JPS62278156A

JPS62278156A - 蒸気養生用セメント組成物

Info

Publication number: JPS62278156A
Application number: JP12014886A
Authority: JP
Inventors: 芳春渡辺; 清水　久行
Original assignee: Denki Kagaku Kogyo KK
Current assignee: Denka Co Ltd
Priority date: 1986-05-27
Filing date: 1986-05-27
Publication date: 1987-12-03
Also published as: JPH0526744B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】３、発明の詳細な説明〔産業上の利用分野〕本発明は、常圧蒸気養生によって製造するコンクＩＪ　
−ト製品の強度並びに耐候性を改善する蒸気養生用セメ
ント組成物に関する。

〔従来の技術〕

従来、鋼管複合・ぐイル、コンクリート・！イル、ヂー
ル、ヒユーム管、？ツクスカルパート、矢板、枕木、橋
脚並びに橋桁等の常圧蒸気養生を行って製造するコンク
リート製品の強度増加をはかる方法として、石膏類を添
加する方法が工業的に確立され、■型無水石膏を主成分
とする高強度混和材が市販されるに至っている。■型無
水石膏を例にとると、これをコンクリートに添加し蒸気
養生を行って高強度？得る場合、セメント量に対し約１
．Ｏｆ量チまでは添加量にはｙ比例して強度も高くなり
、１０〜１５重ａ％で最高強度に達し、１５重ｉｃ６以
上では、強度の伸びは頭打ちとなる傾向がある。一般的
には、性能と経済性よシ、セメント量に対し１０％程Ｒ
添加され、使用されている（特公昭５８−５２９４３号
公報）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明者らは、屋外に曝露されたコンクリートやコンク
リート／々イル等の耐候性に関しては、無水石膏の添加
量が５重量％を越えると、微細なひび割れが入るように
なシ、耐候性の面で問題が生ずることを認めた。即ち、
耐候性が問題とならない５重量う程度の添加では、逆に
強度的効果が半減してしまい、耐候性と強度は互いに二
律背反の関係にあることがわかった。

この問題点を解決するために、セメントに対し石膏とグ
ルコン酸又はその塩だけを添加して蒸気養生したコンク
リートは、初期、長期共に強度発現が悪く、またセメン
トに対し石膏と硫酸塩、炭酸塩又はチオ硫酸塩だけを組
み合わせた場合は、初期強度発現は良いが、長期強度発
現が悪く、目的を達成することが出来ないが、セメント
に対し石膏とグルコン酸又はその塩類に硫酸塩、炭酸塩
又はチオ硫酸塩から選ばれる無機塩の１種以上７ｒ添加
することによって、強度と耐候性に係る二律背反の間＠
を解決する知見を得て本発明を完成したものである。

〔問題点を解決するだめの手段〕

本発明は、セメントに対し石膏とグルコン酸塩並びに硫
酸塩、炭酸塩及びチオ硫酸塩から選ばれる１徨以上の無
機塩を添加することを特徴とする蒸気養生用セメント組
成物である。

更に、本発明の詳細な説明する。

ント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランド
セメント、耐５Ｉｔ酸塩ポルトランドセメント、中庸熱
ポルトランドセメント、ＪＩＳＲ５２１１に規定されて
いる高炉セメント、ＪＩＳＲ３２１２に規定されている
シリカセメント及びＪＩＳＲ５２１３に規定されている
フライアッシュセメント等が挙げられる。

本発明で使用される石膏とは、■型無水石膏、二水石責
、半水石膏又は■型無水石膏をいい、これらの１種又は
２種以上が使用され、工業的に含まれる不純物の種類や
量により品質上の制限は受けないし、不純物が石膏類と
固溶した形で含壕れていても、その水和生成物がエトＩ
Ｊンガイトである限り、石膏の品質上の制限は受けない
。

石ＩＦはセメントに対し無水物換算で多ぐても１５重量
％添加され、好ましくは２〜１０重量壬である。

石膏の種類によって、強度に対する効果は若干異なり、
強度は■型無水石膏、■型無水石責、二水石責及び半水
石膏の項で低くなるが、耐候性に関しては、石膏の種類
に関係なく改善効果はほぼ同等である４、。

一般的には、セメントに対し半水石膏−ＰＩＩＩ型無水
石膏の添加量を多くしてゆくと偽凝結を生ずるが、本発
明の場合、偽凝結は生じない。

本発明で、グルコン酸塩とは、グルコン酸のナトリウム
塩、カルシウム塩、アンモニウム塩及びグルコン酸塩示
し、セメントに対し０．０１〜０．２５重量％添加され
る。好ましくは０，０２〜０．２０重敬チである。

硫酸塩とは、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグ
ネシウム、硫酸アンモニウム、重硫酸ナトリウム、重硫
酸カリウム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸ナトリウム、亜
硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、及び重亜流酸カリ
ウムなどを示し、セメントに対し、０．０２〜０，３　
爪ｉ　％添加される。硫酸塩の種類によって最適添加量
は若干異なるが、例えば硫酸ナトリウムはＯ，１〜０．
２重量％、硫酸マグネシウムは、０．０３〜０．１重量
％等である。

炭酸塩とは、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナ
トリウム、重炭酸カリウムを示し、セメントに対し多く
ても０．２重量％・添加され、好ましくは０．０３〜０
．１電析チである。

チオ硫酸塩とは、千オ硫酸ナト’Ｊウム及びチオ硫酸カ
ルシウムで、セメントに対し０．０５−０．３１目添加
され、好ましくは０．１〜０．２重肚チである。

以上の硫酸塩、炭酸塩又はチオ硫酸塩等の無機塩はそれ
ぞれを単独で使用する場合には、硫酸ナトリウム、炭督
カリウム又は千オ■ナトリウムが強度的に好ましく、併
用する場合には、炭酸カリウムと亜硫酸塩、重亜硫酸塩
又は重硫酸塩が強度的に好ましい。

同、これらの無機塩を単独又は併用して配合する場合、
石膏類の種類や配合よ、グルコン酸又はその塩類の（塩
類や配合量によって、既述のセメントに対する配合量範
囲はほとんど変化しない。

本発明のセメント組成物は、セメント以外の各成分を単
に混合しても良いが、好ましくは石膏の一部とグルコン
酸塩と無機塩類を混合して一度粉砕したものを残りの石
膏類と混合するか、又は石膏の全量とグルコン酸塩と無
機塩類を混合粉砕し、その粉末度をプレーン法（／ロシ
チーＯ６５と仮定）で１５００〜８０００ｃｙｌ／ｆ　
、好ましくハ４０００〜６０００　ＫｖＩ４整するのが
良い。

本発明のセメント組成物中に生石灰又は消石灰をセメン
トに対し、多くても０．５重量％、好ましくは０．１〜
０．３道量チ添加すると強度増進効果が大さくなる。

本発明のセメント組成物を用いてコンクリートを打設し
て蒸気養生する際に、蒸気養生条件は通常のコンクリー
ト製品工場で実施されている条件で良いが、強度及び耐
候性を十分改善するためには、養生温度は５０〜９０℃
、養生時間は蒸気を通気後５時間以上が好ましい。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこの実施例によシ限定されるものではない。

実施例１゜本発明の蒸気養生用セメント組成物調製に際し、■型無
水石膏として、フッ酸発生副産石膏（森田化学製）、三
水石膏として工業用石膏（サンケイ石胃社製）、手水石
膏及び■型無水石膏として三水石膏をそれぞれ１５０℃
、２０Ｑ　Ｃで熱処理したものを使用し、グルコン酸、
グルコン酸塩、硫酸塩、炭酸塩及びチオ硫酸塩は一級試
薬を用い、セメント以外の各成分を第２表に示すように
配合し、双子型振動ポットミルで５汁間粉砕して、いず
れも粉末度５０００±５００ａし′ｔになるように調製
した。同、表中の慢！′ｉ重量？表わす。

第１表に示すコンクリート配合において、セメント以外
の成分は砂とｆ′＠換えて使用した。

コンクリートは３０１練りのヨ制練プミギサーで混練し
た後、１０φＸ２０口の呈粋に棒状バイブレータ−を使
用して成型し、前置き養生を４時間行なった後、昇は時
間３時間で７５℃まで上げ、７５℃で４時間保持し、そ
の後蒸気を止め、翌日まで自然放冷した。

試験項目として、強度に関しては、所定材令経過後に圧
縮強度を測定した。また、耐候性に関しては、供試体を
屋外に放置して６月後にひび割れ観察を行った。

第２表より、セメントに対し５責類単独では、比較例１
〜ｌＯに示すように、石膏添加量が増す程圧縮強度は増
進するが、１０重量％以上ではいずれもひび割れが観察
されるので望ましくない。

セメントに対し、■型無水石膏とグルコン酸ナトリウム
又は硫酸ナトリウムを添加した場合には、比較ｒ＋１１
１〜１５に示すように、ひび割れはないが、強度的には
不満足である。

セメントに対し石膏とグルコン酸又はその塩類に対し、
硫酸塩、炭酸塩又はチオ硫酸塩から選ばれる１種以上を
添加したものは、セメントに対する石臂量が５％でも、
高い強度を示し、ひび割れも認められない。

実施例２実施例１で使用したコンクリート配合を用い、セメント
組成物中の各成分のセメントに対する添加量を、Ｆｒ・
ｔｒ　ＣａＯＯ％の７ツ酸副産石膏（新秋田化成製）で
ある■型無水石膏５重量慢、グルコン酸ナトリウム０．
１５重量％、硫酸ナトリウム０．１５重量％、消石灰（
−級試薬）ｔ−θ〜０．５重量係としてコンクリートと
調合し、蒸気養生を行って、圧縮強度の測定とひび割れ
観Ｍを行った。

第　　３　　表第３表に示すように、本発明のセメント組成物を調製す
る際に消石灰を適量添加することにより、強度増進がり
能となる。同、消石灰の代りに生石灰を用いても同様の
効果が認められ、グルコン酸塩や無機塩の種類が変って
もその効果は変らない。

〔発明の効果〕

本発明は、従来の石膏を主体とする蒸気養生用セメント
混和材がかかえるコンクリート強度とその耐候性に関す
る二律背反の問題を解決した蒸気養生用セメント組成物
で、以下の効果がある。

（１）本発明の蒸気養生用セメント組成物中の石膏量が
セメントに対し、従来の半分（５重量％）でも、従来と
同程度のコンクリート強度が得られ、その耐候性は従来
より優れたものになる。

（２）本発明の蒸気養生用セメント組成物中の石膏量が
セメントに対し従来と同じ（１０重量係）でも、そのコ
ンクリートは優れた耐候性を示し、その強度は一層高く
なる。

Claims

【特許請求の範囲】

セメントに対し石膏とグルコン酸塩並びに硫酸塩、炭酸
塩及びチオ硫酸塩から選ばれる１種以上の無機塩を添加
することを特徴とする蒸気養生用セメント組成物。