の金属板、10は第2の主
電極8と固着した第2の金属板である。
この構造にすると、平らな第1の金属板9を第
1の主電極6のみに加圧接触できる。しかしなが
らnエミツタ領域2とpベース領域3の間に形成
されるpn接合の表面安定化膜を形成することが
困難で、その結果、ゲート・カソード間の逆方向
特性が不安定になるという欠点がある。また、こ
のような構造では金属板9を加圧して主電極6に
接触させると、金属板9が変形して主電極6以外
の部分で半導体基体と接触してしまうことが本考
案者等の実験により明らかになつた。さらに制御
電極7の厚さを厚くするとnエミツタ領域6や第
1の金属板9と接触しやすくなり、ゲート・カソ
ード間の短絡を引き起こし易いので、制御電極7
の厚さは数μm程度に限定される。GTOでは通
常のサイリスタと異なり、ターンオフ時に主電流
の数10%の電流をゲート電極から引く抜くために
ゲート電極の抵抗を十分低くする必要があるが、
従来構造では制御電極7を厚くできないため、大
容量化が困難であつた。
第2図に他の種類の従来型GTOの構造を示
す。図において第1図と共通の部分は第1図と同
符号で示す。この構造ではnエミツタ領域2とp
ベース領域3の間に形成されるpn接合の露出部
には、図には明示していないが、容易に安定化膜
を形成できるので、ゲート・カソード間の逆方向
特性は安定になる。しかしながら第1の主電極6
と第1の金属板9の凸部とを正確に位置合わせし
なければならず、この位置合わせがずれると、制
御電極7と第1の金属板9が接触し、ゲート・カ
ソード間の短絡を引き起す恐れがある。
本考案の目的は上記従来の欠点を解決し、ゲー
ト・カソード間の逆方向特性を良好にし、平らな
金属板をエミツタ電極のみに圧接できかつゲー
ト・カソード間の短絡事故を絶無にでき、しかも
ゲート電極部の抵抗を低くできる加圧接触型大電
流半導体装置を提供するにある。
本考案は上記した目的を達成するために、エミ
ツタ領域とベース領域の間に形成されるpn接合
をプレーナ形としかつ半導体基体の一主表面のベ
ース電極を形成すべき部分を凹状にしてこの凹状
部底部にベース電極を形成し、エミツタ電極以外
の上記一主表面の露出部およびベース電極露出部
を絶縁膜で覆つたものである。
以下本考案を実施例により詳細に説明する。第
3図は本考案の一実施例であるGTOを示す概略
断面図で第4図はこの実施例の部分拡大断面図で
ある。図中1は、nエミツタ領域2、Pベース領
域3、nベース領域4、pエミツタ領域5より成
る半導体基体、6はnエミツタ領域2に低抵抗接
触した第1の主電極(エミツタ電極)、7はpベ
ース領域3に低抵抗接触した制御電極(ベース電
極)、8はpエミツタ領域5に低抵抗接触した第
2の主電極、9はエミツタ電極6に図中矢印で示
す方向に加圧して接触する第1の金属板、10は
第2の主電極8にろう付けされた第2の金属板で
ある。nエミツタ領域2とpベース領域3の間に
形成されるpn接合構造の詳細は第4図に示すよ
うにプレーナ形で、その接合表面には安定化膜1
1が被覆されている。また、ベース電極7の露出
表面はポリイミド系レジン12によつて全面が覆
われている。
このGTOは次のようなプロセスで製作した。
フローテイング・ゾーン法で精製した抵抗率約50
Ω・cm、厚さ約250μmのn型シリコン単結晶板
を出発材料とし、このシリコン板をガリウムと共
に石英管に入れて真空に封じ、1100℃で約4時間
熱処理し、シリコン表面に高濃度で薄いp型層を
形成した。シリコン板を石英管から取り出して、
1250℃で約10時間ドライブイン拡散してpベース
層とpエミツタ層を形成した。
ドライブイン拡散中に形成されたシリコン酸化
膜を公知のホトエツチング技術を用いてnエミツ
タ領域となる部分のみを選択的に除去した後、
POCl3をソースとしてリンを1100℃で約30分間デ
ポジシヨンした。この工程中に形成されたリンガ
ラスを弗化水素酸で除去した後、1200℃で約5時
間ドライブイン拡散してnエミツタ層を形成し
た。
ホトエツチング技術を用いてpベース電極を形
成すべき部分のシリコン酸化膜を除去し引き続い
てpベース層を所定の厚さエツチングで除去した
後、BNをソースとしてボロンを1100℃で約30分
間デポジシヨンした。この工程中にできたボロン
ガラスを弗化水素酸で除去した後、1200℃で約5
時間ドライブイン拡散した。
金を拡散してシリコン中のキヤリヤライフタイ
ムを短かくしターンオフ性能を良くした。第2の
金属板とシリコン板をアルミニウムを用いてろう
付けし、ホトエツチング技術を用いてnエミツタ
電極とpベース電極を形成すべき部分のシリコン
酸化膜を除去した。
アルミニウムを約10μm真空蒸着し、ホトエツ
チング技術を用いてエミツタ電極とベース電極を
形成した。
最後にpベース層とnベース層の間、及びnベ
ース層とpエミツタ層の間に形成されるpn接合
の露出部を含むシリコン基板露出表面を熱酸化法
によりSiO2にする安定化処理を施した。絶縁膜
12はポリイミド系レジンを塗布後選択ホトエツ
チングして設けた。
このようにすることによつて、半導体基体1の
カソード電極板9側に露出するのはnエミツタ電
極6のみになるのでゲート・カソード間の短絡事
故を絶無にできるばかりでなく、ベース電極7の
厚さを十分厚くしてもよいのでベース電極抵抗を
さらに低くでき、ゲートから大電流を引き抜き易
いのでターンオフ性能をより向上できる。
このようにして製作したGTOでは、nエミツ
タ領域2とpベース領域3の間のpn接合の接合
表面はシリコン酸化膜11で被覆されているので
この接合の逆方向特性は安定である。さらにpベ
ース電極7はnエミツタ電極6よりも陥没したと
ころに設けてあるので、平らなカソード電極板9
をnエミツタ電極6に圧着してもベース電極7と
短絡することはない。またpベース領域3の表面
はベース電極7以外はすべてシリコン酸化膜11
によつて覆われているので仮にカソード電極板9
が触れてもゲート・カソード間の短絡は起らな
い。さらに第4図に示すようにpベース電極7と
pベース領域3の間のコンタクト抵抗はp型高不
純物濃度領域31を設けてあるために充分低い。
この結果、ゲートから大きな電流を引き抜けるの
で、GTOのしや断できる電流を大きくできる。
絶縁膜12としてポリイミド系レジンを設ける
場合、先に設けた熱酸化膜11をエツチヤントで
破損することはないので、熱酸化膜11による逆
方向耐圧は劣化する恐れはなく、信頼性は高い。
ポリイミド系レジンは第3図に示すように表面に
凹凸があるところに設けても、ベース電極7とし
て用いられているアルミニウムや熱酸化膜11と
のぬれ性は良好でしかも、塗布時に均一な膜を設
けることが容易であるから、ベース電極7を確実
に覆うことが可能である。更に、選択エツチング
ができるので、半導体基板表面に塗布してから、
選択的に除去することによつて、エミツタ電極6
等、所定個所を容易に露出させることが可能で、
作業性においても有効である。また、この時、n
エミツタ電極6上のポリイミド系レジンは選択エ
ツチングによつて除去されてしまうので、nエミ
ツタ電極6とカソード電極板9の間の接触性が阻
害されることはない。
以上の説明ではGTOを例にしたが、大電力用
トランジスタのエミツタ・ベース間の逆方向特性
もGTOのカソード・ゲート間の逆方向特性と同
様な特性を必要とするので、本考案はトランジス
タに適用しても同じように良好な効果を呈する。
本考案によれば、ゲート・カソード間の逆方向
特性を良好にでき、ベース電極抵抗を低減でき、
平らなカソード電極板を加圧接触してもゲート・
カソード間の短絡を完全に防ぐことがてきる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は従来の加圧接触型大電力半導
体装置の概略断面図、第3図は本考案の一実施例
の概略断面図、第4図はその部分拡大断面図であ
る。 1……半導体ペレツト、2……nエミツタ領
域、3……pベース領域、31……高不純物濃度
領域、4……nベース領域、5……pエミツタ領
域、6……第1の主電極(エミツタ電極)、7…
…制御電極(ベース電極)、8……第2の主電
極、9……第1の金属板(カソード電極板)、1
0……第2の金属板、11……SiO2膜、12…
…ポリイミド系レジン膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内部に複数のpn接合を有する半導体基体の同
    じ主表面側に2種の電極が形成されるものにおい
    て、一方の電極は上記主表面に形成された台地状
    部の頂部に、他方の電極は前記台地状部間の底部
    にアルミニウムにより形成され、上記台地状部の
    頂部の上記一方の電極部以外の部分にpn接合の
    端部が露出し、上記主表面の露出部は半導体の熱
    酸化膜で覆われ、上記台地状部の底部に形成され
    た他方の電極の表面はポリイミド系レジンで覆わ
    れており、上記一方の電極に金属板が圧着される
    ことを特徴とする半導体装置。
JP1984200828U 1984-12-26 1984-12-26 Expired JPS622781Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984200828U JPS622781Y2 (ja) 1984-12-26 1984-12-26

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984200828U JPS622781Y2 (ja) 1984-12-26 1984-12-26

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Publication Number Publication Date
JPS6151757U JPS6151757U (ja) 1986-04-07
JPS622781Y2 true JPS622781Y2 (ja) 1987-01-22

Family

ID=30762039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984200828U Expired JPS622781Y2 (ja) 1984-12-26 1984-12-26

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52123170A (en) * 1976-04-09 1977-10-17 Internatl Rectifier Corp Japan Ltd Insulation method of electrodes of semiconductor elements

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52123170A (en) * 1976-04-09 1977-10-17 Internatl Rectifier Corp Japan Ltd Insulation method of electrodes of semiconductor elements

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Publication number Publication date
JPS6151757U (ja) 1986-04-07

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